クリスの笛「ピッピッピ。ピッピッピ」
未「私立リディアン音楽院生徒会会則、ふたーつ! 筆おろしは、慎重に」
調「それ会則!?」
未「わたしが会則と言えば会則!」
調「暴君か何か!?」
わたしがリディアンの生徒会の一人となった日から大体一か月くらいの時が経った。
まさか転入初日に生徒会に入れられて、しかもそれが通ってそのまま生徒会役員になるなんて思ってもいなかったけど、もう一か月も経てば慣れた物。仕事も鼻歌交じりでやりながら、今日のお夕飯を考える。それに身内四人で組んだ生徒会だから小さなミス程度なら互いにカバーできるし、人間関係も楽。
だからこのまま高校生活は生徒会役員として内申点も稼ぎながら楽に……と思っていたんだけど。
「そう言えばもうすぐ中間試験だけど、クリスは勉強大丈夫?」
「あぁ、別に問題ねぇぞ。アタシとしてはそこの馬鹿の方が心配なんだが」
「わ、わたしには優秀な家庭教師がいるから大丈夫!」
そう、もうすぐ中間テストが始まる。
学生からしたら魔の時間。それはわたしにとっても変わらないわけで、最近は帰ったら切ちゃんと勉強を頑張ってるけど……やっぱり高校の勉強って難しいし、わたし自身勉強が得意って訳じゃないから相当苦戦してる。
でも、平均程度の点は取らないと後々困るからなんとか頑張ってる。
「もう、響ったら……調ちゃんは?」
「ちょっと心配ですけど……一応平均程度は取るつもりです」
「平均程度って……あ、そうだった。調ちゃんには言ってなかったっけ。生徒会のテストの順位ノルマは二十位以内だって」
「……えっ」
ナンデスカソレ。
に、二十位以内? この学校、マンモス校程じゃないけど相当生徒数多いよ? その中で二十位以内って……
そんな事を思いながらクリス先輩達の方を見ると、二人とも頷いていた。どうやら未来さんの言葉に嘘偽りはなかったみたい。
うそー……ちょっと絶望なんだけど。
「成績に自信ないのによく生徒会に入ろうって思ったね」
「わたしの記憶違いじゃなきゃアンタに入れられたんだよ」
……まぁ、それは置いておくとして。
ノルマがあるんじゃ頑張らざるを得ないけど……わたしも切ちゃんも、どっちかと言ったら勉強できない組だから、先生に聞くとかして頑張らないと……
「うーん、じゃあ今日はもうやらなきゃいけない仕事も無いし、調ちゃんの勉強会にしよっか」
「え? いいんですか?」
「同じ生徒会だもん。それに、わたし達もここで勉強会する事、結構あるし」
「まぁ、センパイとして顔を立てさせろってこった。後輩にいい顔すんのも先輩の仕事ってな」
クリス先輩……! 本当にありがとうございます!
