月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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いやー、就活とバイトと学校の板挟みでクッソ辛いっす。どうも私です。

今回は調ちゃんが花粉症になってしまった時空のお話です。自分は今年の花粉が大分辛くて外に出る時はほぼほぼマスクを着用している状態です。去年までは平気だったんですけど、元々花粉に対するアレルギーは少なからずあったので今年からすごい事に……

まぁそんな私情があったので調ちゃんも花粉症にしてしまえと思い生まれた今回の話。花粉症は辛いよ。


月読調の華麗なる花粉症

「っくしゅん! へぷしゅっ! ……うぅ、目は痒いし鼻がムズムズする」

「調も今年から花粉症デビューデスかぁ」

「勘弁してほしい……っくしゅ!」

 

 花粉症。結構な割合の人が恐れて怒り狂うその症状にわたしは今まで理解が無かった。

 でも、今年からわたしもそんな人たちの仲間入りをする事になった。風邪を引いていないのにくしゃみは出続けるし喉は変な感じだし鼻水は止まらないし目は痒いし……

 変装のために持っている伊達眼鏡をかけて何とか目は防御してるけど、丁度マスクを切らしていたから、わたしは今地獄を体験している。というか眼鏡も殆ど防御力無いし。

 ティッシュは凄い勢いで無くなってくし、薬も持ってないから部屋の中でもくしゃみが止まらないし。

 はぁ……どうせマスクあるしって思って洗濯物を取り込むために防御力皆無の状態で外に出るんじゃなかった……花粉滅べ。

 

「とりあえずあたしがマスクと薬を買ってくるデスから、調は一度顔を洗ってきた方がいいんじゃないデスか? すごい事になってますよ?」

「そ、そうする……へっきし!」

 

 ……まぁ、実のところ、わたしって花粉に対するアレルギーは元からあったんだよね。

 ただ、今年までどうしてか特に対策しなくても何も無かったってだけで。今年だけ花粉症患者真っ盛りな状態になってる。ほんと、嫌になっちゃう……

 まさか花粉症がこんなに辛いなんて。顔を洗ったら幾分かはマシになるけど、部屋の中に入っちゃった花粉のせいですぐにまたくしゃみと涙が……花粉滅べ!

 とりあえず切ちゃんが戻ってくるまでは絶えないと。はぁ、ティッシュがすごい勢いで無くなっていく……

 もしこんな時に出動があったらわたし、確実に足手まといだよね。花粉のせいでくしゃみしまくりで確実に歌えないだろうし、前も涙で見えなくなるだろうし。

 まぁでも、ギャラルホルンが最近は大人しくなった今日この頃、まさかこっちの世界ですったもんだがある訳が……ん? 通信? 本部から?

 あっ……

 

『もしもし、調くんか? すまないが聖遺物関連で任務を頼みたい。至急、本部に来てくれるか?』

 

 ……あ、あはははは。

 とりあえず女の子として大丈夫な顔で本部にたどり着けるのか、わたしは心配です。

 花粉滅んじゃえ!!

 

 

****

 

 

「うわ、調ちゃん、すっごい顔だね」

「花粉症か……難儀なモンだな」

「とりあえず調、マスクとお薬デス」

「ありがときりちゃん……」

 

 結論、駄目でした。

 目はまだいいの。まだ痒いだけで何とかなるから。でも、鼻は駄目。くしゃみと鼻水が止まらない。移動中何度もくしゃみをしてはポケットティッシュを消費し続けた。その結果、わたしの手には自分の使用済みのティッシュが大量に詰められたビニール袋が。

 しかも鼻の周りが真っ赤だし、目尻も真っ赤だし。

 だけど、花粉の被害者はわたしだけじゃない。今、わたしの横に被害者の一人が立っている。その人とは……

 

「……未来さんも凄い事になってますね」

「わたしは毎年結構酷くて……薬が丁度切れちゃってね……花粉滅べ」

 

 そう、未来さん。

 この人も思いっきり花粉症の被害にあったらしく、マスクはしているけど目は真っ赤だししきりにマスクを外しては鼻水を拭いてまたくしゃみしてる。わたしも切ちゃんからマスクと薬を受け取って本部内の自販機で買った水で流し込んだけどまだ効かない。

 とりあえず未来さんも一つどうです? あ、水はわたしの飲みかけで良ければ。

 

「す、すまないな。色々と大変な中呼びつけてしまって」

「いえ、大丈夫です。この程度我慢すればどうって事ありません」

「それにマスクも薬もあるのでへいき、へっちゃらです」

「みくー、それわたしのせりふ―……」

 

 まぁ、マスク付けてもちょっとは花粉の影響が出ちゃうんだけどね……

 巷には花粉を水に変えるマスクがあるとか言っていたけど、エルフナインにそれってどうなの? って聞いたらすっごい微妙な顔されたから買ってないんだよね。高いし。本当にどうなんだろう?

