訓練兵団に入団して数ヶ月が経過した現在、ジャン・キルシュタインはジョシュア・ジョーンズを高く評価していた。
元々の運動能力も高く、頭も悪くない。授業は真面目に取り組んでいるし、教官からの受けもいい。立体機動についての素養はまだ実践に至っていないため不明だが、ジャンにはジョシュアが落ちこぼれている光景を想像できなかったし、聞けば駐屯兵団に所属していたジョシュアの姉にある程度の話は聞いているらしい。……前情報があるのは強いな、と思う。
才能の塊、というには少々大げさだが、何でもそつなくこなす奴、というのが今のところのジョシュアの評価である。そういう意味ではジャンも自身をそう評価しているが、格闘術を含めた体術だけは及ばない。
以前にクリスタとミーナを教えていたことはあの「死に急ぎ野郎」――エレンから聞いている。その話に興味が湧いたので後に様子を見に行ったが、あまりの訓練の過酷さとそれを教えるに相応しい当人の人外ぶりに容赦ねえな、と呆れた声を漏らすことしかできなかった。
同期の中では頭一つ抜け出るミカサやエレン、ライナー等に並ぶ優秀さだろう。対してジャンは中の上、といったところ。憲兵団を目指すジャンとしては評価に繋がらない対人格闘術を真面目に受ける気にもならず、適当に手を抜きながらやっている。上達など望むべくもなく、この点だけはジョシュアに勝てるとは思えなかった。
長々と述べたが、要するにジャンにとってジョシュアは不得手なことが思いつかないほど欠点らしい欠点の見つからない奴だということだ。巨人から何もかもを奪い返すという大言壮語も、あいつならやりかねないと思う怖さがあった。
「あー巨人駆逐してぇー」
そんなジョシュアにも、やはり欠点というか、弱点の一つくらいはあったらしい。椅子の背もたれに背中を預け、怨念に満ちた視線をテーブルに向けるジョシュアに呆れた表情で言葉を作った。
「お前飯時になるといっつもそれな」
テーブルの上に乗っているのはいつもと変わらないメニューだ。固いパサパサとした味気ないパンが一個に、具なんてほとんど入っていない一皿分のシチュー。足りない奴は芋一個追加することも許可されてはいるが、眼前の男はそんなものは物の数に入らないとばかりにため息交じりに「足りるわけないよなあ」と呟く。
「否定はせんが、どうにもならんだろ。諦めろ」
「僕はこれでも十分だと思うけど」
ばっさりと切り捨てる声に、隣に座るマルコが首を傾げて疑問を口にする。
こいつのことだ、それは単純に食事量に対する感想だけでなく、「この慢性的な食糧不足の中でこれだけ出してもらえれば十分」みたいな聖人君子的な考えもあるのだろう。流石にジャンにはそんな考えを持つことはできないが、食事に関してはマルコと同じくそこまで言うほどではないだろう、と思う。入団する前もこのくらいの量だったのだ。これで少ないというのならこいつは一体今までどれほどの量を食べていられたのだろうか。
「羨ましい限りだマルコ。だがこちとらお前らと違って燃費いい身体してねえんだよ」
ジョシュアもジャンと同じくマルコから聖人君子的な思考を読み取ったのか、全体の雰囲気がいつもよりずっとやさぐれている。
ここ数ヶ月で判明したジョシュアの欠点その一。燃費が悪い。
同期も食事量に関して物足りないと零す奴はいるものの、ジョシュアのそれは異常だ。それが言葉だけではないことはここ数ヶ月の生活が証明しており、食事を取ってから三時間もすればジョシュアの腹の虫が鳴り出している。最初は反応を見せていた同期も今ではすでに無反応で、「もうすぐ飯時だな」ぐらいの感覚しか湧いていないという。慣れというのは恐ろしいものだ。
「そもそもどうしてこんなに食料が少ないと思う。それは人類が壁の中に追いやられたことによる土地不足のため、家畜を飼育する牧場や畑など、本来広いスペースを必要とするはずのものを満足に広げることができないからだ。にもかかわらず土地の生産量に比して壁の中の人口は遙かに多い。……つまり何が言いたいかって言うと巨人ほんと死ねばいいのに」
「最後面倒だからぶん投げたな。いつものことだが」
「僕はいつ「そうだ人間を減らそう」なんて言葉が出るんじゃないかとひやひやしてる」
「……ふむ」
「ごめんそこで考え込むような素振り見せないで。君の場合冗談に聞こえないんだ」
冗談だ、と笑みを見せる。マルコの言があまりにしっくりきすぎたせいでそれさえも黒い笑みにしか見えないが。冗談だよな?