と、いう事で。わたしは先輩達から勉強を教えてもらう事になった。折角なら切ちゃんもって思ったんだけど、三人は誰かに教えれる程度にまで知識を付ける事も大切。そして教える事で復習する事も大切って言ってくれたから、切ちゃんにはわたしが教える事に。
「それじゃあ教える前に。調ちゃんってS? それともM?」
「え? 何ですか急に」
「Sだったらビシバシ行くけど、Mならビシバシいかない! 悦ばせるだけだからね!」
「ならMでいいです」
ホント、なんでこの人すぐに発想が下に向かうんだろう。
思春期にも程がある。
****
「あ、調ちゃん。この間の修学旅行のお土産あげるね」
「え? いいんですか、ありがとうございます」
「つまらないものだけど、いいかな?」
「気持ちがこもってたら大丈夫ですよ」
「じゃあ、はい。この『舞子のおしろいは白濁液』って小説を」
「悪意込めてんじゃねぇよ」
****
未来さん達に勉強を教えてもらってわたしも成績アップだー、なんて思っていたら目敏く切ちゃんにわたしが先輩達に勉強を教えてもらっていることがバレ、勉強会に切ちゃんも参加する事になった。
ちょっといい顔して教えてたらポロっと漏らしちゃったよ。残念。
で、切ちゃんも勉強会に放課後すぐに参加する事になったんだけど、切ちゃんは予定から十分ほど遅れて生徒会室に入ってきた。
「いやー、遅れて申し訳ないデス!」
「どうしたの、切歌ちゃん」
「ちょっとトイレに……」
あ、そういえば切ちゃん、わたしが先に生徒会室に行く時もじもじしてたような。
トイレ行きたかったんだ。なら案内の一つでもしておけばよかったかも。
「トイレで、オ〇ニー?」
「いきなり何言いやがんだこの会長」
「それはお昼に済ませたデス。普通に便秘デス」
「いや学校で……え?」
ちょっと待って? 普段はあまり下ネタ言わない切ちゃんから思いっきり下ネタが飛んできた気がしたんだけど?
「お昼かー。わたしは授業の休み時間、誰かが来そうだけど来なさそうなタイミングでシちゃうのが良いと思うな!」
「違うよ未来! 授業中、誰にもバレないようにローターとか仕込んでこっそりとイくのがいいんだよ!」
「甘いデスよ二人とも! 振動に反応するローターを使って自分の手を使わず不規則に動くローターで、声を漏らしちゃうかもしれないって背徳感を!」
『それもいい!』
「よくねーよアウトだよ。公共の場でイってる時点でアウトだよ」
……いや、あの。
ちょっと待って。
なんでいきなりこの緑は本能覚醒してるの? なんでいきなり思春期に突入してんのコイツ。
「別にあたしは下ネタ嫌いってわけじゃないデスよ? むしろ普段は抑えてるだけで」
そうだったの!?
もう年単位で一緒に居るのに初めて知ったんだけど……って、これから切ちゃんをここに連れてくる度に切ちゃんから下ネタが飛び出てくるって事だよね……?
っていうか切ちゃん、もしかして今もローターを仕込んでいるんじゃ……
「あとは単純に迷っただけデス。この学校広いデスし、まだ校内を覚えられてなくて」
「あー、それは仕方ないね。じゃあ初っ端から勉強し続けるっていうのも辛いだろうし、校内案内を先にしよっか」
ちょっと待って。このタイミング、この人選で校内案内って確実にヤバイ事にしかならない気がするんだけど。クリス先輩は天井眺めて諦めてるし。
そして何故かわたしも連れられて校内案内に……
「ここが保健室」
「ふむ……メディカルセ〇クスデスね」
……
「ここが女子更衣室」
「…………百合花畑、デスね」
……
「ここが普段使われていない無人の教室だよ!」
「スチューデントデスクセ〇クス!」
…………
「体育倉庫!」
「ホワイトマットぉ!」
『セーーーーー〇クス!』
………………
『そしてここが音楽準備室。グランドピアノの上が使いどころ。鍵盤セ〇クス』
「セ〇クスセ〇クスうるせぇよボケ共」
こいつら思春期か! あ、思春期だった。
なお、この後の勉強会は時々下ネタが飛んできたけどその程度で何とかなった。ツッコミの心労も考えてくださいお願いします。
――ちなみにテストは二十位以内に入れず、五十位くらいだった。ちくしょうめ。
****
「もうすぐ高総体だね」
