CiRCLEのアルバイト生活 〜失いながら手にしたモノ〜 作:わらびもち二世
気がつくともうすぐ20話迎えそうで嬉しいです!笑
それでは本編をどうぞ!
ある日の通学路
これはまだ俺が花咲川高校に通ってた頃の話だ。
花咲川高校は今年から共学化したらしい。けど男はかなり少ないとかなんとか。
俺はいつもの朝の通学路を歩いていた。
「おーい有咲」
有咲を見かけたから声をかけた。
「なんだ竜二か」
有咲は素っ気なく答える。
「おいおい、なんだとは失敬なヤツだな!たまには一緒に登校してやろうと言うのに!」
「たまにって、いつものことじゃん。流石にもう慣れたって」
少し呆れたような声でそう言った。
「おまえな、そんな事言うと今からゾンビの振りして有咲の後ろを歩き続けてやる」
俺はゾンビのポーズをして有咲の背後に立った。
「おま!恥ずかしいからやめろ〜!」
「仕方ないヤツだな有咲は」
まったく、せっかく俺が最高のパフォーマンスをしてやったと言うのに。
「竜二には言われたくね〜!それより、あたし意外に一緒に登校するヤツいねーのかよ?」
「ちょおま!そう言う事はわかってても聞くもんじゃねえぞ!最近ポピパで友達に囲まれてるからって調子乗ってやがるな!?」
もうやだこの子!!前までは俺と一緒でぼっちだったくせに!
「ち、違うって!単に疑問に思っただけだ!それに竜二って普通に友達出来そうなのに、なんか意外だよな」
有咲が少し不思議そうにしていた。
「まぁ俺はスーパーイケメンかつ、最強のコミュ力を持ってるから否定はしない」
「あ、いや、顔は普通だと思うけど」
やめて!気づいてたけど言葉にしないで!
「うーん、なんか俺中学の時からクラスに馴染むのが苦手みたいだ。そんな負のオーラでも出てんのかね?」
「学年違うから教室の事はわかんないけど、確かに竜二は黙ってる時は少し不思議な空気がある気がする」
不思議な空気か、なんだろう。
「ふーん、そう言うもんか、自分ではわからんな」
「ま!喋るとこれなんだけどなー」
やれやれと言う感じに有咲は言った。
「こんな愛くるしいキャラクターをしているのに!」
「それはないない。そう言えば一回竜二に聞いてみたかったんだけどさ、高校生活って楽しい?」
その時俺は昔蘭に同じ事を聞かれたのを思い出していた。
まさか有咲から聞かれるとはな。
「ははは・・・!まさか有咲にそんな事言われるとはな!」
「べ、別にいいだろ〜!それよりどうなんだよ!」
「ああ。悪い悪い、確かに意外だったけど有咲が可笑しかったわけじゃない。少し懐かしくてな」
「懐かしい?」
「ああ。中学の頃思い出したんだよ。有咲と同じで俺に学校楽しいか聞いてきたやつがいたんだよな」
「へぇ、そんなことがあったんだ」
有咲が少しだけ驚いた顔をしていた。
「あの時はよくわかんなかったな。今と同じようにクラスには馴染めてなかったし、けどさ、今は楽しいよ、有咲はどうなんだ?俺が答えたんだから答えろよな」
ま、聞くまでもないだろうけどな。
「あ、あたしは・・・最近はその・・・楽しいよ。香澄には特に世話焼かされるけどな!その、竜二は中学の頃は楽しくなかったの?」
確かに俺も香澄やおたえには世話を焼かされるな。
「いや、楽しかったぞ!さっき言ってたやつがいるだろ?そいつに会ってからは一変して楽しくなったよ。色々な人が周りにいてさ、毎日一緒だった気がするな」
そう言えばAfterglowもあの頃に出来たんだっけな。俺ってバンドに縁でもあるのか?
