月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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水着とアラビアンの調ちゃん可愛すぎて鼻が熱くなりました。浮き輪持ってくるとか反則だし、アラビアンは露出多すぎてヤバいし……もう最高です。即覚醒させました。でも覚醒素材使いすぎて3.5期調ちゃんが覚醒できない……!!

あ、アラビアン調ちゃん出す時についでにセレナも出たのでセレナの出禁を解除します。解除したのでこの話を書き終えました。

最後らへん駆け足ですしちょっと投げやりですけどどうぞ。


月読調の華麗なる尾行

「セレナが! 男と! 二人きりで! デートに行くのよ!!」

『……』

「セレナがっ!! 男とっ!! 二人きりでぇ!!」

『うるさい!!』

 

 ある日の午前。マリアのそんな悲鳴にも似た叫びがわたし達の部屋に響いた。でもわたし達はそんなマリアの声をガンスルー。

 まぁ、その理由なんだけど。切ちゃんが呆れて呟いたことが、わたし達の態度に直結している。

 

「第一、相手は緒川さんじゃないデスか」

 

 セレナの出かける相手は緒川さん。まぁ、万が一にも間違いは起こらないだろうし、行く場所というのも問題は万が一が起こらない場所だ。

 

「行くのだってすぐそこの遊園地でしょ? そもそも、非正規装者扱いのセレナの護衛って名目で緒川さんがついていくんだし」

 

 そう。マリアは今日の午後には海外へ飛び立たないといけない。わたし達はその話を聞くのが遅かった、とかの理由から、セレナは一人遊園地へ行こうとしていた。

 なんでも、今度マムと行くからその下見に、そしてマムにそれがバレないようにこっちの世界の、あっちの世界にもある遊園地へ行こうとしていた。

 でも、一人だと色々と寂しいからということで、白羽の矢が立ったのは丁度その日がオフだった緒川さん。オフを次の日に回す代わりに、セレナの護衛という名目でセレナと遊園地へ行くことになった。まぁ、オフが二日に増えた感じだね。

 

『何狼狽えているのよ……ライドォ……』

『だ、団長……』

『私は世界の歌姫、マリア・カデンツァヴナ・イヴよ……この程度で狼狽えるんじゃないわよ……』

『でも……でもッ!!』

『いいから行くわよ……みんなが待ってるのよ……』

『う、うぅ……っ!!』

『貴方達が止まらない限り、私は止まらないわ……貴方達が止まらない限り、その先に私はいるわよ……ッ!! だからよ……止まるんじゃねぇぞ……』

 

 わたしと切ちゃんはマリアと翼さん主演のドラマを見ながら後ろで喚くマリアをスルーする。

 今、キボウノハナーってBGM流しながらマリアが死んだところなんだけど……うーん、なんだろう。最近ちょっと展開が滅茶苦茶だなぁって思ってたんだけど、今回は特に滅茶苦茶なような……っていうか、このポーズちょっと笑う。

 これ、またBB素材になったりしちゃうのかな? 最近マリアのBB素材増えすぎてわたし達の腹筋に悪いんだよね。何度腹筋が崩壊しかけたことか。最近は音割れマリアBBでちょっと大爆笑して切ちゃんと床で蹲った。あのコラ画像は反則だって。

 

「話を聞きなさいっ!!」

 

 なんてマリアの話をスルーしてたら怒鳴られた。

 いや、だって……ねぇ? マリアのシスコンぶりはあっちのセレナを見つけてから加速度的に増してるから、マリアの考えに乗るだけでストレスマッハなんだもん。追跡、撲滅、いずれもマッハ……じゃなくて。

 

「マリア……流石に過保護がすぎるよ」

「デスデス。相手は緒川さんデスよ? 心配事なんてなにもないじゃないデスか」

 

 そりゃあ、愛する妹が男の人と二人で、なんてイベントに何か思うことがあるのは分からないことはないけど。ただ、それが緒川さんや風鳴司令なら話は別だよ。あの二人なら信用できるからね。

 藤尭さんも、うんまぁ。信用できることにはできるけど。ただ、あの二人と比べれば劣るわけで。というかあの二人への信用が高すぎるから相対的に低く見えちゃうんだよね。

 まぁそんなわけで。それぐらい信用できる大人の人が引率なんだから別に心配しなくてもいいんじゃないかと。

 

「万が一が起きたらどうするのよ!!」

「そうしたら緒川さんがロリコンっていう受け止めたくない事実が発生するんだけど」

「そ、それは……」

 

 もしもロリコンならクリス先輩とかがヤバイよ。あの人、わたしと身長あんまり変わらないし。

 え? わたし?

