月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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シンフォギアのキャラ副くじを八回ほど引いたんですけど、B賞のタペストリーはゲットできませんでした。調ちゃんのギアインナータペストリーが欲しかった……
でもD賞のミニタオルはゲットできたので勿論調ちゃんのを好感してきました。部屋の中に貼ってあります

今回はちょっとしたもしも、の話です。まぁ、いつものように簡単に読める山無し谷無しの短編です。

……にしても、ゴジラコラボの続報、まだですかね。もう三週間待ってるんですけど、決定以外何も来ないのが不安と言うかなんというか……
バンドリやグリッドマンの時と比べてかなり遅いっすよね。


月読調の華麗なるもしも

 実はわたしには、あんまり言いふらしてはいないんだけど、電子機器の修理を始めとした機械弄りが人よりも得意っていう、ちょっとした特技がある。

 この特技がまぁ、ちょっとしたお小遣い稼ぎには最適でして。クラスの友達が壊しちゃった電子機器を千円くらいでなるべく早く修理するっていうお小遣い稼ぎ方法で最近のわたしは小金持ち。そりゃあ、ちょっとした物なら千円以下で直すし、基本的にお店に行くよりも安い感じで直してる。

 パーツの方は……まぁ、その、ね?

 

『調ちゃん、そこはくっ付けると変なエラーが起きちゃうわよ?』

「わっ、あぶなっ……っていうかフィーネ、急に話しかけないで。ビックリする」

『あなたのお小遣い稼ぎに付き合ってあげてるのに酷い言い草ね?』

「ぐっ……そう言われると何とも……」

 

 ……まぁ、トリックは今割れたんだけど、つまりフィーネに色々と教えてもらってパーツとかもSONGの中で出たもう使われないジャンクから拝借してきてるから、ほぼ元手もゼロなんだよね。

 まさかフィーネに教えてもらって使えそうなジャンクパーツを一通り持っているとかそう簡単に言える事じゃないし……

 フィーネがどうしてまだわたしの中に居るのか、と言われたら答えは一つ。あの時、切ちゃんのイガリマにザクっと刺されて昇天したハズのフィーネの定着率というか、そんな感じのものがイガリマで消しきれないほどになっていたらしくって、大体数か月前。魔法少女事変当たりかな? そこら辺からまたフィーネが復活したんだよね。

 これにはフィーネも驚いていたし、急に体の主導権を奪われたわたしも驚いた。体はすぐに返してもらえたけどね。

 で、それ以来という物、まさかまたイガリマに刺してもらうなんて事もできるわけがなく、とりあえずフィーネとは共生関係というか、そういう物を取りつけた。基本的には今まで通りなんだけど、時折フィーネにも体を貸すとか。変な事をしたら即イガリマっていう条件は勿論付けたよ。

 

『ほら、はんだが取れちゃってる。ちょっと貸してみなさい』

「あっ、ちょ……ほら見てなさい。こういうのはもうちょっと繊細に扱うのよ。例えばここをこうやって……」

『だから急に体を乗っ取らないで!』

 

 でも、実はフィーネの方からは結構簡単に体の主導権を奪えちゃうみたいで……ルナアタックの時に響さんと色々と話して和解したからか、特に変な事は考えてないみたいだけどね。

 わたしの体を勝手に使って基盤にはんだ付けするフィーネを見て、何ともモヤモヤ。確かに趣味代わりに機械弄りしてお小遣い稼ぎしているのは事実だけど、殆どフィーネに教えてもらってやってるから、あんまり強く言えないのが……それに、フィーネも自分のやりたい事をやるにはお金が必要だし、そこら辺を見ても一応いい感じの共生はできてるんだよね。

 ……っていうか、今ふと思ったんだけど、フィーネってもしかして一生わたしの体に付き纏うつもりなのかな……?

