月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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響の太鼓「ドドンっ!」
クリスの笛「ピッピッピ。ピッピッピ」

未「私立リディアン音楽院生徒会会則、みーっつ! 見られたら……見せ返せ!」
調「何を!?」
未「ナニを!」
調「ちくしょうツッコミをミスった!!」


月読調の華麗なる生徒会役員共まっぱ!

 わたしが生徒会役員共の一人となって早数か月。もう未来さん達の下ネタにも慣れたし結構雑なツッコミを入れることに慣れてきた自分も居る。

 安定の思春期の男子かと言いたくなるくらいに下ネタをバリバリぶち込んでくる会長、未来さん。どうやらわたしの同級生からは優しくて華があり、上品な生徒会長と思われているらしい。ふっ。

 そして結構天然な感じで下ネタを叩き込んでくる上に自分の性癖を大っぴらに暴露してくる事まである副会長、響さん。真面目な時はあんなにカッコいいのにどうしてこうなってしまったのやら。ちなみにわたしの同級生からはイケメン系と思われてるとか。ふーん。

 そんでもってわたし同様ツッコミ担当、会計のクリス先輩。もげろ。

 そんなわたし達生徒会役員共だけど、今日はSONGの訓練という名目で生徒会役員共四人と切ちゃん、エルフナインを加えた六人でキャンプに来ています。なんで未来さんとエルフナインも居るのかと聞かれたら……まぁ、訓練は名目だから。ただのキャンプだから。

 

「それじゃあ、テントの割り振りだけど、まずわたしと響。それからクリスとエルフナインで、もう一つが切歌ちゃんと調ちゃんでいいかな?」

『異議なーし』

 

 で、どうして急にこんな名目でキャンプに来たかと言うと、実はリディアンの方で来年か近い内かは分からないけど、こうやって生徒だけでキャンプを張ってキャンプをするっていう林間学校に近い物をしようって案が出てきた。

 でもいきなりそれをやるのは難しい。なら生徒会であるわたし達が少人数で体を張って実際にキャンプ場でキャンプしてこようって事になった。

 そんな訳で始まりましたキャンプ。わたし達装者は案外野営の経験とかもあるからテント張るのは慣れてるんだよね。逆に未来さんとエルフナインは結構苦戦してそう。

 テントを張ってご飯を作ってさぁ寝よう……の前に、ちょっと問題が起きました。

 

「あっ、切ちゃん。報告書書いてなかったからちょっと電気付けるね?」

「了解デス。それじゃああたしは……あっ、携帯を充電してなかったデス。ちょっと鞄漁っとるデス」

 

 学校に出すはずの報告書、書いてなかった。

 机なんて無いから地面に適当な板を置いてその上に紙を乗せてっと。さて、書かなきゃ。

 

 

****

 

 

「よっこいしょっと」

「未来、今のはちょっとおばちゃんくさいよー?」

「そう?」

「そうそう。人前でやると恥かくよ? 夜の営みの時とか」

「じゃあ、相手が熟女好きだったら?」

「はっ……! その発想があったか……!!」

「なんでこの人達そんなにどうでもいい事を真剣に話せるんだろう」

 

 

****

 

 

 ふっふっふ。調ちゃんと切歌ちゃんへのドッキリターイム。

 このわたし、小日向未来がただのキャンプで全てを終わらせるわけがない! という事で、わたし達は予め持ってきておいた色んな道具を手に調ちゃんと切歌ちゃんを驚かせるために夜のキャンプ場を歩いてます。

 

「……まぁ、アタシはなんも言わねぇよ」

「と言いながらクラッカー装備するクリスの事、わたしは好きだよ?」

「す、好きとかそういう事簡単に言うんじゃねえ!!」

「具体的にはこの間エルフナインに貸してもらった触手マシーンくらい好きだよ!!」

「そういう事を大っぴらで簡単に言うんじゃねぇよボケナスビ」

 

 えー? わたし的にはあのマシーン、結構好感度高いんだよ? あっ、勿論挿入れてはいないから清い体のままだよ! エルフナインはもっとヤバイ感じの触手マシーンで毎日気持ち良くなってるらしいけど。

 わたしもちょっと興味あるけど、せめてお嫁に行くまでは清い体でいたいじゃん? 具体的には処女でいたいじゃん? そういう事です。あっ、でも万年処女って言うのも……

 

「おい、ピンク色な事考える前にとっとと行くぞ」

 

 あっ、そうだね。とっとと行こうか。夜中に外でずっと騒いでいるわけにもいかないし。という事でみんなで調ちゃんと切歌ちゃんのテントに突撃ー!