「行事が入ると忙しくなるよねー。ちょっと気が滅入るかも」
「そうですか? わたしはお祭りごと好きですよ? 未来さんと響さんは好きなイベントとかないんですか?」
「うーん……曲がり角でヒロインとごっつんこ」
「桜の木の下で告白かな」
「ギャルゲ―のイベントじゃねぇよ」
****
さて、テストも終わったところで生徒会も通常運転。ノルマ達成できなかった事にちょっと怒られたけど、まぁその程度で挫けない。この程度で挫けてたら装者なんてできないからね。
と、いう事で生徒会も通常運転になってすぐ、クリス先輩がとんでもない物を教室に持ってきた。どうやら没収品らしいんだけど……
「……どうしてエロ本が女子高に」
「たまーに居るんだよ。ふざけ半分で兄弟の持ってくる奴とか」
没収品は何とエロ本。表紙には裸の女の人が載っている本物のエロ本。こんなのコンビ二に行ったとき、偶々本棚の前を通ると見ちゃう程度でしか見た事無いんだけど。
「ふーん。男の子ってこういうの本当に見るんだ」
と、響さんがエロ本を手に持ってそんな事を。
ちょっと、そんな風に持ってる所を見られたらどうするんですか。置いてくださいよ。
「違うよ響。見るんじゃなくて使うんだよ」
「あ、そっか!」
「いいからそれ置けよ馬鹿共」
その訂正は求めてないんだよ。
****
「そういえばクリス先輩って牛乳好きですよね」
「まぁな。お前は……牛乳、嫌いか? 美味いんだぞ?」
「よくも目線を下に向けてくれたな」
****
唐突だけど、わたしはお昼にお弁当を食べる時は主に生徒会室で食べている。
お昼にもやらなきゃならない事はあるし、話す事もあるからここで食べた方が一々あっち行ってこっち行ってってやらなくても済む。一応ここにも学食はあるけど、わたしは基本お弁当だし、未来さんと響さんもお弁当。クリス先輩は購買で買ってきたあんパンと牛乳。
勿論、時々学食も利用するけど、基本的に食べるのはここって感じ。
で、今日も今日とてわたしは生徒会室でお昼。勿論未来さん、響さん、クリス先輩も一緒に居る。
「そういやさ、お前らの弁当、いつも凝ってるよな」
適当に話しながらお昼を食べていると、クリス先輩が未来さんと響さんに向かってそんな事を。
確かに言われてから確認してみると、二人のお弁当は昨日の夜の残り物、とかじゃ済まない程度には凝っているように見える。わたしは夜の残り物とか冷凍食品とか、そういうのを詰め込んだり、前日の内に買っておいた総菜を入れただけの簡単お弁当って感じだけど、二人のは違う。
「そうかな? 買い溜めし過ぎて賞味期限が危なくなったのを適当に調理して詰めてるだけだけど」
「そうだったの? でも十分に美味しいよ、未来」
「ふふっ。ありがと、響」
いや、調理しているだけ凄いと思いますけど……
ちなみに未来さんのお弁当は普通のサイズだけど、響さんのは重箱一歩手前のサイズ。これを毎朝作ってるんだから凄いよね……っていうかよくそんなに胃に入るなぁ……
とか思ってたら箸で持ったご飯を落としかけた。一応下に手皿をしてあったから落としても大丈夫だったけど。
「あ、調ちゃん。手皿は上品に見えるけど、実はマナー違反だよ?」
「え、あっ、ごめんなさい。まだそこら辺、あんまりわかんなくて」
ついこの間までアメリカに居たから……っていうのは理由にはならないよね。とりあえずこれからは気を付けるようにしないと。
「でも未来、精〇の場合は妖艶さが増すと思わない?」
おいゴラ。食事中だぞ馬鹿。
「…………論破されちゃった」
「されてねぇよ。まだ責め立てる所が沢山あるだろ」
この人達、食事中でもおかまいなしに下ネタ叩き込んでくる所さえどうにかしてくれたらなぁ……
「お前はマシだ。アタシなんて牛乳飲んでる時にこれだぞ」
「……よく何事も無かったかのように飲めますね」
「慣れた」
慣れって怖い。
****
「前に立ってるだけなのに朝会ですっごく緊張しちゃいました」
「分かるわそれ。で、その後背筋伸ばしたりすると気持ちいいんだよな。こうやって腕広げて思いっきりさ」
「ホントですか? それなら真似して……あ、これ結構いいかも」
「だろ?」
(ブチッ!!)