 これ以上余計なことを言ってみろ。その口を縫い合わせるぞ。

 

「マリアは心配しすぎ」

「……だとしても!」

「それは響さんデス」

「こうなったら尾行よ! 万が一にも間違いがないように、全力でセレナを尾行するの!!」

 

 え、えぇ……そこまでするぅ?

 いや、その前に。

 

「お仕事どうするの」

「そんな物振り返らない! 全力疾走よ!!」

 

 えぇ……

 えぇぇ……

 それならセレナと一緒に遊べばいいのに……あ、でもセレナって結構真面目なところがあるから、そういうの許さないかも。

 

 

****

 

 

 で、緒川さんとセレナの遊園地デート……デート? 引率だね。緒川さんの引率当日。わたし達はセレナ達の後ろで茂みに隠れて待機していた。

 いや、もうね。なんというか……今回ばかりは呆れて声も出ないよ。

 だって、お仕事サボるんなら一緒に行けばよかったのに。そう思うともう呆れてね。横で双眼鏡でセレナをガン見するマリアとその隣で欠伸をする切ちゃん。どうしてか参加した奏さんを加えたわたし達四人が茂みに隠れている。っていうか、茂みに隠れていることには隠れているけど、後ろ通ってる人からは丸見えだからね? みんなわたし達見てギョッとしてるからね? あ、そこの子泣かないで、ほら、飴ちゃんあげるから。あ、そこの人写真撮らないで。マリアの痴態はもういいとして奏さんに関しては割とマジでヤバいから。

 

「調、セレナがチケットを買ったわ! 突入準備よ!!」

「あ、お巡りさん、これはその違って……えっと、シスコンな姉が妹を見守、えなんて?」

 

 ちょっと今お巡りさん説得するのに忙しいんだけど。ってかお巡りさんがマリア見てギョッとしてるよ。そりゃするよ。だって世界の歌姫がこんなところで犯罪者にしか見えないようなことしてるんだから。そりゃギョッとするよ。っていうか誰だってするよ。

 とか言ってる内にマリアがサングラスをかけて立ち上がった。あーもう勘弁してよ。

 

「今から私はマリア13よ! 緒川さんが何かしたら即……!!」

 

 おいその手の黒いのは何だ。その銃的なサムシングはなんだ。おい。マリア。聞いて。聞け。

 

「行くわよ、切歌、奏、調!!」

「えー……めんどっちいデス」

「帰ったら銀座の高級ケーキ店でケーキおごるわ」

「今からあたしはキリカ13デス。ケーキのために邪魔ものは排除するデス」

「んじゃアタシもカナデ13だ。なんか面白そうだし」

「やめて。やめろ。今すぐ回れ右して帰って。ってかその手にもってるの離して。離せ」

「行くわよ!!」

 

 あ、マリア達が走っていった……もうみんなが変な集団としてマリア達を認識して道空けてるんだけど。

 ……で、そのですねお巡りさん。これはちょっと訳ありでして。はい、あの人たち頭のネジ数本外れてるんですよ。持ってたのもエアガンですし。ほら、こんな平和大国日本のド真ん中でスナイパーライフル持ち出す人間なんていないでしょう? あの人たちは頭のネジ外れてるからモデルガンを実銃と勘違いしてるんですよ。帰ったら黄色い救急車に放り込んでおくんで。

 え? もう大丈夫? あぁ、理解してくれてありがとうございます。早速あの馬鹿どもを止めてくるので。

 ふぅ。お巡りさんの相手してたら出遅れたよ……すぐにあの馬鹿どもが変な真似しないように見張らないと。えっと、あの馬鹿13はどこに……あ、いた。思いっきりセレナの後をつけてるよ。周りの視線がやべー事になってるよ。

 

「もう、三人とも……恥ずかしいからやめようよ」

 

 とりあえず無駄だと思うけど説得フェイズ。なんとか切ちゃんと奏さんだけでも説得できたらいいんだけど……

 

「何言ってるのよ! セレナが大変な目にあったらどうするの!? それを防ぐのが私達殺し屋13よ!!」

「大変なのはマリアの思考回路だよ」

「ケーキケーキケーキ……」

「あ、こっちはもう駄目だ」

「んー……まぁ、ヤバくなったら止めるからさ。偶にはハジけようぜ?」

「一応の良心がここに……」

 

 マリアはもう周りの事見えてないし、切ちゃんもケーキに脳内支配されているし、奏さんだけが笑いながらわたしの肩を叩いてくれる。でもこの人、面白そうだからって理由で銃刀法違反する辺り相当だよね……