 

「テントで騒ぐのも迷惑だと思うんだけどなぁ」

 

 気にしない気にしない! だって結構離れた所に一般客がいるくらいで近くには誰も居ないからね!

 よし、見えてきた見えてきた。中からの光で影も浮かんでるし……うん、二人ともいるね。じゃあ早速……

 

『うーん、無いデスねぇ。調、どこら辺デスか?』

『もっと奥の方じゃない?』

「えっ……」

「ちょっ」

 

 えっ、えっ、う、うそ?

 なんか調ちゃんが四つん這いになって切歌ちゃんがその後ろから調ちゃんに向かって手を突っ込んでる!? しかもあの位置って……う、うわぁ。

 あっ、すっごい腕入ってるよ!? 肘くらいまで思いっきり入ってるよ!!? 大丈夫なの!? 色んな意味で大丈夫!?

 

『あれ、変なものが入ってるデス』

 

 あっ、手が出てきた……って、何か握ってない?

 あれは……な、縄!? 調ちゃんの体の中から縄!!? とんでもないプレイしてる!!?

 

『えっ? あっ、入れっぱなしにしてたみたい。いつのだろう』

『結構長いデスね』

『引っ張って抜いておいて』

 

 う、うわぁ……あのロープ五メートル以上はあるんだけど……そんなものがあんな小さな体に……う、うわぁ……

 これには流石のわたしもドン引き……た、確かに響は結構ア〇ル弄るの好きになってるけど、こんなものまでは入らないだろうし……どんなに開発したらあんなものが……

 

『ん? なんでこんなのが入ってるんデスか』

『その傘は切ちゃんが入れたやつだよ』

『あれ? そうだったデスっけ?』

 

 こ、今度は傘!!? しかも折り畳みじゃないし!!

 なんであんなものまで体の中に……というかあんなの入ってるんなら見ただけで分かるくらいに体がおかしな事になってると思うんだけど!?

 調ちゃんの体はカービィ並みの四次元だった……? いや、そんな事は……

 っていうか、あの二人何でこんな外であんなプレイを……響もエルフナインも口を開けちゃってるしクリスは……え? 何その達観した顔。

 

『わっ!? なんか吹き出してきたデス!』

『あー、偶に暴れ出すんだよね。あんまり吸い込まない方がいいよ?』

 

 こ、今度はお尻から何か噴出してる!? しかも見て分かるレベルで!!

 えっ、ホントに何入れてるの!? いつもツッコミばかりしてるのに実は裏であんな凄い技を開発していたの!? む、むっつりスケベとかそういう領域じゃないよねアレって……

 

「ビョーキだよ……」

 

 思わず響が呟いていた。

 そ、そうだよ。あんなの最早病気だよ。

 

『あっ、さっき買った瓶コーラ忘れてたデス。えいっ』

『ちょっと切ちゃん。そこで開けたら危ないよ?』

『ちゃんと気を付けてるデスよ』

 

 こ、今度は調ちゃんのお尻で瓶コーラの蓋開けてる……ポンッていい音したよ……

 

『……えっ、なんかカブトムシ入ってたデス……し、調?』

『知らないよ。誰か入れたんじゃない?』

『悪戯なのかそれとも勝手に入ってきたのか……』

 

 お、お尻にカブトムシって勝手に入るような物だっけ……というか生き物まで入れるなんて最早調ちゃんが生き物を超越した存在になっているような……

 

『えっと、これをここにやって、えいっ』

『あんまりやりすぎたらダメだよ?』

『大丈夫デスよ。というか調の方は大丈夫なんデスか?』

『うん、もうちょっと』

 

 しかも今度はテニスラケットの柄の部分を入れてる!? しかもハンマーで先端を打ち付けて思いっきり調ちゃんの中に入れてるし!!?

