理想郷で言葉を無くす   作:アマハラ

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続きました。

基本、ストーリーは世界樹の迷宮5に沿ってるといいな。


二話目 盾を持つ

「お昼ご飯美味しかったねー」

「まさかジェネッタちゃんがあんなに料理がうまいとは…負けたわ」

 

クオリティが高いお昼ご飯を食べれて幸せです。

 

「さて、お昼ご飯も食べたことですし、ギルドに向かいましょうか」

「はーい」

「行ってらっしゃいませー!」

 

ジェネッタの元気な声を聞きながら私たちはギルドに向かう。

…がオルーナがアリスと反対方向に向かって歩き出す。

 

「ちょっとオルーナ、そっちは反対だってば」

「あ、あれー、そうだったっけ?」

「昨日も同じこと言ったわよ!?」

 

オルーナの方向音痴は筋金入りと、話は聞いていたが…これほどとは。

 

こうしてオルーナだけが別の方向に向かおうとし、アリサがロープを引っ張って対処する。

その繰り返しが10回以上ありながらも無事。冒険者ギルドにたどり着けた。

 

 

冒険者ギルド 

 

 

「さて、やっと冒険者ギルドにたどり着いたわね」

「ごめんねアリサー」

 

ここが冒険者ギルドか、石造りで頑丈そうな建物だな。

 

「ここはクーのギルドの登録と適性検査、あと訓練をするのよ」

 

ギルドへの登録は聞いてたが適正検査とは何なのだろうか?

 

「適正検査ってのはねー、世界樹で探索する際の自分の立ち位置をわかりやすくするものなのよー」

「盾や剣を扱うのが上手い人が、得意ではない弓を持って探索にいかないように調査するのよ」

 

なるほど、物を売るのが上手い人が、物を作る作業に入らないようにするようなものか。

 

「さて、詳しいことは後で話すとして、登録に向かいましょか」

 

そういってアリサがカウンターに向かい、私もそれについていく。

カウンターには女性が座って書類を整理していた。

 

「今大丈夫かしら?」

「あら、アリサさん、大丈夫ですよ。お仲間が見つかったの?」

「ええそうなの、ただ彼…クーは言葉が喋れないみたいで、

                文字も書けないようだから私の代筆で大丈夫かしら?」

「ええ、大丈夫よ、何かわからない所があれば私に聞いてね」

 

アリサが質問をし、それを肯定か否定で答えることで意思を伝え、書類を書き終えることができた。

 

「書き終わったわよ」

「お疲れ様、確認するわね」

 

そういって女性が書類を見直す。…どうやら不備は無かったようだ。

 

「大丈夫よ、後は適正検査ね。これをもって訓練室に行くように、今ならエドガーさん、ギルド長が見てくれるはずよ」

 

そう彼女は喋り、木でできた札を渡してもらう。

 

「あら、ちょうどいい時間だったのね。それでは行きましょうか、クー」

「そういえばアリサさん、オルーナさんはどちらに?」

「…ごめんクー、オルーナ探してくる」

 

書類を書いている時に迷子になったオルーナを探しにいったアリサに手を振る。

 

「えっと、クーさんでよろしいかしら?」

 

カウンターの女性が質問をしたので頷く。

 

「ああよかった、訓練室なんだけど。そこの廊下の突き当たりを右に行った所にあるの。ギルド長は全身鎧姿だからわかりやすいと思うわ」

 

訓練室とギルド長の姿を教えてもらい、頭を軽くさげ感謝を示した後。言われた通りに進む。

そこには剣の素振りをする者や、弓で遠くの的を中てる者、呪文を唱えたと思ったら目の前で爆発し気絶する者もいた。

色々な訓練をしている人たちを見ている全身鎧姿のギルド長が居た。

 

「ん?貴様新人か、札を見せてみろ」

 

そう言われてさっき貰った木の札を見せる。

 

「そうか、適正検査か。ならば適正検査を始めよう。最初にやるのは武器選びだ。直感でいいから何でも選んでみろ」

 

そう言われ並べられている武器の見てみる。

剣や弓、デカい鎌に銃、拳のプロテクターや棺桶もあったがどれもしっくり来ない。刀は少し惹かれるものがあったが、これじゃないと感じた。

 

