月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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今回は課金時空の続編。

最近こんな感じの単発で終わるギャグ書いてなかったからリハビリ代わりに。もうネタが無いンゴ。


月読調の華麗なる沼

 チャリンと音を立てて百円玉がガチャガチャに飲まれていく。

 ハンドルを捻って天に祈りながら落ちてきたカプセルを勢いよく開く。

 そして出てくるのは特にレアでもない、中古屋に行ったら安値で叩き売りされているうーぱ。つまりは外れ。

 

「あぁ……また……」

 

 本日既に二千円目。もう二十個のうーぱをわたしは確保している。確保しているけど、目的のうーぱ……第三弾のうーぱガチャガチャにシークレットとして封入されているレインボーうーぱは未だに一個も確保できていない。

 少し前にメタルうーぱに一万円近く突っ込んで、次に出てきたゴールデンうーぱとシルバーうーぱに関しては、ネット通販でなんとか値上がり寸前に確保することができたけど、レインボーうーぱは確保ができなかった。だから、ガチャガチャで引くしかなくなったんだけど……これがまた出ない。

 第一弾は結構前からあるやつだったからガチャガチャそのものが置いてある場所が少なかったけど、第三弾は結構色々な場所にガチャガチャがある。だから、目に付いたらガチャガチャしてるんだけど……出ない。物の見事に出ない。

 ちなみに、もうこれでレインボーうーぱには一万円かけてます。でも、今ネットだと中古品でもレインボーうーぱは一万五千円超えているから、今出てもアドっていうね。

 はぁ……出ないなぁ。あ、また外れ……

 

「調ちゃん、またガチャガチャしてるんだね」

「あ、響さん」

 

 とか思ってたら、あの時わたしに光明を与えてくれた響さんが。

 わたしはしゃがんで、響さんはそんなわたしを上から覗いてたけど……あ、あれ? 響さん……

 

「ん? どーかした?」

「い、いえ」

 

 え、えっと……響さん、下着履いてる? な、なんか一瞬際どい所まで見えたけど、履いてないように見えたんだけど……気のせいかな。とりあえず立ち上がって、持っていたうーぱをバッグの中にしまう。

 響さんのシュレディンガーの下着は一旦思考から省くとしてっと。

 一応ここは前にうーぱガチャをしていた場所じゃなくてそこからはちょっと離れた場所にあるんだけど、響さんもちょっとビックリしていたし今回も完全な偶然だと思う。ここはお野菜とか安いから、未来さんが買い物に来ていて、それに響さんがついてきた感じだと思う。

 さてさて。わたしの手には百円玉が沢山詰まったコインケース。それが二つ空になってる。一目でそのコインケースに本来は言っていた硬貨は目の前のガチャガチャに消えたと考える事は本当に容易。つまり。

 

「えっと……程ほどにね?」

「はい……」

 

 無言で響さんは察しました。

 いや、だってさ。財布にそんな何千円分も百円玉を入れておくわけにはいかないし。かと言って一々両替しに行くのも面倒だし……って考えた結果、コインケースを買ってしまおうって思っちゃったワケで。

 響さんは苦笑しながらソシャゲよりはマシだと思うけどね、と言ってから自分の財布から百円を取り出して、うーぱのガチャガチャに突っ込んだ。そして回して……あっ、なんだろうこの光景。デジャヴを感じるよ。

 でも現実はわたしのデジャヴなんかとは違った事が起きるのが当たり前。

 

「あ、今回は金属製じゃないみたい。外れなの?」

 

 出たのは、金属製じゃないうーぱ。

 そうそう、その金属製じゃないけどレインボーにメタリック塗装されたうーぱは……

 

「土下座でもなんでもするので譲ってください」

「あ、あははは……」

 

 これからは響さんにガチャガチャしてもらおうかなぁ……!!

