全部響さんが悪いんだ。
そう、どれもこれも全部。全部、響さんが悪い。
どれだけアピールしても。どれだけ頑張って誘っても。どれだけ好意を伝えても、それを受け取ってくれない響さんが、全部悪いんだ。わたしは全力で響さんを手に入れるために手を尽くした。尽したのに、響さんはどっちつかずの宙ぶらりん。だから、わたしは悪くない。
悪いのは響さん。わたしに靡いてくれない響さん。
だから……
――手に入れるためなら、なんだってしてもいいよね?――
****
みんなの様子がおかしいって思ったのは、多分魔法少女事変が終わった辺りからだったと思う。
翼さんとクリスちゃん、それと未来の初期メンバーとも言える三人は、フロンティア事変辺りからおかしかったけど……でも、わたしと一緒にいる時はいつも通りだし、それに様子がおかしいからと言って何かしらの問題を起こす事はなかった。だから、わたしの考え過ぎじゃないのかと。相談した師匠や緒川さんは言ってくれた。
わたし自身、自分の身に特にこれと言った問題を起こされなかったからそれで済ませていたんだけど……明らかにみんなの視線に、今までと違ったナニかが乗り始めたのは、つい最近。パヴァリアとの戦いも終わって、まだ戦いは続きそうだけど。それでも仮初でもいいと思える平和を謳歌していて。その中で、みんなの視線はおかしくなっていった。
毎晩、隣で寝ている未来はわたしに聞こえないレベルで何か呟いているし、翼さんはわたしと二人きりだと、テレビでも見ないような笑顔を浮かべるけど、逆に誰かと一緒だと表情が凄く硬いし、視線もどこか鋭いし……クリスちゃんは特に変わりないように見えるけど、わたし以外にはどこか素っ気ない。マリアさんは、わたしと二人きりでデートしようってよく言ってくる。別にそれはいいんだけど、わたしに用事があると、表情が凄く怖くなる。思わず一回逃げちゃったし……切歌ちゃんも、一緒におでかけを望んでくるけど、切歌ちゃんはわたしの用事を全部見透かしているのか、暇だけど暇じゃないって言うと、凄い怖い表情でその日は暇デスよね? と言ってくる。断れない。調ちゃんは、何かにつけてわたしを束縛したがる。切歌ちゃんとのルームシェアを止めて一人暮らしをした調ちゃんは、わたしとなるべく長い時間一緒にいたがる。それと、何かこう……アピールしてくる。いろんな意味で。わたしが男だったら理性の方がぶっ壊れていたと思うくらいには。
そのせいか、最近は自分だけの時間が殆どない。唯一の救いはエルフナインちゃんかな。エルフナインちゃんだけは前と変わらずに接してくれるけど……その、会うたびに身体検査してくるのはやめてほしい。怪我なんてしてないから。っていうか、触診とか言ってわたしの胸を触ってくるのもやめてほしい。手付きがオッサンなんだけど。でもそれ以外はいつもどおりだから……
はぁ……なんだか憂鬱。みんなと居るのは楽しいんだけど、気が抜けないからもう……
「どうしたんだ、立花。いきなり溜め息などついて」
「いや、何でもないんです。ちょっと明日までの宿題を思い出しちゃって……」
勿論、嘘だ。
今目の前に居るのは翼さん。翼さんとは二人でお昼ご飯を食べに来たんだけど、ちょっと考えていたことが表に出ちゃったみたい。よく、わたしは表情に出やすいとは言われるけど、ここまで出やすいとは思っても居なかったよ。まさか溜め息って形で出ちゃうなんて。
溜め息を吐くとなんとやら。あまり吐かないようには心がけていたんだけど、どうしても内心に比例して一回か二回はついつい出てしまう。それもどうにかしたいとは思っている所存だけど、そうともいかないのが現実でして。はぁ。
「うむ、宿題か……私も苦戦したものだ。何せ、仕事との板挟みが多かったものでな」
「あー、芸能人ならではの悩みですね。あと、装者ならではとも」
「防人と仕事と学業。どれも手を抜く事はできないからな」