ふと気になって防具を見てみると盾が置いてあった。それを手に取り振り回してみると、とてもしっくりくる。

 

「ほう、珍しい。武器と言われて盾を持つとは。いや、悪いことではない。盾も立派な武器だ。その頑丈さと重さで相手を叩き潰せる」

 

そう言われて改めて盾をみる。…確かに叩き潰せそうだ。

 

「ただ、それも盾を巧く扱えたらの話だ。今から一週間で世界樹でも通用するようになるよう調整する。

        まずは攻撃を防ぐことの訓練だ。暇そうなやつに声をかけ、手伝って貰え」

 

そういってギルド長はこの場を後にする。どうやら他の人に助言を言いに行くらしい。

このまま立っているわけにもいかないので、訓練を始めよう。

 

…ギルド長は声をかけろと言っていたが、喋れないことを忘れてたな…。

どうにかするか。

 

よし、まずは訓練が一通り終わった人をさg「ちょっといいかい?俺の戦闘訓練の手伝いをしてもらいたいんだ」アイテカラキタカー

 

いきなり相手が見つかって驚いたが幸先が良い。もちろんと頷く。

 

「ありがとう。それじゃあよろしくお願いします」

 

お願いします。軽く頭を下げる

盾を構え、相手をみる。

腰や背中には武器がないように見え、拳には包帯を何重にも巻いていることから、戦闘スタイルは至近距離での戦闘か?

 

そう疑問に感じていると相手が動きはじm…速い!?

 

気づいた時には目の前におり、拳を横に振っていたが盾で何とか防ぐ。

相手は驚いた顔をしながら、今度は反対の拳を私の顔面を狙って撃ってきた。

盾は間に合わないと感じ、急いでしゃがむ。拳が髪の毛をかすったが避けれた。

 

相手は距離を取り、私に声をかけてくる。

 

「いやー、驚いた。盾の構え方は素人なのに身体能力と判断力で対処するとは。これは盾の使い方を学べば化けるな!」

 

驚いたのはこっちだ、初心者相手にあの踏み込みとか馬鹿じゃないのか!?

 

「おっとすまない。怒らせたようだ。言い訳になるが、エドガーさんに最初の踏み込みは全力で行くようにと言われててな。試すような真似をした」

 

エドガー…ギルド長か、あの人はいつの間にこの人と話してたのだろうか。

 

「さて、お礼と言ってはあれだが、盾での防ぎ方を教えよう。構えてくれ」

 

相手の雰囲気が変わり、疑問を頭から追い出す。  よろしくお願いします。

 

「まずは盾の基本的な構え方から…」

 

 

こうして、盾の基本的な扱い、戦闘時に見るところ、視覚外からの攻撃の対処などを教えてもらい。有意義な時間であった。

 

「いやー、癖が付いてなくて教えやすかったからつい色々教えちゃったよ」

 

教えていいただいてありがとうございます。 頭を下げる。

 

「別に気にしなくていいよ。そういえば名前を教えてなかったね。俺の名前はロビン、よろしく」

 

よろしく。 握手をする。

 

「君の名前は?」

 

言葉が喋れないのをジェスチャーで伝えると彼は納得したような顔をした。

 

「言葉がしゃべれないから戦闘中でも声を出さなかったのか。ようやく納得したよ。無口の人でも一言は喋るから違和感があったんだ。仲間はいるのかい?」

 

その質問に頷くと彼…ロビンはじゃあお仲間の方に聞きますかといった。

 

「で、今お仲間さんは何処に?」

 

わからない、とジェスチャーをしようとしたとき。私のことを呼ぶアリサの声が聞こえた。

 

「クー、オルーナやっと見つかったわー!」

「お、もしかしてあの少女がお仲間かい?」

 

見た目はそうです。頷く

 

「あら?あなたは?」

「失礼、俺はロビン、彼の訓練を筋トレをやりながら担当してました」

 

その情報いる?訓練中に指示してるときにダンベル持ってたのは筋トレのためか。

 

「クーの訓練をしてくれてありがとう。私はアリサ、ロープの先にいるのがオルーナよ」

「モグモグゴクン…オルーナでーす」

 

何食べてたんだ…

 

