流石に新入りはもう入ってきませんが幽霊繋がりでこの話のパロをチョイス。
それではご覧ください!
幽霊温泉。
まぁ言葉だけなら結構簡単に言えるけど、まぁ実際に見る事なんて早々ないと思う。それこそわたしのような幽霊を憑かせている程霊感がある人じゃないと。
どうしてこんな事を言いだしたかと言うと、今わたし達SONGの装者と未来さん、エルフナイン、それから風鳴司令達大人組四人は幽霊温泉宿に泊まっているから。そうなる切っ掛けは翼さんのお父さんが世界を救ったのにご褒美の一つも無いのは流石に酷だろうという事で温泉宿の予約をしてくれたから。
もう予約してしまったし、ついでにそんな好意を無為にするわけにもいかないからわたし達は一日に一本しかないバスに乗って温泉宿、仙望郷へと向かった。
以下回想。
****
「ふむ……ここが仙望郷、か……なのか?」
「これ温泉宿だった物じゃないっすかねぇ、師匠……」
「かつて温泉宿だった物、かもな……」
風鳴組と響さんがまぁ結構好き勝手言ってるけど、とりあえず看板に思いっきり仙望郷って書いてあるから、ここが翼さんのお父さんが昔一度だけ行ったことのあるらしい秘境の温泉、仙望郷って事は間違いないと思う。
わたしはみんなから一歩下がった位置でわたしに憑いている幽霊達……まぁいつもの六人を背中に従えて適当に会話をしていた。
「……ここ、かなり強い霊場だな。少し力が増すと言うかテンションが上がってくると言うか」
そして温泉宿に着いた途端、サンジェルマンさんがそんな事を言いだした。
強い霊場? それって?
「まぁ簡単に言ったら霊脈が通ってるって事ね。そのせいで幽霊達が集まりやすいし、毛ほどの霊感しかない人でも幽霊が見えるようになるかもっていう事よ」
「わたし達が誰かに見られる可能性が出てきたというワケだ。それに、恐らく怨霊の類もここには集まってきていると予想できるワケだ」
あ、そういう事。
つまりここは霊的な力が凄く強い場所で、それが幽霊であるみんなにも影響を与えるし、本来は霊的な物が見えない人も霊的な物が見えるくらいには霊感が強くなるかもしれない場所って言うことなんだ。
確かに言われてからみんなを見てみるといつもは半透明だったり足が無かったりしてるけど今日は足がしっかりと見えてるし半透明よりも少し色が付いているように見える。確かにそんな場所だと幽霊が勝手に寄ってくるとかはありそうだね……
少し用心しとかないと。みんなに変な影響が出たら嫌だしね。
「んじゃ、アタシ等はどうする? アタシは見えてもいいけど……」
と、なると困るのがここの幽霊達。
何せこの中の誰か一人でも見えたら確実に装者達は面倒な事を引き起こすだろうし……特に奏さん、セレナは見えたら最後、絶対に翼さんとマリアが面倒な事になる。
本音を言えば見えるのなら見せてあげたいんだけど……見えない方が奏さんやセレナも気が楽だろうし。時々わたしの体に入って世間話してるしね? だから特に話したいとかの欲求はないっぽいし。
「まぁ余計な混乱を与えないようにドロンしておくとしよう。幸いにも存在を希釈にする程度ならオレ達でもできる」
キャロルの提案にみんなが頷いて、姿がかなり薄くなった。
それこそここでどれだけ霊感が強化されても憑いているわたしにしか見えない程度には。
みんなも幽霊生活そこそこ長いからね。
「とりあえず、変な霊がちょっかい出して来たら守ってね?」
「まぁ錬金術師四人と装者二人にちょっかい出すような人、いないとは思うけど……」
うん、セレナの言う通りかも。
で、わたしが幽霊達と会議をしている最中、どうやら女将さんを響さんと翼さんが見つけてきたらしくて女将さんを連れてきた。
「あらあら、気が付かなくてごめんなさいね? 私はここの女将をしているお岩と申します。今日はゆっくりと疲れを癒していってくださいね?」
連れてきたけど……あれって、あれだよね。
思いっきりかなり強い怨霊に憑かれてるよね?
「確かにそうなワケだ。しかもあの女将からも少しばかり邪気を感じるワケだ」
「アーシ達はこのままの方がいいかもね。調ちゃん、あんまり気を許さないように」
「お前の魂に何かあればエルフナインが悲しむ。オレ達が守るとはいえ過信はするな」
「まぁ憑依だけならこちらでも何とかする。ただ憑依後に飛び出た魂魄までは守り切れないかもしれない。そこは注意してくれ」
「うん、ありがとみんな」
まぁこの六人を倒してわたしに害をなせる程の幽霊って居ないと思うよ……? だってあの肝試しの時に居た霊もそうだけど、それ以外にも大量に道端に居る幽霊の中には相当怨念の強い霊とかいるし。
それを片手間で退治するこの守護霊たちをどうにかできるとでも……?