ちなみに、これはお父さんにも相談してみた。
その時の答えは、今すぐ逃げろとのこと。ちょっと意味が分からない。なんかやんでれ? がどうとか言ってたけど。
「あぁ、立花。これから少し時間はあるか?」
「時間ですか? まぁ、ありますけど」
今日はなんとか獲得したわたしだけの時間。だから、今日の昼以降は部屋でのんびりとしていたかったんだけど……まぁ、少し翼さんと付き合うくらいなら別にいいしね。一人で居ても暇なだけだろうし、もう少しくらい誰かと一緒の方がわたしの精神衛生上、まだいい。
お昼を食べていたファミレスから出て、わたしと翼さんは隣に並んで道を歩く。ちなみに、翼さんは変装中。まぁ、街中をあの風鳴翼が歩いていたら絶対にファンの人が押しかけてくるからね。そう思うと、こうやって翼さんと一緒にいられるわたしはファンの一人としては物凄く恵まれていると思う。
「ここでいいだろう」
そうして翼さんに連れてこられたのは、とある公園だった。
ここでいいって……なんだろう? 公園でお昼寝でもしたいのかな? それならわたしも全然いいんだけど……なんだか違うっぽい。ポケットに手を入れてちょっと言いにくそうにしている翼さんを見て、わたしはちょっとドキッとしたけど……同時に何故か悪寒を感じた。
なんだろう、この感じ……了子さんやキャロルちゃんを相手にした時に感じた純粋な殺意とかじゃなくて……こう、もっと別な。ドロッとした何か……
「少し、話したい事があってな――」
翼さんは笑顔でわたしにゆっくりと近づいてきた。
おかしいな。翼さんの笑顔って、こうも怖かったっけ。翼さんって、こうも何かを悟らせない感じで迫ってくるような人だっけ。
翼さんはわたしに抱き着くかのようにそのまま片手を回して、わたしが逃げられないようにすると――
「――私の物になれ」
そして感じたのは、腹部の異常なまでの熱さ。
普通なら耐え切れないような尋常じゃない熱さと、痛み。
「あ、ぐぅ!?」
幸いにも、と言ってはなんだけど。わたしは色々と荒事をしてきたし、心臓にガングニールの欠片が直撃する事もあった。ネフシュタンにも、ネフィリムにも、錬金術にも。何度もボコボコにされて、腕も食われた事のあるわたしだからこそ、なんとか膝を崩さずに立つことができた。
わたしは力の限り翼さんを突き放し、そして腹を見る。
腹からは、柄が生えていた。刀ではなく、ギリギリでポケットに入るようなナイフ。それが、わたしの腹に刺さっていた。それを理解するのに、たっぷりと五秒ほどかかった。
「翼さん、どうして……っ!!」
ナイフを抜くのは駄目って何かの映画で言っていた。だから、抜くことは無いけど……これ、予想以上に辛い。異物が自分に刺さっている状態って言うのがここまで辛いなんて思ってもいなかった。
よく考えたら、わたしって大怪我しても、大抵暴走するか気絶するかで痛みなんて感じてる暇なかったからなぁ……っ!!
「立花が悪いのだ……お前が、私『達』の気持ちに少しも気が付かないのが……」
気持ち……? 一体、なんの。
そう思いながらも、突き飛ばされたあと俯いていた翼さんが顔をあげて……その表情を見て絶句した。
顔は、笑っている。笑っているが、目が笑っていない。
未来が怒っている時も、笑っているけど目が笑っていないという状況は時々あったけど……翼さんのそれは、もうその次元じゃない。もう、人が壊れてしまったかのような。そんな笑顔だった。
今まで戦った誰よりも、怖い。思わず息を呑んでしまう位には。
「ほら、どうした立花。ギアを纏わねば死んでしまうぞ?」
と翼さんが新たなナイフを取り出しながら言った。げっ、あの人何本ナイフ持ってんの……!?
っていうか、ギアを纏ってって……翼さんも知ってるくせに。わたしのガングニールは、今、エルフナインちゃんに緊急メンテのために渡しているって。
これ、かなりヤバいかも……翼さん、本当にわたしを殺す気だ……!!