「いやはや、彼…クーは身体能力だけを見ると普通に世界樹でも通用するので技術を教えてただけですよ」

「え、クーはそんなに身体能力が高いの!?」

「あれ、把握してなかったんですか?」

「実は仲間になったのが今日だからあんまりクーのこと知らないのー」

 

俺もアリサやオルーナのことは知らないな。首を縦に振る。

 

「え、結構親しい間柄のように見えましたが…」

「目の前で何度も気絶したのを見たら優しくなるわよ」

「一般的な事知らないのに頭は良い方で、悪意が微塵もなかったからー」

 

命の恩人ですし。

 

「そうですか、仲間とはそんな感じで作るんですか」

「いや、結構特殊だと思うわよ」

「仲間いないのー?」

 

オルーナよ、この人言葉使いが優しいしカッコいいし強いから仲間は流石にいるんじゃ

 

「恥ずかしながら仲間と呼べるのは妻だけですね」

「既婚者なの!?」

「なんでー?」

 

既婚者という情報を聞いて落ち込んだアリサは放っておいて、オルーナと同じ疑問が浮かんでた。

 

「実は妻と一緒に冒険をしてたんですけど、大体のギルドは勧誘されるときはどっちかだけとか、別のパーティにされるというのが多くて」

「それで奥さんと二人だけとー」

「そういうことですね」

 

仲が良い夫婦なのか。

 

「ならば!私たちのギルドに入りましょう!奥さんと一緒に!!」

「あ、アリサ復活したー」

 

お帰りアリサ

 

「え、いいんですか?」

「丁度三人しかいないし、あなたたちが入ったら男二人、女三人のちょうどいいパーティじゃない。もちろん奥さんに許可をもらってからね」

「オルーナさんやクーさんはいいんですか?」

 

ロビンと訓練してて誠実な人だと判断した。頷く

 

「あなたと奥さんは信用できそうだからー」

 

私たちの反応を見てロビンは嬉しそうな顔をし、こう言った。

 

「わかりました。では妻と話し合って決めます。丁度妻と合流する時間帯なのでアリサさんたちも行きますか?」

 

その言葉をロビンが言った後、アリサが返事をしようとしたとき。

 

「行く、必要、無い。ベルガ、来た」

 

言葉が響いた。

 

「今、会話、聞いた。ベルガ、ギルド、ロビンと、入る」

「来てたのかベルガ!紹介します、妻のベルガです」

「夫、共々、よろしく」

 

こうして、ロビンとベルガが仲間になった。

 

「えっと、ロビンの奥さんのベルガさんよね?聞いてたと思うけど、私はアリサ、よろしくね」

「よろしく、アリサ。挨拶は、大事」

「あたしはオルーナだよー」

「オルーナ、よろしく」

「よろしくー」

 

「で、彼がクーよ」

「そうか、クー、よろしく」

 

よろしく。手を握る。握力が強い!?

 

「ん?何故、喋ら、ない?」

「あー、かれ喋らないんじゃなくて喋れないのよ」

「そうか、ごめんな」

 

大丈夫だよー。軽く首を振る。

 

「では、ギルドメンバーが増えたから登録に行きますか!」

「はーい」「わかりました」「おー」 了解

 

 

 

  冒険者ギルド カウンター

 

 

カウンターでロビンとベルガが書類を書き終わる。

 

「はい、これでロビンさんとベルガさんはアリサさんのギルドに入りました…が!」

「え、何かあったかしら?」

「実はギルド名が決まってませんので世界樹探索に必要な許可が下りません」

 

ギルドの名前聞いてなかったけど決まってなかったのか。

 

「アリサさん、昨日書き忘れましたか?」

「そうではなくて、アリサさんがギルドメンバーの最低人数を五人に設定されたので昨日の書類にはありませんでした」

「そういう、ことかー」

 

ギルドの名前か、私の名前のことを考えると直ぐに決まr「スターゲイザーで」決まってた!?