 

「これでいいわ。動かしてみると、この通り」

『やっぱりフィーネにはまだ勝てない……!』

「そりゃそうよ。こちとら何百年も最先端技術に触れ続けてるんですもの。まだ十六歳の子供には負けないわよ」

 

 しっかりと直った依頼のブツを見て思わず歯噛みする。

 同じ体を使っているのに、ここまでスラスラとわたしにできなかった事をしてみせられると、何とも言えない気持ちになる。

 

「にしても、あなたのクラスメイトはこんな盗聴器を使って何するつもりなの?」

『彼氏が浮気してるかもしれないから、部屋に仕込むらしいよ?』

「け、結構ガチなのね……友達付き合いは選ばないと将来苦労するわよ?」

『経験談?』

「一応よ」

 

 まぁ、フィーネって何度も人生やり直してる感じの人だし、色々とあったんだろうね。

 初恋はエンキさんで、次の恋は司令みたいだけど。

 ちなみにフィーネは先の事件の時、色々とわたしの横でうるさかったよ。シェム・ハの棺の事も知っていたし、そこから色々と考察していたり、特にバラルの呪詛の事が判明した時はめっちゃくちゃ取り乱してたね。しかもそこからエンキさんの映像を見た時はわたしの体を乗っ取って飛びかかりそうになってたし。

 全力で押さえつけたけどね。だからわたしだけ端の方で結構ガチな喧嘩してたんだけど、それはまたのお話。

 最後はエンキさんと成仏したと思ったんだけどなぁ……数分後に普通に戻ってきたんだよね。さっさと成仏しようよ……

 でもそのお陰でわたしはお小遣い稼ぎができてるからありがたい事にはありがたいんだけど。

 

「ほら、体返すわ…………ふぅ。この感覚、何度やっても慣れない」

『私もこんな風に体の貸し借りというか、魂の共生なんてするの初めてだから、新鮮も新鮮よ』

「そういえば今までは目覚めると、魂を完全に乗っ取ってたんだっけ?」

『えぇ。何でか調ちゃんだけはそうもできないけど。にしても調ちゃんの体、何度使っても軽いわね。ちゃんと食べなきゃだめよ?』

「食べてる。けど、体型維持も考えると……」

『身長はそれぐらいの時もあったけど、もうちょっと重かったような……あっ』

「ぶっ散らすよ?」

 

 わたしの胸を見て察したような声を出すな年増。

 

『私の今までの体って全部ナイスバディーだったから……』

「イガリマ案件にされたくなかったら黙って」

『はいはい』

 

 はいはい、そうですよ。どうせわたしはもうこのまま成長する事の無いお子様体型ですよ……

 ……まぁ、別にいいよ。胸が小さかったから回避に成功したことだってあった筈だし。マリアやクリス先輩ならやられてた場面もあったはずだし。

 そう思わないとやってられない。何が悲しくて一人だけ幼児体型をしなきゃいけないんですか……

 まぁ、とかなんとか考えている間にちゃちゃっとクラスの子に直ったよって連絡を送って、お代の方も連絡する。この盗聴器、かなり本格的でお高くてパーツも特殊だったから、結構手こずったし大体千五百円くらいで、と連絡するとすぐにお礼と明日ブツと交換で払うって言ってくれた。

 いつもよりは高いけど、お店で修理すると倍以上は簡単に取られるから、結構良心的だと思う。直るまで一晩だしね。

 はぁ、機械は結構あり合わせの部品でも何とかなっちゃうことがそこそこあるのに、体の方は思い通りにいかないんだろう……

 ……あっ。

 

「ちなみにフィーネって人の体をこう、弄れないの?」

『弄れるわよ? 弄れるけど、弄った後は大変よ?』

「例えば?」

『胸を大きくしたとするわね? でも、肉を無から生み出すなんてできないから、どこかの肉を持ってくる事になるから、腕や足にお腹や背中が奇形になったり、それでも足りなかったら内臓や骨も変な事になるし、ついでにそのせいでマトモに動く事ができない位に……』

「あっ、もういいです」

 

 どうやらズルはいけないみたいです。

 この世の全ては等価交換だから、とフィーネは言うけど、やっぱりどうにも諦められない。けど、諦めるしかないのが悲しい所。パッドとかは……うん、着けてもいいんだけど、ギアを起動させると確実にバレるし、そうじゃなくても普通にしている時にバレたら絶対に哀れみの視線を送られるし……

 ……服の上からでも分かるような膨らみが欲しいなぁ。

 ……まぁ、そういうのは置いておこうかな。依頼の品も直し終わったし、ここからは趣味の時間だね。

 よいしょっと。

 

「えっと、電源入れてヘッドフォンっと」

 

 結構大きな装置なんだけど、これは盗聴器からの音を記録してくれる装置。ノイズキャンセラーとか音の切り抜きなんかもこれ一つでできちゃったりする優れもので、ノートパソコンと通信機やら廃材やら何やらを組み合わせて自作しました。