 死んじゃうよ!? そんな事したら流石に死んじゃうよ!?

 

「う、うわぁ……」

「ひ、人の体ってテニスラケットが入っちゃうんですね……」

「アタシはお前らが全く疑うことなくそういう事を思える事にうわぁだよ」

 

 で、でも、アレって完全に入ってるよね? 調ちゃんの体が四次元ポケット並に色んな物を受け入れちゃってるよね……?

 

「ったく……おい後輩共! 恐れおののけ先輩共の登場だオラァ!!」

 

 あっ、クリスが勝手にテントの中に入ってクラッカー鳴らした! ちょっと、折角のプレイ中なのに邪魔したら……って、あれ?

 

「うわっ、ビックリした……どうしたんですか、クリス先輩。わたし、今報告書書いてるのに」

「こっちも携帯の充電器探してたところだったんデスよ」

「あー、まぁそういうこったろうなぁ。ここのランタンと影で奇跡的に汚い光景が見えていたと」

『はい?』

 

 ……つ、つまり、あの光景は調ちゃんが四つん這いになって地面で何か書いている間、切歌ちゃんがバッグの中に手を突っ込んでいる光景が奇跡的に被って四つん這いになっている調ちゃんの体の中に手を突っ込んで色々と取り出している風に見えていた……って事?

 …………なにそれぇ。

 

「まぁ、今回はお前らに不備はないが……せめてもうちょい鞄の中片付けておけ。あとカブトムシは森に返しておけ」

『はーい』

「本当にそういうコトやってたら面白かったんだけどねぇ」

「でも愛する後輩のお尻にやべーのが入ってる所はちょっと見たくないんだけど」

「そういうプレイならまだしもですね。あっ、でもボク、この間機械で弄ってる時に間違ってお尻に釘バ

 

 

****

 

 

「うーん、中々綺麗な三角形にならないなぁ」

「それなら響さん。わたしの定規使いますか?」

「剃毛に定規は使わないかなぁ」

「どこの毛とは言わんが、生徒会室で剃るなよ。いや、マジで」

 

 

****

 

 

 この間のプチ林間学校みたいなのは楽しかったけど、わたし達にはやらなきゃいけない仕事が結構ある。という訳で、旅行気分も程々に、わたし達は学校で次なる仕事に取り組むのでした。

 

「今日からリディアンは動物愛護週間だよ。この中に動物を苛めて楽しむようなやべー性癖の人がいないのは知ってるけど、みんなの見本となるように行動してね」

「性癖って単語にツッコミ入れるのもう疲れた……」

 

 わたしのボヤキはさておき、今日からリディアンは動物愛護週間。特にこれといった目標はないけど、動物には優しくしようね、って感じの期間。まぁ、この学校に動物を苛めるのが趣味な人なんてまず居ないだろうから、殆ど意味は無いんだろうけど。

 でも、ペットとか飼ってる人はこれを期にまた自分のペットの可愛さを再認識してもらって、もっと大事にしてもらうとか、そういうちょっとしたことを感じてもらえれば。

 

「まぁ、アタシは特に関係ねぇか。動物が身近に居る訳じゃないし」

「わたしも響の事は大事にしてるから、いつも通りかな~」

「わたしだって……ん? ちょっと待って。未来さ、今わたしの事をペットとして扱わなかった?」

「響、お手」

「ワンっ」

「胃袋も手綱も掴まれてるのがこうも顕著に表れるとはな」

 

 なんか先輩達がふざけているけど、わたしも特に問題はないしいつも通りかな。

 特にペットとかは飼ってないしね。強いて言うなら、もしも校内に犬とか猫が迷い込んで来たら優しくしてあげるくらいかなぁ。

 という事で、動物愛護週間が始まったのはいいけど、生徒会の間では特に変わりなし。いつも通りにやっていきましょうと言う事で。

 

「後は……男性の先生たちにはオ〇禁を」

「あんまりツッコミたくないんですけど言わせてもらいますね。その人たちは命を粗末にしているわけじゃねーよ」

 

 この学校に来てからそういう知識だけが増えていく気がするのは気のせいだろうか。

 

 

****

 

 

