月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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今回は案の中にあったシンフォギアキャラで少林サッカー、もしくはイナズマイレブンという案の中からシンフォギアキャラでイナズマイレブンです。

結構イメージで必殺技使わせている所があるのでご容赦を。それでは、どうぞ。


月読調の華麗なる超次元サッカー

 今日はとある結社からとあるお誘いを受けた。

 それは奏さんの世界のパヴァリア光明結社の四人、サンジェルマン、カリオストロ、プレラーティ、アダムの四人が今度、秘密裏に二課と手を結ぶ事となり、友好の証とかそんな感じのやつのためにサッカー大会をしようという事になった。

 いや、どうしてサッカー? と思ったけど、あちらの代表アダム曰く、友情を育むには一番じゃないかね、スポーツというものは。との事。

 で、あちらの風鳴司令もそれに乗っかって、実際に試合しようという事になったんだけど、圧倒的に人数が足りないという事でわたし達にもお誘いが来た。まぁ、わたし達にとっても他人事じゃないからね。

 という訳で奏さんの世界で第一回、装者&錬金術師のごちゃ混ぜサッカー大会が開催される事になった。

 

「このクジを使って決めようか、それぞれのチームはね」

「シンフォギアや錬金術と言った反則は使わず、スポーツマンシップに則り試合をするようにな」

 

 サッカーで肝心のチームはくじによって決める運びに。

 参加者はわたし達七人に加えて、パヴァリア錬金術師四人、奏さん、セレナ、グレ響さんの合計十四人。これが二チームに分かれて七人によりチームを結成してサッカーをする運びに。全員、身体能力は相当高いからかなりレベルの高いサッカーが予想されている。

 という事でくじを引いて、チームが分かれた。

 仮称Aチームが響さん、翼さん、未来さん、切ちゃん、奏さん、サンジェルマン、カリオストロ。仮称Bチームがマリア、わたし、クリス先輩、セレナ、グレ響さん、プレラーティ、アダム。結構均等に別れたのかな? 一応響さん二人が別れたし。

 で、それぞれのチームで作戦会議が開始された。

 

「キーパーは僕がやるよ、唯一の男手という事でね」

「それじゃあ痛そうなポジションは局長に任せてわたし達は他のポジションにつくワケだ」

 

 キーパーはアダム。そしてDFがわたし、セレナ。MFがグレ響さん、マリア、プレラーティ。FWがクリス先輩になった。わたしとセレナがあんまり運動が得意じゃないから、最終防衛ラインをアダムに任せて、グレ響さんにはDFとMFを兼ねてもらう事になった。

 結構めんどくさがってたけど、勝負ごとになれば話は別みたいで、ちょっと気合入れてたし大丈夫だと思う。

 で、あちら側のポジションは、キーパーが響さん、DFが切ちゃん、未来さん。MFがサンジェルマン、カリオストロ。FWがツヴァイウイングになった。うっわ、フォワードがすっごい豪華。

 それから暫く経ってから、審判は風鳴司令でこちら側のボールでキックオフとなった。

 

「それでは、準備は良いな。では、キックオフ!」

「っしゃあ! あの馬鹿の面に一発かましてやるぜ!!」

「待ちなさいクリス! 息を合わせるのよ!」

 

 で、キックオフになったんだけどすぐにクリス先輩が先行。それをマリアが追う形になるけど、目の前にはツヴァイウイングのお二人が。

 

「甘いな雪音!」

「アタシ達を抜けるかな!?」

 

 二人は息の合ったコンビネーションでクリス先輩の進路を塞ぎ、そのままボールを奪い取ると、後ろに居るサンジェルマンにボールを渡してからFWとMFの四人で一気に上がってきた。

 そのまま四人はマリアとグレ響さん、プレラーティを抜いて、翼さんがボールを蹴りながらこっちへ。

 止められるかなぁ……

 

「この距離ならやれる! 受けてみろ、アダム!!」

「ほう。決める気かね、この距離のロングシュートを!」

 