 

「いんにゃ? これエアガンだぜ?」

 

 と言いながら奏さんが空に向かって発砲。撃ちだされたBB弾が太陽の光を反射しながら空へ上がっていってそのままどこかへ。よかった、この人はどうやらマトモみたい。確かに銃にライフリングないし。

 え? マリアと切ちゃんの銃? 思いっきりライフリングが彫ってあるから間違いなく本物だよ。

 

「どうやら最初はジェットコースターに乗るみたいね。至急わたし達も乗るわよ!」

「はいはい……」

 

 マリアがわたしの手を掴んで引っ張りながら言うものだから、わたしも強制的に道連れ。いや、ジェットコースターに乗るくらいならいいんだけどね。乗りたかったし。

 そんでもってジェットコースター。確かここら辺じゃ一番強烈なやつだったと記憶しているけど、一体どれくらい凄いのか。なんか三回連続で回転するらしいし、ちょっと楽しみ。あ、髪は巻き込まれたりしないようにまとめておこう。

 さて、あとは発車を待つだけだね。

 

「チッ……人が邪魔で狙撃できないわね……」

「ケーキ……ケーキ」

 

 ……うん、待つだけだね!!

 

「何あの人たち……」

「銃持ってるけど……本物?」

「っていうかあれ、マリア・カデンツァヴナ・イヴじゃね?」

 

 …………待つだけだよ!!

 わたしと奏さんの前に乗ってる馬鹿二人は他人だからね!! 知らんぷりしてジェットコースター楽しむよ!! このチケットは馬鹿一号の奢りだし、楽しまなきゃね!!

 で、ジェットコースターは動き出したけど……あれ? 馬鹿二号……というか切ちゃん、その安全バーちゃんとしてる? なんかわたしから見ると、ガバガバにしか見えないんだけど……ついでにシートベルトもしてないようにしか見えないんだけど……

 あ、もう落ちる。

 

「ッ……!!」

「うおっ!? これ結構高っ……!!?」

 

 わたしと奏さんが息を呑み、そして視界が一気に下へ向かって落ちていく。

 周りの景色がまるで線のようになっているのではないかと思う程の勢いと速度を持ってジェットコースターは落ちて行って、先頭の方に居るセレナは楽しそうに両手なんて上げてる。あ、緒川さんがそっと手を下ろすように指示した。やっぱ忍者ってこういう時でも全然動じな……

 

「あばばばばああああああ!!?」

「いだぁっ!!?」

 

 あいたぁ!!? いった!!? 滅茶苦茶痛いんだけど!? 何か当たったんだけどぉ!?

 い、一体何が……あれ? 切ちゃん居なくない?

 

「ちょ、たす、たすけっ!!?」

 

 って思ったらわたし達のシートに切ちゃんがしがみついてるぅ!!?

 

「あ、安全バー閉め忘れたデス!! ついでにシートベルトも!!」

 

 やっぱり!!?

 

「馬鹿でしょ切ちゃん!? いや馬鹿だったねごめん!!」

「落ちたら死ぬデスぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 これは流石に擁護不可! でも一応手は握っておく。奏さんも切ちゃんが吹っ飛ばないように手を握ってくれてるし。

 そんな感じで切ちゃんが落ちないようにしながらなんとかジェットコースターは一周回って。切ちゃんは顔面蒼白で、わたし達も腕がかなり疲れた。別に切ちゃんなら落としたとしてもイガリマ纏って無事なんだろうけど、一応国家機密だし、使わないにこしたことは無いからね。

 で、切ちゃんは職員の人からお説教受けてる。

 

「既に殺し屋13の一人が脱落してる件」

「大丈夫よ。まだ私と奏がいるわ」

 

 わたし達はこっそりセレナと緒川さんをつけながら話しているけど……

 あのさ。マリアはまだ気づいていないみたいだけど、緒川さん、完全にこっちに気が付いてるよね。時々こっち見てるし。マリアは気が付いてないみたいけど。セレナに夢中で。気が付いていないみたいだけど。

 思いっきりこっちに向かって手を振ってるときあるし。あ、またこっち見た。奏さんも手を振り返した。

 ……これ、もう尾行ですらないじゃん。

 

 

****

 

 それからというもの。

 お化け屋敷でお化け役の人に銃突きつけるマリアだったり、メリーゴーランドで銃を構えながら「追いつけないわね……」とか真顔で言っているマリアだったり、奏さんが思いっきり回しているコーヒーカップで銃を構えているから酔ってるマリアだったり、戻ってきた切ちゃんと海賊船でもう一回飛びかけたり。もうなんというか……言葉にできないんだけど。身内の恥なんだけど。

