勘違いヒーロー、誕生。   作:さらだ

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魔法、それは聖なる力

 

魔法、それは未知への冒険

 

魔法、そしてそれは勇気の証!

 

溢れる勇気を魔法に変える!

 

 

魔法戦隊、マジレンジャー! 

 

 

 

 

 

side 〔勘違いな男・トオル〕

 

岩場におれは追い詰められている。

 

ちょっくら散歩に行くかと、出掛けた矢先、ザンギャックにみつかり、逃げ回った。おれは極力、街中で《ジャンプキー》を使いたくない。だって目立つだろ?ホワイトに安全に平和に生きるためだ。

 

付近に人がいなくなったのを確認して、家宝の携帯電話を取り出す。この携帯電話、正式名称《モバイレーツ》っていうらしい。鍵穴に《ジャンプパイレーツ》の鍵を差し込む。ジャンプパイレーツとは、ジャンプのシンボルマークで、みなさんお馴染みの海賊マークのことだ。

 

 

数秒もしないうちに、おれは黒いヒーローコスチュームに変身した。しばらくザンギャックを叩きのめす。(おそらくこいつらは下っぱだろう)

 

みると、おれを囲むように周囲に敵が倒れている。やめろ。これじゃ、おれが悪者じゃないか。いや、いまのおれこそおたずね者か.........(遠い目)

 

「あ!」

 

いつぞやのピンクのワンピースのお嬢さんと視線があった。

 

「どうした、アイム」

 

ブルーのジャケットの男がピンクのお嬢さんに聞く。

 

「あの方......黒い服をお召しになられています!」

 

「ラッキー!これで宇宙最大のお宝ゲットね!」

 

黄色いジャケットの勝ち気な目をした女が獲物を狙うがごとくおれをみる。ブルーの男も同様だ。

 

.........おれの【なんかヤバイレーダー】が反応している。絶対こいつら厄介事運んできそうな気がする。

 

ん?《ジャンプキー》があるじゃないか!!取りに行きたい。ならばこいつらの注意を他所に向けないと。おれがグタグタ考えてる間に赤コートと緑も来た。

 

 

「「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」」

 

 

へ、変身したんですけどォォォ!!おい、おれのこと忘れてるよね?引き留めといてわすれちゃってるよね?

 

 

彼らは懐刀をごそごそと探り、《ジャンプキー》に似た鍵をモバイレーツに差し込んだ。え、おまえらも持ってんの、モバイレーツ!?

 

 

「「「「「ゴーカイチェンジ!」」」」」

 

 

彼らは《マジレンジャー》とかなるやつらにフォルムチェンジしたらしい。ところでおまえらのモバイレーツって家族割ですかァ!!?

 

辺りに着信音がなる。

 

緑が「新しい魔法だ!」と声を弾ませ、ピンクが「メールでくるのですか」と感心している。

 

魔法ってファンシーだな、オイ。

 

 

だがな、

 

 

諦めないのがおれの魔法だ!!!

 

やつらが夢中になっている間に五葉のジャンプキーを回収した。

 

 

 

side ハカセ(ゴーカイグリーン)

 

いやー、いきなりひどいめにあったよー......やっぱりザンギャックを怒らせたからだよ。幸い、ゴーカイガレオンは大丈夫そうだし、今日のところはおとなしく退散した方がいい。

 

って、またザンギャックだ!

ゴーカイチェンジ!