 とか思ってたらセンターラインとゴールの距離が丁度半々程度の場所で翼さんが止まって、ボールを踏んで止めてから腕を組んで構えた。

 一応わたしとセレナも翼さんを止めるために走るけど……あれ、なんだろう、この嫌な予感。なんか今この瞬間、わたしは何か知らない領域に両足を突っ込んだような……

 

「くらえッ!!」

 

 わたしが嫌な予感を感じて思わずセレナの腕を引いて翼さんとアダムの直線上からその身を引いた瞬間、翼さんがボールを一回だけ蹴って、その場で構えた。

 次の瞬間、翼さんは一瞬でボールに接近すると、そのままボールを一回蹴って、わたし達に向かって背中を向けて……

 

「菊一文字ッ!!」

 

 ビシッと構えた瞬間、ボールを蹴った位置から刀の形をしたビームが飛び出してきた。

 

『は?』

 

 わたし、セレナ、アダムの声が重なる。

 そして。

 

「ぐはあああああああああああああ!!?」

 

 アダムの腹にボールが激突。そのままアダムの体はゴールネットに押し付けられてしまった。

 ……いや、あの。

 大人の男の人がゴールネットに押し付けられたんですけど……?

 

「ゴール! Aチーム、一点先取だ!!」

「よし! やったよ、奏!」

「流石だな、翼!!」

 

 いや、やったよじゃなくて。殺ったよじゃないのそれ。

 とりあえずわたしとセレナは倒れるアダムの元に走り寄って、アダムの手を引いて起こした。

 

「あの……大丈夫、ですか?」

 

 思わず敬語になっちゃったけど……あれは流石に可哀想と言うかなんというか……

 

「だ、大丈夫だ……しかし、ボールでビームを出すのかね、今時の子は」

「いえ、そんな事は……」

「わたしが寝ている間にサッカーって進化してたんだね……」

「いや、そんな事は……」

 

 少なくともわたしはボールを蹴ってビームなんて出せないんだけど。

 一体何が起こったのか理解できてないけど、とりあえずボールをセンターラインに戻してこちら側のボールでゲームスタート。

 クリス先輩がマリアにパス。そのままマリアが一旦グレ響さんにボールを渡してから、プレラーティにボールが行って、すぐにマリアの元へとボールが戻っていった。

 

「悪いけど容赦はしないわよ!」

 

 と、言いながらマリアがその場で両手を広げた。

 こんな時に遅れた中二病? とか思いながらそれを見ていると、マリアの背後に短剣がズラっと……はぁ!?

 

「グラディウスアーチッ!!」

 

 いや、何それぇ!?

 DF以下三人が間抜け面を晒し、ボールは剣と一緒に飛んでいく。もうそれで戦ったらいいんじゃないかな!? 多分アルカノイズ程度なら斬り裂けると思うけど!?

 

「甘いですよ、マリアさん!! 爆裂パンチ!!」

 

 とか思ってたらマリアのシュートは響さんが高速でボールにパンチを叩き込むことによって吹き飛ばされ、ゴールすることは無かった。

 いや、あの高速パンチは明らかにおかしいし、それでないと防げないシュートっていうのもおかしいし……とか思っていたら弾かれたボールはディフェンスの切ちゃんに……じゃなく、そこまで一気に駆け上がってきていたクリス先輩がトラップした。

 

「へっ、まだまだこっちのターンだ!! 行くぜぇ!!」

 

 叫びながらクリス先輩もまたその場で両手を広げた。

 そして出てきたのは、マリアと同じ短剣……じゃなくて、なんかミサイルポッドみたいなもの。それが地上からニョキっと生えて後ろからボールを確保しに来ていた切ちゃんが吹き飛ばされた。

 

「デスレインッ!!」

 

 そしてクリス先輩がボールを蹴ると同時にミサイルポッドからサッカーボールが発射され、それが空中へと飛んでいくと急に曲がって響先輩へと降り注いだ。

 ってボール増やしちゃダメでしょ!?