 

「スターゲイザーですね、良い名前だと思います」

「此処に来る前から考えていたからね」

「考えすぎて橋から落ちた時もあったねー」

 

どうしたら橋から落ちるのだろうか、隣をみたらロビンも不思議そうな顔をしてた。

 

「オルーナ!…ごほん、とにかくギルドの名前はこれでいいわよね?」

 

その質問にギルドメンバー全員が肯定したことで。

 

ギルド ≪スターゲイザー≫ 創立

 

「これでギルドが出来ましたが処理が終わるのが明後日ごろになります。そろそろ夜も近いので宿に戻られては?」

「そうすることにするわね。皆!宿に戻るわよ!」

 

こうして冒険者ギルドから出た帰宅途中

 

「そういえばアリサさん、私たちはアリサさん達と同じ宿にしたほうがいいでしょうか?」

「そうした方がいいかもね。何処の宿なの?」

「ジェネッタさんの宿です」

「あ、一緒の宿だったのかー」

「みたい、だな」

 

偶然だねー。…なんかさっきから都合がいいな…

 

「それなら部屋の番号を教えてもらってもいい?」

「良いですよ番号は…」

 

 

こうして、仲間が増え、ギルド≪スターゲイザー≫の仲間が揃った。

 

 

 

「おかえりなさーい!あれ?アリサさん、何故ロビンさん達と一緒にお戻りに?」

「ロビンとベルガが私たちのギルドに入ることになったのよ」

「おー!それはめでたい!」

「帰る、途中。結成、祝い、決まる。いい店、知る?」

「それなら魔女の黄昏亭がいいですよー!あそこ結構良いお酒があるんですよー」

「じゃあそこにするわ」

「では荷物を置いて俺たちはそこに向かいますね」

「わかりましたー!楽しんでくださいねー」

 

楽しんでくると頷く。

 

 

 

   魔女の黄昏亭

 

 

 

「あら、いらっしゃい。初めての顔だけど冒険者の新人さん?」

「そうだよー、今日は結成記念で飲みに来たのー」

「それなら空いている席に座ってね。何を飲むか決まってるの?」

「私はエールをお願い」「あたしは醸造酒ー」「俺はワインをお願いします」「ベルガ、蒸留酒」

 

私はどうしようか、アリサと同じ物が無難かな?アリサに顔を向ける。

 

「あ、彼の分は私と同じエールで」

「分かったわ、少し時間を頂戴」

 

「おまたせ、エールが二つに醸造酒、ワイン、蒸留酒ね」

 

そう言われて出てきたのが顔ぐらいの大きさのジョッキ二つにラベルが違う瓶が二つ、あとワインボトル。

 

「…あれ、ジョッキってこんなに大きかったかしら」

「あら?知らなかったの。アイリオスだとこれが普通よ」

 

アリサがひきつった顔してるのをスルーし、他のみんなはグラスにお酒を注いでる。

 

「アリサ、始めようよー」

「っは!そ、そうね。…こほん。では、ギルド≪スターゲイザー≫結成を祝って  乾杯  」

 

「「「乾杯」」」  乾杯。ジョッキをグラスに当てる。

 

 

…実はここからの記憶が無く、起きた時に証言者、店主のメリーナから聞いた話によると。

 

まず私がエール一杯飲み切って倒れるように眠る。

次にそれに気づいたアリサ、毛布を掛けようとしたがオルーナにベルガが飲んでた蒸留酒を飲まされ撃沈、今はトイレに籠っている。

それを見ていたロビン、ワインをボトルごと飲みながらベルガの持ち上げて筋トレ開始。

オルーナ、寝ている私に倒れ、アレを吐きながら睡眠。今は私の替えの服を買いに行ってるがまだ、戻ってきてない。多分迷子。

ベルガ、ロビンに持ち上げられながら蒸留酒五本目突入。今はロビンと一緒にオルーナ探しにいってる。

 

 

なんともまあ最悪であると、アリサの背中をさすりながら私は思った。




冒険者ギルド

そこは色々な冒険者が集まる魔窟である。
基本的には静かだが、冒険者の中には血の気が多いものや、瘴気を体に纏うもの、ドジっ子の毒使い、欠伸が出ると魔法を暴発するもの、ペットが何十体もいるものなど。
様々な冒険者が集まる所なので一週間に一度は冒険者ギルドで騒ぎが起きる。

酒乱の剣士がギルドにいる冒険者全員に蒸留酒を口に突っ込み。
酔っ払いを量産させ、冒険者ギルドを機能停止にさせたのは有名な話である。

ともかく必要が無ければ近づかないほうが賢明である。


「アイリオスの施設一覧」より一部を抜粋
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