まぁそこら辺慢心していたらやられるかもしれないからしっかりと気は張っておかないと。
とりあえず皆が仙望郷の中に入っていったから、わたしも急いで後を追った。
「し、司令! さっきの幽霊と言いあの女将の幽霊と言い! ここ絶対におかしいですって!!」
「ゆ、幽霊だと? そんなわけないだろう。そんな非科学的な物居るわけがない」
「じゃあ何だって言うんですか!?」
「……す、スタンドだ! あの女将はスタンド使いであり俺達はスタンド使いに目覚めたんだ、緒川、藤尭!!」
「んな訳がありますか!!」
「実は俺は何を隠そうスタンド使いだからな。ほ、ほら、あれだ。普段は隠していてな? 緒川とかアレだろ。仕事の時とか耳にかかるだろ、スタンドが」
「眼鏡ですよ!! 何をどうしようが眼鏡ですよ!! あんな独特なスタンドがあってたまりますか!!」
…………
えっと、あの……わたしが後ろで話を聞いているの分かっているのかな?
でも、どうやらさっき言った通り霊感が無い人でも霊が見える程度には霊感が強化されているっぽくて、風鳴司令、緒川さん、藤尭さんはどうやらここに着いてすぐに幽霊を見て、直後のあの女将の背後霊を見たらしい。
っていうかスタンドって……
「ジョジョの奇妙な冒険に出てくる守護霊というワケだ。まぁ厳密には違うワケだが」
あぁ、ありがとうプレラーティ。
ジョジョの奇妙な冒険……っていうとあれかな? 最近プレラーティがわたしにDVDを借りさせて見ていたあの。確かにあのアニメ、主人公とかの後ろに変な背後霊みたいなの写ってたよね。
あれがスタンドって言うのかな? じゃあここに居る間は風鳴司令達に合わせて幽霊の事をスタンドって呼ぶことにしよっかな。
「普通はスタンドを二体以上持っていないワケだが……」
うるさい、わたしのスタンド。
というかさっきからわたし達の部屋に向かって歩いているけど、時々スタンドがいるんだよね。まだ司令達は気が付いていないみたいだし、女子陣は全員霊感が無いっぽいけど。
わたしも気づかれると面倒だし気が付かない振りでもしておこうかな。温泉宿に来てまで変な問題に首突っ込みたくないし。
****
そんな訳でわたし達はスタンド温泉宿に泊まることになった。
十二人という事で結構部屋は無理に用意してくれたらしくて、一人だけ一人部屋になっちゃうという事だった。どうやら四人部屋が一つ、三人部屋が一つ、二人部屋が二つ、一人部屋が一つという内役らしい。
とりあえずわたしはスタンド達が居るという事で洋風の一人部屋に泊まることにした。洋風と言ってもなんか普通に和風だけど……とりあえず先住民らしき幽霊は強制成仏の刑に処したよ。
で、男性組は三人部屋の和風の部屋に泊まることになったけど……あの部屋、思いっきりお札とか南京錠とかあったよね? 大丈夫なのかな……? 変なのに憑かれたりしないかな?
女将さんは昔ロックにハマってたから何とかとか言ってたし、お岩っていう名前もその時から来ているとかなんとか。
「あれ、普通にインテリアだったぞ? 多分女将が怖がらせるために作ったんじゃねぇか?」
「あ、そうなんですか? でも女将さん、確実に幽霊……じゃなくてスタンドについて気づいてますよね?」
「まぁ、確実にな。じゃなきゃあんな怨霊に憑かれて無事なわけがない」
で、女将さんについてだけどわたし達の見解だと普通にギルティ。あれは完全に気づいてるね。
あの怨霊、怨念だけでもかなり凄いし。それを従えている節があったから確実にあの女将さん……お岩さんだっけ? は幽霊に気が付いているしあの怨霊を飼いならしているまであると思う。
でもとりあえずは大きな問題が起きないようにしないとね。わたしがスタンド使いって事も気が付かれると面倒だろうし。
とりあえず温泉に入る準備でも……
『面舵いっぱいで急カァァァァァァァブッ!!』
「きゃっ!!?」
とか思ってたら青い顔した風鳴指令と藤尭さんがドアを蹴破ってきた!!? あ、その後ろに申し訳なさそうな顔してるけど焦ってる緒川さんが。
急に入ってきた大人組にわたしがビックリしていると、二人はこの部屋にスタンドが居ないかを確認してすぐにわたしに向かって土下座してきた。
『頼む! 俺達と部屋を変わってくれッ!!』
「ぼ、僕の方からもどうか……」
「は、はぁ……?」
となると、あの部屋ってスタンドが居たのかな?
それにわたしの部屋に来ていきなりそんな事を言いだしてきたって事はわたしの部屋以外にもスタンドが居たとか?
うーん……真相は分からないし、一人部屋を三人部屋に変えてくれるんなら別にいいけども……女の子をあの部屋に放り込もうとかする? それにわたしも怖がらずに受け入れたらちょっと不審に思われるかもだし、スタンドを強制成仏させて一人優雅にしてたら怪しまれるだろうし……
「そ、その……流石にあの部屋は怖いので……」
「……だ、だよな」
「ふ、普通そうだよね……」
「ここは僕達が腹を括るしか……」
……と、とりあえず後でスタンドを強制成仏だけしておこうかな? 流石に大の大人が顔を青くして土下座してくるほど必死だったわけだし。
流石にあの部屋まではわたしのスタンドは射程範囲外だし、後でこそっと強制成仏させるのが一番かも。それか部屋の外からスタンドを向かわせて強制成仏させるか。
風鳴司令達が顔を青くしながら立ち上がった時だった。急に外の方に続く戸が思いっきり音を立てて開かれたのは。
「おやつターイム!」
そしてそこから現れたのはお岩さんだった。
持っているのは……柿ピー? なんで?