 フィーネが。

 聖遺物を使わないと発見できないような特殊な盗聴器の音を拾えるのはこれだけだし、ついでにボタン一つで切ちゃんの部屋に仕込んだ超小型カメラで部屋の中を盗撮可能。それはUSBメモリに直接記録が可能で、もしもバレそうになったらボタン一つで盗聴器とカメラを破壊して跡形もなく消滅させる事だって可能。

 そんな超便利盗撮盗聴キット。しかも全部自作だよ。

 フィーネの。

 

『……作った私が言うのもなんだけど、あんまり褒められたことじゃないわよ?』

「でもフィーネだってエンキさんが相手ならこれ使うでしょ?」

『当たり前じゃない』

「わたしだって切ちゃんが好きなんだから使ったっておかしくない」

『まぁ、それもそうね。それにしても……同性の子が好きな依り代は初めてねぇ』

 

 フィーネが何か言ってるけどわたしはヘッドフォンから流れてくる切ちゃんの声やら何やらを楽しむ。

 えっと、今日は……あっ、誰かと通話してるみたいだね。えっと、電波をこっちでも受信するようにして……出た出た。えっと、相手はマリアだね。あっ、今度三人でコース料理? しかもマリアの奢り? やった。コース料理なんて食べたこと無いから今から初めて。

 ふふふふ。切ちゃんの声可愛いなぁ。ついでに盗撮もして、モニターに写真を出して……やっぱりこれだけじゃ物足りないからもう一個のカメラでしっかりと映像も出さないと。これも記録するからUSB刺してっと。

 この魔改造USBならSSD並の速度で5TBも記録できるから、もう暫くはUSBに困る事は無さそうだね。

 勿論フィーネが作ってくれました。あ、でも組み立てとかはんだ付けはわたしがしたよ? 中身というかプログラムとか回路図とかはフィーネがやってくれたけど。

 

「はふぅ……幸せぇ。ねぇフィーネ。やっぱりどうにかして合法的に切ちゃんと結婚できるようにできない?」

『あなた、ホント時折滅茶苦茶言うわね。だから同性婚ができる国で結婚するのが早いって言ってるじゃない』

「だよねぇ。切ちゃんにわたしの子供を産んでもらいたい……」

『最近の子ってなんか……アレねぇ』

 

 うるさい年増。

 響さんと未来さんは結婚できなくても幸せそうだけど、やっぱりこうして女の子として産まれたからには結婚したい。お揃いの結婚指輪つけて、一緒の部屋で毎日一緒に寝て、休日は一緒にデートして……正直切ちゃんがわたしに依存しきってくれるぐらいにわたし無しでは生きていけないようにしてあげたい。

 さて、今日はこのまま切ちゃんの部屋を盗聴して、切ちゃんが寝た辺りでわたしも寝ようかな。

 あぁ~……切ちゃんかわいいよぉ……

 

『はぁ……』

 

 溜め息吐くな年増。

 

 

****

 

 

 さて、調ちゃんは寝たわね。

 それじゃあ私は私でお仕事をしましょうか。体借りるわね、調ちゃん。

 

「全くもう。この子たちはギアの扱いが雑すぎるのよ。錬金術師のあの子がいるからどうにかなってるけど、私が定期的にメンテナンスしないとその内使えなくなっちゃうわよ?」

 

 私のお仕事は、私の遺産とも言えるシンフォギアの本格的なメンテナンス。

 この異端技術が徐々に裏から表へと出てき始めている世界でシンフォギアは唯一の抑止力となりえる。それが経年劣化によって使えなくなったら最後、恐らくこの世界は再び秩序を乱され異端技術を持つ者が持たざる者を虐げる時代となってしまう。

 この世界は良くも悪くも、異端技術を日常から遠ざけすぎた。

 だからこそシンフォギアはこの世界の最後の砦……なのだけど、この子達ったら無茶苦茶してくれちゃって。特にバーニング・エクスドライブなんて、ギアが本当に燃え尽きる程の奇跡を起こしてくれちゃって。あの子だけじゃギアのオーバーホールが間に合わなくて六つの内どれかは確実に壊れてたわよ。

 私が考えていなかった機能だって生まれているし。本当にいつ壊れてもおかしくなんてないのに。

 

「少なくとも、シュルシャガナとイガリマはしっかりと調整してあげましょう。ガングニールとかは時々になっちゃうけど、やらないよりはマシね」

 

 私が関与していないシステムが幾つも増えているけど、その程度を理解できない私じゃないわ。何故なら私はフィーネ。シンフォギアの開発者よ。アマルガムだって何するものぞ、ね。