「覚悟ッ……!!」
「くっ……ごめんなさい、翼さん!!」
顔を殴るのは、駄目。かといってタックル系の技は、多分腹に響く。だとしたら。
突っ込んでくる翼さんのナイフを紙一重で避けて、わたしは軽く握った拳を翼さんの腹に当てる。それを、一気に握りしめながら前へ軽く突き出す事によって翼さんをその勢いだけで吹き飛ばす。
上手くいくかは、傷のせいで微妙だったけどなんとかなったみたい。ついでに、翼さんに物理的な傷をつけるのも防げた。それにホッとしながらも腹から響く鈍痛に思わず顔をしかめる。
翼さん、どうしてこんな事を……でも、考えるより前に動かないと。翼さんにもう一度だけ謝ってから、血を流しながらSONGの本部へ向けて走る。病院に行った方がいいんだろうけど……そのせいで根掘り葉掘り聞かれて翼さんの名前を汚すのだけは憚られた。だから、本部へ行ってエルフナインちゃんに治療してもらって、翼さんにはこの事は無かったことにしてもらって……それで、終わり。それでいい。
でも、翼さんは少し気になる事を言っていた。
私『達』の気持ち。一瞬、翼さんはわたしを殺したいんじゃ、と思ったけど。殺したいのなら手なんて幾らでもある。ナイフだって、腹じゃなくて心臓に刺せば即死させられた筈。でも、しない理由は、翼さんを動かしているのは殺意なんかじゃなくて。もっと別の何かなんじゃないかって。馬鹿でお気楽なわたしでもそこまでは考えられた。
でも、腹に異物が刺さっている感覚と言うのは予想以上に辛い。まだ少ししか走っていないのに息が切れる。抑えている手が生暖かい。傷が熱い。早いうちに本部へ行かないと、出血多量で死んじゃいそう……っていうか、血を流しながら走っている時点でもうSONGでも隠蔽できないような……いや、ここは撮影の練習だと言いきれば……あー、何でだろう。一周して思考が変な方向に……
「お、おい! 何してんだお前!!」
とか思ってたら聞き慣れた声が。
この声は……クリスちゃん? よ、よかった。知り合いに会えたんなら少し嘘ついてそのまま本部へ連れて行ってもらえば……
「ちょっとね……錬金術師の残党に刺されちゃって……」
「はぁ!?」
そう、翼さんは悪くない。悪いのはわたしが今咄嗟に考えた錬金術師。翼さんは今、その錬金術師に気絶させられて公園で転がっている、という設定。
これなら翼さんは悪くないって言える。指紋は……翼さんが動揺して思いっきり握ったって事で。
「くっ、待ってろ! 今――」
助けを呼んでくれるかな? だったらいいけど……クリスちゃん、いつもそこのポケットに携帯入れてたっけ……? っていうか、なんだかポケットの中の手の動きが……ま、まさか!?
「終わらせてやるよ」
そして取り出したのは……け、拳銃!?
それをわたしに向けて……危ない!? 拳銃を見てからすぐに回避行動を行ったわたしは、何とかその弾丸を避ける……事は無理だったけど、左手に受けて、右手でクリスちゃんの拳銃を持った手を捻り上げる。
い、痛い……!! なんでナイフに続いて拳銃……!! 凶器のバーゲンセールなの!?
「な、なんでこんな……!!」
「アタシ達は決めたんだよ。お前をいったん眠らせて、人数分『分割』しようってな」
「っ!!?」
その言葉を聞いて、寒気を感じて。すぐにクリスちゃんの顔を見て、更なる寒気を感じた。
ゾクッと。そんな言葉すら生ぬるく。クリスちゃんの顔は。いや、視線は。
『愛』で満ちていた。
「ご、ごめんクリスちゃん!!」
すぐにわたしは右手で握っていた手を握り直して、そのまま背中と右手一本でクリスちゃんを背負い、そのまま投げ飛ばす。その際に腹のナイフが痛かったけど、気にしていられない。
そうだ。翼さんも、クリスちゃんも。その眼には『愛』しかなかった。深くて、とても見続けていられない程の、深く淀んだ『愛』。それを見たからこそ、悪寒が走ったんだ。
「に、逃げなきゃ……!!」
本部に。師匠と緒川さんの所に。
もうこれは錬金術師か何かが裏から手を引いているんじゃ。そうとも思えたが、そんな事を考えている前に逃げないと。じゃないと、最悪の場合は死ぬ。
いくら急所じゃないとはいえ、左手に弾丸、腹にナイフじゃとてもじゃないけど耐えられない。現に今すぐ気絶してしまいそうなくらいな痛みがわたしを襲っている。
早く。早く、本部に……!
