勘違いヒーロー、誕生。   作:さらだ

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目の前には犬のお巡りさん。(宇宙警察)

その横には赤コート。(巷で噂の宇宙海賊)

そしてザンギャック。(地球侵略か?)

 

この三つ巴にどういうわけか、おれが出くわしてしまった。正直にいって、いますぐ、Uターンしたい。

 

そうは問屋がおろさない。ハイ。何々、地底ミサイルだって!?何、物騒なモノもってんだ。ザンギャックのやつらを赤コートと宇宙警察にまかせ、おれは地底ミサイルの解除にとりかかった。

 

 

 

ジャンプキーは変身したキャラの力を引き出すことができる。たとえば、ローだったら、オペオペの能力者になれる。だが、当然そのキャラの性格もおれに少し乗り移るといったらいいのか?多少影響が出る。だから、両さんになると大抵おれの財布はスッカラカンになっている。

 

 

だが、両さんは競馬やパチンコなどのギャンブルに麻雀、ゲームやプラモデル作りなど多岐にわたり、それらはプロ級の腕前だ。かくいうおれのマニア知識はこち亀きっかけだ。サブカルチャーに異様に詳しい。

 

おまけに手先も器用で何でもこなす。これは流行にも敏感であり、パソコンや携帯電話、最新の家電事情などにも精通している。

 

 

よって、この地底ミサイルも両さんの手にかかれば問題ない。

 

普通の一般人なら地底ミサイルを前にしたら大抵おののく。

 

だが、いまのおれはこち亀の両さんだ。

 

人間離れした身体能力と生命力の持ち主であり、自転車で自動車を追いかけ回したり、常人だったら普通に死んでいそうな目に遭っても絶対に死なない。死亡フラグもなんのその!ギャグ漫画だからこその、このクオリティ。さすがフリーザと対峙したキャラだ。

 

無事にミサイルを解除したおれは宇宙警察に礼を言われた。ついでにそいつの手当てもしておいた。たまには慈善事業だ。一日一善!彼らが不思議そうにおれをみるから、「ばかを言うな。おれは腐っても医者だ」と、言った。まったく、失敬なやつらだな。

 

 

「いいってことよ。」

 

礼を言われ、ヘラリとおれが右手をあげると、一枚の紙がひらりと犬の宇宙警察がそれを拾った。

 

「......な、これは。手配書じゃないか!」

 

うげ。ばれちまった。観念して、両さんのジャンプキーをとき、いつもの白衣に戻った。

 

「この手配書は【トオル】だな。こいつの悪名は宇宙に知れ渡っている。数年前から姿が確認されていないが。......おまえがそうだな?」

 

「.........だったらどうする?」

 

ほぼ確信した口振りでおれに言う。だから、おれも挑発的に答えた。

 

 

 

「逮捕する!」

 

 

 

えぇぇぇぇ!!!さっき、そこの赤コートは逮捕しなかったじゃないか!おれもザンギャックの濡れ衣だァ!!

 

おれが反論しようとすると、バンという宇宙警察がこう言った。

 

「【死の外科医】トオル。懸賞金、450万ザギン。シュウエイ星出身。故郷をザンギャックに侵略され、爆破された。そして、ザンギャックにより、指名手配される。」

 

うん、そうそう!ザンギャックがおれの故郷を潰したんだ。

 

「......だが、不法な医療行為。具体的には高額な医療費請求。他人の心臓を奪い、恐喝。器物損壊。その他諸々、いろいろ出てきた。」

 

な、なんだとォォォォォォ!!

 

そりゃぁ、ジャンプキー手に入れてハッチャケた覚えはある。.........調子のってました。ハイ。でもな!それらほとんどはザンギャック絡みだ!!

 

おれに手錠がかけられようとしたとき、赤コートが声をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

side マーベラス (ゴーカイレッド)

 

宇宙警察と一時休戦して、ザンギャックの企みを阻止することになった。やつらは地底ミサイルを発射させようとしてる。だが、そうはさせねェ!

 

眉毛が繋がった警官の男がおれたちに「ザンギャックどもは任せた!」と言い、地底ミサイルを解除し始めた。オイ。おまえ、下がってろ!

 

だが、男はものすごいスピードで解除した。凄まじい集中力だ。おまけに宇宙警察のけがをみつけるなり、手当てし始めた。とんだお人好しだ。宇宙警察も驚いて男をみる。その顔には「何故」とかかれているようだった。

 

「ばかを言うな。

 

おれは腐っても医者だ」

 

そいつのまっすぐした眼差しは気に入った。

 

 

 

デカレンジャーというスーパー戦隊の大いなる力を手に入れたおれたちはその力を使い、ザンギャックを倒した。

 

おれたちの逮捕はしないらしい。おれたちの指名手配はザンギャックによる捏造だったことが明らかになった。

 

宇宙警察に礼を言われ、「いいってことよ。」と、ヘラリと男が右手をあげると、一枚の紙がひらりと舞う。宇宙警察がそれを拾い、驚愕の顔を浮かべている。

 

「......な、これは。手配書じゃないか!」

 

男は観念した様子で白衣の姿に変化した。

 

「この手配書は【トオル】だな。こいつの悪名は宇宙に知れ渡っている。数年前から姿が確認されていないが。......おまえがそうだな?」

 

「.........だったらどうする?」

 

【トオル】?何処かで聞き覚えがあるな。それに、あの白衣、見覚えがある。

 

 

 

「逮捕する!」

 

 

 

白衣の男が反論しようとすると、デカレンジャーのバンがこう言った。

 

「【死の外科医】トオル。懸賞金、450万ザギン。シュウエイ星出身。故郷をザンギャックに侵略され、爆破された。そして、ザンギャックにより、指名手配される。」

 

.........こいつ、賞金首だったのか。お人好しの地球人じゃねぇのか。

 

 

「......だが、不法な医療行為。具体的には高額な医療費請求。他人の心臓を奪い、恐喝。器物損壊。その他諸々、いろいろ出てきた。」

 

 

.........なんだ、ヤブ医者か。

 

白衣の男に手錠がかけられようとしたとき、脳裏に宇宙警察の手当てをした男が浮かんだ。思わず、おれは声をあげた。

 

 

「こいつはいまからおれの仲間だ!」

 

 

「えぇぇぇぇ!!!」

「マーベラス、ちょっといきなり......!」

「まぁ」

「......ほぉ」

 

「おれたちは宇宙海賊だ。ほしいものは自分の手で掴む。だから、引いてもらおうか。宇宙警察」

 

「.........そいつは全宇宙に悪名が知れ渡っている凶悪犯だ」

 

 

ルカやハカセの顔が青くなる。が、関係ねェ。

 

「おれは、こいつを気に入ったんだ。邪魔するヤツは容赦しねェ。」

 

 

おれは白衣の男の肩に腕を回した。白衣の男、トオルはおれにニヤリと笑った。

 

「ばか言うな。手を組むだけだ」

 

 

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