 

 

****

 

 

 あの後、響さんを迎えに来た未来さんと合流して、二人が買い物しに行くのを見届けてからわたしは帰路についた。もうわたしは買い物済ませたし、一番の目的と言っても過言じゃないレインボーうーぱゲットも成し遂げたし。だからこれ以上あのガチャガチャをする意味もない。

 万が一にも傷が付かないようにしっかりと保管して、わたしは帰り道を歩きながら自販機で買ったアイスを食べる。勝利……勝利って言えるのかなぁ。まぁ、勝利でいいや。勝利の後のアイスは格別。いつものチョコアイスがとっても美味しく感じれる。

 さて、帰ったらうーぱを飾らないと。そろそろ机の上に置くのも限界が近いから専用の棚とか買わなきゃ……

 

「ん? お前何してんだ?」

 

 とか思ってたら声をかけられた。

 この声は……

 

「クリス先輩?」

 

 聞き返しながら振り返ると、そこにはクリス先輩が。そしてその両手には……アニメイトの袋? なんともまぁ珍しい。

 クリス先輩ってアニメとか好きだったっけ……あ、そういえばうたずきんにハマってるって翼さんが言っていたような。どうして翼さんが知っているのかは不明だけど。でも、それならアニメイトに行ってるのも納得かな。あそこってアニメ系のグッズは凄い量あるし漫画もあるし。わたしと切ちゃんも漫画買う時は時々行くからね。

 

「おう。で、何してんだ……って思ったけど買い物か。ご苦労な事で」

「もう習慣ですから特に大変でもないですけどね」

 

 それにうーぱの事もあったから。多分うーぱが無かったらもうちょっと近いスーパーに行っていたと思う。

 

「ちなみにクリス先輩は?」

「アタシは漫画と小説をな。あそこなら確実に置いてあるし」

 

 どうやらクリス先輩もわたし達と同じ感じの用事でアニメイトに行っていたらしい。

 

「あ、そうだったんですか。てっきりうたずきん関連の物を買っているのかと」

 

 そうやって笑いながら聞いた途端、クリス先輩は手の中の袋を落としかけてあたふたした。

 ……あれ? もしかして。

 

「うたずきんのグッズも入ってるんですか?」

「ば、ばっかお前!? こんな所で!?」

 

 あぁ、やっぱり図星ですか。

 クリス先輩はどうしてこの事を、って感じでこっちを見てきたから、わたしはクリス先輩がうたずきんにハマっているというのを翼さんから聞いたとだけ、情報源をリークしておく。ついでに、クリス先輩がうたずきんにハマっている事は装者のみんなとエルフナインはもう知っているとも。

 そう教えると、クリス先輩は顔を手で覆って溜め息を吐いた。小さくやっぱり口止めしておくべきだったと言っているから、多分クリス先輩は事故気味に翼さんにバレたんだと思う。

 

「はぁ……なら隠しても無駄か。そうだよ、うたずきんグッズとアンソロ買ってたんだ」

「アンソロ?」

「短編集みたいなモンだ」

 

 そう言いながらクリス先輩がチラッとうたずきんの漫画を見せてきた。確かに、わたしの知ってるうたずきんの漫画とは表紙が若干絵柄が違うかも。

 そういうのも出てるんだ……もしかしたらうーぱのアンソロも出てるのかな。帰ったら通販で調べてみなきゃ。あったら買わないと。

 

「あーっと……なるべくこの事は言わないでくれよ? もうバレてる奴ならいいけど、学校の奴らとかには、な?」

「分かってますって。わたしもちょっと人には言いたくない事があるので」

 

 うーぱにもう累計二万円近く使っている事とかね。

 流石にそれが同級生にバレたら何言われるか分かった物じゃないし。切ちゃんの三十万よりはマシだけどさ。

 あ、ちなみに切ちゃんは最近課金を控えてるみたいで、早急にわたしや響さんにガチャを頼んでる。別に引くのはいいんだけど、出なかったときに露骨に落ち込むのはちょっと止めてほしい。いや、何も言わないから別にいいんだけどさ。捨てられた子犬みたいな目で携帯を見ているから、なんだか申し訳なくなると言うか。

 おっと、話が逸れた。

 

「ふーん。まぁ、聞きはしねぇよ」

「あはは……ありがとうございます」

 