「あっ、猫が木の上に」

「ホントだ。ほらこっちに降りておいでー。モフらせてー……って、駄目だ。警戒しちゃってる」

「そういう時は猫耳と尻尾で猫に扮して安心してもらおう! ほらこっちだにゃー」

(……ツッコまないぞ。わたしは響さんのスカートの内側から出てる尻尾についてはツッコまないぞぉ)

 

 

****

 

 

 お昼時。それは生徒たちにとっては至福というか気が休まる時間。でも、お昼を食べる時間を延ばすと昼休みの内にやっておきたい事をやれないっていうジレンマもあるから、ちょっと急ぎつつお昼を食べて自分のやりたい事をやる時間。

 そんな時間の中でわたしはいつも通り生徒会の先輩達と一緒にお昼を食べる事に。最初の頃は切ちゃんと食べる事も多かったんだけど、最近は生徒会で固まって食べる事の方が殆どかな。でも、週に一、二回は切ちゃんと一緒に食べてます。

 でも今日はお弁当を作り忘れたし、未来さんと響さんもお弁当を作り忘れたみたいでみんなで学食に。

 

「今日のお昼は激辛たらこスパ~」

「あれ、今日はお米じゃないんですね。あとクリス先輩はこんな時でもあんパンと牛乳ですか」

「うめぇんだからしゃーない」

 

 珍しくお米を食べない響さんといつも通りなクリス先輩。

 未来さんは普通に定食で、わたしはおうどん。ちょっと七味をかけてピリ辛に。

 

「うーん、辛い!」

「って言いながら美味しそうですね。響さんって辛いもの好きでしたっけ?」

 

 わたしの記憶では特にそんな事は無かったかなーって思うんだけど。海外に任務で行ったときとかも激辛料理とかには手を付けてなかったと思うし……

 

「実は最近、癖になっちゃったんだよねぇ」

 

 あー、マイブーム的な。

 わたしもよくあり――

 

「トイレの時に」

「とうとう行くところまで行きましたねアンタって人は」

 

 

****

 

 

「いやー、プールだからってはしゃぎすぎちゃったデスよ」

「流石にプールの時は何も入れてないよね……?」

「と思うじゃないデスか。実は……あれっ」

「おいやめろ。ここで出そうとするんじゃ――」

「……間違ってお昼のフランクフルトが入ってたデス」

「もうやだこいつ」

 

 

****

 

 

 あー、今日は調ちゃん遅いなぁ。未来もなんかちょっと遅れて登校するって言ってたし。

 暇だなぁ……

 

「おはようございます」

「お待たせ響」

 

 あっ、二人とも来……

 ……えっと。

 あの、その。

 これってツッコミ待ち……? それともマジ……? いや、ここは友人として、先輩として一つ言っておこう。

 

「パッドを入れるんならもうちょっと控えめの物を入れた方がいいと思うよ」

『うるせぇお前に貧乳の気持ちが分かってたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

「……二人とも泣いて暴言吐きながら出て行っちゃった」

 

 いや、だってさぁ。

 あの二人の胸、クリスちゃん並みになってたんだもん。そりゃあ言うよ。違和感凄かったし。

 というか二人が遅れた理由ってまさかアレ……?

 

 

****

 

 

「これが資料として搬入された美術用の石膏像だね」

「みたいだね。にしても、立派だね」

「うん、とっても立派」

『……はぁ、はぁ…………』

「……あっ、調ちゃん。これは違うんだよ。これは一種の体温調整で」

「おめーら犬かよ」

 

 

****

 

 

 今日の夜ご飯はどうしようかなぁ。

 適当にカレーかシチューでも作り置きしておいて何日かはそれをアレンジした物を食べるようにしようかな。切ちゃん、カレーもシチューも大好きだし。

 そうと決まればまずはどっちにしようかと決めて……うん?

