「はいどーも! ザババの常識人の方のイガちゃんと」
「同じくザババの本当の常識人、シュルちゃんです」
そんな感じでいつものように机の上に置いたマイク……ではなくヘッドフォンから伸びたマイクに向かって話す。
こんな感じでもうここ数週間ですっかりと慣れた自己紹介をしてから膝の上に置いておいたコントローラーを握る。今日は生配信の日だからあんまり下手な事を話せないという事で結構喋るのには緊張していたり。一応、最近になってエルフナインが開発した指定した単語を口にするとパソコンの方で自動的にピー音を被せてくれるプログラムがあるんだけど……流石に万が一があるからあまり頼るような真似はしたくない。
で、今回はだけど、実はゲストが来ている。そのゲストは今隣で結構ガチガチに緊張している。
今日は三人での配信。それがいつもみたいに二人でくっついて一つのマイクに話すんじゃなくて、ちょっとSONGの方で借りてきたインカムを使っている理由。ちなみにインカムは余ってるらしくてプレゼントされました。やったね。
「で、実は今日はゲストが来ているんデス! じゃあ自己紹介よろしくデス!」
「…………あ、もう大丈夫ですか? え、えっと……いつもは調さんの動画の編集をしているキャロルナインです。確か動画内ではEちゃんって呼ばれてました」
あ、思いっきりわたしの本名口にしてる。でもわたしの名前が入る寸前にピー音が遮ってくれたらしくてコメントには『ピー音入ったwww』とか『実は思いっきり罵倒した説』とか色々流れている。本名なので気にしないで。
「ナイン、わたしの本名思いっきり言ってる」
「ピー音間に合ってよかったデス」
「あっ! ご、ごめんなさい! 次からは気を付けます!」
一応、わたしと切ちゃんでダミーのスイッチを持ってるから、それを押してピー音を出しているっていう設定。だってこんなプログラム、明らかにオーバーテクノロジーすぎるし、エルフナインも異端技術を使ってちょちょいととか言ってたし。
ちなみにだけど、エルフナインは配信に当たってキャロルの名前と自分の名前をかけ合わせてキャロルナイン。愛称としてナインで行く事になった。分かる人が聞けば一発で本名どころか本人までたどり着ける名前だけど、生憎エルフナインは裏方作業だし、まさかこの程度でバレるなんて思ってない。エルフナイン自身も結構裏で何があってもバレないように試行錯誤してたみたいだし。
「じゃあ気を取り直して。今日は編集担当のナインも交えてやっていくよ」
「一応あたし達共通の友達なのデス!」
「い、いつもは裏方をやってましたけど、今日は表で頑張ります!」
一応歳とかそこら辺は濁して、嘘はついていないけど本当の事も言っていないってラインでエルフナインの紹介だけを済ませる。
えっと……コメントには『何でキャロルナインなのにEちゃん?』ってのもあるし、ついでに『声からして美少女』とか、『現役JK三人組』とか色々と。うん、いい感じにミスリードできたみたい。あと、Eちゃんについてはこっちで弁明しておこうかな。最初に口にしたのわたしだし。
「ナインのEちゃん呼びは、普通に本名からだよ。苗字か下の名前かは教えないけど」
「まぁあたし達もここで名乗ってる名前と本名、頭文字が一致してないデスからねぇ」
切ちゃんはKちゃん。わたしはSちゃんになるから……あれ? わたし、バッチリと下の名前の頭文字被ってない? うん、被ってるよこれ。
まぁでも言わなきゃバレないしいいや。バレなきゃうんたらこうたらって誰かが言ってたし。
で、配信の時間も無限じゃないから今日やるゲームの紹介を、切ちゃん。
「では、今回やるのはこのゲーム! えっと……機動戦士ガンダムエクストリームバーサス、デス!」
なお、今回やるゲームのアイデア提供は藤尭さん。
で、切ちゃんがゲームの説明をしている間にどうしてエルフナインが急に配信に参加しているかの理由を説明するけど、わたしがいつも通り料理動画の編集をエルフナインにぶん投げた時、エルフナインが楽しそうだから一度でいいから参加してみたいって溢したんだ。
その言葉を聞いたわたしが、なら参加してみる? って聞いて、それを切ちゃんにも伝えたら是非やるデス! ってなって、そのまま予定を合わせてこうして配信がスタートした。ちなみに、今日初めてエルフナインが有給を取ったらしくって、風鳴司令からは感謝された。いつもは無理矢理取らせても働いているからこうして外に連れ出してくれて感謝しているって。
働き過ぎはよくないから適度にね……? いやほんとに。
「……ってわけデス。まぁつまりガンダム使って戦うゲームデス! あ、一応あたし達はそこそこプレイしてるからグダグダにはならんデスよ」
