そう、OTONAと。つまりOTONA対装者になるのが目に見えている話です。そこまでリクエストだったので普通にその展開を使わせていただきました。
あと、リクエストに関しては全部目を通してますが、書けない物、書こうとしたらなんかメモ帳落ちて内容全部吹っ飛んだ物もそこそこありますので、ネタ募集の方でも言いましたがそこら辺、改めてご容赦を。
で、今日は調ちゃんのCDの発売日。自分はDL版とCD版の両方を購入してどんな状況下でも調ちゃんの曲を聞けるようにしました。
とりあえず今も聞いていますが調ちゃん尊すぎて……それに君が泣かない世界にがう゛っ!!?(死)
「今日は暗闇の中でも戦えるための訓練を行う!」
とは、今日集まった装者に放たれた風鳴司令の言葉。
今日はこれから先、激化するかもしれない戦いに備えた訓練の日なんだけど、そこで急に風鳴司令がそんな事を言いだした。
暗闇の中で。確かに、わたし達は狭い場所、暗い場所で戦った事はあっても真っ暗闇の中で戦ったことは無い。そもそもそんな場所で相手も戦わなければこっちも戦わない。けど、もしかしたら相手に視力は弱いがそれ以外の感覚が強い者が現れるかもしれない、っていう司令の言葉にわたし達は納得せざるを得なかった。
いついかなる時でも対処できるように特訓は積むべき。ついでに響さんと翼さん、それから切ちゃんが案外乗り気だったので訓練は行われた。
「ちなみに、今日は俺も混ざらせてもらう。最近体を動かしていなかったからな、偶には暴れさせろ」
なお、風鳴司令も参加。一人勝ちが確定した瞬間である。
でも、訓練となれば全力を出さざるを得ない。シミュレータールームで全員が目隠しをした状態で入室。エルフナインの指示で一人一人指定の位置に立ってからシミュレータールームが真っ暗闇になった。
『今、この部屋は一切の光が存在しません。目が慣れる事もない上に互いに互いの位置が分からない状態です。なので、音と攻撃の際の一瞬の光から相手を確認して戦ってください』
そう、この部屋は文字通り光が一切存在しない。
目が慣れるのは、その空間に僅かに光が存在しているから。でも、その光を完全になくしてしまえば、その部屋はどれだけ目が慣れるのを待っても何も見えない。だから、わたし達が互いの位置を確認できるのは音と気配。それから、攻撃の際の火花やマズルフラッシュ。
あと、わたししか居ないけど、エネルギーワイヤーの光とか。
あれ? これわたしとクリス先輩が不利なだけじゃ……
『それでは始めてください。こちらでダウンと判定した場合は即座にその人を囲う空間を作って安全を確保しますので、安心して殴り合ってください』
はーい。
……さて、これで通信も終わり。後は誰がどこにいるかを確認するだけなんだけど、目隠しを取っても本当に何も見えない。自分が目隠しをしているのか、していないのかすら判別できないくらいに暗い。自分の体も見えない。
本当に真っ暗闇。こんな状況でどうやって戦えば……!!
とりあえず、適当に動いて……
『そこだぁ!!』
「ひっ!?」
動いた瞬間なんか飛んできたぁ!!?
イナバウアーで避けた瞬間、わたしの顔の真上で何かがぶつかり合って火花が散った。これは……拳と拳と剣!? 戦闘民族がわたしめがけて突撃してきたって事!? 一歩動いただけだよ!?
声出さなかったからまだわたしとはバレてない筈だけど……こ、腰が!
「先ほどの声……響くんと翼か!」
「師匠!? マジっすか!?」
「くっ、いきなり叔父様と立花とぶつかってしまったか……だが、面白い!! しかし、月読の声が聞こえた気がしたが気のせいか?」
「……!!」
こ、声を出したらバレる! わたしがここに居るってバレる! この戦闘民族共にタコ殴りにされる!! あと腰痛い!
