投稿がかなり遅くなりすみません!いつの間にかお気に入り数がだいぶ増えていました!ありがとうございます!
最近『いろいろと忙しい&ネタが浮かばない』という2コンボにより投稿が遅れてしまいました!こんな不定期投稿者の私の小説を待ってくださっていた方ありがとうございます!もはやこんなに番外編に時間がかかるとは…。
この話は本編の何日後かの休日の話になっているので,本編ではまだこの事件が起こっていないことになっています!ややこしいですがご了承下さい!多分3,4話後ぐらいにこの話題が出てくると思います(汗)
さて今回で記念番外編は終了です!攫われた霊夢はどうなってしまうのでしょう…!それではお楽しみください!
ポチャン…ポチャン……
水の滴る音がする。
──ここは洞窟?それより私…どうして横たわっているの?
考えてるうち少し落ち着いてきた私は,先程起こったであろう事を思い出した。
「…!そうだ!私…輝夜ちゃんを助けようとして…!」
『…ご名答。博麗神社の巫女,博麗霊夢さん?いや…霊夢姫?』
「!?」
そこには銀髪の20代前半?ぐらいの真っ白いタキシードを来た男が立っていた。誰…この人。私を連れ去った奴とは口調からして違う奴っぽいけど…こうして私の手を縄でくくってある所からして,私を連れ去った奴の仲間というかボスだろう。
「あんたは誰っ!?ここで私を連れ去ってどうするつもりっ!?」
私の声が辺りに響く。
『レディーがそんな言葉遣いで叫ぶだなんて駄目ですよ?』
男は余裕の笑みでそう返答した。
一体何なの?この男…。なんというか…『怖い。』一言で表すとそう言い表せるだろう。何が怖いって…『本心が分からない』所かもしれない。…そんな怖さを感じる。……でも…聞き出さなきゃ…!
「目的は何なの……?」
『突然の質問ですね?目的…ですか。そうですね…それは……』
『月への復讐ですよ? 』
男は冷酷な目に変わりそう言った。
「…月への復讐?…それと私がどう結びつくのかしら…?」
私がそう言うと男は笑いだした。
「なっ…何がおかしいのよ…!?」
『いや…分からないことに少し笑ってしまっただけです。単純な事じゃないですか?国の象徴でもある姫をさらって,月の国を崩壊させるためですよ。………イマイチ分からないという顔をしてらっしゃいますね?そうですか…それでは貴方に特別にお教えしてあげましょう。』
『私の過去を…!』
男は何かを呟くと床が光り,大きなモニターが出てきた。
「何これっ!?」
『驚きになられましたか?霊夢姫にも分かりやすいように私の過去を映像にしたのですよ?口で説明しながら映像を見たら分かりやすかと思いましてね。』
男が指をパチンッと鳴らした途端,モニターに映像が映し出された。
…そこには月の騎士の服を着ている男が映っていた。
「…月の騎士!?どうして…!?」
『私は元々およそ3年前。月の国の騎士をしていたのです。私はとても優秀な騎士だった…ついには先輩から,月の国の騎士団『ムーンナイト』のリーダーへの推薦までされた。』
だが…と男はまた冷酷な目に変わり映像は男が月の王……"蓬莱山 星夜"と私のお父さん…"蓬莱山 玲夜"との面会?らしい場面に変わった。
『……優秀な私はそこで騎士団のリーダーになる"はず"だった…そこであの忌まわしき,王の弟…蓬莱山玲夜がこう言ったのだ…!』
"お前の心は薄汚れている。私には『視える』。直ちに月から出ていけ。"
『そう私に告げたのだっ…!!!』
そう叫んだ男はモニターを叩きわった。モニターに映ったお父さんの顔が崩れていく。
『私は誰よりも優秀で…リーダーに相応しい男だった…!なのに奴は…そう言ったのだ!!そのせいで王から国外追放され…惨めな生活を送ることになった…………!』
男の目は冷酷さをこえ,恨みの念に変わっていた。
『私は…3年の時を経て…ついに…ついに月への復讐を成し遂げることが出来るのだ…!月の姫さえ取り上げてしまえば…国はパニックとなりいつか崩れ落ちるだろう…もちろん君も姫であろう?だから下っ端にも"どちらか連れてこい"としか命じてないのだよ!…もちろん君を殺すなんてことはしないさ…優秀な私に傷がつくようなことをするわけないのだからね…?』
何…この人…?お父さんに言われるんだからホントに決まってるじゃない…。…こんなの…この男の自業自得じゃない…!自分に酔ってるのか知らないけれど…そんな理由で国を壊そうとするなんて…狂ってる…狂ってるわ……!