「ちょっとだけ練習しました」
一応だけど、わたし達は藤尭さんに教えてもらって基礎的な動き方とか色々と教えてもらった。既に持ちキャラも決めているし、オンラインでも切ちゃんと一緒ならそこそこ戦える程度には鍛えた。エルフナインも一人で練習したらしくって、藤尭さんが言うには大体同程度の実力を持ってるみたい。
まぁ、配信でグダグダするのも見てもらってる人には悪いし、このゲーム、切ちゃんが結構叫ぶというか、テンションが上がるから、切ちゃんのリアクションも大丈夫だろうって。
「一応これ、フルブーストデスけど、DLCは買ってないからそこはごめんなさいデス。というわけで説明し終えたところで早速シュルちゃん、ナインと一緒にプレイするデス!」
「途中からは視聴者の人たちとオンラインで対戦する予定もあるから、お楽しみに」
「あ、そのためにイガちゃんの部屋にテレビとゲーム機もう一台用意したんですね」
「うん。運ぶの手伝ってくれてありがとね」
あ、ちなみにどうしてこのゲームをやろうと思ったかと言うと、普通に藤尭さんに二人で協力も対戦もできて切ちゃんが面白いリアクション取れるようなゲーム無いですか? って聞いたら幾つか格闘ゲームとか渡されて、その中から適当に選んだから。あと残ってたのは、普通に2D対戦格闘のゲームとか、シューティングゲームとかだった。
藤尭さん、このゲームはゲームセンターで大佐って階級までやったらしいんだけど……それがどれくらい強いのかわかんないです。わたし達はドウプレの上らへんにはなれるらしい。よくわかんないけど、まぁ大丈夫だよね。
「じゃあシュルちゃんとあたしでまずは対戦デス! あたしはデスサイズデス!」
という事でプレイ開始。切ちゃんはデスサイズってキャラをよく使ってる。なんか、鎌持ってるからこれがいいって初見プレイの時言ってたっけ。
で、わたしはだけど。
「わたしはヴァサーゴ。えっと……CBって何の略なんだろう」
「チェストブレイクって読むみたいですよ」
「あ、そうなんだ……ちなみに、聞いての通りわたし達はガンダムよくわかんないです」
でもこの人ガンダムに乗ってるから味方の人なんだよね?
コメントには……えっと、『Xはいいぞ』とか『初代から見ろ』とか『Gガン一択』とか書いてある。うーん、どういう意味なのかサッパリだけど、まぁいいよね。でもガンダムって結構たくさんいるんだね。初めて見た時はビックリしたよ。
で、なんでわたしがヴァサーゴを使うのかって言うと……まぁ、単純に色が赤いし、切ちゃんが前に出る機体に乗ってるからわたしは後ろに居た方がバランスいいかなって。藤尭さんにはバンシィノルンって機体を勧められたけど、ダウンロードコンテンツだし、なんかパイロットの人がやさぐれてたからちょっと嫌だった。でもあれもガンダムなんだよね? 名前にガンダムって入ってないけど。
まぁいいや。とりあえずこれで一対一の開始。
「ふふふ。その機体がタイマン性能高くないのは知っているんデス! 一気に切り刻んで……」
「びーむ」
「あばばばばば!!?」
なんか切ちゃんが言いながら一直線に突っ込んできたから上から三番目のビームで迎撃。わぁ、当たったら一気に切ちゃんの体力が三割くらい消し飛んだ。これ面白い。
「こなくそデス! こうなったら格闘ブンブンデスよ! くらえデス!」
「ステップ、前格前格前格」
「あばー!!?」
そして切ちゃんが突っ込んできたけど、適当にステップで避けてから藤尭さんにとりあえず使えば勝てるかもと言われた前格っていうのを使う。わぁ、面白いように切ちゃんに機体がベッコベコに殴られてく。
まぁこんな感じで切ちゃんって基本的に猪武者だからビーム置いておいたり避けて迎撃したら簡単にどうにかなっちゃうんだよね。覚醒っていうのを使ってきたけどとりあえず迎撃して一番下の段の飛行機飛ばして拘束してビーム。うん、気持ちいい。
そうしてわたしは一回だけ機体が爆発したけど、切ちゃんのゲージをそのまま削り取って勝ち。やったね。
「く、悔しいデス……!!」
「じゃあ次はナイン」
「シュルちゃんに変わってボクがやります!」
そしてエルフナインにバトンタッチ。コメントを見て……あまりにも切ちゃんが猪だったからか思いっきり笑われてる。でも切ちゃんってわたしと組むと結構頭脳プレイしてくれるから、一対一じゃないと苦戦すると思うんだよね。
で、エルフナインに変わった時、『ボクっ娘だとぉ!?』とか『男の娘の可能性』とか、『リアルボクっ娘とか居るんすねぇ……』とか色々と。そう言えばエルフナインの一人称って今初めて口にしたっけ? っていうか男の娘ってなに?
