たくさんのコメントありがとうございます(*´ω`*)
大変励みになっています!
今回から霊夢sideに戻ってきました〜!霊夢が倒れてどうなったのかという話です。霊夢side編&魔理沙side編を先に見てからの方が分かりやすいかな?と思います!
今回は特にほのぼの&コメディ感があるかも?
あとご報告として,作品紹介のところの霊夢・魔理沙・妖夢のプロフィールに『秘密』というものを追加しました!三人の秘密はあとあと出てくると思うので見ていただいてもらうと幸いです。あともう一点、これから番外編はできるだけ,時系列にあうように並び替えると思うのでよろしくお願いします!それでは,17話をどうぞー!
17話に登場するキャラ(一応)
・霧雨 瑠美亜(きりさめ るみあ)
魔理沙の血の繋がりの無い妹。元々は人喰い妖怪だったのだが,優しい心も少しは残っていると思った魔理亜が育て,人を食べることの無い普通の優しい女の子に育て上げた。
本人も今の生活があるのは魔理亜のおかげなので霧雨家の娘『魔理沙の妹』として一緒に住んでいる。口癖は『そーなのかー』。成績優秀な桜川女学園中等部新一年生。
中学受験したのは友達の中でも自分だけなので不安がいっぱいだけど,憧れの霊夢みたいになるために頑張るんだそう。霊夢と妖夢のことを『霊夢お姉ちゃん』『妖夢お姉ちゃん』と慕う。もちろん魔理沙のことも大好きで
『まりねぇ』と呼ぶ。魔理沙のシスコン度に困ってたりする。…多分みなさんは何故『ルーミア』って名前じゃないの?って思ってると思いますが,詳しいことはまた番外編かなにかで出そうと思ってます!
17話 素敵な一日
〜霊夢side〜
〜霧雨魔法店,2階魔理沙の部屋〜
「うぅ…ん?あれ?ここは?」
私はまだ視界がぼぉーっとしている目をこすりながら呟く。
そういえば私何してたっけ…?
ん?……ここは魔理沙の部屋??
うーん…とりあえず何があったか思い出してみようかな…えーと…確か私は体育館でレミリアから弾幕ごっこを申し込まれて…終わったあといきなり目の前が真っ暗になって…うん?今何時だろ…
私は時刻を確認するためベッド横にある,可愛らしい?キノコの時計を見てみると…『12:00』
「えぇぇぇぇぇぇ!?」
私は静まり返っている部屋で叫ぶ。いやいやっ…時間経ちすぎでしょ?だって入学式が9時終了だし…どんだけ気を失っていたの私!?
「霊夢!?何かあったのか!?」
私が叫び声をあげてしまったせいか,魔理沙が部屋に飛び込んだきた。
「あっ…!ごめん魔理沙!人の家で大声だして!あのね…」
「やっぱりしんどかったりするのか!?病院行った方がいいか…?」
「えぇぇ!?ストップ!ストップ!魔理沙ちょ…落ち着いて!私はほら!元気だから!」
❁❀✿✾〜少女説明中〜❁❀✿✾
ふぅ…約10分にもおよぶ説明でやっとスマホで『ここから近い病院』なんて検索してくれていた魔理沙を止めることができた。…かなり心配かけちゃってるよね。これ。
「ごめんね!魔理沙!心配かけさせて」
「…ふぅ…心配して損したぜ!まぁそりゃあんだけ時間経ってたらビックリするよな〜!」
といつもどうりの笑顔で笑っていた。…あっそういえば魔理沙に詳しい事聞いとかなきゃ。
「魔理沙。私が倒れたあと,どうなってたの?」
「ああ……うん…まぁいろいろな。」
となんだか言いたくない様子。
……何かあるわねこれ?
これは答えてもらわなくちゃ…!!
「…もー!魔理沙教え…」
『霊夢ちゃぁぁん!!』
うん?…今…声…聞こえたよね?それに一瞬…誰かドアを開けようとしたし,声も聞こえたよね…??
気のせいだった…訳ないわよね。
私は目線を魔理沙に戻す。
あぁ〜やっぱり。
魔理沙はドアを必死に閉めようとしている。
「れっ霊夢?何も…何もないぜ…??ただ…そう!隙間風が入ってきたんだよ!隙間風ってさ,声みたいに聞こえるよなぁ…だから…ほら閉めようとしてるんだぜ?
ええ?なんでそんなにドアが閉まらないのかって?
あはは…風が強くて閉まらないんだよ〜…ははは…『ドンドン!』
うっさい入ってくんなぁぁ!