 

「くっ、爆裂……ぐああ!!」

 

 そして響さんはまた高速パンチで弾き飛ばそうとするけど、ボールの威力に負けてそのままゴールを譲る事になった。

 なにあの超次元サッカー……わたし達の知ってるサッカーじゃないんだけど。

 

「へっ。アタシ様に勝とうだなんて百年はえぇんだよ!!」

「爆裂パンチじゃだめだった……! でも、次は絶対に止めてみせる!!」

 

 いや、多分人間じゃ止められないと思うんですけど……

 そんなわたしのツッコミを他所に再びプレイボール。

 

「例えどれだけ点を取られようと!」

「甘い。クイックドロウ」

 

 すぐに翼さんがこちらへと詰め寄ろうとしてきたけど、即座にグレ響さんが瞬間移動で翼さんのボールを奪っていった。いや、なんすかそれ。っていうかあなたもそっち側ですか、グレ響さん。少なくともあなたはこっち側だと思っていたんですけど。

 そんなわたしの絶望は余所に、グレ響さんは前へと走っていく。

 けど。

 

「甘いわよ!!」

 

 カリオストロが出てきて、そのまま拳を地面に叩きつけた。

 今度は何が出てくるの……

 

「ビバ! 万里の長城!!」

 

 ……あれ、錬金術じゃないんだよね?

 なんか、万里の長城的な物が急にフィールドに出現したんだけど。っていうかビバって何。ビバって。ビバビバ。

 セレナは完全に観戦モードだし、アダムは困惑してるし。マトモなのはわたしだけ?

 で、グレ響さんは万里の長城を見て思わず足を滑らせて転んで、カリオストロは万里の長城の上でなんか笑ってる。いや、早くボール確保してよグレ響さん。

 そんなわたしのツッコミも叶わず、サンジェルマンがボールを確保。そのまま上がってきた。

 

「止めるわ!」

「甘い! ダッシュストーム!!」

 

 そしてサンジェルマンは止めに来たマリアに対して高速で走ってきて、その風圧でマリアが場外へと吹き飛んでいった。

 ……ってぇ!?

 

「ま、マリアああああああ!!?」

「姉さーーーーーーーん!!?」

「呼んだ?」

『うわっ!?』

 

 場外へと吹き飛んでいったと思ったマリアだったけど、気が付いたら後ろに居た。

 ビックリしたぁ……っていうかさっき飛んで行ったマリアって一体……? お星さまになってたよね、マリア。戻ってくるにしても凄く時間がかかると思ったんだけど……

 そんな物理法則を明らかに超越しているっぽいマリアに気を取られていると、いつの間にかサンジェルマンがアダムの前に。

 しまった、これじゃあアダムがサンドバッグに!!

 

「日頃から汚物を見せられている恨み、今こそ果たす!!」

「待ちたまえ! そんな風に思っていたのかね、僕の体の事を、日ごろから!?」

 

 ……これは許される怒りだと思う。

 とか思っていたらサンジェルマンは普通にシュートの体制に。よかった、普通のシュート……

 

「オーディンソードッ!!」

 

 とか思ったら蹴った瞬間ビームが飛び出してきた!?

 そしてサンジェルマンの蹴ったボールはそのままアダムの体にゴールイン。

 

「ゴール! Aチーム、二点だ!」

「ふっ。いかに統制局長と言えど、必殺技を使わないのなら他愛もないわね」

「す、少しはしたらどうかね……手加減というものを……」

 

 最早ただの苛めな気がするんだけど……

 そんなわたしのツッコミはさておいて、すぐさまキックオフ。さ、流石にわたし達も働かないと色々とアレだろうし、ちょっと前に……

 

「行くぜオイ!! デスレイン!!」

 

 とか思ってたらクリス先輩がボールを受け取ってからすぐにシュート。うっわ、またエグイ軌道を描いて飛んでいった……と思ったらなんかマリアがそれに追いついてる!?