「あ、やべ、ブラのホックが……」
「…………んー!! んんんんーーーーー!!」
「いや、ホントすまん……」
****
時期は既に夏間近。なんだけど、今年は夏前なのに熱いらしくて、やっと衣替えになったけど暑すぎて溶けそう。
一応教室の中とか生徒会室の中はクーラー効いてるから涼しい事には涼しいんだけど、教室は事務室っぽい所でクーラーの操作を一括管理しているみたいだから、温度調整できないんだよね。
で、今日の教室はと言うと、あんまり涼しくならず、窓際に居る人はすっごい汗かいてた。それは他の教室も同じらしくて、中には先生が我慢できずに事務室に直談判しに行ったとか。
「いやー、窓際だったからすっごい汗かいちゃったんだよねー」
で、響さんはどうやら窓際に座っていたらしく、こっちに来たときは涼しさにありがたみを感じつつ、タオルで汗をぬぐっていた。
わたしは廊下側に近いからそんなことは無かったけど、こっちに移動してくるまでに汗かいちゃってタオルで吹いている。制汗剤とか、汗かいてもいいように何かしらケア用の物を持ってきた方がいいのかな……
「早く帰って体を洗っちゃいたいよ」
「そういやお前、よく汚れるけど綺麗好きではあるよな」
「確かに。いつも訓練が終わると一番にシャワー浴びに行ったりしてますよね」
装者の訓練とかでわたし達は結構汚れたり汗かいたりするけど、響さんはいの一番にシャワーを浴びに行ってる。潔癖、とかじゃないんだろうけど、単純にお風呂とか好きなのかな? それとも綺麗好きとか。
いや、そもそも女の子なんだし、汚れたらお風呂に入りたくもなるよね。
「まぁ、綺麗好きなのはいい事だ。ちょっときたねぇ場所に居るとそれが身に染みて分かるからな」
「そうだよね、ア〇ル洗浄は良い事だよね!」
わたしとクリス先輩の視線が、顔を逸らす響さんを貫いた。
っつか癖になっちまったんかい。
****
「もう、切ちゃんが寝坊するからわたしまで遅刻しそう!」
「ご、ごめんなさいデス! 昨日、ちょっと夜遅くまでハッスルしてたらついつい」
「ンな事聞いてねぇよ!!」
「とりあえず急ぐデス……あっ」
(ゴトッ。ブーーーーーーー……)
「ごめんデス! んっ、あっ……よし、これで大丈夫デス!」
「ごめんで済むレベルじゃないぃ!! っていうかソレ明らかにスカートの内側から落ちてきたよね!? しかもまた内側に入れたよね!? 嘘でしょ切ちゃん!? それ入れたまま学校行くの!? ちょ、待てやゴルァ!!」
****
さてさて。時は過ぎて、今日はもうちょっと……あと数か月後にある体育祭でやる競技の草案を出す会議中。
無難な所からマイナーな所まで出していって、と未来さんが言ってくれたのでとりあえず色々と案を出す事に。
「うーん……わたしがテレビとかで見たのだと、リレーとか、借り物競争。あとは玉入れですかね」
まぁここら辺は王道だと思う。
漫画とかテレビとかでもこういうのってよく見るし、F.I.Sに居た頃からも聞いたことがある競技だから特に違和感とかは無いハズ。
「もう、調ちゃんは何言ってるの?」
「え?」
とか思ってたら未来さんからツッコミが。
わたし、何かおかしい事言いました? 普通の競技を出したつもりなんですけど。
「入れるのは玉じゃなくてサオじゃない?」
「アンタこそ何言ってんだ」
しかも意味が分かってしまう自分が嫌になる。
……いや、わたしだって思春期だからね? それにそこまでピュアなお年頃って訳でもないし、いろんな業界の裏を見てきたからそりゃそういう汚い事だって知る訳だし。
って、わたしは一体何に対して弁明してるんだろう……