え?今のは…風にキレちゃっただけだぜ?うん…」
……嘘下手すぎよね。魔理沙って。
…めっちゃ必死にドア閉めようとしてんじゃない。…絶対…魔理亜さんだわ…。
「……魔理沙…魔理亜さん入れてあげて?ほらっ!心配してくれてたみたいだし…お礼言いたいし。」
「絶対ッ!イヤだ!」
あっダメみたいです。はい。
うーん…どうしたものかしら…。でも何とか説得するしかななさそうねぇ。
「はぁ…しょうがないなぁ…魔理沙!!ドアを開けてくれたら…私の特製『クリームきのこグラタン』を作ってあげるけど?」
って魔理沙が私の特製グラタンで釣れるわけないわよね…
「なんだと……!?」
え?効果アリなの!?
「……霊夢のグラタン…!?(´º﹃º`)ジュルリ…」
おっ!あともうひと押しかしら?
「…今ならスープも作るわよ?」
「……よし。母さん入っていいぜ。」
あっ…あんなにあっさり…どんだけグラタン食べたいのよ…
「やっと開けてくれたわぁ!霊夢ちゃぁぁん!!大丈夫だった?」
ドアが開くなり魔理亜さんが飛び込んできた。
「魔理亜さん!ご心配かけてごめんなさい!それにお家にまで…!」
「いいのよ〜!箒でのフライトも楽しかったわ〜!もうすぐあのバカ霊華も来るだろうから!ちょっとまっててね?もー霊夢ちゃん困らしてっ!」
魔理亜さんはプンプン怒る。
というかお母さんまたスマホ忘れていったんだ…はぁ…。
「まぁ霊夢ちゃんが元気になって良かったわぁ!…それと魔理沙!聞いたわよ!あなた霊夢ちゃんに何かしたと思いこんで誰だったかしら…とりあえず誰かにキレたんですって?何やってるのよ!」
「え?」
うん?私そんな話一切聞いてないわよ?……まさか魔理沙…!
「魔理沙?もしかしてレミリアにキレたとか!?」
「……………ゴメンだぜ」
やっぱり…!心配してくれるのは嬉しいけど,何も知らないのに疑ってキレるなんて…でも魔理沙を責めるのも可哀想よね…。
せめてどうしてそうなったのか聞かないと。さっきは…魔理亜さんの突撃で無理だったし…
「魔理沙。私が気を失っていた間のことちゃんと説明してくれるかしら?」
「うん…。分かったぜ…」
それから魔理沙は何があったのか,いろいろ教えてくれた。
レミリアとパチュリーノーレッジさん?って人と喧嘩してしまったこと。(レミリアには許してもらったらしい)
先に私と魔理亜さんと一緒に帰ってきたこと。
そして
私が見知らずのレミリアと何処かに行ってしまったことを心配して,妖夢と探し回ってくれたこと。
「…………ってところだぜ」
「いっぱい心配かけちゃったな…」
私は魔理沙の話を聞き終わり,ポツンと呟く。
「本当にごめんなさいね。魔理沙に魔理亜さんに,妖夢…そういえば妖夢は魔理沙がレミリアと話している間どうしてたの?」
私が質問すると魔理沙は「えーと…」と困った顔をする。
「うん?どしたの?」
「いやぁ…妖夢はさ,私らが討論してる間にな…寝てたんだよな…」
「えぇ!?」
え?あの子修羅場で寝てたの??
……まぁ妖夢らしいか。
「妖夢らしいよな〜」
魔理沙も同じことを思っていたらしく,2人で笑ってしまった。
カァー カァー…
「あらぁ…!カラスが鳴く時間にまでなってるじゃない!霊華まだ気づかないっていうの〜?」
魔理亜さんに言われて気づいたけど,色々話している間にもう夕方になっていたらしい。
窓の外は夕日に染っていた。
カランカラン…
扉が開く音がする。
これは……!
「はぁ…はぁ…待たせてごめん!霊夢!」
お母さんは急いで来たのか,息を上げながら,こちらに歩いてきた。
「やっと来たのね!霊華!霊夢ちゃんをだいぶ待たせてたのよ?」
魔理亜さんはお母さんをポカポカ叩く。
「魔理亜にも迷惑かけたな。ごめんな…。」
お母さんは困り顔で魔理亜さんに謝る。
「…まぁ楽しいからいいけどねぇ!さぁ!今日は祝入学式だし,2人の高校入学祝い&
魔理亜さんはうふふと笑う。
「えっ!?ピザ!?魔理亜にそこまでして貰うのは悪いんだけど!?」
お母さんの言う通りだよ…倒れてしまったうえにピザまでご馳走してもらっちゃうなんて!