「駄目じゃない、立花響」
そして後ろから聞こえた声は。
「大人しくしてないと」
「うわぁぁぁあああぁぁあああ!!」
「えっ、ちょっ、容赦なさす――」
普段なら頼れるマリアさんの声で。でも、その声を聞いた瞬間、翼さんとクリスちゃんから感じたあの悪寒が走って。だから、振り返った瞬間に自由に動く右腕だけで思いっきりマリアさんの脇腹にフックを叩き込んでそのままアッパーでマリアさんを吹っ飛ばした。
「ぐはぁ!!?」
「ごめんなさいマリアさん! 今度ご飯奢ります!!」
鍛えていてよかった。割とマジで。
マリアさんを沈めたわたしはそのまま走り出す。
どうしてこんな……どうしてこんな事に……!! 昨日までみんな普通だったのに!! 取り敢えず今は錬金術師のせいにして逃げるけど、これじゃあ明日からもみんなから命を狙われる羽目になるかも……!!
「響さんはもう手遅れなんデスよ」
更に聞こえてきた声。
ここで殺意のバーゲンセールなんて聞いてない……!! 声からして、これは切歌ちゃん。そして切歌ちゃんがここから襲ってくるとしたら、きっとわたしが唯一抵抗のために使える武器、つまり右手を潰しに来るはず! だから!!
「ごめん、切歌ちゃん!」
「先読みデスと!?」
思いっきり右手を振り払い、迫ってきていた切歌ちゃんの体そのものを吹き飛ばす。伊達に鍛えてないんだよ……!!
鍛えているけど……流石に人一人を右手で吹っ飛ばすのは流石に手の負担が大きい。流石にもう一度となると力が足りなくて出来ないかも……でも、切歌ちゃんでもう終わりだろうし大丈夫。
でも吹き飛ばしただけじゃ切歌ちゃんは追ってくる。なんやかんやで切歌ちゃんも同年代の子と比べれば鍛えている方だから、この程度じゃ気絶なんてしない。お尻を痛めるだけだと思う。だから、立ち上がった切歌ちゃんの後ろに素早く回り込んで首筋に手刀を入れる。
「当身」
「うっ」
よし、これで大丈夫。何度も花京院の当身を見て学んで良かった。これで装者を四人無力化できた……これでもう邪魔をしてくる人はいないはず……はず。
誰か忘れているような、忘れていないような……一体なんだったっけ。まぁいいや。とりあえず、今は本部へ向かって……
「ひーびきさん」
走ろうと思った時。前から何かがぶつかった。
あっ、そうだ。もう一人……切歌ちゃんがいるんならいるであろう、もう一人が……
「し、調ちゃ……」
下を見ると、そこには普段見ないような満面の笑みを浮かべた調ちゃんが……でも、その手に持っているのって……
「大好きですよ」
「あがっ!?」
す、すたんが……――
****
……うぅ。
あ、あれ? 生きてる? 調ちゃんにスタンガンで気絶させられて……それでもうデッドエンドだと思ってたんだけど……よかった、生きてる。生きてるならどうとでもなる。とっとと本部へ移動して師匠達に助けを求めないと。
流石に手足の痺れとかは抜けてるよね?
……ん? 動かない?