「まずは叔父様から仕留めるぞ、立花!」
「共同戦線ですね!」
「ふっ、いいだろう! かかってこい!」
お願いだから早くどっか行ってって願ってたら、三人の気配が離れていって、代わりにちょっと遠くで火花と鋼がぶつかり合う音が。
よ、よかった。わたしには気が付かなかったみたい。
腰もそろそろ限界だったし、体勢を戻してその場でぼっ立ち。多分また動いたら標的にされる。
だからここはボーっとしておくのが正義。だからここは待機して……
「そこだ! 蒼ノ一閃!!」
「甘いぞ翼! その程度避けれないと思ったか!」
あれ? なんか青色の斬撃が真っ直ぐこっちに……
「あっぶ!?」
怖い怖い! 何とか避けれたけど当たったら一発退場なんだけど!? っていうか怖すぎてやってられな……
「そこってな!」
「いった!?」
とか思ってたら今度は横から撃たれた!
この声と銃って事は間違いなくクリス先輩! あっちで戦闘民族共が戦ってる上にわたしの位置がさっきの蒼ノ一閃で分かったからわたしから仕留めに来た!
でも、銃が相手ならここに鋸を置いておいて、ザクっと刺してから抜き足忍び足で……
「……あ? 手応えねぇな。一発目は当たったってのに」
よかった。自分の銃撃音でわたしの足音には気が付かなかったみたい。
これで一安心……
「あら? ここに誰か……」
とか思ってたら目の前を何かが!?
あ、これマリアの短剣だ……って、もしかしてマリアとは目と鼻の先!? マリアは空ぶったから気が付いてないけど、わたしは気が付けた。なら、そーっとアームドギアを展開して、そーっとそーっと……
それでクリス先輩の位置はあっちだから……よし!
電鋸を一気に展開!
「っ!? 目の前で殺戮音!?」
「そぉれ!」
「ぐっ!?」
「あ? なんかこっち飛んでき……」
それごっつんこ!
『いっだぁ!!?』
よし、クリーンヒット! これでマリアとクリス先輩が勝手にぶつかり合ってくれるだろうし、あと残るのは切ちゃんだけ。
戦闘民族、巨乳組で戦っているから後はわたしと切ちゃんの仲良しコンビで戦うだけ。
でも、切ちゃんとは手を組んだ方がいいかな。面倒なら四方八方蹂躙走行したら多分何とかなる気がする。
「チッ、飛んできたのはマリアか!」
「さっきのは調……だけど、今はクリスを何とかしないと!」
よし、計画通りあっちの方で戦い始めた。
後は切ちゃんの場所を……
「調、調」
「うわっ。びっくりした」
とか思ってたら切ちゃんに肩をつんつん……じゃなくて頬をつんつんされた。多分本人は肩をつんつんしたつもりだったんだと思う。
でも、来てくれたのなら好都合というか予定通り。切ちゃんも敵意はないみたいだし、提案してみよう。
「切ちゃん、ここは組もう。闇雲に一人で戦っても多分痛い目に合うから」
「その提案を待っていたデス」
よし、これで切ちゃんと組めた。
後はあっちで潰し合いが起きるのを待つだけ……
「っつかあっちではオッサン達戦闘民族がやりあってんのか……」
「そうみたいね。このまま私達で潰し合いしてもいいのだけど……」
「確実に最後はオッサンの一人勝ちになるな」
「……クリス。提案があるわ。ここで司令を叩いて潰し合いは後にしない?」
「……癪だが賛成だ。オッサンに殴られたくないからな」
あっ、マリアとクリス先輩も司令討伐に参戦するみたい。
すぐに二人が動いて、響さん達の方で起こっている戦闘音に銃撃ともう一つ剣の音が追加された。どうやら本当に暗闇の中で風鳴司令をリンチしようとしているみたい。
……これは待機でいいかな。流石に四人もいたら風鳴司令もどうにもできないだろうし。
「行きます! そこっ!!」
「貰った!!」
「ちょっせぇ!」
「くらいなさい!」
あっ、仕掛けた。
前は一人ずつ、それも風鳴司令がどれだけビックリドッキリ人間なのか分からずに攻撃を仕掛けた結果、あんな風に吹き飛ばされた。でも、今回は四人全く同時の攻撃が暗闇の中で襲ってくる。
これは幾らなんでもただの人間である風鳴司令には耐えきる事なんて……
「甘いぞお前ら! フンッ!!」
『がはぁ!!?』
……え?