「他にもあれやこれとか……」
「こんなのもいいんじゃね?」
で、その後はこんな感じで色々と案を出していったけど……
おいそこの黄色。騎馬戦をドキッ! 女子校生だらけの騎馬戦大会とか書くんじゃない。なんかちょっと違う感じになるでしょうが。
「あ、響。そこ、誤字あるよ」
「え? どこ? ……あ、ここか!」
あ、女子校生が女子高生に直された。
でもなんでだろ。この人の誤字一つでちょっと変な意味に見えてしまうのは……
とか思いながらまた草案を出しつつあれが駄目これが駄目、じゃあこれは、と言いながら会議を進めていると、生徒会室のドアがノックされて来客が。
「調、ちょっと聞きたい事が……って、会議中デスね……」
入ってきたのは切ちゃんだった。
どうやらわたしに聞きたい事があったらしいんだけど、今のタイミングは思いっきり邪魔者みたいなタイミング。
だけど、ちょっと白熱し過ぎていたから切ちゃんの来訪はいい感じにクールダウンになった。一旦冷静を取り戻して切ちゃんに要件を聞こうとしたけど、その前に切ちゃんはホワイトボードの前に立った。
「あたしの用事は帰ってからでもできるので、お仕事頑張ってほしいデス!」
と、言いながら切ちゃんは女子高生の高の部分に白いマグネットを張り付けて隠してから出ていった。
あいつ、余計な事しかしやがらねぇ。
「まぁ、これは置いておくとして」
未来さんがマグネットをそのままに会議を続ける。
いや、そのままでいいんですかソレ。
「他に何か無いかな? 競技の事じゃなくてもいいんだけど」
うーん……とは言われても……
「アタシ的には運動部員の数が多いクラスの方が有利になるから、ちょっとしたハンデがあるといいと思ったんだが」
「あー、確かに。響なんて並みの人じゃ適わないくらいの身体能力あるしね」
未来さん、あなたも大概なの忘れないでください。ソロモンの杖を一切の減速なく空へ向かって投げ飛ばしたあなたの身体能力は十分にバグってますから。装者の中でもトップクラスでバグってますから。
「でもハンデかぁ……あ、そうだ! 運動部のみんなは前日に家で限界までオ〇ニーをして体力を極限まで削ってから来るって事で!」
「わたしの方で考えておくので未来さんは黙っててください」
「未来! それだとわたし、朝までかかっちゃうんだけど! しかも多分それでも限界が来ないと思う!」
「はっ! そっか、確かに性欲が強すぎる人なら朝までかかっても……寧ろそれで体力が回復する人も!」
「黙れ脳内ピンク共」
ホントこいつらの下ネタをどうにかしてくださいお願いします。
****
「トイレトイレ……ふぅ」
(コンコン)
「あ、入ってまーす」
「なるほど、調ちゃんはタン〇ン派なんだね」
「ちょっと待ってろそこの紫色。すぐに出て一発叩き込んでやる」
「えっ、一発叩き込むって……もしかして調ちゃんってふ〇なり!?」
「んなわきゃねーだろ!! 胸は無いけど正真正銘女だ!!」
「……あっ、うん。ごめんね。別に胸が無いから男の子とか、そんな風に思っては無いから」
「いや、あの……急にマジな声になるのやめてもらえません!? 泣きたくなるんですけど!?」
****
今日も今日とてお仕事。と思っていたらクリス先輩が花束を手に持って生徒会室にやってきた。
「あれ? それどうしたんですか、クリス先輩」
「緑化委員から貰ったんだよ。花瓶とかねぇか? 折角だし飾ろうぜ」
緑化委員……そういえばこの学校にもあったっけ。花壇とか屋上とかで花とか育ててる人を見かけた事あるし。
でも、花瓶かぁ……この辺にあったかなぁ?