『…?霊夢姫?そんな怯えた目で見ないでくださいよ?私達はこれからずっと一緒に暮らすことになるんですよ?……もちろん外になんて出してあげませんが…ふふっ…あはははっ!!』
逃げないと…本能がそう言っている…分かってる…分かってるけど…縄が抜けない…!くっ…霊力が効かない特殊な縄なの…!?
「…………っ」
あーあ…私ってほんと無力。博麗の巫女の血が入ってるっていうのに…自力で脱出さえ出来ないなんて…でも良かった。輝夜ちゃんがこんな目に遭わなくて…。……でも…
「もっと楽しい高校生活…してみたかったな…っ」
そう頬に一筋,涙が流れた時だった。
「……霊夢!!それでも私の娘かっっ!?諦めるなんてこと…あんたに教えたつもりはないぞっ!!!!!!」
そう、凛とした声が、響いた。
その瞬間,洞窟の扉が爆発し,目で追えないほど早い攻撃で下っ端達を蹴散らせていく人影が見えた。
「お母さん!?」
今の声は間違いなくお母さんだ。
助けに…来てくれたの?
『…ふふっ!霊夢様っ?助けに来たのは霊華様だけじゃなくってよ!!』
そう言いながら不敵に笑う黒髪少女は…
「輝夜ちゃん!?どうして…?私の事嫌いなんじゃないの…!?」
私がそう呟くと輝夜ちゃんはムスッとした顔になって『たっ…助けてくださった恩ぐらい返しますわ!それに…助けに来たのはわたくしだけじゃなさそうだし?』とイタズラっぽく笑った。
「お母さんと輝夜ちゃんだけじゃない?」
その疑問は直ぐに解けた。
『霊夢様!』
『大丈夫ですかっ!うさ?』
『霊夢姫!俺たちにおまかせ下さいっ!!』
たくさんの人々がこちらに向かってきてくれていたのだ。
みんな……私なんかのために…!
それなら私は──!
「霊夢!…今のお前がする事はひとつなんじゃないのか?」
「言われなくてももう分かってるわっ!!お母さん!」
私はみんながくれた思いを力にして,力いっぱい特殊な縄を壊した。
「…なんだと…!?早く捕まえるのです!!」
それは予想外だったのか男は下っ端達に叫びながら命令している。
…そうだった。諦めるなんて私らしくもない。…私の為に助けに来てくれたみんなに恩返ししなきゃねっ!
すぅ…と一息置き,みんなから貰った春の花のような暖かな気持ちへの感謝の気持ちをその一撃に全て込める…!
「…霊符ッ!『夢想桜花封印』!!」
その瞬間。桜の花のような玉が霊夢の周りを回転し,あの男たちめがけて飛んでいった。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!わた…しの計画…がぁぁぁぁぁぁぁ!」
男の叫びもかき消すような桃色の光を放ち,桜の弾幕は男に炸裂した。弾幕は男と共に花が散るように消滅した。
『……………』
しばしの沈黙。その1秒後,その場にいる全員が歓声を上げた。
『うぉぉぉぉ!!霊夢姫様が敵をお破りなさったぞぉぉぉぉぉ!!』
…今のは技…私が出したというの…?
「そうだっ!霊夢。お前がやったんだよ!あんな技私でも知らない!良くやった霊夢!」
私の思っていることが分かったのかお母さんはそう言って私を抱きしめた。『よく頑張ったな』と言いながら。
私は安心と嬉しさでお恥ずかしながら久しぶりに嬉し泣きしてしまった。その様子を見て輝夜ちゃんに笑われてしまったけどね?
─その後城に戻った私は心配しまくって,かりちゅま状態になったお父さんに1時間ほど抱きしめられました。苦しいぃ…。
お父さんからやっと解放されてから,お借りしている部屋に戻ると『わたくしの部屋に来てください。』と書かれたメモが置かれていた。きっとこの綺麗な字は輝夜ちゃんだろう。…少し緊張するけど…謝り損ねたぶんちゃんと謝らないとね…!私は輝夜ちゃんの部屋へと足を速めた。
コンコン!