感情の読めない眼前の男にため息を吐きながら、
「勘弁してくれよ、飯の時間になるたびにそれを聞かされる俺達の身にもなれ」
「言い分は正しいと思うけど、毎日聞かされると流石にね……」
「耳タコって奴だ。つかお前、まさか本当はそれが目的で調査兵団選んでるんじゃねえだろうな」
流石にそれはないと思いたいが、あれだけ酷ければその考えが出ても仕方ないだろう。
スプーンを口に運びながら半目を向けるこちらに対し、何を馬鹿なことを、とばかりにジョシュアは鼻を鳴らして言う。
「本当にそれを目的にしてるならそいつは調査兵団じゃなく憲兵団を目指すべきだな」
「ま、そりゃそうだ。噂じゃ憲兵団はここと違って随分裕福な生活らしいしな。憲兵団に入れば肉も食い放題だろうし、今からでも鞍替えしたらどうだ?」
「馬鹿言え、肉なんて日常的に食ってられるのは一部の富裕層だけだ。俺達みたいな下っ端なんてたいして変わらん」
「教官になればいいんじゃない? 教官も、そりゃ勿論中央の富裕層と比べれば劣るけど、結構良い生活してるって聞くよ?」
「肉とか毎日食ってるらしいな。俺達にはほとんど出ねえのに、何だこの差は」
「訓練兵だからだろ。馬鹿言ってねえでとっとと飯食え。不満を口にしたところで何も変わらんし、変えたけりゃ」
成り上がるか、憲兵団を目指すか。そう口にしようとして止めた。
それはありきたりすぎて面白くない。それよりもっと面白いことを瞬間的に閃いた。
ああ、そういえば――と。今思いついたように声を上げると、ジャンは内心を隠そうともせずににやりと口の端を釣り上げ、
「食料庫からとってくればいいんじゃねえか。訓練場の南東側の外れにいくつも倉庫が並んでるだろ。あそこに食料を保存してあるらしいぞ」
「ジャン、それは――」
犯罪だ、とマルコが止めようとする前に。
「その話は本当ですか!」
「うおおおッ!?」
腹をすかせた野生の狼が飛びかかってきたかのような錯覚。耳元で突如として響いた大きな声に思わずジャンが飛び上がった。
――忘れてた、そういやこいつもこういうキャラだったよな!
「サシャ! てめえいきなり話に入ってきてんじゃねえ!」
「教えてください、今の話は本当なんですか!? 嘘だったら承知しませんよ!」
こちらの咎める声も耳に入っていないのか、サシャは鬼気迫る表情で言い募る。あまりの剣幕に押されて思わず腰が引けてしまうのは仕方のないことだと思いたい。
「ていうか、それを聞いてどうするつもりなんだお前は!?」
「燻製肉でしょう!? 燻製肉! ねえ、それ燻製肉なんでしょう!?」
「駄目だこいつ人の話を聞いちゃいねえ――!」
やばい奴を呼んじまった、と内心で戦々恐々としていると、
「燻製肉がほしいか? サシャ」
救いの手は意外なところから伸ばされた。
獲物を狙う鷹のような目がサシャに向けられている。低く静かな声は網の目を縫うように、この荒ぶる空気の中でもするりとサシャの耳に入ったらしい。動きを止めたサシャが、けれど言葉一つ放つことなくジョシュアを見据えている。
「……」
頷きを返す。肯定の返答。ジョシュアはそれを淡々と見つめている。
「どんなことをしても?」
頷く。無言で。……本当に獣みてえだなこいつ。
「最後に一つ確認だ。俺の言うことを聞く気はあるか」
――おい待て。お前、まさか。
「ちょっとジョシュア!?」