まぁいいや。貰えるものは貰っておこう。柿ピー、口の中乾くからあんまり好きじゃないんだけど……マリアはお酒飲みながら美味しそうに食べてたけどね?
柿ピーをわたし達の前に置いたお岩さんは風鳴司令達に顔を近づけてこう呟いていた。
「バラしたら殺す」
『ッ!?』
……はい、ギルティ。
どうやらお岩さん、何か裏があるっぽい。スタンドに気付いている程度なら何も言わなかったけど、ここまで露骨な事をされるとね……?
とりあえずわたしのスタンドはわたしか元々憑いていた人以外からは離れられないから誰かを守るためにスタンドを飛ばせないけど、何かあったら動こうかな。何も無ければ帰るだけだけど。
お岩さんは柿ピーを自分のスタンドに食べさせてどや顔するとそのまま去っていった。
……まぁ、スタンドに柿ピー食べさせてどや顔する程度ならいいんだけどね。とりあえず顔を青くして震えているこの大人三人はどうしよう……?
****
結局大人三人を部屋に押し返してわたし達は温泉に入りに来た。
入りに来たんだけど……思いっきりスタンドがお湯に浸かってるんだよね。ちょっと邪魔。
「いや~、いい湯だねぇ、調ちゃん!」
「はい。入るまでが寒かったですけど、入ってしまえば凄く気持ちいいですね」
「温泉……ほんとに気持ちいいですねぇ……」
「あ、エルフナイン、そのまま寝ちゃだめだよ?」
「その寒さも露天風呂の醍醐味という物だ。しかし、こんな雪山の温泉をお父様は知っていたとはな。言ってくれればよかったものの……」
「まぁ、こうして招待してくれたんだしいいじゃない」
「そうね。あ、マリアちゃん、熱燗どう? 美味しいわよ?」
「いいわね、頂くわ。お風呂でお酒も乙な物ね」
「はえー……大人っぽいデス……」
まぁ、スタンドが居るとはいえわたしにしか見えていないっぽいしわたしが何もしなきゃ特に問題も無いかな?
時々スタンドが話しかけてくるけど気づかない振り。気づいちゃったら色々と面倒な事になるからね。このスタンドたちが女将の手先って言う事も全然考えられるわけだし。
とりあえずみんなからちょっと離れた位置で温泉に浸かっているわたしのスタンドの方にも近づいてみる。
「日本の温泉……ホテルのシャワーで十分だとは思っていたが、こうも気持ちいい物とはな。局長も変な風呂を作る訳だ」
「あれは違うと思うわよ……?」
「あの変態はただ露出がしたかっただけなワケだ、多分」
「しっかし翼もでっかくなったな。胸は……うん」
「姉さん、すっごいスタイルいいなぁ……それに対してわたしは……」
「死んだ時で体は固定されているからな。仕方ない事だ」
なんかアダムに対してすっごい風評被害が行ってるけど、まぁ多分露出狂なのは間違ってないから気にしない。
あの時は必死だったけど、わたしの記憶に空中で風に揺れる汚物という史上最低な物を刻み込んでくれたアダムは絶対に許さないから。思い出して顔真っ赤にしちゃったじゃん。惜しげもなく抜剣してくれちゃってからに……!!
まぁそれはもう今更だし気にしないようにしよう。早く忘れないと、あんな汚物……
とりあえずアダムとかいう汚物の話はこれくらいにして。
けど、本当にいい湯。日ごろの訓練の疲れとかが全部無くなっていくような感じだよ……溶けそう……
「ブワハハハハ! 調ちゃん、いい感じに溶けかけているな!」
「はい、響さん。気持ちよくて……はい?」
え? ブワハハハハ?
ちょっと待って。響さんってそんな笑いかたしたっけ? というかこんな口調だっけ!?
とりあえず急いで響さんの容体……を……
「どうしたのだ、調ちゃん。そんなにワガハイの体を見て」
…………
ちょっと待とう!? おかしいよね!? これおかしいよね!?
なんで響さんが閣下になってんの!? なんで十万十六歳みたいな事になってんの!? 髪形もなんかすごい事になってるし、口調と笑い方が閣下だし!!
「ブワハハハハ! どうしたの、響。ワガハイ含めてみんなもう温泉から出るところだぞ?」
「呼びに来てくれたのか、すまないな未来。ブワハハハハ!」
……か、勘弁してよぉ!!
なにこれドッキリ!? わたしに対して十万十六歳で接したらどうなるかっていうドッキリ!? っていうか地味に口調が安定していないからなんか変なキャラ崩壊起こしているようにしか思えないし!?
って言うか何で閣下!?
