全てを話終わったスカーレットさんは、瞼をあけた。
「…と,まぁこんな話よ。…今でも人に頼るのが悪いと思ってしまうぐらいなのだけれどね。だから最近はメイドにも頼らないように、自由にしてもらうようにしてるけど……ってごめんなさいね、多分,話的に重かったかもね…」
「…………………………」
私は何も言わずに突っ立ってしまった。
「ごめんなさい。…こんな重い女の子なのよ。私…嫌われたわよね…」
スカーレットさんは静かに微笑む。
「…………『約束』って,こんなに辛くても守らなくちゃいけないものなのかしら…。」
私は無意識に呟いてしまった。
…スカーレットさんは『約束』というものに縛られている。
そんなの絶対おかしい…!
スカーレットさんに伝えなきゃ!
「……なんで?スカーレットさんはスカーレットさんの人生なのに………
私ならきっと無理だわ。 こんな普通に生きていても、寂しくて人に頼ってしまう。
さらには強がっていても途中で我慢できなくなる…。
誰もが強い人ばかりじゃない。
人は誰かに頼らないと生きていけないわ…
フレアさんだって、ただ1人『頼った』人はレンドアールさんだったでしょ。みんな同じよ。
スカーレットさんはもう無理しなくていいと思うの。『約束』という心の鎖からもう自分を解放してあげて…?」
泣きそうだけど、スカーレットさんを安心させるために、ニコッと笑った。笑えてるか知らないけど…
「…………初めてだわ。フランとパチェたち以外で私に意見してくれる人。
私のこと思ってくれる人…でもどうしても心の中にいる昔の私が許してくれないのよ……『なんで昔の私だけ我慢しなくちゃいけなかったの?』って。
……でも昔の私から別れることが自分を変えれる一歩なのかもしれないわよね。
博麗さん…いいえ、霊夢,ありがとう!
……もし、だけど…仲良くしてくれたら、いいなぁ…なんて…うー☆
って、またカリチュマがぁぁぁぁ!!」
……フフッ!
『霊夢』って呼んでくれた…!
仲良くなりたいって言ってくれてるし…!
どうしよ…素直に嬉しい!
……そうきたら私も『レミリア』って呼んでいいのかな?
迷惑かしら…でも、ここで勇気を出さなきゃ、何も始まらないわよね! 頑張れ私!!
「…うん!……レッ…レミリア!」
いっ言えた!恥ずかしぃぃぃ……でも何故だろう?ただ呼び方が変わっただけなのに、こんなに嬉しいんだろう?
「フフッ…霊夢顔真っ赤ね。」
「そういう、レミリアだって!」
話している時間がとてもとても楽しく思える。
こんなに楽しいのは、魔理沙と妖夢と話してる時ぐらいだったし…
というより、名前の呼び方って大切なのね…!
…でもレミリアはまだ傷ついている所もきっとあるわよね…
友達を…レミリアを支えられるように慣れたらなぁ…うーん…
「霊夢〜?どうしたの?難しい顔して…?」
「あっ、考え事してただけよ。」
「霊夢も何かあったら、言いなさいよ?」
「うん。今は大丈夫。」
って答えるしかないわ。うん。
さすがにレミリアのことについて悩んでたって本人に言えるわけないじゃない!
言ったらレミリア気をつかうでしょうし…
というより、大切な事忘れてる…?
「あぁぁぁ!!」
「!?どうしたの!霊夢!!」
そう私は最初の目的を忘れてたわ…!それは……
「…弾幕ごっこ忘れてたわ!」
「あ…私が言い出したのにごめんなさい!今すぐ始めましょ!」
レミリアが焦りながら、こちらを見る。
「……で、レミリア…場所…」
まさか……
「!? 忘れてたわ♪うー✩」
「頼むから、考えててぇぇ!!もうすぐ教室戻らなきゃ行けないわ!」
あっ、なんでそこまで時間ギリギリなのに、弾幕ごっこするかって?
いや、私…予定いきなり変えるのあまり好きじゃないし…それに…レミリアとしてみたい気持ちもあるのかも…
「そっそれじゃあ、体育館!!」
レミリアはそう叫ぶとダッシュして行った…
ってちょっとこっち今、説明中だったんですけど!?(頭の中で)
「ちょっ!ちょっと待ってよーー!って、あれ?」
少し軽い目眩が…ってそんなことより、レミリア追いかけないと!
もー!!
今日一日、我儘・暴走お嬢様に付き合わせられそうだわ…
~続く~
桜少女花伝10話 『新たな友達』を見ていただきありがとうございます(´・ω・`)霊夢の優しさがメインですね。なかなか話が作れなくて……レミリア編の先は1話出来てるんですけど…(なんだコイツ)とっとりあえずこれは、レミリア編の霊夢sideになってます。あと1話か2話で、霊夢sideは終わって、レミリア編の魔理沙side(妖夢は魔理沙と行動してるので、妖夢も出てきます)になります!これからもよろしくお願いします!