 

「――そうそう、そういうワケだからごめんね。でも誘ってくれてありがとね~」

 

 あっ、響さんだ。その横には未来さんとクリス先輩も。

 もう話は終わったみたいだし、ついでにちょっと生徒会関連で話したい事もあったし話しかけておこうかな。

 

「響さん」

「あっ、調ちゃん。どうしたの?」

「いえ、さっきの会話。遊びにでも誘われたのかなと」

「そんなんじゃないよ。柔道部に入らないかって誘われてね。それを断ったところ。ヒマがある時だけでいいって言われたんだけどねぇ」

 

 あー、部活動……

 そういえばリディアンは部活の掛け持ちとかはオーケーだし、生徒会でもしっかりと仕事をするんなら部活動に入るのは許可されているから、その柔道部の人も響さんに入ってもらえたらって望みを込めて話しかけたんだろうね。

 でも、わたし達ってそこそこの頻度で学校を休むし、そのせいで生徒会の仕事で手いっぱいになる時が多いからね。部活動に入ったらそれこそ生徒会の仕事なんて手が付かないよ。

 

「そういえばアタシも何でか調理部に誘われたな。作ったのを食べてくれるだけでいいからって」

 

 ……それ、ただの愛されマスコット枠じゃ。

 いや、何も言うまい。

 

「わたしも流れ星とかを見に行ってるって言ったら天体観測部に誘われたよ。もちろん、断ったけどね?」

 

 へぇ、未来さんも。

 ……あっ、そう言えば。

 

「わたしもちょっと前に経験のない弓道部に誘われたんですよね」

「へぇ、弓道部……」

「……あぁ、そういう事か」

「そこの視線をちょっと下に下げた二人。今度の訓練でボロ雑巾にしてやるから覚悟しておけよ」

「……実はね、わたしも誘われた事あるんだよ……!!」

「未来さん……!」

 

 この気持ちは巨乳の二人には分かるまい……!!

 

 

****

 

 

「実は趣味でちょっとしたロボットを作ってみたんですよ。これなんですけど」

「へぇ、結構よくできてるね」

「これで完成なの?」

「いえ。まらできてないんですよ」

「そうなんだ~」

(……まだできてない、を噛んだだけだよね。それか舌足らず)

(でもエルフナインの事だからもしかしたら……)

 

 

****

 

 

 あっ、これこの間のテニスの大会の結果だ。

 確かこれ、わたしのクラスの人も出てるんだよね。生徒会の方にもその結果は届いて、それに応じて何かするなら何かしてって感じ。だから、休日はちょっとした任務で遠くに行ってたから結果を見れなかったわたしにとってはありがたい。

 という訳で見ちゃおっと。

 えっと、どこに……いた、この子だ。えっと、この子は……あー……

 

「テニス部の結果を見て溜め息なんてどうしたの?」

「いえ、クラスの子が出ていたんですけど、負けちゃったみたいで」

 

 あの子、結構気合入れてたのに、二回戦負けなんて……

 やっぱりスポーツの世界は厳しいって事だよね。

 

「これは後で会った時になんて声をかけたら……」

 

 下手な慰めは傷つけちゃううだけになるかもしれないし……

 どうしよう……

 

「調ちゃん。勝負の世界は時に無常なんだよ。それをその子も分かってるだろうから、慰めは不要だと思うよ」

 

 響さん……

 響さんがそう言うのなら、下手な慰めはせずにまた頑張ろうって言ってあげた方がいいかな。

 うん、そうだ。そうしよう。

 

「そうだよ。慰めは個人でするものだからね」

「言葉の意味がちがぁう!」

 

 そんでもってそれを全部ぶち壊す未来さんと来たら……!!

 

 

****

 

 

「偶には正座して精神統一でも」

「響さんが急に武人っぽい事を」

「最近見た映画で正座して瞑想してるシーンがあったからじゃないかな」

「あぁ、そういう事ですか。で、効果のほどは」

「……正座してると踵が丁度当たってヘンな気分に」

「パンツ履けよ」

 

 

****

 

 

 今日は学校も終わっておゆはんのお買い物を切ちゃんと一緒に。

 なんやかんやで買いすぎる事があるから切ちゃんと一緒に来た方が楽に済むんだよね。という訳で今日のおゆはんの材料を……

 

「あっ、調。このキュウリを二本買ってもいいデスか?」

「キュウリ? いいけど……食べきれるの?」

 

 キュウリを使う予定はないし、わたしも特に食べたいとは思わないから買ったとしても切ちゃんに食べてもらう事になるんだけど。

 そうするとお味噌とかも追加で買っておいた方がいいかな? 切ちゃんの事だから丸かじりするとか言いそうだし。

 