 

「シュートチェインだ、マリア!」

「任せなさい! フォルテシモッ!!」

 

 で、落ちてきたボールに向かってもう一発シュートって……一体何してるのあの二人は!? 何の世界に行ってきたの!? しかも明らかにボールの威力が上がってるし!?

 もう分かんないよ! わたしはこの光景を見て一体どんな反応をしたらいいの!?

 響さんも、構えてないで逃げた方がいいと思いますよ!? 死にますよ!?

 

「甘いよ二人とも!! これがわたしの必殺技、正義の鉄拳ッ!!」

 

 とか思ったらなんか拳が回転しながら飛んできた!? しかもそれでシュートを弾いた!?

 わたしは一体何を見せられているんだろう……

 

「次はわたしの番」

 

 とか思ってたら今度はグレ響さんがボールをトラップ。今度は何が飛んでくるんだろう……

 

「さぁ来い、平行世界のわたし!」

「無駄に熱血なのは苦手……くらえ。ノーザンインパクトッ!」

 

 グレ響さんがボールを受かせて、体を軽く回転させてから足の裏でボールをキック。そのままボールを蹴り飛ばした。よかった、なんか普通に見える技で。

 でも明らかにボールの威力がヤバいよね!? なんか凄い勢いで飛んでいってますけど!?

 

「だとしても! 正義の鉄拳ッ!! ……っ、そんな、押されて!? ぐああ!!?」

 

 はい、ゴールイン。

 なんかもう、一周周って冷静になってきたよね。なんか響さんとグレ響さんでドラマしてるけど、わたしはそんなの知った事じゃないし。あー、空が綺麗だなー。

 ……これ、わたしとセレナが居る意味ある? ないよね? コンビニ行ってこようかな。

 とか思ってたら再びキックオフ。今度はあちらからのボール。

 

「雪音達もやったのだ。今度はこちらがやらせてもらうぞ!」

 

 げっ。今度は翼さんがロングシュート決める気だ。

 とりあえず下がっておこ……

 

「初手より奥義にて仕る!! 伝・来・宝・刀ッ!!」

 

 わー、翼さんの足からビームでできた剣が生えてボールを蹴ったらなんかすっごい勢いでボールが飛んできた……

 さて、アダム、後はよろしく。

 

「これ以上点はやらないワケだ!! ザ・ウォール!!」

 

 とか思ってたらプレラーティがボールの前に出て、壁を召喚して止めた!? あれ本当に錬金術じゃないの!? え、違うの!?

 もうサッカーがどんなものか分からなくなってきた……と思ったら。

 

「甘いよプレラーティさん!」

「なっ!? お気楽が来ていたワケだ!?」

 

 なんか響さんがゴールから上がってきていた!? あの人一体何考えてんの!?

 

「わたしは本来、フォワードなんだよ! という訳で行くよ、みんな!!」

「アレだな、立花!」

「任せるデス!」

「四人の息を合わせて!」

 

 えっ、四人で必殺技……?

 明らかにヤバいのが飛んでくるような気が!

 

「風!」

「林!」

「火!」

「山!」

『デストロイヤーッ!!』

 

 他三人は遠方で叫んでるだけだったけど明らかにヤバいのが飛んできた!! 退避退避! セレナ、そこに居ると巻き込まれるから!! 急いで退却!!

 

「もう君達それで戦えばいいんじゃないかぐはああああああああああああああ!!」

 

 哀れアダム。アダムはそのままゴールネットに突き刺さりました。

 い、痛そう……というかアダムがボールを受ける間際に行った言葉は確かに的を得ていた。あれならバルベルデで空中に浮いていた戦艦も破壊できると思うの。

 とりあえずセレナと一緒にアダムに肩を貸して起こしてから、ボールはこちら側に。ついでに。

 

「ここからはわたしがフォワードだよ! 未来、キーパーよろしくね!」

「大丈夫、ゴールは割らせないから!」

 

 本格的に響さんがフォワードに参戦。そして未来さんがキーパーに行ってDFは切ちゃんだけの超攻撃型編成に変わった。

 けど、これどうしたらいいんだろう……なんかもう色々と巻き返すの無理な気がするんだけど。こっちはDF、キーパーがザル状態なのにあのボールをどうやって防いだら……

 とか思っている間に再びキックオフ。こちらボールからスタート。

 

「点を取られたら取り換えしゃいいだけだ!」

「やらせると思うか! 影縫いッ!」

 

 あーもう今度は翼さんが忍術使ってきたんだけど!?

