勘違いヒーロー、誕生。 作:さらだ
「.........みろよ、これ。
てめぇらが騒ぐせいでこれ。
おれのジャンプが
ぐっちゃぐっちゃじゃねーか!!」
突然、爆風が起こった。咄嗟に身を庇い、次にジャンプを探した。ハッと気づいたと同時に理解した。
おれの手には、ジャンプだった紙くずがにぎられていた。
周りの客が何事かとおれの方を向いた。つい、銀さんみたいな口調になったが、これもおれのジャンプ愛ということで許してくれ。ほら、みんなも水見式だとか、かめはめ波だとか、練習したことあるだろ?.........ないか、おれだけか。
どこの誰だかしらないが、なんてことをしてくれる。これではジャンプが読めないじゃないか。............このまま、ここにいるとヤバそうだ。おれの怒りのゲージ的に。カレー代だけおいて退散するか。ほらよ、釣りはいらねぇよ。
side マーベラス(ゴーカイレッド)
おれはキャプテン・マーベラス 。
宇宙最大のお宝を見つけるために旅をしている。
宇宙でザンギャックとひと悶着したあと、この地球へ降りてきたわけだ。とりあえず腹がへった。メシだ。ルカの指輪を売って地球の金に交換する。ルカがごちゃごちゃ言ってたが知らん。いまは、メシが先だ。適当に店に入り、カレーを注文する。やっと飯が食える。
と、思ったら、突然、爆風が襲った。
ザンギャックか!?
この星も奴らに狙われてるってわけか。だが、おれのしったことじゃねぇ。さっさと船へ戻るか。
「.........みろよ、これ。
てめぇらが騒ぐせいでこれ。
おれのジャンプが
ぐっちゃぐっちゃじゃねーか!!」
おれがその場を去ろうとしたとき、客の男が紙くずを握りながら言った。男の足元の地面には亀裂が入っていた。なんて、馬鹿力だ。おもしれぇ。
男は、黒い髪だが、一部分は白く染められている。白衣を着ており、医者か学者かなんかだろう。
おれたちの視線に気づいたのか、男は財布から地球の金を取り出し、乱暴に床に置き、そのまま出ていった。「釣りはいらねぇ」だとよ。きっちりカレー代おいて何いってんだ。釣りも何もきっちり払ってんじゃねーか。釣りはでてこねぇよ。みみっちいんだか、生真面目なのか、地球にも変なヤツがいるんだな。
どうせ、もう会うこともない。男のことは一旦忘れ、おれたちは外へ出た。そこではザンギャックが地球人を襲っていた。カレーは食えねぇし、気に入らねぇ。地球のガキたちを襲っていたザンギャックの奴らを倒し、地球の奴らに礼を言われた。「カレーを食い損ねた」から戦ったんだ、お前らはついでに助かっただけだ。
まさか、店であった変なヤツとこれから長い付き合いになるとはこのときは夢にも思わなかった。