「じゃあボクはこのリボーンズガンダムで」
あっ。
確かそれ最強機体じゃ……
「でもあたしは負けんデスよ! 死神様のお通りデスぜぇ!!」
「変形、アンカー、ゲロビっと」
「あばばばー!!?」
そして鮮やかに切ちゃんが太いビームに飲み込まれた。これはひどい。
っていうかその機体、わたしも藤尭さんに勧められたけど結局ガチャガチャやるのが難しすぎて使いこなせなかったんだよね。でもエルフナイン、普通に使いこなせてるし切ちゃんが軽くあしらわれているし……
「だったらたまごっちモードデス! これなら射撃は全部……」
「前前前格」
「格闘は駄目デスよぉ!!?」
そんな前前前世みたいに言わなくても。というかエルフナインの表情が結構本気なんだけど……コメントも『これは酷いwww』とか『イガちゃんよりも圧倒的に上手いwww』とか『キャロルナインちゃん、結構やりこんでないか……?』とか色々と書かれてる。
うん、わたしもエルフナイン、案外やりこんでいると思う。だってもう切ちゃんの機体、二機目で残り体力が赤色なのにエルフナインの体力、一機目で未だに一回しかダメージくらってないもん。
「こうなったら覚醒でせめて一機だけでもデス!!」
「変形サブサブレバ特射変形特射サブ」
「なんデスかその弾幕あんぎゃー!!?」
うっわぁ。
「ら、ラス一デス……でもこれで勝てば問題なしデスよ!! ここは格闘ブンブンで……」
「はい特射サブ」
「何デスかこの赤いのぉ!!」
「起き攻めのゲロビで締めです」
「じゅ、蹂躙されたデス……」
これはひどい。
「じゃあ次はシュルちゃん、やりましょうか!!」
「え、あ、うん……絶対蹂躙される……」
そして切ちゃんからコントローラーを受け取ってから、わたしも前衛キャラとして使ってみていたレッドフレームを使って頑張ってみたんだけど、エルフナインを一回倒しただけで負けちゃった。
エルフナイン、一体どんだけこのゲームやりこんだの……?
****
まぁその後の配信はオンラインでルームを作って視聴者の人とやったんだけど、エルフナインがわたし達のアシストをしてくれた時は勝率五割はキープできた。ただ、わたしと切ちゃんで組んだ時の勝率は多分三割無かったと思う。改めてエルフナインの腕が異常なのが分かったよ。
で、そうやって一度ガンダムの配信は終わり。配信の時間は余り多いわけじゃないけど、エルフナインが来てくれるんならちょっと特別に二本くらいゲームをやってみようって事でわたし達は予め用意しておいたもう一本のゲームを起動した。
「じゃあ次はこれ! もうすぐ新作が出るけどあたし達はハード持ってないのでできません、なスマブラXデス!」
「ちなみにWii Uも3DSも持ってないから現状の最新作もできていません」
それは恐らくゲームを嗜んだ人なら誰でも……とは言わないけど、最近なら一度は耳にした事があると思う大人気ゲーム、スマブラ。わたし達は別のゲーム……それこそゲンムコーポレーションのゲームとか、切ちゃんが任天堂じゃなくてバンダイナムコとかカプコンとかそういう企業のゲームを中心に買ってるから、ちょっと古めのこのゲームしか持ってないけど、面白いのは確かだから配信にはちょうどいいかなって。
え? なんでwiiは持ってるのかって? 切ちゃんがゲームキューブのゲームをやりたかったかららしいよ。で、ついでにスマブラも購入したっぽい。一応隠しキャラは全員出してあるとか。
「スマッシュブラザーズ……やった事はないですけど聞いた事はあります!」
と、エルフナインはちょっと興奮した様子でコントローラーを握る。もう既にキャラ選択画面に行ってるんだけど、そこで隠しキャラ全員出ているのを見てコメントでは案外やってる? ってコメントがそこそこある。どうもこのゲーム、ストーリーは十何時間分はあるっぽくて、ストーリーをやらずに隠しキャラを出すんならかなりの時間がかかるんだとか。
あ、ソニックがいる。そういえばパッケージ裏にもいたけど……確か他の企業のキャラじゃなかったっけ? このスネークも。コラボしてるのかな?