 せめて、この子たちが最後まで笑える世界を作る。それが亡霊となった終わりの巫女の最後の仕事。

 あの人だって今の世界を見れば、今の世界を守るために戦うはず。弦十郎くんっていう最強の砦が居る事には居るけど、アルカ・ノイズは弦十郎くんでも倒せない。なら、それを倒して世界を守るためにシンフォギアは必要不可欠。

 シェム・ハが託しあの人が遺した世界を守る。それが彷徨える先人の使命ね。

 

『むふふ……きりちゃん……いいにおい……』

「全くもう。魂だけの状態で寝言なんて器用な事をするわね」

『きりちゃんの……〇○○も○○〇もかわいくてきれい……』

「えっ、なんて? 局地的にバラルの呪詛でもかかったの?」

 

 ……まぁ、この子がむっつりすけべのレズっ子なのは承知の上だけど、ここまで思いっきり下ネタを口にするのは初めてね。イガリマの子が聞いてなくてよかったわね。

 さて、早いうちにメンテを終わらせておかないと魂はまだしも肉体の方が疲れて明日の調ちゃんが大変になっちゃうわね。はんだごてとドライバーがあれば人間はどんな機械だって……あら? ちょっとメンテを中断して……

 

「しらべ~? 起きてるデスか~?」

 

 イガリマの子がすっごい小声でドアを開けてきたわね。ノックも無しに。

 ……まぁ、この子が時々こうやって来るのは知ってるからいいのだけど。

 

「どうしたの、切ちゃん。寝れないの?」

「あっ、お、起きてるんデスね。いえ、特に用事はないんデス。起きてるかどうかだけ知りたかっただけデスから」

「そうなの? 切ちゃんも早く寝ないと、明日起きれないよ?」

「わ、分かってるデス。それじゃあ、また明日デス」

 

 我ながらこの子の演技が上手くなってきたわね。

 ……あの子、アレで本当に色々と隠せてるつもりなのかしら。思いっきり手の一眼レフ見えてるわよ。

 偶にというか、大体三日に一度くらいはあの子、こうやって調ちゃんの部屋に来るのよね。しかも、一、二時間くらい寝て調ちゃんが確実に寝ている時間になってから。

 一眼レフと夜中に侵入。

 お察しの通り、あの子、調ちゃんの寝顔とか思いっきり撮ってるのよね。しかも、時折服や下着を脱がせて……

 正直調ちゃんの方がまだマシってレベルの事をしてきたから、最初に見た時は驚いちゃったわ。未来ちゃんとかもそうだし、最近の子ってヤバいのね……

 私が盗聴器やらカメラを作ってあげたのも、こうやって夜這いされてるのがなんだか不憫からだったってだけで。

 装者の給料って結構いいから、あんな子でも暗い所でバッチリと寝顔が撮れるいいカメラと、調ちゃんを起こさない程度の光を出す照明とか、色々と買えてるのよね。

 

『うぅ……今日も駄目だったデス……仕方ないから今日はこの間やっと成功したベッドの上で全裸の調で――』

 

 あーあー聞きたくない。あの子のプライバシーのためにも聞きたくなーい。一週間前に調ちゃんの服と下着全部剥いで写真撮って満足げに服と下着を着せて帰っていった子の声なんて聞きたくなーい。

 ……はぁ。とっととくっ付いてくれた方が私もまだ楽なのに。どうして百合っ子達の変態っぷりをまざまざと見せつけられてるのかしら……

 ……私もあの人や弦十郎くんとそういう事を、じゃなくって。早くギアのメンテしちゃいましょう。

 じゃないと調ちゃんの体が疲れちゃうものね。




フィーネと調ちゃんの話かと思ったら変態きりしらに溜め息を吐くフィーネさんのお話でした。

フィーネのせいでヤケに本格的な機材をゲットしていた調ちゃんでしたが、それ以上に夜這いを毎度毎度成功させて色んな写真を撮っている切ちゃんもヤバイ。
全裸の調ちゃんの写真で一体ナニをする気なのか……

それと、適当にアンケート乗っけておきます。よかったら答えてね。

見たい話

  • グレ調時空最終章(AXZ&XV+XD)
  • グレ調時空でギャグ
  • いつものギャグ短編系orプラトニック恋愛
  • 連載系時空(声優やアイドル等)
  • 上記以外の物(要活動報告への書き込み)
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