 

「させねぇ! アグレッシブ、ビートッ!!」

「何だと!?」

 

 と思ったらクリス先輩が胸に手を当てて、気が付けば翼さんの後ろに!? あの人いつの間にあんな技を!?

 

「おっとそこでストップだよ、クリスちゃん! もちもちぃ! きなこもちぃ!!」

「ぐっ!!」

 

 ……もうツッコまないよ。響さんがどこかから黄な粉餅を召喚してそれでボールを絡めとって頭の上に乗せる所とか。絶対にツッコミなんて入れないから。しかも黄な粉餅どっかいったけど、わたしは気にしていないから。もう世界のルールに喧嘩売ってる奴らに常識を突きつける気なんてないから。

 で、そのまま響さんがこっちに……ってやばい! 巻き込まれる!!

 

「これがわたしの必殺技!」

 

 ……あれ? なんか響さんが急に地面に消えたんだけど。

 ……でも嫌な予感はする! 退避退避!!

 

グングニル(ガングニール)ッ!!」

 

 うわっ、なんか異空間から槍みたいなのが飛んできた! あれサッカーボール!? サッカーボールなんだよね!? とりあえず退避退避ぃ!! アダムもそれ避けていいから……ってもう居ない! 流石!!

 

「させない」

 

 いや、居た! 代わりにグレ響さんが!

 キーパー変わってるわけじゃないし……もしかして体で止める気なんじゃ!?

 

「止めるッ! 真空魔ッ!!」

 

 と思ったら空中で足を振り抜いて……空間に切れ目が!? しかもそこを通った瞬間にボールが減速してそのままグレ響さんの胸元に!? なにあの技!?

 

「後は任せた」

 

 わたしのツッコミを他所にグレ響さんがボールを蹴っ飛ばす。その先には、プレラーティが。

 

「受け取ったからには繋ぐワケだ! たまのりピエロ!」

 

 プレラーティがサッカーボールの上に乗ってそのままサッカーボールを転がして前へ前へと進んでいく。しかもすっごい速い。

 で、プレラーティはそのままマリアにパスを出して、マリアは前で待機しているクリス先輩にパス。

 さて、次は何が出るやら。

 

「お前が相手だからって容赦はしねぇ!!」

 

 クリス先輩がボールを思いっきり踏んだ。

 踏まれたボールは分裂しながら空へと舞い、クリス先輩はそれを追ってオーバーヘッドキックをするようにジャンプと同時に反転。

 

「ダブルショットォ!!」

 

 そのまま二つのボールを両足で蹴ると、ボールは空中で一つに戻ってそのまま未来さんへと突っ込んでいく。

 あーもう滅茶苦茶だよ。とうとうボールが二つに分裂したよ。

 

「させない! 王家の盾ッ! っ……!? と、止められ、きゃああああ!!?」

 

 そして未来さんが手に盾を作り出してクリス先輩が蹴ったボールを止めようとしたけど、止めきれずにそのままゴール……って!?

 なんか未来さんの後ろに切ちゃんが!?

 

「ハンターズネット!!」

 

 切ちゃんが両手を大きく振るうと、そこには光のネットができあがって、そのままクリス先輩のボールを絡めとって止めてしまった。

 切ちゃんもそこまで非常識に染まっちゃっちゃんだね……

 で、切ちゃんが防いだからゴールにはならず。そのまま未来さんがボールをキャッチして、そのままボールが蹴られあっち側のターンが始まった。

 

「行こう、奏!!」

「あぁ!」

「させないわよ!!」

 

 翼さんと奏さんのコンビがわたし達の方へと迫ってくる。けど、その前にはマリアが。

 わたし達に変なのが飛んでくる前にそれ止めて!