「どうなんだサシャ。俺の指示に従えるならお前が望む物を約束してやる。だがそれにはお前が俺の手足となって行動することが必要不可欠だ。だからもう一度聞くぞサシャ・ブラウス。――俺の言うことに疑問も持たず、逆らわず、忠実に従うと誓えるか?」
目を見開くマルコの言葉を無視し、ジョシュアは真剣な表情でサシャに選択を迫る。内心で何を考えているのかなど知れたものではないが、その目には確かに人を惹きつける何かがある。
「燻製肉を手に入れるためなら、喜んで!」
おいこいつジョシュアに心臓捧げてるぞ。誰か止めてやれよ。
「良し。なら数日後頃合いを見計らって呼び出すから、その時まで待機してろ。勿論誰にも言うなよ? 手に入れるためならそれくらい我慢できるよな?」
「了解です!」
威勢の良い返事を残してサシャが去って行く。鼻息荒くずかずかと食堂を出て行くサシャに何事かという視線が集まるが、すぐにいつものことかと視線が戻る。こいつほどキャラが固定されている奴も珍しいな。
それよりも、問題は――去って行くサシャの背中を満足げな笑みで見送るこいつだ。
「おい、ジョシュア」
「貸し一つだ」
「は?」
「誰があいつの剣幕から助けてやったと思ってる?」
「あー……」
頭を掻きながら言葉を濁す。悔しいが確かにこいつの言うとおり、助かった、という思いが強い。もしかしてさっきの提案はそのためか?
「なら、さっきのは本気じゃなかったってこと?」
「どうすんだよあんなに焚きつけて。嘘だったって知ったら呪い殺されそうな勢いだぞ」
もっともこいつの場合、サシャ程度の相手なら適当にあしらって何とかしてしまいそうな気もするが。ただ、あそこまで本気にしておいて説得が効くのかという疑問がある。その辺こいつはどうするつもりだ?
「うん? 何言ってんだ、勿論やるさ」
「……本気か?」
正気か、とこの場合尋ねるべきかもしれない。
「あんな啖呵切っといて説得も何もねえだろ」
「不味いって、絶対ばれるよ」
「そもそもどうやってとるつもりだ、って話だけどな」
鍵は当然かかっていることだろうし、見張りもいるだろう。それらの壁を越えて燻製肉を手に入れる? とてもじゃないができるとは思えない。
しかしジョシュアは自信満々だ。というより気負っている様子がない。教官とすでに話をつけていると言われても信じてしまいそうなほどに自然体だ。
「なら賭けるか?」
――本当に、こいつは大物だと思う。
成功するなんて欠片も信じていないこちらと、遵法意識からジョシュアを止めようとするマルコ。二人の視線を受けて尚、不敵な笑みを浮かべてジョシュアはそう吹っかけた。
それからしばらく、ふと気がつくとジョシュアの姿が消えている日が続いた。
何をしているのかと聞けば、「情報を集めにな」と臆面もなく言い放つ。その言を聞くたびにサシャが硬骨な表情をして涎を垂らすんだが、果たしてあれは本当に頼りになるのだろうか。
そして七日ほどが経過し、なんだかんだでやっぱり流すつもりなのか、と思い始めた頃。
「サシャ、いるか」
「ここに!」
夕食時を迎えて賑わう食堂にて、馬鹿を行う二人組がいる。片膝をついて頭を垂れるサシャに上から目線を向けるジョシュアはすでに主従のそれだ。
というか、あいつ今一瞬でジョシュアのところに現われたように見えたんだが……あながち気のせいと思えないところが恐ろしい。
「飯は食ったか?」
「勿論!」
「美味かったか?」
「微妙でした!」
「腹は減っているか?」