なんか物凄い風圧感じたんだけど。
それになんかわたしの真横を吹っ飛んでいったんだけど。あと切ちゃんが何かに捕まってそのまま後ろの方へと流されて行ったんだけど。代わりにわたしの前にはなんかすっごい威圧感があるんだけど。
「外したか。さぁ、かかってくるといい、調くん」
どうやら位置バレていた様子。
……で、でも! わたしには必殺の範囲攻撃がある! 風鳴司令を質量で押しつぶしてしまえばこっちの勝ち! え? 死ぬかもしれない? この人が死ぬのなんて想像できないから無問題! ノイズに触っても死ぬ様子が想像できないからね!
という事でぶっ飛べ巨円断!!
「調くんにも見せてやろう。これが発勁だ!!」
で、わたしが投げた巨円断は見事風鳴司令の拳によって粉砕されました。なんかバッキーンって割れたんだけど。ヨーヨー戻ってこないんだけど……
ごめんなさい粋がりました。敵の拳ならちょっと痛い程度で全然耐えれるけど風鳴司令のは洒落にならないのでお願い殴らないで……
「視界が潰された中で広範囲攻撃。なるほど、悪くない。だが、硬度が足りない!」
「アームドギアを砕くような人にこれ以上どうしろと!?」
「気合いだ! さぁ、次はこちらから行くぞ!」
気合いってそんなに便利な物じゃないと思うんです! って、凄い圧がこっちに向かって!?
あ、これ多分死ぬね。さようなら現世。こんにちはあの世。切ちゃん、マリア。マムに一足先に会ってくるね。
「ここで戦力を減らすわけには!!」
「いかない!!」
…………あ、あれ?
すっごい音は鳴ったけど、特に痛みはない……
「大丈夫、調ちゃん!」
「月読、ここは一旦協力しよう! 叔父様相手に戦力を潰しあうのはマズい!」
「ひ、響さんと翼さん!?」
もしかしてわたしを庇ってくれたの!? というか庇えたの!?
でも、ここは腹をくくるしかない。
「暗闇の中の乱戦パーティーの筈がオッサン討伐クエストになるなんてな」
「全くよ。でも、こうでもしないとあの人は止まらない!」
「六人で、しかも暗闇の中ならやれるデスよ!」
「……うん! 六人で風鳴司令を倒そう!」
「ははは!! いいぞいいぞ! 六人纏めて相手してやろう! かかってこい!!」
そう、こっちは六人相手は一人。数的有利を作ったんだから負ける理由なんてない!
ついでに六人合唱して出力上げて、一気に畳みかける!!
****
『訓練終了です。勝者は司令でした』
「ふっ、まだまだ甘いな」
……はい、無理でした。
響さんと翼さんが秒で吹き飛ばされて、響さんは壁に突き刺さって壁尻状態。翼さんは天井に刺さってマミってる。で、次に突っ込んだ切ちゃんが床に逆さになって埋まって犬神家、マリアも突っ込んだけど頭にゲンコツを受けてそのまま地面に突き刺さって逆犬神家。最後の砦のクリス先輩は殴り飛ばされて壁にクリス先輩型の穴が空いた。
最後のわたしは、拳を防御こそしたんだけど、その時の衝撃で上に吹っ飛ばされて天井にビターン。そのまま張りついて終了。
顔が痛いです。あと本当に天井から体が剥がれないです。視界真っ暗。助けて。
畳みかけるって何だったんだろうね。見事に次にバトンタッチする間もなく壊滅させられたよ。
「あぁ……なんだか予想したよりも酷い事に……」
わたし達全員がダウンしていると、シミュレータールームに緒川さんが入ってきた。
予想していたんなら止めてくださいよ。
「う、うむ……少しばかり張り切り過ぎたか……」
「そう言ってないで皆さんを引き抜くの手伝ってくださいよ。天井の翼さんと調さん、それから壁にめり込んだクリスさんは僕が引き抜きますから、後の方は司令がやってください」
「わ、分かった……しかし、見事に加減を誤ったな。特にマリアくん……生首みたいになっているな……」
「見る人が見たらただのショッキングシーンですよ、これ。白目剥いてますし」
とりあえず。
風鳴司令の喧嘩を買ってはいけないというのが身に染みて分かりました。
ちなみに、回収された中で意識を保てていたのはわたしだけ見たい。もう二度と風鳴司令と模擬戦なんてしたくない。圧倒的な戦力差で蹂躙されるんだもん。