 

「甘いぞマリア! 王の剣!!」

「がっはぁ!!?」

「ちょっ!?」

 

 なんか翼さんが剣取り出して思いっきりマリアを斬ったんだけど!?

 

「審判! あれ反則! レッドカード!」

「必殺技だから問題ない」

「嘘ぉ!?」

 

 いや、サッカーに必殺技とか持ち込んでる時点でどうかしてると思いますけど!? とか思ってたら思いっきりツヴァイウイングがこっち来てる! セレナもアダムも退避……ってあれ? なんかゴール前にアダムが居ない。代わりにグレ響さんが。

 

「変わってもらったんだよ。キーパーをね」

 

 とか思ってたらアダムはわたしの隣に。

 なるほど、あれ以上超次元必殺技を受け続けたら体が持たないんですね、分かります。とか思っていたらツヴァイウイングはプレラーティまでも斬り払ってグレ響さんの前に。

 

「奏!」

「見せてやろうぜ! アタシ達の双翼を!!」

 

 ボールを中心に二人が見合って、同時にボールを蹴って真上にボールを弾き飛ばした。

 そのまま翼さんがボールの上に、奏さんがボールの下でオーバーヘッドの体勢になって全く同時のタイミングでボールを蹴り。

 

「炎の!!」

『風見鶏ィ!!』

 

 なんかボールが火を纏って、ついでに火の翼を生やして突っ込んできた!? あれ触ったら死ぬよね!? セレナ、見惚れてないで退避!! 死ぬよ!!

 

「……全く、熱い技ばかり。けど、キーパーになったからには、止める!」

 

 グレ響さんも! 拳握ってないで逃げないと焼け死ぬ事に!!

 

「はぁぁぁぁ……っ!! ドリル! スマッシャァァァァッ!!」

 

 とか思ってたら回転しながらボールに突っ込んだ!? しかもそのままボールを弾き飛ばした!? そんな馬鹿な事が!?

 で、ボールはそのままプレラーティがトラップ。そのまま上がっていくけど……なんかグレ響さんも前に上がっていった。大丈夫なのかな……ロングシュート撃たれたら止められないけど……

 そのままグレ響さんは前に前に走っていって、プレラーティからマリア、マリアからクリス先輩にボールが渡った。

 

「なんでキーパーのお前まで……そうか、合わせろってんだな!」

「タイミングは任せる」

「だったらやってやろうじゃねぇか! アタシはあの馬鹿共と違ってクールな女でもあるんでな!」

 

 そしてクリス先輩がグレ響さんにボールをパスして、グレ響さんはその場でボールを打ち上げた。

 直後、グレ響さんとボールが纏めて凍り付き、グレ響さんは暫く後に自力で氷を剥がして空中のボールの元に……って、どういう原理!?

 

「氷結の!」

 

 グレ響さんがそのままボールを蹴る。その前方にはクリス先輩が居て、青い軌跡になって飛んでいくボールを走って追いかけて、そのままオーバーヘッドでボールの下を陣取り。

 

グングニル(ガングニール)ッ!!』

 

 そのままボールを蹴ると、ボールを中心に氷の結晶が発生して、ボールは未来さんの方へと飛んでいった。

 死ぬね、未来さん。

 

「もう一度! 王家の……っ!? はやっ、きゃあああ!!?」

 

 そしてボールは未来さんを弾き飛ばしてゴールイン。

 未来さん、あれ死んだよね、確実に。思いっきりボールに跳ね飛ばされ……いや、生きてる!? なんかピンピンしてる!? 嘘でしょ!?