「ど、どうやら変な幽霊が憑依したようだな……しかもそのまま本人の魂を抑えつけているみたいだ」
「その結果が閣下化……アーシ、ちょっと頭が痛くなってきたわ……」
「少なくとも無理矢理引っぺがしたらどうなるか分からないワケだ……」
「……うわ、あっちで翼たちも閣下になってる」
「マリア姉さん……」
「え、エルフナイン!? さてはあのお岩とか言う女の仕業か!! おい調、体を貸せ!! オレがぶっ潰してくる!!」
「ま、待とうキャロル! もしかしたら違うかもしれないから一旦様子を見よう!? ね!?」
あーもうスタンドが好き勝手喋るからもうよく分からないよ!!
でも、とりあえずあれが変なスタンドが憑依した結果であって、それを無理矢理にどうにかしようとしたら確実に面倒が起きるという事は分かった!
とりあえずわたしに憑りつこうとしてくるスタンド共は避けて温泉から出ていった閣下達の後をついて行く。
き、気づいていない風に接した方がいいよね? 多分霊感が無い人からしたらあの閣下化なんて見えないんだろうし……見えない、よね? もうこの場にスタンドが見えない人が居ないから分かんないよ……
閣下達のブワハハハハ! を聞きながらわたしは浴衣に着替えて女湯を出た。
すると、丁度温泉から出てきたらしい藤尭さん達と合流した。
合流したけど……
「ブワハハハハ! どうだみんな、いい感じにリフレッシュはできたか!? ワガハイも十分にリフレッシュできたぞ!」
「ブワハハハハ! 見る限りみんなリフレッシュできたようだな!!」
誰!?
いや、髪色的に風鳴司令と緒川さんなんだろうけど、緒川さんに至っては口調が変わりすぎて言葉を文字に起こしたらもう誰か分からないレベルだよ!?
や、ヤバイ、藤尭さんは無事だけどわたし達以外みんな閣下化した……!! ブワハハハハうるさいしみんな閣下だし自己主張激しいし!! え? わたし、これに囲まれて食事したりしなきゃいけないの……? 一人部屋だから流石に囲まれはしないけど……こ、これ、どうするの?
「し、調ちゃんは閣下化していないんだな! よかった、俺以外にもスタンドに憑かれていない人が!!」
や、ヤバイ、この状況じゃわたしは完全に浮いている……! わたしもスタンド使いだってバレる……!
れ、冷静に……冷静にここは嘘を吐こう。そうしよう。最初からそう決めてたからね?
「す、スタンド? 何を言ってるんですか? それに閣下って……何の閣下なんですか?」
ごめんなさい、今度何かしらの埋め合わせはします……!
「え? き、気が付いてない……? って事は調ちゃんはそもそもスタンド使いとしての素質が無かった……?」
ありますけどね、はい。
「ブワハハハハ! どうだ、ワガハイの部屋でUNOでもせぬか?」
「面白そうだな、ブワハハハハ!」
「ワガハイは強いぞ? ブワハハハハ!」
あーもう誰が誰!?
で、でもこれに着いて行かなきゃダメなんだよね……?
「そ、それじゃあみんながUNOするみたいなのでわたしも混ざってきますね……?」
「そ、そんな!? ちょ、みんな、俺を置いていかないで! こんな所で俺を一人にしないでくれぇ!!?」
……あー、この閣下の中でUNOするのかぁ。
こっそり途中で抜け出してほとぼりが冷めるまで寝てよっと……
****
結果から言うと次の日になっても閣下化は一晩経っても解けることは無かった。お岩さんは閣下化もしてないしスタンドも見えていないわたしに対して首を傾げていたけど、流石にわたしにスタンドの話をしたら変に思われると思ったからか何も言ってこなかった。
だからわたしは一人部屋でお岩さんの運んでくる美味しい料理を食べて満足……しているんだけど、流石に今日はこの旅館から帰る日。流石にスタンド達も勝手に離れていくだろうし……
「ご、ごめん調ちゃん。俺、暫くここで働くことになって、みんなも暫くここに居るみたいで……それにここに繋がる唯一の道も落石で潰れたみたいだから、暫くはここでのんびりとしていてくれ」
とか思ってたらこれだよ。
さてはお岩さん、この状況を狙って作ったっぽいね。
確実に閣下化したみんなとわたしを人質に、藤尭さんにここで働くことを強要したっぽいね。とりあえずその日の夜、わたしは行動を起こした。
ギアを纏ってコソコソと物音を立てないように移動してお岩さんと藤尭さんの会話を盗み聞きした。
「しかし、あんなに居てアンタだけしか残らないとは。見えるのは三人、怪しいのが一人居たけどまさかこんな結果になるなんてね」
「怪しいの……? それって?」
「今も閣下化してない黒髪の子だよ。見えてない癖してスタンドに憑依されないとはね。予想外中の予想外だよ」
まぁその結果、ビンゴだった。
どうやらあの閣下化はこのお岩さんが引き金で、藤尭さんはどうやらここでほぼ強制的に働かされているみたい。なんかレイっていうスタンドを従わせているけど……スタンドを貸し出されたのかな? というかあのスタンドも従業員だったり?