「いついかなる時も餓死寸前です!」
ぐるぐると鳴り出すサシャの腹。そうしている姿は腹をすかせた獣そのものだ。……言ってることはむしろ獣以下だが。
「良いだろう。待たせたなサシャ。――時は来た。鐘が鳴り次第俺の指示通りに動け」
「御意!」
弾けるように顔を輝かせてサシャが頷く。どうでもいいがこいつ今更キャラがぶれ始めていないか。いや燻製肉のため、という意味では確かに終始一環しているが。
「本当にやる気かよ」
声を潜めてジョシュアに問う。
「なんだ、心配してくれるのか?」
笑みを深めるその顔に、馬鹿言え、と半目を向ける。
「万が一があった時が怖えだろうが。お前とよくつるんでいるのは俺だろうし、となれば当然疑いの目を向けられやすいのも俺だ。そんな面倒は御免だぞ」
「こんな状況にぴったりの言葉がある。――バレなきゃ犯罪じゃないんだよ」
「お前のその自信は何なんだ……? 何の確信があってそんな顔ができる?」
本当に、こいつはよくわからない。
そもそも食料庫の備蓄なんて、きちんとリストに残して保存しているに決まっているのだ。減れば当然教官も気付く。鍵や見張りも問題だが、その最大の壁をこいつはどう乗り越えるつもりなんだろうか。
壁だらけだ。むしろ壁しかないと言えるだろう。壁に囲まれたこの世界のように。
「ずっと秘密にしてたんだが、実は俺には勝利の女神がついている」
「はあ?」
子供が自分の宝物を自慢するように、大仰に胸を張ってジョシュアはそう言った。だがその内容はあまりにも意味不明で、「こいつついに頭がいかれたか」くらいにしか思えない。
巨人に支配されるこの世界において、神ほどその存在を疑われているものもいない。ウォール教とかいう胡散臭い奴らはそんなあるかどうかもわからないものを大真面目に信仰しているらしいが、まさかこいつもその気があったのか?
一層冷たくなった視線に対し、しかしジョシュアは動じない。
「“柔らかくそして濡れている”神様が俺に語りかけるのさ。その言に従って今まで失敗したことはない」
「すまんそれダウトだわ」
そろそろこいつとの付き合いを真剣に考え直すべきかもしれない。
「――とか言ってたのになあ」
冗談だと思っていた。あんな台詞を残して特攻する馬鹿だ。冗談だと思わない方がどうかしている。誰に聞いたところで手放しで同意してくれることだろう。
だというのに、小一時間の間を置いて寮棟の陰に帰ってきた男の両手には戦利品である燻製肉が、幻でも何でもなく確かに紙袋に包まれて握られている。
「サシャはどうした?」
「森の中に肉放り込んだら全力で飛んでったぞ」
「何がどうしてそうなった」
「あいつ、肉を持ってきた瞬間に我を忘れて飛びかかってきてなあ。言葉も通じない有様で面倒だったから、つい」
「割と違和感なく受け入れてる辺り僕はもう駄目かもしれない」
遠い目をするマルコにかける言葉が見つからない。客観的に考えれば相当荒唐無稽な話を聞いているはずなんだが、どうして「ああいつものことか」なんて考えてしまっているのだろう。
「ま、あいつのことは明日人里に降りてきていることを祈るとして、だ。ほれ、お前らの分」
「あん?」
二つ持っていた紙袋の内、一つを差し出してジョシュアが言った。
「おいおい、何のつもりだよ」
あれほど食に執着していたこいつが、恐らく大変な労力を費やして手に入れただろう肉を一切れも渡すなんて、どんな風の吹き回しだ?