 とりあえずマスク事情は置いておくとして。

 風鳴司令にどうぞどうぞと話を則して今回の任務についてを説明してもらう。

 

「今回の任務だが、この位置にある聖遺物研究所の制圧だ」

「研究所の制圧? それってわたし達じゃないと駄目なんですか?」

 

 そもそも、こういった制圧系の任務でわたし達が召集されるのってそこそこ珍しい。

 何せ普段ならアルカ・ノイズを出してくる違法研究所くらいしかわたし達が向かうことは無い。そうじゃなかったらSONGの実働部隊で何とかなっちゃうからね。

 でも、わざわざこうして任務となるって事は。

 

「あぁ。連中はアルカ・ノイズを展開してきている。すぐに職員は退避したため被害は無いが、奴らの目的は不明な上に錬金術師も絡んでいる事はアルカ・ノイズで明らかになっている。なので、このアルカ・ノイズを従える錬金術師と研究者達が何か手を打ってくる前に可及的速やかにこの研究所内部を制圧してほしい」

 

 まぁ、そうなるよね。

 アルカノイズに対抗できるのはわたし達だけ。だからそれが出てきた瞬間、わたし達の出番になる。

 頑張らないと、とは言っても所詮はアルカノイズだしわたし達が無双して終わらせちゃうんだけどね。いえーい、わたし達、地上最強集団装者。

 

「すぐにヘリを出す。装者諸君はソレに乗ってすぐさま現場に急行してくれ」

『了解!』

 

 ……とりあえずマスク着けて花粉を防がないとね。

 ギア、装備したままでもマスクって着けれるのかな? ……むりくさい。

 

 

****

 

 

 結論、無理でした。

 見事に耳の部分にある装飾に引っかかってマスクを着けられなかった。だからわたしも未来さんもひっどい状態。もうそれはそれは、涙と鼻水を垂れ流しの酷い顔で。

 わたしと未来さんは歌おうとしてもすぐにくしゃみで中断されるうえに攻撃中にくしゃみで逸れる逸れる。何度響さんが未来さんのビームを背中に受けて悶絶していたか。ちなみにわたしの殺人ヨーヨーは何度か切ちゃんの頭を削ったよ。大丈夫、無傷だから。

 でも、流石にお気楽二人も誤射ばっかりのわたし達に、仕方ない思っていてもカチンと来たのかそっとわたし達の肩を掴むと、一度クリス先輩に戦場を任せてから笑顔でわたし達を戦場からそこそこ離れた場所に座らせて戦いに戻っていった。

 どうも、足手まといです。

 

「……しらべちゃん、ポケットティッシュある……?」

「ないです……ぐしゅっ!」

「もっともってこれば……へっしゅ!」

 

 もう会話すら成り立たない酷い状態。

 というかこんな状態になるまでわたしの花粉症って酷かったっけ? 確かに今年の花粉は酷いとかよく聞くけど、こんな行動に支障が出る程花粉症って酷くなる物なの?

 うー……考えている間にも鼻水と涙が……しかも頭までボーっとしてくるし。

 っていうか、もうポケットティッシュも切れちゃって今は念のために持ってきておいたボックスティッシュを使ってるんだけど、これも凄い勢いでなくなってく。なんか、コンビニで買ってきたティッシュって結構早くなくなるイメージがあるの、わたしだけ?

 とりあえず未来さんにもティッシュを分けて二人で使いあう。もう口を開けるだけで変な感じもするから言葉も発したくない。

 

「よし、これでアルカノイズは大体片付いたね」

「いつも後ろから援護してくれる二人が居なかったからちょっとキツかったデス……」

「うわ、あいつらの周り、使ったティッシュだらけになってら」

 

 もう持ってきたビニールもいっぱいいっぱいなんですよ。とりあえず未来さんに焼き払ってもらって環境に対する保護は何とかしたけど。

 研究所の中にゴミ箱があったら捨てさせてもらおうかな。あとはアルカノイズに直接ぶつけるか。

 アルカノイズっていい感じにゴミ箱になるよね。

 

「お前ら、馬鹿な事考えてないでとっとと行くぞ。いい加減くしゃみの音でノイローゼになっちまいそうだ」

「そこまでひどくないでっくしゅ!!」

「ハイハイ分かった分かった。いいからくしゃみするときはそっぽ向け」

 

 うぅ……クリス先輩が冷たい。あれ? いつもの事?