「そっか!それならいいんだ!今は会ったりしてるのか?」
「あー、俺は転校してこの街離れてたこともあるからな、それに中学の頃は携帯とか持ってなかったし、新年に手紙だけは書いたんだけどな」
今年中に会いにいくつもりだから大丈夫だろう。
「同じ街にいるんなら会いに行けばいいじゃん。なんで会いに行かないの?」
「もちろん今年中には会いに行く予定ではある」
「ま、あたしがとやかく言うことじゃないよな。じゃあ今の学校が楽しい理由は聞いてもいいか?」
「ああ、そんな事か。理由は他にもあるけど、そのうちの一つは有咲達がいるからかな」
「あ、あたし達ってポピパの事か?」
「そそ、いつも俺に仲良くしてくれるしな」
「そんなの当たり前じゃん、むしろあたし達が仲良くしてもらってるって感じじゃない?」
「そうか?年上なのにめっちゃ気軽に接してくれるから俺としてはかなり助かってるが?」
実際、学校に来て仲良くしてくれてるのはポピパを除くと数人しかいないし。
「なんて言うか、竜二はちょっと変だよな〜、だってその、ポピパってなかなかの問題児の集まりだろ?あ、あたしも含めてだけど!それなのに、わざわざ色々手伝ったりしてくれてさ」
有咲は少し可笑しそうに、だけど少し恥ずかしそうに言った。
「確かに問題児の集まりだな!!」
「少しは否定しろ〜!」
だって本当の事じゃん。
「でも一番の問題児は俺だからな。学校は急に休むし、勉強はしない、授業はサボる、クラスの友達は1人もいない。そんな俺からすればお前らの方が物好きだよ」
今思うと俺ってめちゃくちゃな学校生活送ってるな。
「香澄達もそうだけど、その・・・あたしは、竜二の良いところをちゃんと知ってるから、むしろ皆知らないだけなんだよな」
有咲は少し照れくさそうにしていた。
「はは・・・なんか照れるな。にしても有咲がそこまで想ってくれてるとは!!」
なんだか恥ずかしかったから俺は少し冗談っぽく答えた。
「ば、ばか!茶化すな!ほ、ほんとのことだからな!あ、あたしはその・・・竜二のこと結構いいヤツだと思ってるんだ」
なんか有咲は2人の時はいつも素直に色々言ってくれるんだよな。香澄達にもそうしてやればいいのに。
「さんきゅー有咲・・・でも俺も同じ事思ってるぞ。お前らはほんといいヤツだ!俺はいい友達を持ったな〜!」
俺は泣き真似をして大袈裟に言った。
「ははは・・・!なんだそれ〜!・・・にしてもみんな竜二の良さを知らないなんて損してるな。ちょっとだけ優越感あるかも」
有咲は可笑しそうにしながら最後はしみじみと俺に言った。
「有咲もな?こんな素直な有咲を知っている俺!優越感があるぜ」
「こ、こら!これは素直とは違うからな!だ、誰にでも見せる顔じゃないんだからな!その・・・あたしにとって竜二は・・・」
そうして話してると遠くから声が聞こえて来た。
「有咲〜!あ、竜二くんも!おはよー!!」
「おお。香澄か、おはよー」
どうやら香澄が来たみたいだ。この通学路だといつもの事だけどな。
「か、香澄〜!お前またこんなタイミングで!」
「有咲?!そんなに怖い顔してどうしたの?!」
「な、なんでもねーよ!」
「そう言えば有咲、さっき何か言いかけてなかったか?」
香澄がちょうど来たから聞きそびれたわけだが。
「そ、その話はもういいから!」
「なになに!なんの話?!」
「実はな、有咲と2人で絆を確かめ合ってたところだ」
ま、実際本当のことだからな。
「ええ!いいないいな!私も仲間に入れてよ有咲〜!」
香澄が有咲にすごい勢いで抱きついた。
「ちょ!抱きつくな香澄!はなれろ〜!」
こいつら見てると今日も平和な1日になりそうだなぁ。
「こうして俺たちの物語は続いていくのである」
「勝手に打ち切りみたいにしてんじゃね〜!」
この後沙綾、おたえ、りみも無事集合したのは言うまでもない。
過去編を出すタイミングは大体4.5話に一回くらいやっていければなと思ってます!
正直、ガルパは好きなキャラ多すぎて書きたい話がありすぎるのも困ったものです!笑