言外にそう含みながら問いかけると、
「口止め料に決まってるだろ。考えられる限りの対策はしたが、それも結局お前らに口を割られちゃ話にならん。それになんだかんだお前らも食いたいだろ? 滅多に食えない肉だしな」
……素直に頷くことは憚られる。とはいえ悔しいが確かに、肉なんて物資の少ないこの世界じゃそう食えるものじゃない。黙っているだけでもらえるなら天秤は確実に肉に傾く。
「……それにお前ら、賭けのこと忘れちゃいねえよな?」
唇を釣り上げるジョシュアに、思わず舌打ちを一つ打つ。
流石、黒い。このタイミングで言われたら頷くしかない。
負けを認めるしかないだろう。がりがりと頭を掻きながら吐息混じりに言葉を作った。
「わーってるよ。俺達の明日の飯の半分はお前のもんだ。それでいいよなマルコ?」
「あ、ああ。それはいいんだけど」
「何だ、不満なのか?」
不満っていうか、とマルコは眉をハの字にしながらジョシュアを向き、
「ねえ、ジョシュア。どうしてこんなことをしたのさ」
「どうして、とは?」
「肉のために、っていうにはちょっとリスクが高すぎたからさ。今回のこと。君みたいに損得勘定をきちんと計算できる奴がするのはちょっと意外だったから」
キャラ的にはむしろぴったりだけど、と小声で呟いたのは聞こえなかったふりをしておこう。
マルコの言葉に、何だそんなことか、とジョシュアは笑みを見せた。
「気にしすぎだろう。できると思ったからやっただけだし、空腹という不満は常にあった。サシャが乗り込んできたタイミングも良かったし、何より俺自身が面白そうだと感じた。それだけだ」
「見事に我欲塗れの思考だな」
「むしろ我欲以外必要なのか?」
臆面もなくそう言い放てる辺り大物だなあと思う。
それに、と続けるジョシュアの雰囲気が変わる。どこか抜けた空気が、透き通った水を思わせる希薄なものへと。
「卒業しちまえば、こんなことはもうできない。何せ一年後にはこの中の何割が生き残っているかわからない世界だしな」
「……」
そんなことはない、と楽観視できる人間はここにはいない。調査兵団を目指すジョシュアは勿論だが、憲兵団を目指す俺やマルコもどうなるかなんてわからない。明日の平穏を信じて生きられる奴は余程の盲信者かただの馬鹿だ。
「だからまあ、たまにはこんなのもいいだろうさ。毎日人類のために心臓捧げて頑張ってるんだ、少しくらい良い目を見たって罰は当たらん」
「今気付いたんだが、お前その台詞犯罪者の常套句じゃね?」
「割と良い空気漂わせてたのにその一言で台無しだよ」
むしろ良い空気だと思ってたのかよ、と明らかな逆恨みでこちらに半目を向ける馬鹿にため息を吐く。
「……そう、だね。卒業したら離れ離れになってしまうわけだし。たまにはこういうのも悪くない」
小さな声に視線を向ければ、先程まで難しい表情をしていたマルコが吹っ切れたように笑っている。
その様子に戦慄を覚えた。
「順調に毒されてるなマルコ。規律第一のお前がお咎め無しどころか犯罪者の片棒担ぐとは。明日は槍でも降るんじゃねえだろうな」
「その台詞、君だけには言われたくないと今強く思ったよ」
二人を見つめるマルコの表情は何だかとてもくたびれていたという。
後日談だが、翌朝野生の狼の群れに交ざっているところを発見されたサシャは無事(?)人里に降りてきた。発見した時には言葉も通じずに苦労したそうだが、とある訓練兵の一人が向かったところ、見事な敬礼とともに我を取り戻したらしい。
それからしばしば同期の中でその訓練兵とサシャが主従のように接する光景が見られ、訓練兵の間では二人の仲を邪推する噂で持ちきりになったそうだ。一夜の間に何があったのか、お互いのどこに惹かれたのか、もう一線は越えたのか、そもそも本当に付き合っているのか、それより受け攻めはどうなのか。
その噂に終止符を打ったのは一人の女神だった。
「二人はどういう関係なの?」
恐る恐る尋ねた女神にサシャは輝かんばかりの笑顔でこう答えたそうだ。
「ジョシュアは私のご主人様です!」
同期の中で彼のイメージが疑いようもなく定まった瞬間であった。
妖怪首置いてけならぬ肉置いてけが憑依したり、野生に戻ったりさせてもキャラ崩壊してる気がしない。不思議!(←
さりげなく今まで不遇な扱いを受けていたキャラ・設定の救済回。
サシャとかマルコとか、彼らのファンなら楽しめるんじゃないかなぁって(画面から目を逸らしながら
今作戦の全貌についてはまた舞台裏的な感じでここか、活動報告にでも上げようかと思います。……暇があれば。
これでおおよそのキャラとは絡ませられたと思うのでそろそろ原作行こうかと思ってますが、その前にあと一話だけ付け足す予定です。