「一本は食べるデス」

「もう一本は?」

「夜に使う用デス」

「買ってやるから両方食えボケ緑」

 

 

****

 

 

「あれ、エルフナインがこの時間に本部のシャワー使うって珍しいね」

「いやー、昨日シャワー浴びる前に寝落ちしちゃって今起きたんですよ」

「ちゃんとベッドで寝ないと駄目だよ? っていうか、結構日焼けした? 外に居たの?」

「はい。ちょっと焼いてみようかなーと気まぐれで。よいしょっと」

「ふーん…………で、どこで焼いたの。日焼け跡ないけど」

「大丈夫です。本部の甲板の上で焼いたので」

「きっとキャロルは今頃あの世で泣いてるんじゃないかな」

 

 

****

 

 

 今日は本部の方に用事があったのでいつもの生徒会メンバーと共に本部に寄ってきました。

 司令に用事があるから、普通に指令室に行けばいいかな……って、あれ?

 

「藤尭さんだ」

「談話室の椅子で寝ちゃってるね」

「休憩中か? なら起こさないようにしないとな」

 

 そうですね。

 藤尭さんはいつも忙しそうだし、こういう時は起こさないようにした方がいいよね。よく見たら頭のすぐ側に携帯電話が置いてあるから、多分アレでアラーム鳴らして休憩が終わる前に起きる気だろうし。

 いつもわたし達の後始末とかしてくれてるからね。その分だけこっちもちょっとずつ恩返ししていかないと。

 

「それじゃあ起きないうちに」

「ここを通り抜けないと、ですね」

「いや、今のうちにこれ(デ〇ルド)を!!」

「はい処分」

「ちょっ、クリスちゃん! 流石に冗談だしそれ高かったんだから捨てないで! ふざけただけだから!! まだ使ってないの!!」

 

 わたしは響さんを助けずクリス先輩のアシストに入った。

 

 

****

 

 

「初めてエルフナインの研究室に入ったけど、結構静かに研究してるんだね」

「結構静かでしょう?」

「うん。凄い静か」

「ですよね! 実は振動音がしないように改造したんです!」

「もう来るのやめようかな」

「あっ、調さんも一個どうです? 授業中とか使えますよ」

「いらねぇ」

「切歌さんは喜んで貰って行ったんですけど」

「あのクソ緑ィ……!!」

 

 

****

 

 

 今日は未来さんと一緒に晩御飯のお買い物に。

 切ちゃんと来るのが多いんだけど、未来さんも主婦的な所があるし、台所を仕切っているから献立に迷った時とかは一緒について来てもらってるんだよね。

 で、今日は晩御飯の献立に迷ったから未来さんについて来てもらって色々と助言をしてもらう事に。

 

「カレーはこの間やっちゃいましたし、ハンバーグも作っちゃったし……本当に何を作ろうか迷っちゃって」

「それならスパゲッティとかは?」

「あっ、それいいかも。候補に入れておきます」

 

 一応スパゲッティを候補に入れておいて、具材は何にしようかな……

 ……ん? あっ、あれって。

 

「うわ、すごっ」

 

 松茸が二本並んでる。

 しかも二本で軽く一万円超えてる……これは学生どころか一般人でも中々手が出ないほどだね……

 

「あっ、ホントだ。凄いね」

 

 未来さんも松茸に気が付いたみたい。

 やっぱり松茸高いなぁ……食べてみたい気はするけど、こんなのを買ったら次の日からはパンとスープだけの生活になっちゃいそうだよ……

 

「こんな所で兜合わせが見られるなんて」

「わたしの求めてる回答はそれじゃない」

 

 

****

 

 

「しーらべちゃん」

「うわっ、どうしたんですか響さん。急に真正面から抱き着いてきて」

「んー? いや、ちょっとね…………あれっ」

「………………おい偽善者。今背中を撫でてブラしてるっ!? って驚いただろ」

「そ、ソンナコトナイヨー」

 

 

****

 

 

 ふぅ、授業終わりっと。

 昨日ちょっとだけ夜更かししちゃったから眠い。なんで昨日は急に面白動画見始めちゃったんだろう……昨日の自分がちょっと嫌になる……

 でもやっちゃったものは仕方ない。居眠りだけはしないように気は引き締めて行かないと。

 ……一応、目が覚める感じのスーッとする目薬差しておこっと。うっ、結構染みるぅ……!! でも目は覚めた! よし!