「まぁ、ここを抜け出すって言うんなら好きにしな。その結果、あの黒髪の子も含めてお仲間がどうなるかは分からないけどねぇ?」
「ぐっ……!」
「ほらとっとと働いた。スタンドに憑依されない生身の人間は貴重なんだからね」
その会話が終わると藤尭さんは少し悔しそうな顔をした後、かなり悪い顔をしながら部屋を出ていった。とりあえずバレないように後ろを着いていってみようかな? 藤尭さんが何しているのかも気になるし。
このまま藤尭さんが何もできないようならわたしが動く必要もあるしね……? お岩さんのスタンドも多分わたしのスタンド相手ならどうしようもできないだろうし。
「藤、どうやら苦情が来ているらしい。対処しに行くぞ」
「分かったよ、レイ。これもみんなのためだ……」
……本格的に動く準備だけはしておこうかな?
とりあえずこそこそしやすいようにどこにどんな部屋があるのかだけは確認しておかないと……あ、この部屋から何か殴ってる音が。なんだろう……
「ぶっコロす! バーバーッ!!」
……ザビエルがいた。
とりあえずそっ閉じしておこう……
「……ザビエルの髪の毛って本当にあんなんだったんだな」
「っていうかバーバーって誰……」
あ、藤尭さん達がザビエルの部屋を覗いた。
「いや誰だアレぇ!!?」
「ザビエルさんだな。どうやらあの髪型が流行らなかった事に恨みを持っているらしい。床屋のバーバーに」
「んなの当たり前だろうが!? っていうか信長といい光秀といい秀吉といい、どうしてこんなに夢を壊してくんだよ!!?」
え、信長と光秀と秀吉って……
と、とりあえずその三人だけ見てこようかな。だって日本でもトップクラスの有名人だよ? もしかしたらこう、いい感じにカッコよく決めてくれるかもしれないし。
――そしてわたしはブリーフ
もう二度と歴史上の偉人に夢なんて見るもんか……
****
ブリーフショックによって寝込んだわたしは決意した。
あのブリーフ共、許さん。消し飛ばしてやる。
「別にそこまでピュアな訳でもないし殺す程恨まなくても。〇ン筋見えたくらいで……」
うるさいカリオストロ。ソルトフィンガー。
「ああああああああああああああああああああああ!!?」
びっくんびっくんするカリオストロ。
もうスタンドが見えるとか見えないとか気にするもんか! 昨日なんか温泉の方で変な爆発が起きて藤尭さんが空を舞ってたし、そろそろわたしが動かないと本格的に今回の件は解決しそうにない。
というか閣下共が夜通しうるさいから寝れないんだよね。だからそろそろ動かないと寝不足でこっちの気が狂いそうになる。
スタンドのパワーを全開だ! 今日この日でこの旅館に蔓延るスタンド共を強制成仏させて明日は普通に帰ってやる!
そのためにまずは陽動として藤尭さんを動かさないと。という訳でわたしは二人の閣下からとある物を剥ぎ取ってからなんか旅館の奥の方にある檻の内側でなんか倒れている藤尭さんの元へ。
「藤尭さん」
「うっ……し、調ちゃん? どうしてここに?」
どうやら藤尭さんからしたらスタンドが見えないわたしがここに居る事が不思議で仕方がないらしい。
まぁそりゃそうだよね。唯一スタンドの影響を受けないどころか見えもしなかったわたしがここに居るなんて。とりあえずギアを纏ったら色々と面倒だから普通に私服の状態でここに居るわけだけど……まぁそれが余計に不思議だろうね。
生身のわたしなんてただの小娘だし。
でも、スタンドが居れば違う。
「藤尭さんがだらしないのでわたしが動くことにしました、とか言ったらちょっとそれっぽいですか? と、いう事でカリオストロ。もうソルトフィンガーをくらいたくなかったらこの檻破って」
「全く、幽霊遣いが荒いわ、ねっ!!」
ちょっと毒を吐いてからカリオストロに檻を拳で破壊してもらう。
急にわたしがカリオストロを召喚した所を見て藤尭さんは目を見開いていた。まぁそれもそうだろうね。わたしも切ちゃんとかが急にマムを召喚してきたら驚くだろうし。
ここが強力な霊場だからかわたしの肉体を使わなくてもある程度なら現世に鑑賞できるようになったカリオストロの一撃を見て藤尭さんはビックリ仰天。わたしはカリオストロを横に置いて藤尭さんの前に。
「わたしの方がスタンド使い歴長いんです。物理的な事はわたしが決着をつけますから、藤尭さんはそこら辺のスタンドを相手にしてください。多分適当に満足させれば大丈夫なので」
「……え? い、いやいや!? 調ちゃんってマジのスタンド使いだったのか!?」
「スタンドというか幽霊ですけど。結構前から憑いてますよ」
「ぜ、全然気づかなかった……」
とりあえずわたしは閣下から奪ってきた物……ギアペンダントを二つ、改めて首から下げて合計三つのギアペンダントを首から下げて藤尭さんに背中を向ける。
「それじゃあ藤尭さん、わたしはちょっとブリーフ3を抹殺してくるので」
「お、おう……?」
……さて、じゃあまずはブリーフ3を消し飛ばしますか。
****
ブリーフ3は案外早く見つかった。というのも、藤尭さんがレイさんを助け出してなんかラブコメの主人公みたいな事をした後、一つの部屋を使って大々的にスタンドたちの成仏を始めた。
藤尭さんの千の風になってで成仏していく霊たち。お岩さんの手によって藤尭さんの阻止のために送り出されたブリーフ3をわたしは真正面から迎え撃つことにした。
「待てブリーフ3」
『あん?』
なんか光秀が消えかけてるけど知ったもんか。
わたしが消す。
「varios shul shagana tron」
聖詠をしてシュルシャガナを纏う。
ちゃんとリンカーは投与済み。
「うおっ、なんだこの子!?」
「これが今流行りの魔法少女ってやつっすかね!」
「案外ボディラインが出てエロ――」
なんか信長が言ってたけどとりあえずまずはお前だって感じで塩を振りまいた電鋸を思いっきり信長に叩き込んだ。結果、信長は強制成仏。塩の力は偉大。
「と、殿ぉぉぉぉぉぉ!!?」
「魔法少女なのに電鋸とかどうなってふごっ!?」
そして今度は光秀の顔面をストレートでぶん殴って強制成仏。
さて……残りは一人。
覚悟、わたしのトラウマの原因、豊臣秀吉……!! その汚らしいブリーフのせいでわたしのピュアハートは穢れてしまった……!!