「あ、じゃあクリスちゃん。これに入れるから貸して」
「え? あぁ、いいけど……何に入れるんだ?」
「オナ〇ール。よっと」
響さんに任せてしまった結果、お尻の形をしたオナ〇ールから花が生えているとかいう最低な光景が生まれてしまった。っていうか何で生徒会室に花瓶は無いのにオナ〇ールはあるんだよ! 使えねぇだろ!!
****
「あ、校庭に犬が入り込んでますね」
「え、ホント?」
「ほら、あそこ」
「……そんな人いないよ?」
「そういう意味の犬じゃねぇよ」
****
「あれ、クリスちゃん。ニーソのここ、破れてるよ?」
「え? あ、マジか。どっか引っ掛けたかな」
仕事をしている最中、クリス先輩が立ち上がったんだけど、その時に響さんがクリス先輩のニーソがちょっと破れている事に気が付いた。
あー、もしかしてさっき、一緒に外で仕事した時に草とかに引っ掛けちゃったのかな。そうするとわたしのせいかも。
「え? クリス、破れたの?」
「あぁ、やっちまったっぽい」
「どれどれ?」
と、言いながら未来さんがクリス先輩のスカートを持ち上げて。
「ちげーよもっと下だボケ!!」
ほんっと、この人は……!!
「じゃあわたしも確認しよっと」
「撃ち殺すぞ馬鹿共!!」
ほんっと、この人達はぁ……!!
****
「実はわたし、昔は魔女っ娘に憧れてたんだ」
「そうだったの、未来。初耳だよ」
「可愛らしいですね」
「だってほら。魔女っ娘って箒に跨るじゃない?」
「そうだね」
「はい」
「あれ、気持ちよさそうでしょ? だからね」
「それ分かるよ、未来!」
「分かっちゃ駄目だろ」
****
今日は生徒会室の掃除。
とは言っても普段からしているから、じゃあ今日は棚の裏とか掃除しようって事で力仕事を響さんに任せて、わたし達が掃除の実働隊に。
わたしも部屋だと家事担当だから、掃除は慣れた物。
という事でせっせせっせと掃除をしているんだけど、棚の裏からは色んなものが。
「あ、これアタシの消しゴムだ。無くしたと思ったらこんな所に」
「わたしのシャーペンまで……こんな所に落ちてたんだ」
主にわたし達の私物なんだけど、失くしたと思った物が棚の裏から結構見つかる。このシャーペンとか、結構お気に入りで無くした時はちょっとショックだったんだけど、こんな所にあったんだ。
汚れとか落としたらまだ大丈夫かな? あ、百円玉発見。ラッキー。
「ん? あれ、こんな所にあったんだ」
とか思ってたら未来さんも何か見つけた様子。
何を見つけたんですか?
「ローターのリモコン。やっと止められるよ~」
何でそんなもんを生徒会室で取り出して使う必要があったんだよ。
****
「ふあぁ……」
「ふぁああ……」
「あくびって人に移っちゃうね」
「そうですね、不思議な事に」
「この現象を使えばイ〇〇〇オをさせる事も可能だね。あくびをした瞬間にドスンと」
「うーんわたしにそれは分かんないなぁ」
****
今日は珍しく生徒会室じゃなくて、本部に生徒会一同で訪れた。
その理由は、壊れた学校の機材を直してもらいたいから。最近あったごたごたの末に新しく仲間になったエルフナインが、機械いじりというか修理ができるって言うから、試しに頼んでみたらオーケーを貰えた。
だから壊れた機械を手に本部にあるエルフナインの研究室に訪れて、お仕事の対価としてジュースを奢りつつエルフナインに修理をしてもらった。
「……よし、これで大丈夫ですね。直りましたよ」
「ありがと、エルフナインちゃん。にしても凄いね、あんなに叩いても動かなかったのにすぐ直しちゃうんだもん」
「まぁ、ボク自身、こういうの弄るのは好きですし」
ついでに、これからも困った事があったら頼ってくれていいって言ってくれた。
でもエルフナインってつい最近まで聖遺物専門だったよね? どうして機械工学もできるようになったの?