「なんかやりこみ要素というか普通に格ゲーっぽく練習してる人は沢山いるらしいデスけど、あたし達はにわかなのでそこまで上手くないのは先に理解しておいてほしいデス」
「というか、さっきまでのナインが異常だっただけであって」
「ちなみにこれは今日、オンラインでやるつもりはないので、楽しみにしていた人には先に謝っておくデス」
切ちゃんもストーリーを攻略を見ながら通した程度らしくて、あまり上手くないんだとか。で、エルフナインもわたしも完全に初見。ただ、切ちゃんは屑運補正があるから多分わたし達と実力は並んでいるんだと思う。
ちなみにこういう格ゲーでの切ちゃんの屑運補正は、技が寸前で届かなかったり、突然のコントローラーの反乱で重要な場面で技が化けたり。多分ゲームやってる人ならよくある現象が多発する。わたしは時々ハメ攻撃を見つけては切ちゃんを苛めて楽しんでるけど。
「じゃあ時間も押している事デスし、さっそくやるデスよ! あたしは……このキャプテン・ファルコンを使うデス!」
あ、Twitterでご飯の様子を投稿してる人だ。え? 違う? そうなんだ……
「なんでそんな事知ってるんデスか……」
「適当に見てたら目に付いて……じゃあわたしはこのカービィで。可愛いし」
ぷにぷにしてて抱き心地良さそうだし、可愛いよね。え? カービィのぬいぐるみとかクッションとかいっぱいある? ちょっと興味あるかも……カービィのゲームとか買うついでに探してみようかな。
「じゃあボクはフォックスでいきます」
フォックス……英語でキツネって意味の名前なのにそのままキツネのキャラなんだ……そういえばファルコってキャラもあんまり名前に捻り無いよね。多分ファルコンから取った名前だろうし、ウルフってキャラもそのまんまだし。
という事でキャラ決定。わたしはカービィ、切ちゃんはキャプテン・ファルコン、エルフナインがフォックス。アイテムは色々ありでいざプレイ。
「ファルコンパンチデス!」
「回避、してから吸い込んでコピー。そのままお返し!」
「あばー!!?」
「ふぁいやー」
「燃えるデスぅ!!?」
「えいっ」
「そこでハンマーはキツイデス!!」
「最後の切り札、えいっ!」
「ランドマスターもやめにゃああああ!!?」
「ストーンこそ最強」
まぁ、プレイの様子はこれで分かると思う。
切ちゃんの攻撃にカウンターでコピーしてからお返しのパンチをして、それをエルフナインがファイヤーって叫ぶ技でキャッチして吹き飛ばして、わたしがハンマーで追撃。でも復帰してきた切ちゃんにエルフナインがランドマスターって戦車を呼び出して吹っ飛ばして、わたしはその間ストーンで完全無敵。
一応、始まってからすぐにコマンド表は見たし、配信前に操作方法も確認したからなんとか動かせてる。ってかストーンでカービィがマッチョになったんだけど……
「うぅ……残機三が一瞬で……」
そして切ちゃんは復帰ミスを一回、わたしの自滅による道連れで一回ずつ落ちて残機が無くなり終了。あとはわたしとエルフナインの一騎打ちになった。
「なんかこうなる予感はしてたんデスよ……」
涙目でそう言う切ちゃんはいつも通りだったから無視しておいた。屑運だからね、仕方ないね。
****
そんなこんなで配信は終わって、その日の夜はエルフナインを迎えて夜ご飯を一緒に食べた。どうも最近エルフナインはロクな食事を取ってなかったみたいで、カロリーメイト以外なんて久しぶりとか言っていた。もっと食べよう……? じゃないとキャロルから貰った体も持たないよ……?