 うーぱに関しては子供っぽいって思われるかもしれないからね。クリス先輩がそれで煽ってくることはないと思うけど、やっぱりそれに二万円も使ったのはちょっと言いふらしたくはないし。

 とか思いながらクリス先輩と世間話をしていたけど、ふと今の時間が気になって携帯を覗き込んだ。

 あ、もう三時だ。切ちゃんがわたしのおやつを勝手に食べちゃう前に自分で食べちゃわないと。

 

「あ、じゃあわたしここで失礼しますね」

「おっ、そうか。引き留めて悪いな」

「いえいえ、わたしの方こそ」

 

 そろそろアイスのゴミも捨てたかったし。

 地面に置いておいた買った物が入っているバッグを持ち上げる。さて、帰っておやつおやつ。切ちゃんは最近二の腕がぷにってきたって嘆いているけど、わたしはそんな事ないから関係なく笑顔でおやつタイム。

 

「あ、ちなみに今何時だ?」

 

 と思ってたらクリス先輩が唐突に居間の時間を聞いてきた。

 え? 今? 今なら……

 

「え? 三時ですけど……」

 

 もしかして何か用事があったのかな? それなら申し訳ない事……

 

「マジか!? もうガチャ更新じゃねぇか!!」

 

 わっ!?

 

「こうしちゃいられねぇ……!! 今回は誰が……!!」

 

 え? あ、あの……?

 クリス先輩? その、一体何が?

 

「げっ、水着うたずきん!!? くそっ、来る来るとは聞いてたけどまさかの今日かよ……!!」

 

 とか言いながらクリス先輩はポケットから財布を取り出して、その中から何かカードを取り出した。

 あ、あれ? あのカードってチュンカじゃ……しかもあの色って一万円分の。え? もしかして今課金を?

 

「まずは運試しの一万……! …………よし、一万で二人か。あと四人で完凸……!!」

 

 あー……そういえば結構前にうたずきんのゲームアプリが出たって言ってたなぁ。うたずきんが好きならそりゃやってるよね。

 でもまさかあのクリス先輩が課金するなんて思わなかったよ、うん。

 ……っていうか、さっきから財布からチラッと見えるそのカードの束って……そこから未使用のチュンカを取り出すのって、つまり……そのカードの束って使用済みの物を勿体ないから財布の中に入れているんじゃなくてクレジットカードが発行できないから買い溜めしているだけなんじゃ……

 

「よし! 今回は五万で完凸! いやー、運がよかった」

 

 そう言いながらクリス先輩が適当にポケットに突っ込んだ使用済みのカードは五枚。つまり五万円……

 ご、五万円があの一瞬で……

 

「あ、いきなりすまんな。じゃ、アタシは帰っから」

「は、はい……」

 

 さて、帰って育成だとか言いながら歩くクリス先輩を見送ってからわたしはそっとレインボーうーぱを取り出した。

 うん……切ちゃんのよりはマシだけどさ。でも、あれでこのレインボーうーぱ三つ分のお金が吹き飛んだって思うと中々に沼だよね。だって現物残らないんだもん。

 ……帰っておやつ食べよ。あれはクリス先輩のお金だからわたしが関与すべき事じゃないもんね。うん。

 

 

****

 

 

「未来ぅ……今回ばかりはバレたかと思ったよぉ……多分調ちゃんにはバレたと思うし……」

「でもパンツもブラも着けずに恥ずかしがってる響は凄く可愛かったよ!!」

「もう……未来のばか……」




プレラーティに五十連分突っ込んだんですけど、GX信号機とGX切ちゃんがすり抜けました。初の巧属性星五が来たんですけど素直に喜べない……

まぁそんな爆死話はさておいて、来週はXDのアルバムが発売ですよ! 勿論自分は予約しておいたんで当日か、もしかしたら前日に届くかもしれません。はやくハートをこーしょんこーしょんさせたいんじゃあ……

次回に関してはまたしても特になし。未定ですが投稿はします。XV放送終了までは投稿していきますぞ!!


P.S パヴァリア組に先越されたキャロルェ……
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