「……元から穢れているワケだ」
黙れプレラーティ。ソルトフィンガー。
「あんぎゃああああああ!!?」
「ま、まさか魔法少女に加えてスタンド使い!? この子どんだけ属性を盛ったら――」
「死ね秀吉ィ!!」
「ごふぅ!?」
そして秀吉にも電鋸を叩き込んで強制成仏させた。
よし、これでわたしの心に穢れた物を刻み込んだ奴らは全員この世から消え去った。実に清々しい気分だよ、ホント。
さて、後は藤尭さんと合流してお岩さんを止めないと。あの様子だとラスボスはお岩さんの背後に居たあのスタンドだろうし、ちょっとだけ気合入れようかな。そのために閣下共からペンダントを奪ってきたわけだし。
「調、後ろだ!!」
へ?
「オラァ!!」
「させん!」
わたしがギアを解除して一息ついていると、急に奏さんが叫んだ。
一体何が? と思っていると急に後ろからお岩さんの声が聞こえ、すぐにキャロルの声が聞こえたと思ったら何か硬い物がぶつかり合うような音と衝撃波が発生してわたしの体が外へと吹き飛ばされた。
あっぶなっ。装者としての訓練をしていたからなんとか受け身を取る事ができたけど、まさか不意打ちされるなんて。
「害は無いと思い放っておいたあの小娘がまさかスタンド使いだったとはな。しかもそのスタンド、相当強力だな?」
この声はお岩さん……だけど、何だろう、気配が……
「まぁいい! あの男は後回しにして貴様から先に蝋人形にしてくれるわ!! ブワハハハハハハハ!!」
「って閣下じゃん!!」
とか思ってたらお岩さんも閣下だったんだけど!?
しかもすっごい巨大化してるし! なに、今閣下化が流行ってんの!? スタンドの間では空前の閣下ブームなの!?
ま、まぁいいや。多分お岩さんは自身のスタンドを取り込んだ結果閣下になったんだろうし。とりあえずお岩さんを倒してしまえばこの件も無事に解決する。
「サンジェルマンさん、カリオストロ、プレラーティ、キャロル!!」
「この霊場ならある程度なら戦えるだろう。カリオストロ、プレラーティ、やるぞ!」
「本気出しちゃおうかしら!」
「まぁ所詮は一般人だ。そう苦戦する事はないワケだ」
「エルフナインのためだ。お前を潰す!!」
そして!
「奏さん、セレナ! わたしの中に!」
「んじゃお邪魔するぞっと」
「いっつも一人しか入れないから窮屈かも……」
スタンド四人に加えて他のスタンドをわたしの中に。本来三人分の魂を体に入れたら誰か二人が弾かれるけど、ここはかなり強い霊場だから頑張ればできない事も無いっていうのが昨日判明した。
だから、錬金術師組四人を外で戦わせて装者組で肉体を使う。もし戦いが発生するんならそうしようと元から決めていた。
と、いう事で。今日のわたしは結構強いよ……!!
「ふん、まだスタンド使いとして目覚めて日も浅い小娘が! 死ねぇぇぇぇ!!」
「近距離なら、奏さん! ……あいよ! Croitzal ronzell Gungnir zizzl!」
体の主導権を奏さんに明け渡す。
そしてわたしの口から零れる聖詠は、響さんのガングニールから送られてきた物。それを歌えば奏さんが主導権を持ったわたしの肉体がガングニールを纏い、手には巨大な槍が出現する。
「なにっ!?」
「悪いがアタシはただのスタンドじゃないんでね! オラァ!!」
ギアの適合率は肉体の方も重要だけど、魂の方も重要になる。これはちょっと前にマリアがウチに遊びに来た時、セレナを憑依させたわたしの肉体がマリアのアガートラームを触った時、聖詠が歌えそうだったっていう事から発覚した物。
だからわたしが奏さんとセレナの魂を肉体に入れていれば、その魂に応じたギアを使う事ができる。
今回は奏さんが肉体の主導権を得ているからわたしの体はガングニールへの適性とシュルシャガナへの適性、両方があることになる。で、近距離戦闘なら奏さんのガングニールが最適だからガングニールを纏ってもらった。
一応わたしのパーソナルカラーであるピンク色だけどね?