『どうぞ。』
輝夜ちゃんは私と分かったのか部屋に入れてくれた。
「かっ…輝夜ちゃん!私──!」
『ごめんなさい!』
私が謝ろうとした時被さるようにして輝夜ちゃんが謝ってきた。
「…!?どうして!?私が謝るべきなのに…!」
私がそう問うと,輝夜ちゃんは私の目をしっかり見て『少し話させてくれますか?』と言い,話し始めた。
「あの…霊夢様…!さっき程の件もですが…わたくしを助けてくださって…ありがとう…!…わたくし…霊夢様に,玲夜様と霊華様を取られたくなかったなんていう…ただの嫉妬てあんな酷いこと言ったの。わたくし…霊夢様が来て…玲夜様までわたくしから……離れていっちゃうんじゃないか…って思っ…て!本当に…ごめんな…さい…!」
輝夜ちゃんは半分泣きながら私に頭を下げた。
「そんな…私だって悪いのに…私こそごめんなさい!」
私が謝ると輝夜ちゃんも謝って,私もまた謝って,輝夜ちゃんもまた謝って……
2人でペコペコしまくっていたらいつの間にか2人とも笑ってしまった。
「何だか…わたくし達って…変ですわよね」
「私も同感…」
『あはははっ!』
2人の笑い声であれだけ冷たい空気だった部屋が暖かい空気の部屋に変わった。
でもね…輝夜ちゃん。この件で思ったんだけどね?一つだけ間違ってる事があるよ?気づけてないこと。
「輝夜ちゃん。」
「ふふっ…何かしら霊夢様。」
私が輝夜ちゃんを呼ぶと先程の笑いが少し残ったまま輝夜ちゃんは答えた。
「輝夜ちゃんは両親から愛されてないなんて事,きっとないよ?」
「え…どうしてそう言えるの?」
私がそう告げると輝夜ちゃんは笑い顔から困惑した顔に変わった。
「…輝夜ちゃんも気づいたはずだよ?輝夜ちゃんが捕まりそうだったって聞いた時,星夜様と輝世様どう言ったか覚えてる?『無事で本当に良かった!』って。……どうでもいい娘なら…そんな事,言わないんじゃないかしら?」
「!?」
「きっと…病気で苦しんでいた輝夜ちゃんにどう接したらいいのか…星夜様も輝世様も悩んじゃって,空回っちゃって…それでそんな態度になっちゃったんじゃないかしら?」
「………」
「おっ…お節介かもしれないけど!私は!輝夜ちゃんが両親に愛されてないなんて思って欲しくないのっ…!誰だって…家族って大切なんじゃないかって…ずっと傍で見てて欲しいんじゃないかって…私は…思っちゃうから!!」
そう…私も今日ほぼ初めて会うような状態でお父さんと話した。それで…私もお父さんに愛されてるって知った…何処かで『本当は愛されてないんじゃないか』って考えてる自分がいたんだと思う。…だから輝夜ちゃんにも『愛されてる』って事…知って欲しい…!
私は無言の輝夜ちゃんにそう思いを込めて笑った。
「…ふふっ…ほんと霊夢様って変な人ね…!」
突然輝夜ちゃんは笑い出す。あれ…?私変な事言ったのかしら……?
「ふふっ!笑っちゃってごめんなさい。だって…そんなに人の為に言ってくれる人なんて初めてだからつい。……でも気持ち。伝わったわ。私…お母様とお父様に愛されてたのね…こんなに身近にいたのに気づかなかった。…いえ。病気のせいにして真正面から向き合おうとしなかったわ…。」
「……気づかせてくれて本当にありがとう霊夢様!」
輝夜ちゃんは心からの笑顔で笑った。
…その瞬間輝夜ちゃんの身体が光出した。
「…!輝夜ちゃん!?」
その眩い光に気づいたのか,星夜様や輝世様,お父さん,お父さん達が『何事っ!?』と部屋に入ってきた。
でも何処か…その光を見ていると暖かな気持ちになってしまう。そんな光だった。
そう放心状態でみんな見ていると不思議な光は輝夜ちゃんから消え去った。
「…!輝夜!大丈夫か!?」
「輝夜ちゃん!大丈夫なのっ!?お母様とお父様の事分かるっ!?」
我に返った輝夜ちゃんの両親である星夜様と輝世様は輝夜ちゃんに駆け寄る。
「ええ。分かるわ。」
輝夜ちゃんはニコッと微笑む。
「そんな…まさかこんなことが起こるとは…!輝夜姫の持病が全て消えている!!!!」
輝夜ちゃんを見ていたお父さんが感じ取ったのかそう叫んだ。
『なんだって(ですって)!?』
星奈様と輝世様は信じられないという目で輝夜ちゃんを見つめた。
「ええ!それは本当よお母様,お父様!あの光に包まれてからもう…何も無くなった感じがするの!」
「本当なの!!輝夜ちゃん…良かったっ!!!!!!」
輝世様は輝夜ちゃんを抱きしめた。頬には涙が止まらず流れ続けている。
そう。奇跡が起きた。輝夜ちゃんの持病が全て綺麗さっぱり消え去ったのだ!!