「私は大歓迎だぜ〜ピザも食べれるうえに霊夢もいるし!あっ…霊夢のグラタン…!うぅ…今回は我慢だな」
「あんた…まだその約束覚えてんのね…」
やれやれ…魔理沙ったら…
「それとねぇ……」
カランカラン♪
「お邪魔します!魔理沙のお母さん!わわっ?霊夢!?もう大丈夫なの!?」
『妖夢!?』
突然の妖夢の登場に私も魔理沙もビックリした。…まさか…?
「うふふふふふ…妖夢ちゃんもサプライズで呼んじゃった♪妖夢ちゃんったら遠慮しまくってて大変だったわ〜!霊華?これで断れるかしら?」
「……うぐっ…アンタ何年経ってもこういうとこは変わらないなっ!はいはいーご馳走になるっ!もー!」
って感じでお母さんが折れて魔理沙のお家でピザを頂くことにした。魔理沙も妖夢が来ることは知らなかったのね…魔理亜さん…すごいわね…
「わぁ!霊夢お姉ちゃんに妖夢お姉ちゃんだっ!」
「あら!
魔理沙の妹,
「わぁ!瑠美亜ちゃんお邪魔してます!」
妖夢も瑠美亜ちゃんを妹に欲しいと言ってるぐらい大好きなのよね。まぁ…魔理沙といえば…
「瑠美亜〜!!我が妹〜!!」
ほら出たシスコン魔理沙。
「わぁぁ!ちょっ
カランカラン♪
「あらっ!ピザも来たみたい!」
魔理亜さんはピザを取りに走っていった。
「魔理亜ったらそんな急がなくてもピザは逃げないのにー!」
お母さんはやれやれと笑う。
「……ふぅ!ただいまピザGETしてきたわ!さぁみんな食べましょう!」
魔理亜さんがすぐに戻ってきてみんなでピザを食べるためテーブルに座る。
『いただきます!!』
✿✾〜少女?たち食事中〜✿✾
「…ぷはぁ!食った食った〜!」
「あはは!魔理沙おじさんみたい!」
「妖夢ナイスツッコミね!ほんと魔理沙面白いわっ!」
「お前らァ!」
『ははははははっ』
霧雨魔法店は笑いに包まれた。
「さて,そろそろお開きの時間だな。」
お母さんは時計を見てみんなに伝える。
もうこんな時間かぁ…楽しかったなぁ…。
「それじゃあな!霊夢に妖夢に霊華さん!」
「バイバイ〜!」
「ご馳走様でした!」
「また一週間後の初登校日にね!」
そうして私達は別れた。
〜魔法の森上空〜
「ふぁ〜楽しかったなぁ〜霊夢。」
お母さんは眠たそうに微笑む。
「うん!……まぁ入学式台無しになっちゃったけどね…」
「……霊夢。確かにもうすぐ後継式なのはそうだけど,無理をして寝不足や過労状態になったのはダメなことだぞ?私は貴方が博麗の巫女であることの前に大切な娘なのだからな?」
お母さん………
「…ええ!気をつけるわ!ありがとうね!」
「これからも頑張るんだぞ!もちろん無理せずにな。あと夢想封印使えるようになったんだって?頑張ったなぁ〜!」
「えへへ…うん!」
星空が輝く夜…私にとって素敵な一日になりました。
〜続く〜
──✩おまけ✩保健室で爆睡していた妖夢のその後──
永琳『魂魄さん!なんで寝てるの!?起きて!!』
妖夢『ふわぁ…魔理沙ぁ…お菓子食べすぎぃー!ダイエットしなかったら制服はいらなくなるぞぉ…わ〜喧嘩しないでぇ…』
永琳『ダメだわこりゃ。…もう少し寝かせてあげるかな?』
妖夢『( ˘ω˘ ) スヤァ…』
ーー入学式終了後ーー
妖夢『はっ!?魔理沙は!?大丈夫だったんですか!?』
永琳『もう帰ってるわよ?入学式も終わったし…』
妖夢『(//・_・//)カァ~ッ…すみません…寝させていただいてて…ありがとうございましたぁぁー!!』
永琳『あらっもう行っちゃった。あの状況でどうやって寝れたのか興味あったのにねぇ…面白い子だわ。』
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17話『素敵な一日』お楽しみいただけたでしょうか?
あと,おまけの妖夢の話は…彼女の意外なポンコツ度もお楽しみいただけたでしょうか?
次回から一週間とんで初登校日の話となります!お楽しみにしててくださいね!不定期投稿ですがよろしくお願いします!ありがとうございました!