 

 

 

 

うまく戦ってたけど、ザンギャックによる爆発でぼくの意識は遠ざかっていった。

 

 

「おい。起きろ、ハカセ」

 

マーベラスの声で意識がもどった。辺りは木が生い茂っていて、ぼくは森の中で倒れていた。たぶん、ザンギャックの爆発で飛ばされちゃったんだ。

 

「ザンギャックが来るとは予想外だったね」

 

声が聞こえた。森の中に人影がみえる。「だれだ」と、マーベラスが声の方へ向く。

 

 

「魔法を忘れた魔法使いさ......」

 

 

黒い服を着た男だった。ナビィが「黒い服を着た人間がいいことを教えてくれるぞよ」と言っていたのを思い出す。

 

「もしかして、君が宇宙最大のお宝を知っている人?」

 

「あぁ。知ってるよ」

 

マーベラスも口角をあげて「マジか?」と確認する。男も「マジだよ」と言い、木から飛び降りた。

 

男はぼくたちがまだスーパー戦隊の力を半分も使いこなせてないと言い、彼を変身をしないで捕まえることになった。待って!マーベラス。

 

「ザンギャックの罠かも。ちゃんと調べて確証を掴んでからじゃないと、ぼくは動くべきじゃないと思う。」

 

すぐに男を追いかけようとしたマーベラスの肩を掴み、引き留める。マーベラスは「......なるほど」と、ちゃんと頷いて、ぼくの意見が聞き入れられたかと思ったら......ニヤリと笑って、「じゃあな」と行ってしまった。えぇ!待ってよぉ。とりあえず、ルカとジョーとアイムに連絡しないと......!

 

 

男に追い付くと、ぼくとマーベラスは火に囲いこまれた。

 

ぼくは完璧に計算してやるのは得意だけど、確証がないのはこわくて勇気がだせない。だから、火の中を突き進めないって言ったら、

 

 

「言いたいことはわかった。

 

おれを信じろォ!」

 

マーベラスに投げ飛ばされた。うわぁぁぁ。だ、大丈夫だった......「だろ?」でもマーベラス、投げることはないじゃないか......

 

追い詰めたとおもったら、崖の向こう側に男がいた。こわい。ムリだよ。あろうことか、マーベラスは助走をつけて飛び越えようとした。途中、邪魔が入って、マーベラスは宙ぶらりんになっている。サーベルで身体全体を支えていた。マーベラス!!大丈夫!?

 

「おれは大丈夫だ。それよりアイツを捕まえろ。さっきのおれみたいにやりゃいいんだ」

 

「ダメだよ。ぼくにはそんな勇気、ない。」

 

「なくても出せ!宇宙最大のお宝のためだぞ」

 

下をみると、波が強く打ち付けている。や、やっぱりぼくにはダメだよォ。向こうの崖をみると、マーベラスの上の岩が崩れそうになっている。このままじゃ、マーベラスが危ない!!

 

ぼくは竹を切って、それを棒高跳びのように支えにして飛んだ。銃で岩を粉砕し、きれいに着地は決まらなかった。うわぁぁぁ。

 

ガシッとぼくの手が握られた。

 

「不思議な海賊だね、きみは。宝物じゃなくて、仲間のために勇気を出すなんて。」

 

た、助かった......

 

「試したかいがあったよ。

 

 

勇気。それが魔法で戦うマジレンジャーの本当の力なんだ。

 

いまの君なら、マジレンジャーの大いなる力を引き出せるよ」

 

勇気が力?

 

「34のスーパー戦隊の大いなる力を全部引き出せば、きっと宇宙最大のお宝は手に入るよ」

 

男にマジレッドの面影がみえた気がした。いうや否や男は忽然と姿を消した。

 

 

マーベラス、ジョー、ルカ、アイムも合流していたら、ザンギャックが攻撃をしてきた。

 

みんな、ドーンといくよ!

 

マージマジ ゴーゴーカイ!!

 

 

ぼくらはマジレンジャーの大いなる力を使って、ザンギャックを倒した。それで、ぼくは森で出会った黒い服を着た男の話と、大いなる力のことをみんなに話す。

 

「そうですか。ハカセさんが黒い服の方を。.........では、わたくしが見つけた黒い服の方は何だったのでしょう」

 

まさかアイム、怪談話で怖がらせようとしてる?ふふん!今日のぼくは《勇気》があるから大丈夫!ドーンとこい!

 

 

 

.........や、やっぱりこわいや。

 

 

 

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