「ぐっ! まさかこんなスタンドが!」
「こっちを忘れてもらっては困るな!」
そして後ろから飛んでくる錬金術師組の遠距離攻撃。お岩さんはそれを拳で防ぐけど、そこにギアの攻撃が混じればどうなるかな?
「セレナ! ……はい、いきます! Seilien coffin airget-lamh tron!」
奏さんがガングニールを解除してセレナに主導権を渡す。そしてセレナがアガートラームの聖詠を口ずさめば、わたしの体はピンクと白銀の混じったアガートラームに纏われる。
そしてセレナが二本の短剣を空へと放り投げた。
「これでどうです! IGNIS†FATUUS!!」
セレナが空へと投げた短剣が空で円を描き、その中心にエネルギーが発生する。
直後、まるで流星群の様に降り注ぐアガートラームの光がお岩さんを襲った。
……これ、一般人には流石にオーバーキルじゃ。
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
お岩さんは勿論それを避ける事も迎撃することもできず、そのまま爆炎の中に飲み込まれた。
……あれ? 終わり?
「ぐっ……小娘と侮っていた事が間違いだったか……! だが、最強のスタンドはTAGOSAKUだ! 以前、変わりなく!!」
とか思ってたらボロボロのお岩さんがまだ立っていた。
なんかラスボスっぽい事言ってるけどもうすぐ終わりそうだよね。
「じゃあ後は月読さん! ……あ、わたし? うん、わかった。varios shul shagana tron」
なんかこのままわたしはニート決め込んでも勝てそうだったけど、どうやら最後はわたしに主導権を渡してくれたみたい。まぁ、いいかな。
とりあえず聖詠を口ずさんでシュルシャガナを纏う。うん、体にも馴染んでるしやっぱこれだね。
ガングニールもアガートラームも魂を変えれば纏えるってだけで、体へのフィードバックはきついからね。やっぱシュルシャガナが一番。
「小娘如きがあああああああああ!!」
「その程度!」
お岩さんが殴りかかってきた。
速い。しかもかなりの威力。だけど、響さんの拳に比べれば恐れるに足らない!
拳を横から殴りつけて逸らし、そのままお岩さんの顔に向かって後ろ回し蹴りを叩き込む。生身の状態ならまだしもシンフォギアを纏ったわたしの一撃なら!
「ごふっ!?」
例え徒手空拳を得意とするギアじゃなくても戦える!
そっちのTAGOSAKUがどれだけ強くても、フィーネの遺産に比べれば所詮はちっぽけな物!
「その、程度でぇ! オラオラオラオラオラオラッ!!」
と思ったら目にも止まらない程のラッシュ!? こんなの響さんのTESTAMENTや風鳴司令のラッシュくらいでしか見た事無いよ!?
少なくとも生身の状態でシンフォギアに一歩後ろに付ける程度には強いって事だよね……!!
とりあえず急いでガードしたけど、ラッシュに押されて吹き飛ばされてしまった。けど、ダメージは軽微! 全然耐えられる!
「とりあえず援護だ! ミリアドスフィア!!」
「アグレッシブバースト!」
「トリビアルミスチーフ!」
「エンシェントバースト! エレメンタルノヴァ!!」
なんかキャロルがかなりオーバーキルレベルの技を使ってるけど、錬金術師のみんなの攻撃がお岩さんに集中する。
だけど、所詮はスタンド単体での攻撃。お岩さんはダメージを受けつつもラッシュでそれらをなんとか防いで見せた。あのTAGOSAKU、やっぱり相当強力なスタンドっぽい……!
でもこっちのスタンドには及ばない。少なくともTAGOSAKUを憑依させた状態でシュルシャガナにパワー負けしてるんだから相手に勝機は一切ない!
「ぐぅ! 木っ端のスタンド使い如きがぁ!! オォラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
「いい加減!」
確かにラッシュは驚異的。
だけど、その程度なら無理に押し通せば!
「大人しくして!!」
無理矢理拳の雨を押しのけてそのままお岩さんの顔面にドロップキック。ついでにツインテールの先からバーニアも吹かせて火力アップ!
これがオカルトと科学が融合した力! つまるところ非常識の力!!