「一体何故…!?」
喜びながらも考え込む星夜様に輝夜ちゃんは微笑みながら言った。
「お母様とお父様に愛されてるって気づけたから…そうだと思うわ…!」
輝夜ちゃんはそう言って星夜様に抱きついた。
「…輝夜。こんなに大きくなっていたんだね…すまなかった…輝夜に寂しい思いばかりさせていた…!」
「違うわお父様!私が向き合おうとしなかったから…でもねそれに気づかせてくれたのは霊夢様なのよ!」
「えっ!?」
急に話題を振られて変な声で反応してしまった。いや私何もしてないけど…
「霊夢様。わたくしは貴方に言われなかったらきっと,お父様とお母様に愛されてることに気づけなかった…病気が治る事だってきっとなかった。わたくし…蓬莱山輝夜は博麗霊夢様に感謝させていただきます!」
「輝夜ちゃん…。…うんうん。その気持ちは輝夜ちゃん自身が気づいたのよ?私はただ少しお手伝いしただけよ?」
「ふふっ!そのお手伝いが私にとっては大きな事だったってこと!」
輝夜ちゃんはそう言いながら笑った。
国の象徴でもり,宝である『蓬莱山輝夜姫』がこの誕生日の日に病気が治ったと,もう1人の姫である霊夢が治した。とその後国民に発表され,盛大なパーティが開かれた。そしてその夜…お別れの時間がやってきた。
「うぅ…れっ霊夢様!また来てくださいね!いえ…今度はわたくしがお勉強頑張って…幻想郷に行く…から!待ってて…くれますか?」
「もちろん!って輝夜ちゃん泣いてるの…!?」
「なっ…泣いてなんて…うえっ…ないわ!ふふ…霊夢様…わたくしからプレゼントがあるの。」
「プレゼント?」
そう言いながら,お母さんと輝夜ちゃんが人1人入りそうな大きなプレゼント箱を持ってきてくれた。
大きすぎじゃないかしらっ!?
「開けてみてちょうだい!」
輝夜ちゃんに急かされて箱を開けると…『ふぅ…中結構暑いな。温度調節出来ないからな…』なんて呑気なことを言っているお父さんが入っていた。
「ええええええええええ!?お父さんんんんんん!!?」
「サプライズ成功ね!さっきわたくしのこと泣いてるなんて言った罰ですよっ?霊華様お手伝いありがとうございましたわ!」
「…まぁ自分の旦那を箱に入れてガラガラ持ってくるとはこの人生で思わなかったわね…(汗)」
2人がそう言いながら私に笑いかけてきた。
んん?これは…?
「霊夢ぅー。今日から幻想郷に霊夢と一緒に住むことになったんだー!これからはお父さんとずっと一緒だぞー!」
かりちゅま✩状態のお父さんにそう言いながら抱きつかれた。えっ言ってる意味が分からない…というかお父さん重い。助けて。
「…玲夜…お前はどうして娘や奥さんに会うとこう頭がおかしくなるんだい…?って…すまない私情を挟んでしまったね。ここは私から説明させてもらうよ霊夢ちゃん。」
星夜様は心底お父さんの豹変に呆れているのか,お父さんを視界に入らないようにしながら私に話してくれた。
「今まで玲夜には輝夜の為に月に残ってもらっていたんだ。だが今回の事件で思ったんだ。…もう輝夜は自分で歩いていける。今度は私たちが責任をもって人任せにせずに輝夜と向き合うべきだと。
だから…霊夢ちゃんに寂しい思いをさせた償いとして…いや『償い』なんかじゃない…『本来家族としてあるべき姿』に私たちが『責任をもって返えさせて』もらうね。これからは,家族全員での楽しい思い出を作って言ってくれないかい?霊夢ちゃん?」
星夜様はそう言って私の頭を撫でた。……ほんとお父さんと撫で方も,ぶっきらぼうなのも似てる。…そういうことに気づけたのはお父さんとまた会えたから,なのよね。
「はい!もちろんです!ありがとうございました!」
…月のみんなに見送って貰いながら私達家族は月をあとにした。
両手をお母さんとお父さんに握られながら。
〜『10人突破記念特別番外編』終わり〜
はい!お楽しみいただけたでしょうか?初の前編・中編・後編3つに分けたぐらいの長編なのですが…。
今回は『霊夢と輝夜の成長物語』といった所でしょうか?霊夢に至っては霊華マミーも知らない新技「夢想桜花封印」を発動させました!これは天空璋の霊夢のスペルだそうですね!結構いろいろ調べました…。
私自身『シューティングゲーム苦手&PCいじれない』という人間なので原作を遊んだことがないので毎回調べております(汗)今回も新作が出るそうですね!可愛いキャラいるかなぁ…体験版出ているんだったかな?詳しい情報も楽しみですね!
さぁこんなポンコツ主ですが…これからも不定期投稿人間ですが,生暖かく見守って下さればありがたいです…!これからも是非桜少女をよろしくお願いします!見て頂きありがとうございました!
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