 ……あーもう何でもいいや。なんかもう……わたしの常識じゃ計り知れない事が起こっているって事で、もういいや。

 

 

****

 

 

 それからも超次元サッカーは白熱した。

 ボールが炎になって氷になって剣になって。わたし達三人を巻き込みながらボールでドンパチ。だけど、決定打は決まらず四対四のまま。残り時間も僅かになった。

 いつの間にかわたし達のチームは押し込まれていて、気が付けば相手のチームがキーパー以外こっちに押しかけている現状。いい加減解放してくれというわたしの願いも空しく、アダムがボールの巻き添えをくらってダウン。セレナも端っこでガタガタ。

 あーもうさ。

 もうさ。

 

「調! ボールがそっちに行ったわよ!」

「そのボール、いただきデス!」

 

 必殺技って言って滅茶苦茶していいんならさ。

 こっちだって考えはあるんだよ!

 

「くらえ切ちゃん!!」

「およ?」

 

 いい加減自重しろ、非常識共!!

 切ちゃんにボールを渡すフリをして!

 

「必殺! ジャッジスルーッ!!」

「ごふぅ!!?」

 

 ファール? 知った事じゃない! これも必殺技! わたしの必殺技だからノーカン!

 あとはこのボールをゴールに向かって蹴ればいいんでしょ? 思いっきりかっ飛ばせばいいんでしょ? ならやってあげるよ!! 思いっきり必殺技でゴールを割ってあげるよ!!

 

「根性見せてよ、切ちゃん!!」

 

 切ちゃんの足を掴んで、持って、構える!

 狙いはあっち。ボールを浮かせて……くらえっ! 常識人達の怒り!!

 

「ド根性!! バットォ!!」

「ぎゃふんっ!!?」

 

 よし! 非常識人を介してボールを打ったからかなり高速で飛んでいっている! 未来さんもあまりの事に反応できず……

 

「ご、ゴール!! そしてゲームセットだ!!」

 

 ゴール! これぞ満塁ゴール!! ついでに勝ち!!

 切ちゃんを放り投げてわたしはそのままセレナの元に向かって、カタカタ震えるセレナにそっと手を差し伸べた。

 

「帰ろっか、セレナ」

「……はい。帰りましょう」

 

 もうこんな場所に居る理由はない。わたしは手を取ってくれたセレナと一緒に帰ったのでした。

 非常識人共は本当に反省してください。こっちには常識人だっているんですよ。




という事で超次元サッカーでした。最後に調ちゃんが大暴走して終わり。調ちゃんに切ちゃんでド根性バットさせるのは元から決めていました。という事で以下は各キャラの技構成紹介を簡易的に。案だけあって出なかった必殺技もあるよ
6/29日、未来さんの必殺技が抜けてたので追記

ビッキー……爆裂パンチ、せいぎのてっけん、風林火山デストロイヤー、もちもち黄な粉餅、グングニル(秘伝書)
ズバババン……伝来宝刀、菊一文字、王の剣、影縫い
きねくり先輩……デスレイン、ダブルショット(シュートコマンド07)、ファイアトルネード、アグレッシブビート
奏さん……炎の風見鶏、ジ・イカロス、ザ・フェニックス、ディープジャングル
たやマ……フォルテシモ、グラディウスアーチ、流星ブレード、オールデリート
切ちゃん……ハンターズネット、デスゾーン、デスゾーン2、ザ・タワー
393……王家の盾、ザ・ハリケーン、風神の舞、疾風ダッシュ
サンジェルマン……オーディンソード、ダッシュストーム、リフレクトバスター、ラストデスゾーン
プレラーティ……たまのりピエロ、ザ・ウォール、アトランティスウォール、オメガアタック
カリオストロ……ビバ!万里の長城、ザ・マウンテン、ワープドライブ、ビッグバン
グレ響……ドリルスマッシャー、氷結のグングニル、真空魔、ノーザンインパクト、クイックドロウ(秘伝書)、ひとりワンツー(秘伝書)、もちもち黄な粉餅(何故か使える)

調ちゃん……ジャッジスルー、ジャッジスルー2、ジャッジスルー3、ド根性バット、メガネクラッシュ(メガネの人間でド根性バットした時のみ)、ジャッジスルー(アレスの天秤ver)
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