 

「調、次は移動教室デスよ」

「うん。ちょっと待ってね、今準備するから」

 

 えっと、次の授業はアレだから、これとこれ持ってっと。

 

「よし、行こっか」

「そうデスね。あっ、でも後でちょっとトイレに寄ってくるデス」

「うん」

 

 ……

 

「もうすぐイっちゃいそうで」

「言わんでいいわ」

 

 言うと思った。

 とりあえず横の色ボケ緑の下ネタは無視するとして、ちゃちゃっと移動だけしないと。これで変な遅刻とかしたくないしね。

 最初はこの移動教室一回で相当慌ててたのに、最近は校舎に慣れた事もあって移動教室なんてほぼ苦じゃなくなった。めんどくさいっていうのはちょっとだけあるけどね……?

 ……あっ、欠伸が出そう。

 でもこんな所で大口開けるわけにもいかないし我慢しないと……!!

 

「うっふ……」

 

 も、もうちょっと……

 

「……つわり?」

「あくび」

 

 あっ、収まった。

 

 

****

 

 

「えっと、確かこの辺に……」

「ひゃっ!? 調ちゃん、そこはわたしのお尻だよ!」

「あっ、ごめんなさい」

「ついでに言うと、わたしのHなスイッチだよ」

「マジで顔赤くすんじゃねぇよボケナスビ先輩」

 

 

****

 

 

「調ちゃんが生徒会に加入してから結構経ったよね」

「そうですね、言われてみると確かに」

 

 フロンティア事変が終わって、魔法少女事変も終わったと思うと、もう結構な時間をこの人達と一緒に過ごしてるんだなぁと自覚する。

 まさか偽善者偽善者言った人がド変態だったり、一番言葉遣い荒い人が一番苦労人だったり、一番戦いから遠いと思っていた人がド変態だったり、切ちゃんが目覚めたりエルフナインが目覚めたり……いや、ホント色々あった。

 お願いだから下ネタなんて飛び交わなかった頃に戻ってほしいけど、それはもう叶わぬ願い。

 でも、学校生活は結構楽しい。今まで普通を味わえない身だったから、普通の日常がホントに楽しい。

 

「なんやかんやで仕事の飲み込みも早かったしな。アタシ達の仕事も結構楽になった」

「そうだねぇ。わたしなんかよりもよっぽど飲み込みは早かったよ!」

「おっ、自虐か?」

「褒めただけで自虐扱いされるとはこれ如何に」

 

 まぁ、面白い先輩達もいるしね。

 こんな日常が楽しくないわけがない。

 

「よーし、それじゃあこれからも生徒会役員共! ア〇ル引き締めていくぞー!」

「おー!」

「もうわたしは何も言いません」

「それが正解だ」

 

 でも唐突に下ネタを叫ぶのはやめてくれないかなぁ。

 いや、ホント。マジで。




サブタイのまっぱはMax Powerの略。

はい、一ヵ月近く放置してしまってすみませんでした。卒論と卒研が忙しすぎてネタを探したりそれを文に起こしたりとか全然できてませんでした。

更新していない間に色々とありましたね。いや、マジで色々とありましたね。もう何から話題にすりゃいいのか分からないレベルで。

とりあえずXDの方はゴジラコラボも終わりXDクエストも最終章が配信されなんかガングニール型ギアの未来さんまで出てきたという。んでもってドール型ギアの調ちゃんは……やっぱゴスロリ似合いますねぇ!! マジで公式でゴスロリ衣装着せてくれるとは思わなかった。あと公式がマジでチェーンソー出してくるとは。

あと大きな発表と言えばやはりライブでしょうか。今回こそは当選して適合者の一人として現地で装者の歌を聞きたい所。ワンチャンそこで劇場版とかOVAの製作決定が発表されるかも……

他にも色々とありましたが、あんまり触れすぎると長くなるのでここら辺で。とりあえず、まだXDクエスト最終章がプレイできてないので早いうちにドール型調ちゃんを完凸させてプレイする事にします。
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