 とりあえずちょっと離れて移動する三人の後ろをわたし達花粉症組が追いかける。とりあえず室内に入ったから花粉症の症状も大体抑えられて任務に支障は出なくなる……と思ったんだけど、どうもわたしの予想と現実は違ったみたいで、研究室に入ってからもくしゃみは出るし鼻はムズムズするし目は痒いし……

 なに? 外から空気でも取り込んでるの? 昔ながらの空気清浄でもしてるの? この研究所は花粉症患者に喧嘩でも売ってるの? 買うよ?

 とりあえずわたしと未来さんはくしゃみをしながら三人の後をついて行く。一応本部の方からナビゲーションがあるから道に迷うことなくそのまま研究室の重要な施設があるらしい部屋に。

 

「オラ国家権力様のお通りだ! とっとと後悔に後悔重ねてお縄に付きやがれ!!」

 

 クリス先輩がボウガンを構えながら部屋の中に突入。その後に続いて響さんと切ちゃんが前に出て、わたしと未来さんはそっとドアの所から顔を出している。

 で、部屋の中だけど何人もの研究員っぽい人と如何にも錬金術師ですって言わんばかりの黒ローブを羽織った数人の男の人が。そして部屋の隅には何やら色々な装置やら何やらが繋げられた怪しい機械が。なんだろうあれ。

 

「なっ、シンフォギア装者だと!? アルカノイズが研究室前にいたはずだぞ!!?」

「アタシ等にんなちょっせぇモンが通じるって思ってんなら笑っちまうほど哀れだなぁ! おい馬鹿二人! とっとと制圧しろ!」

「いやー、とは言ってもクリスちゃん。生身の人をぶん殴るのはいささか……」

「キャロルの腹と顔ぶん殴った奴が言う言葉か! 縄でもなんでもいいから括って縛れ!」

 

 そういえばキャロルって響さんから生身の状態でエクストリーム腹パンと顔パンくらってたっけ。二発くらっても沈まなかったけど。

 とりあえず響さんがどこから取り出したのか分からない縄を手に、切ちゃんも肩のアーマーから延ばせるワイヤーをブンブン振り回しながら錬金術師の方へと近づいていく。

 だけどそれを見た研究員が一人、仰々しい機械の前に立って叫び始めた。

 

「お、お前ら、それ以上動いてみろ! この装置を作動させるぞ!」

「あぁ? んな木偶を動かしてどうする気だって?」

 

 いや、少なくとも木偶じゃないとは思うんだけど……

 それに、ここまで自信満々に言うんならちょっとは凄い機械なのかな? ここら辺一帯を爆破するとかその程度ならわたし達は無傷で帰還できるけど。

 

「この装置はな、この世のありとあらゆる花粉を世界中へと放出する我らの秘密兵器だ!!」

「は?」

 

 …………は?

 

「この装置が動いた瞬間、この世のありとあらゆる花粉症を患った人間は例えマスクを着けようが空気清浄機を付けようがくしゃみと涙が止まらなくなる! そして脱水症状で死に絶える!!」

「……はぁ?」

「この装置は我らが世界を支配するための軛。この世を花粉という自然の災害により混乱に陥れ花粉という抑止力によって我らが世界を支配する! 貴様らがそれ以上動けばこの装置は作動しこの世は未曽有の混乱に――」

「卍火車」

「煉獄」

「おちいあっぶなぁ!!?」

 

 あっ、ちょっと話が長かったから思いっきり攻撃しちゃった。しっぱいしっぱい。

 とりあえず今、卍火車とビームで装置を思いっきり叩いたけど……へぇ。まだ壊れないんだ。とりあえずあれ破壊しないと。

 あれはこの世全ての悪とも言える装置。破壊しないと。

 

「き、貴様等! 一体何を!!」

「は? ただでさえ花粉のせいで迷惑被ってるのにそれ以上の迷惑巻き散らすとか。殺すよ?」

「花粉症じゃない人には分からない苦痛を何倍にして与えてもいいんだよ? いっぺん死んでみる?」

「あっ、ウチの花粉症患者がキレやがった」

 

 わたしはヨーヨーと電鋸を。未来さんは鏡状に展開した扇を手にしてゆっくーりと近づいていく。

 まさか花粉症患者に対してそんなド外道な行為をしようとか万死に値する。というかここら辺一体の花粉がヤケに酷いのって絶対にこれのせいじゃん。こいつらが変な事やってるせいじゃん。

 滅さないと。

 こいつらに花粉症の恐怖を刻み込まないと。

 ぶっ殺~

 

「ま、待て! 分かった、世界を支配した暁には貴様たちに世界の半分をやろう! それで手を打たないか!!?」

『どこの竜王だ己はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

 死に晒せッ!!