 それで時間は経ってもうすぐ夕方に差し掛かろうと言う時間。セレナはもうすぐ自分の世界に戻るらしく、締めとしてとある乗り物に乗ると言い出した。

 観覧車に。

 

「か、観覧車……!! これはもう我慢ならないわ!!」

「我慢ならないのはこっちなんだけど」

「切歌、奏、調! こっちに来なさい! 緒川さんをヘリから狙撃するわ!!」

「は?」

 

 いや、ヘリっておま。

 わたしと奏さんが呆然としていると、切ちゃんとマリアがどこかへ走っていった。そして暫くしてから少し遠くからヘリが急に空へ向かって上昇しだした。あ、これマジじゃん。

 ……はぁ。これだけは使いたくなかったんだけどなぁ。奏さん、あの二人の回収お願いします。

 

「あいよ。お前も大変だな」

「ホントですよ。あの二人のしわ寄せ、全部こっちに来るんですから」

 

 わたしは一応用意しておいた物をコインロッカーに取りに行ってから観覧車の所へと走る。

 そして緒川さんとセレナの乗っているゴンドラの一つ後ろのゴンドラに乗ってわたしは然るべき時を待つ。

 わーきれいだなー、なんて観覧車から見る景色を見ながら待つこと数十秒。とうとうヘリがやってきた。ヘリパイは誰なんだろうか。

 そしてヘリのドアが開き、そこからはグラサンとライフル装備のマリアと切ちゃんが。

 

「我等殺し屋13」

「お命頂戴するデス」

 

 なんて事ほざいてる。

 え? 聞こえるのかって? 読唇術だよ。

 で、肝心の標的になったセレナだけど、いきなりのマリアにビックリしている。で、ボディーガードの緒川さんもまさかマリアがこんな事してくるとは思わなかったのかびっくりしている。このままじゃマリアと切ちゃんの馬鹿二人が銃弾を撃って大問題になるだろう。

 でも、ここからはわたしの出番。馬鹿を成敗するために持ってきたものを担いでゴンドラのドアを開いた。そんなわたしをようやく発見したマリアと切ちゃんはビックリしたという表情を丸出しにしてこっちを見ている。

 

「わたしはシラベ13。馬鹿共のお命頂戴する」

 

 名乗りながら持ってきたグラサンをかけ、持ってきていたマリアをお仕置きすると同時に止めるための武器。RPG-7を構える。

 え? 偽物だろうって?

 本物だよ。特別に借りてきたよ。

 

「ちょ、調!? それはこっちじゃなくてあっちに撃つものよ!!」

「あ、これやっべーデス……」

 

 こんな状況でもそんなふざけた事言ってるマリアは……!!

 

「これで頭冷やそうか!! Rッ! Pッ! Gッ!!」

 

 叫びながら発射。

 え? どこで扱い方を習ったかって? 説明書を(F.I.S時代に)読んだのよ。

 

『ぎゃああああああああああああああ!!?』

 

 マリアと切ちゃんの叫びと共にヘリが爆散。二人は黒焦げの状態で吹っ飛んでいった。

 さて、お仕置き完了。

 

「じゃ、セレナ。あとは楽しんでね」

 

 こっちを見ているセレナにそれだけ告げてわたしはゴンドラから飛び降りた。

 そして飛び降りた先で待っていたギアを纏った奏さんにキャッチしてもらってからわたしはそのまま遊園地から離脱。馬鹿二人をSONGに回収してもらう様に連絡入れてから帰った。

 後日、セレナが笑顔でマムとの遊園地は楽しかったと報告してくれたり、あの遊園地が暫くニュースで映る様になったりとか色々とあったけど、とりあえず大きな問題は出ずに終わったからよかった。

 ちなみにマリアと切ちゃんは全治一か月だったよ。




イベントに出たセレナの夢がマジで尊すぎました。やっぱセレナは可愛いんやなって。その内本当にリディアンに入学したセレナとか書いてみたい……

あと調ちゃんが司令ってのは何だかしっくり来すぎているし、一人だけ夢の中で修羅場迎えててちょっと笑いました。調ちゃんはやっぱ現実見てる子なんやなって。

きねくり先輩は可愛い。可愛すぎて尊い。安定の可愛さ。アイドル時空にねじ込んでやろうかとすら思いました。

まさかの片翼続編にワクワクしながらも今回はこれまで。さて、テスト勉強しなきゃ……
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