「ぐああああああ!!?」
わたしのドロップキックでお岩さんはそのまま吹き飛び、地面に倒れた。
それと同時にTAGOSAKUが体から抜けてお岩さんは閣下状態から元に戻った。
はー……流石に生身の人間を相手にしたからちょっと手加減が面倒だったかも。ついでに体の中に奏さんとセレナも入ったままだからちょっと体が怠い。やっぱ幽霊を体に入れたままだとちょっと体の方に不具合が発生する……
「し、調ちゃん! そっちはだいじょ……ってあれ?」
「お、お岩さんが倒されている……!? あの最強のスタンド使いであるお岩さんと最強のスタンドTAGOSAKUが……!?」
「あ、藤尭さん。そっちは終わりました?」
「あ、あぁ……って、調ちゃん、まさかシュルシャガナを!?」
「自衛のために一応。じゃあ、後は藤尭さんに任せますから。わたしは温泉に入ってゆっくりしてますね」
まぁ所詮わたしは助っ人だしね。今回の事件の中心にいるのは藤尭さんだし。
わたしは一度部屋に戻って閣下達の中にギアを放り込んだ後、一人で温泉に浸かった。
なんか途中、どこかへ向かって引きずり込まれかけたりしたけど特に問題なく、何か空に向かってスタンド達が昇っていったけどまぁわたしには関係ない事だと思う。
あー……やっぱ温泉っていいなぁ。すっごい癒される……
****
みんなの閣下化は無事解除されて、みんなは特に問題なく復活した。
とりあえずこの周辺で変な聖遺物が暴走してみんなが閣下化したから、藤尭さんがそれを解決するために動いたって設定を押し通したから特に問題も起こらず、スタンドも居なくなったから風鳴指令と緒川さんは安堵の息を吐いていた。
普通聖遺物で閣下化とか意味わかんないと思うけどそこは聖遺物。意味わかんない事が起こるのがいつもの事だから。エルフナインはあり得ないと言いたいのか口を開きっぱなしにしてたけど。
で、今日はやっとこさ帰宅の日。
「これからはしっかりと成仏できないスタンド達に最後の極楽を与えてしっかりと成仏してもらう、元の仙望郷として切り盛りしていくわ。もしあなた達が成仏できないならここに来なさい。しっかりと一発で成仏させてあげるから」
「もうスタンドの話は懲り懲りですよ……っていうか調ちゃん。昨日のスタンドは……」
「さぁ。もう成仏したんじゃないですか? わたしもこの間、ばったり会っただけなので」
どうやらこの仙望郷は本来は成仏できないスタンド達に最後の極楽を与えて笑顔で成仏してもらうための温泉だったらしくて、お岩さんは夫である田吾作さんが死んでからはその目的も忘れてスタンド達をここに繋ぎとめていたらしい。
で、昨日わたしが温泉に入った後、そこら辺のいざこざがあったけど無事に解決して、TAGOSAKUこと田吾作さんは成仏。その際に残した言葉によってお岩さんは本来の目的を思い出し、この仙望郷を最後の極楽の地にする事を改めて誓ったらしい。
正直途中まで惰眠を貪っていたわたしとしては言われてもはぁそうですか、としか言いようが無いんだけどね。まぁハッピーエンドになったならそれでよし。終わりよければすべてよし、だよね。
「どうした藤尭、調くん! もうすぐバスが出てしまうぞ!」
「あ、はい! 今行きます! それではお岩さん、また機会があれば」
「えぇ。いつでも遊びにいらっしゃい」
「温泉、気持ち良かったです。温泉に入りたくなったらまた来ますね」
「その時は殴りかかった迷惑料も兼ねてしっかりとおもてなしさせてもらうわ」
まぁ特に痛くなかったから気にしてないんだけどね。
さてっと。
帰って閣下共のせいで発症した寝不足を直そうかなぁ!! なんでわたしを寝不足に陥れた閣下になった人たちはあんなにピンピンしてるの!?
あんなにUNOばっかしてたのにさぁ!! あーもうねっむい!! 今日は切ちゃんのベッドに潜り込んで一緒に寝ようそうしよう!! ちょっと頑張ったしその程度の我儘は許されるはず!
……あわよくばちょっと変なところを触ってみたり。うへへ……
「これが純粋なワケ」
「ピュアどころか薄汚れまくってるわよねぇ」
黙れ元オッサンスタンド共。女の子はいつだってぴゅあっぴゅあなの。
という事で元ネタは銀魂のアニメ131話~134話、原作第百九十六訓~二百一訓にて放映、連載されたスタンド温泉編のパロでした。
流石に一から調ちゃんを絡ませるとなると確実に初っ端でブレイクが確定するので調ちゃんには最後の最後で動いてもらって、銀さんの位置に藤尭さんを配置する事でいい感じに裏でスタンド温泉編の話を消化してもらいました。
というかあれだけ端折って一万五千文字って……やっぱアニメ四話分に相当する話ですからね……長い長い。しかも調ちゃんを中心に置かなかったせいでかなり無気力というか無責任な感じになったような……ww
まぁ本音を言うとザビエルの「ぶっコロす! バーバー!!」が書きたかっただけとも。あのシーンはアニメ版で大爆笑した覚えがあります。ヤケに気合入った声でしたし。
で、次回の予定ですが……ネタ募集で集まったネタを使いたいのですが、自分がテレビ番組を見ないせいで格付けチェックはよく分からないし笑ってはいけないはネタを考えるハードルが……ww
とりあえず頑張って笑えるネタを考えます! そして書けたら投稿します!
それでは残り二人のヘキサセレナを集める作業があるので今回はこれまで。ちなみにすり抜けだけで天ノ逆鱗ズバババンが完凸しました。解せぬ。