「相思相愛みたいなものですし」
相思相愛? どういうことだろ……
「ボクもよく機械に弄ってもらってますから!」
……どうやらエルフナインは女性になってから自分の性を楽しみつくしているようです。
というか屈託のない笑顔でそんな事言わないで。今までのエルフナインのイメージが色々とアレになる……
****
「んん……」
「あれ、調ちゃんが居眠りしてる。珍しい」
「だね。でももう少し時間あるし、寝かせてあげようか」
「そうだね、未来」
「ん……んくっ」
「あ、ビクンってなった」
「ジャーキングだね。寝てる姿勢が悪くて体に負担がかかると起こる現象みたいだよ?」
「そうなんだ。わたしは調ちゃんが寝たふりしてイったのかと」
「イってねーよ!!」
「あ、起きた」
****
「未来さん、お土産の感想をみんなに聞いてるっぽい……暇だったし読んじゃったから感想を言えるようにしておこう」
「あ、調ちゃん。丁度いい所に。あのね、一つ聞きたい事が」
「あぁ、未来さん。あの小説、よかったですよ。特にいきり立った肉助が舞子にぶっかける所とか」
「えっ、急にどうしたの!? ただあの書類ってもう出したか聞きたかっただけなのに……もしかして新手の羞恥プレイ!?」
「ちくしょう早まった!!」
****
「もう結構経ったけど、調ちゃんも生徒会の仕事に慣れてきたよね」
「えぇ、まぁ。色々とありましたし」
本当に、生徒会に入ってから色々とあった。
本当に。ほんっとうに色々と! 下ネタを叩きつけられたり下ネタを目撃したり、今まで見た事が無かったローターを始めとしたアダルト用品を目撃したり!
……まぁ、それ以外には文句なんてないんだけどね。下ネタを除けばいい先輩達だし、普段はしっかり頼りになって優しい所もあるし。
「でも慣れた頃が一番ミスしやすいんだから、気を付けるんだよ?」
「分かってます。しっかりと気を抜かないようにしていきますから」
……ん? なんかこの流れ、前にもあったような……
「それならオーケーだね! じゃあ生徒会役員共! これからもア〇ル引き締めて、いっくよー!!」
「ってまたこのオチかい!!」
はい、という事で今回は生徒会役員共時空の話でした。横島先生枠とかムツミ枠とか、色々とキャラ不足があったので使えるネタが限られてましたが、大体一万文字くらい書けてホッとしました。
……ふ、伏せ字とか大丈夫だよね……? うっかりミスったりしてないよね……? また非公開設定にされたら嫌だよ……?
で、今回この時空に新たに参戦した切ちゃんとエルフナインですが、二人にはコトミと轟さんの二つの枠を兼任してもらう形になると思います。というか切ちゃんがコトミネタしつつ轟さんネタしつつ横島先生ネタをやって、轟さんの機械関連をエルフナインが担当ですね。
全国の切ちゃん&エルフナインファンには申し訳ない。オープン下ネタな二人で笑ってくれ。
それで、前回の話を投稿してから今回までの間に、友人がシンフォギアを見始めたんですよ。毎回毎回送られてくる感想にニヤニヤしながらネタバレしないように返事してます。自分もあんな感じだったなー、って懐かしがりながらLINEしております。ちなみにビッキー&奏さん推しらしい。
友人は四期にもウェル博士が出てきたら驚くんだろうなーとか思いながら今回はここまで。また次回お会いしましょう。