ちなみに、わたしは配信直後にそのまま調理動画の撮影をしていたんだけど、その最中にエルフナインが顔を出してしまい、結果編集でもどうにもならないから顔をモザイクで隠すという事で落ち着いたりと色々とあった。時々切ちゃんも入ってきちゃう時とかあったから、まぁ特には変わらないんだけど。
で、そういう事もあったお夕飯は普通に一緒に食べた後。
「切歌さん、これからはボクに動画の編集をやらせてもらえませんか?」
エルフナインがそんな事を言い出した。
前々から言われていた事だけど、流石に忙しくなるだろうからってわたしが断ってたこと。それを切ちゃんにも提案してみるらしい。
「え? それはいいんデスけど……もうエルフナインは調の動画を編集してるんじゃ……」
わたしも、してくれるんなら助かるけど、やっぱりエルフナインの作業量がね。
「最近はそれだけだと物足りなくて。それに、ボクが編集を担当して切歌さん達が実況をした方が動画投稿のペースも早くなると思うんですよ」
「それはまぁ……そうかもデスけど」
「それに、最近は休みの日に休むようになって、趣味が動画の編集とかになって……まぁとにかく、編集が楽しいんです!」
最近のエルフナインは休みの日にちゃんと休むようになった、というのは前も言ったけど、多分それが原因で最近は動画の編集が早く終わっても仕事できず、結果暇してるんだと思う。わたし達もいつも暇があるわけじゃないから一緒におでかけとかできない日は勿論あるし、エルフナインとしては一日潰れる程度の作業量が欲しいからこうやって提案してるんだと思う。
それにこうも言われてしまうと断りづらい所がある。趣味になってしまった動画編集を今さら取り上げるわけにもいかないし、わたし達もどうにかして動画をもう少し出したいって思ってたから……
「うーん……じゃあ分かったデス。今あたし達がやってる編集とかを半分エルフナインに任せて、それでも物足りないと言うのならエルフナインを編集担当にするデス」
「ほんとですか!!」
「ただ、時々誰かに様子を見てもらって、徹夜してでも、とか自分の時間を潰してまで、とか。明らかに度が行き過ぎている場合は改めて考えさせてもらうデス。これでどうデスか?」
「大丈夫です! しっかりと面白おかしく編集してみせます!」
まぁ、結局条件としてはこんな感じでエルフナインには動画の編集担当になってもらう事になった。
で、広告収入とかはちゃんと三分の一、エルフナインに払うようにして、どうしても作業が間に合わない時はそれでいいから、自分の事を第一に考えて編集作業をするように、と言っておいた。あと、編集を担当した動画には自分の名前をどこかに入れるように、とも。
それからはエルフナインに動画のデータを渡して試しに編集してもらった結果、わたし達がやるよりも圧倒的に面白い編集をしてくる上に作業効率が一人なのにわたし達二人でやるよりも圧倒的に早く、編集済みの動画が送られてくるようになった。流石にこの早さはおかしいんじゃ、と思い藤尭さんとか友里さんに様子を見てもらったんだけど、存外暇しているエルフナインを見かけるようになったとか。どうも動画の編集が思ったよりも早く終わって、今までよりも暇な時間は減ったけど、もちろん仕事する時間には間に合わないから仕事もできず、結果的に今も十分に暇なんだとか。
この作業量を片手間レベルでこなすエルフナインって一体……
ちなみにエルフナインが編集を担当するようになってから今までよりも面白くなったとコメントが来たり、ナインちゃんの編集レベルがヤバいとか言われたり。
あと、エルフナインって結構ちっちゃいじゃん? だから料理動画を見た人から中学生なんじゃ……? とか後ろ姿が美少女とか色々と言われて照れまくっているエルフナインが見られたとか見られなかったとか。
そういう訳で本格的に実況動画の編集に手を出したエルフナインちゃん。彼女の編集技術の向上はいかに……!!
ヘキサマリアさんは四枚で終了。後一枚を明後日に落として終わらせる……つもりではあるけどチャレンジカップが間に挟まって、結果的にXDをほぼ毎日フル稼働させる日々が終わらないという。今日中に風穴クリスちゃんが取れたらいいなぁ
ただ、このゲーム実況時空で題材にしているゲームって基本的に自分で触った事のあるゲームか架空のゲームなので、徐々にネタ切れが……基本的に一人プレイ用のゲームしかやらないので……
まぁそんな事はさて置いてまた次回、お会いしましょう。次回は未定でござい。