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!?」

「……多分こいつら、アタシ等の中だと一番マジギレさせちゃいけねぇ奴だからな。おー、くわばらくわばら」

 

 

****

 

 

 結局、あの研究所の破壊はそれから一時間後に無事成された。

 わたしと未来さん。電鋸とビームにかかれば解体できない建物なんてない……けど、ちょっと風鳴司令からはやり過ぎだって怒られた。一応友里さんが花粉症患者だから気持ちは分かるって言って庇ってくれたから、お説教をちょっと減ったけど。

 ただ、そのお陰であの装置は修理しても修理しきれるか怪しいくらいにまで破壊できたし、この辺一帯の花粉も他の地域と大体同程度にまで落ち着いた。それでも涙とくしゃみは止まらないけど。

 そんなわたし達の涙と鼻水を流すだけに終わった今回の任務だけど、一個だけ収穫が……それも大きなものがあった。それは、任務が終わってから数日後にエルフナインからの電話によって発覚と同時にプレゼントした。

 

「どうやらあの研究所は花粉症対策を聖遺物を使ったアプローチでできないかと研究していた研究所らしく、あの装置は元々装置の範囲内の花粉を除去するっていう装置だったらしいんです。どうやらあんなことになったのは我欲が出ただけらしくて……それでその装置をボクの方で解析して改良して普通の空気清浄機レベルにまで小さくしたのでお二人にプレゼントしますね」

 

 と、いう事でわたしと未来さんにはそれぞれ試供品という事で一定範囲内の花粉を打ち消す空気清浄機がプレゼントされた。

 このおかげでなんとわたしと未来さんは部屋に中に居る限りは花粉症の症状がでなくなった。外に出れば地獄だけど、洗濯物を取り込んだ後に地獄を見ずに済むようになったのは凄く大きい。

 大きいんだけど……

 

「……どうして切ちゃんもわたしの部屋にずっと居るのかな?」

「……どうやらあたしも花粉症デビューしちゃったみたいなんデス……外に出るとくしゃみと涙が……」

 

 どうやら切ちゃんも花粉症デビューしてしまったらしく、後日クリス先輩と切ちゃんと一緒にお出掛けした時は二人してマスクと眼鏡装備で、しかもそれでも時々くしゃみするものだからクリス先輩は相当微妙な顔をしていた。

 ……いつか花粉症を完治させる薬、発売されないかなぁ。




という事でまぁいつも通り聖遺物を絡めりゃこんな事もできるだろうと思ってこんな風になりました。
この世から人間に害を成す花粉を飛ばす植物、絶滅してくれないかなぁ。

まぁそんな恨み辛みは置いておきまして。シンフォギアXDの方でパスパレ調ちゃんを無事完凸まで持っていけました。多分百連ちょっとして二枚はメダルで交換してようやく完凸です。精神的に疲れました。

っていうか調ちゃんがパスパレと絡むと知ってバンドリを軽く調べてプレイして、やっぱ調ちゃんをアイドルにしようと考えついた自分は決して間違ってなかったんやなって。パスパレ調ちゃんのウインクを見てそう確信しました。あのウインクは人を尊さで殺せる。間違いない。

パスパレ調ちゃんについてはもっと語れそうですがただの限界オタクと化しそうなのでこの辺で。
まぁ今回のバンドリコラボにてギャラルホルン先輩はバンドリ世界とも無事今後も交流可能としたっぽいですけど、そうなるとここでもバンドリキャラを出せるようになるって事なんですよね。
と、いう事で一つアンケートを。この作品でもバンドリキャラを時折ゲスト参加させる事に賛成か反対か、の二択のアンケートです。多分反対が多くてもちょっとは書くと思いますが、バンドリキャラの登場頻度を考える際の参考にさせてもらう予定です。
よろしければすぐ下にアンケートが出現しているのでご協力の方をお願いします。

バンドリキャラのゲスト参加に賛成か反対か

  • 賛成
  • 反対
  • 解放全開!イっちゃえheartの全部で!
  • 駄目じゃないか……コラボ先を使っちゃ……
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