いや、動くけど、動かそうとすると何かに阻害される。というか、今、わたしは両手両足を大の字に拘束されている。それに気が付けたのは、意識が戻ってから暫く経ってから。
それで、そういえば瞼を開けていないと思い出すと、わたしは瞼を開いた。
そして、後悔した。
「あ、目が覚めました?」
「し、調ちゃん……」
瞼を開くと、そこには笑顔の調ちゃんが。
それだけならまだ安心できたんだけど……その手に握られているのは、無骨なチェーンソー。今にも動き出しそうな、本物のチェーンソー。それを調ちゃんは片手で持ってわたしを覗き込んでいる。
わぁ、そんな物持てるくらい筋力付いたんだね、なんて冗談を言える訳もなく。それを動かして動けないわたしの首に当てるだけでわたしはすぐに死んでしまう。しかも、チェーンソーは斬られている間、かなり痛いと思う。それで改めて処刑するのなら、寝ている間にすませてほしかった。
っていうか、なんでもう生きるのを諦めているんだろう。ここは調ちゃんがわたしを助けるためにわざと監禁したんだと思わないと、流石にやっていられな……
「未来さん、響さんの『分割』は捕まえた人の特権でしたよね?」
「うん、そうだよ。ちゃんと頭、両手、両足、腹から上と下の七つに分けるんだよ?」
助けて奏さん。
「でも七分割……流石にちっちゃくなっちゃうなぁ。装者五人と、未来さんと、エルフナインで分割なんて」
っていうか分割ってなに。しかも部位ごとにって……一体どういうこと?
……いや、なんとなく分かっているけど、まさかそんなエグイことしないよね?
「……ねぇ、調ちゃん。どうしてこんなことを?」
それに、一つだけ気になる事がある。
みんなが、どうしてナイフや銃を使ってわたしを仕留めようとしたのか。どうしてこんなところに監禁するのか。どうしてわたしを殺そうとするのか。それだけは、未だに分からない。どうしてもわからない。
「簡単ですよ。わたし達みんなが響さんの事が大好きなんです。愛しているんです」
「あ、愛して……?」
「はい。もう狂っちゃうくらいに」
そ、そんな……愛しているって、まさか、そういう? Loveって、事だよね? こんな状況で言われても微塵もうれしくないけどね……!!
「だから、みんなで響さんを分けようって事になったんです」
「わ、分けようって……」
「はい。物理的に」
そう言うと、調ちゃんはチェーンソーのエンジンを入れた。
爆音と共にチェーンソーの刃が回転を初めて、調ちゃんの手の内で暴れまわる。改めて動くそれを見たわたしの胸中は、勿論恐怖だけ。これからこれで殺されるんだと思うと、今すぐに逃げ出したいけど、体は大の字で固定されて一切動かない。こういう拘束を抜けるための技も試すけど、一切成功しない。この拘束は、予想以上に硬い。
つまり、詰み……うそ。
「じょ、冗談だよね!? こんなの嘘でしょ!?」
「エイプリルフールはもう終わってるんですよ」
「や、やだ! 助けて! なんでもするから!!」
「じゃあ大人しく分割されてください」
調ちゃんはゆっくりとわたしの右手に向かってチェーンソーを降ろしてくる。あと十秒も経たないうちにチェーンソーは……
「み、未来! 助けてよ未来!! このままじゃわたし……」
「これはみんなで決めたことなの。もちろん、わたしも含めて、ね」
「そ、そんな……」
「じゃあ、響さん。さようなら」
「や、やめて! 本当になんでもするから! 調ちゃんの恋人にだって奴隷にだってなるからお願いだからこんなこと――」
「えいっ」
****
ふふっ、これでずっと一緒ですよ、響さん。
た/ち/ば/な/ひ/び/きとなってしまい、装者五人+未来さん&エルフナインに分けられたビッキーでしたとさ。
フラグを建てるだけ建てて放置してしまった結果、みんなの病み度が限界を超えてしまいましたとさ。きっと他の世界線でみんなを虐殺した報いだね。
セレナの謹慎を解こうと思ったけどセレナを使ったネタが思いつかなかったのでセレナさんはまだ謹慎中です。ちなみに、今回の話は調ちゃんがヤンデレに囲まれてもなんとかかんとかスルーして生存する、という話か銀魂の六股(でしたっけ?)回のパロディの予定でしたが、何故かビッキーが生贄となっていました。南無。
さて、次回も未定。なんかネタあるかなー