CiRCLEのアルバイト生活 〜失いながら手にしたモノ〜   作:わらびもち二世

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パスパレメインの回です。
今回も2話に分けて書くつもりです!

前編はなるべく賑やかな感じで書かれてればなと思っているので、是非読んでみてください!


14. アイドルにも癒しは必要らしい。 前編

なぜか俺はパスパレが所属している事務所に

夕方頃に来ていた。

昼頃に携帯に連絡が来た。

今日はいつも送ってくれるマネージャーが休みらしく、俺はそのマネージャーに頼まれて来たわけだ。

ガチャ!

「来てやったぞー」

「あ!本当に竜二くんが来てくれた」

開口一番に彩が出迎えてくれた。

「竜二くんお疲れ様」

その後すぐに千聖もこっちに歩いてきた。

 

「おう。みんなもお疲れさん。それより帰るんだろ?車で送ってくから準備しろよー」

するとイヴが

「リュウジさんって免許持っていたんですね!」

しまった!つい普通に答えちまった。

「あー!今年取ったばかりなんだよな!あは・・・は」

あぶねーあぶねー。

 

「ねえねえ!そんなことより少しここで話して行こうよ!せっかく事務所に来たんだし!」

どうやら日菜は少し俺と話しでもしたいらしい。

 

「ジブンも日菜さんに賛成です!竜二さんが事務所に来ることなんて滅多にないですからね!」

麻弥もそう言うなら俺は別に構わないが。

 

「まあ、俺は別にいいけど千聖・・・いいのか?」

「そうね。麻弥ちゃんもこう言ってるんだしいいんじゃないかしら?」

千聖も快く承諾してくれた。

 

「竜二くん!せっかくなんだし話して行こうよ〜」

「私もリュウジさんとお話したいです!」

どうやら彩とイヴも話したいらしい。

 

「そうか、皆がそう言うなら別にいいぞ。じゃあ座らせてもらうぜ」

俺たちは事務所のテーブルの椅子に腰をかけた。

するとイヴだけが立ち上がって

「お茶を入れて来ますね」

「さんきゅーイヴ」

そうしてイヴは少し奥の方に歩いて行った。

 

「それにしても事務所ってこんな感じなんだなー。お前らもちゃんとアイドルやってるようで感心感心」

「そうだよ!私もちゃんとアイドル頑張ってるからね!」

「彩ちゃんが言うとあまり説得力がないわね・・・」

「今日のイベントでも彩ちゃん噛みまくりだったよね〜!」

日菜、相変わらずお前はズバズバ言う奴だな。

「うぐっ・・・だって〜!」

「大丈夫大丈夫!そのくらいは予想の範囲内だからな」

「竜二くん酷いよ〜!」

みんな楽しそうに笑っていた。

そんな話をしているとイヴが戻ってきた。

 

「お、イヴお茶ありがとうな」

どうやらイヴがお茶を入れてくれたみたいだ。

「そう言えば竜二さんは今日はCiRCLEで仕事だったんですか?」

麻弥が俺に話しかけて来た。

「ああそうだ。今日は比較的暇だったな。スタジオの予約は入ってなかったし、カフェくらいだったから殆ど俺の仕事はなかった」

基本カフェの方は俺の仕事ではない。よっぽど忙しい時しか手伝うこともないだろう。

 

「そうだったんですね。ジブン、たまにはCiRCLEに行って竜二さんと音楽の機材について語り合いたいっスね〜」

「お前な、今はスタジオミュージシャンじゃなくてアイドルなんだから、音楽の機材よりも違うこと勉強しなさい!」

「竜二くんの言う通りよ麻弥ちゃん。少しはお洒落についても勉強しないとダメよ」

千聖も俺に賛同したみたいだ。

麻弥のことは千聖に一任してあるから大丈夫そうだな。

 

「ええ!?でもジブン、今でもたまにドラムの仕事とかしてますよ」

アイドルやりながらサポートドラムもやってるって結構すごいな。

 

「あー、そうだったのか、それは知らなかった。それならイヴはモデルの仕事もしてるのか?」

「はい!今はパスパレの活動が忙しいのでたまにですが」

「イヴちゃんはすごいよね。私なんてモデルのお仕事なんて絶対無理だよ〜」

確かに彩にはモデルって言うイメージはあまりないな。ガチガチになりそうだし。

 

すると日菜が

「あたしは少しやってみたいなー!って思ってるよ!面白そうだし!」

「日菜とイヴじゃ少しスタイルの差がな〜?」

「あー!竜二くん酷い!あたしだって出来るよ!」

 

「私もパスパレの皆さんなら出来ると思いますよ!」

そんな日菜を見てイヴが言った。

「イヴ!お前は本当によく出来た子だな!!千聖にいじめられてないか?大丈夫か?」

「リュウジさん!?大丈夫ですよ!チサトさんにはいつも優しくしてもらっています」

イヴは1人だけ一年だからな。気を遣いすぎてないか心配になるんだよな。

 

「竜二くん?ずいぶんと勝手な事言ってくれるじゃない?」

何故だか千聖がとても笑顔で威圧してくるが気にしない。

「千聖さんにそこまで言えるのは竜二さんだけなんじゃ・・・」

麻弥も少し怯えていた。

 

「だって、このバンドはイヴだけ年下だろ?少し心配なんだよなぁ」

なんかイヴって面倒見てやりたくなるんだよな。

「リュウジさんは優しいですね。でも大丈夫です!いつも楽しくさせて貰っているので」

「そうか、イヴがそう言うならいいんだ。よかったな千聖?」

「その、何故私を見て言うのかしら?」

千聖はまだ黒い微笑みを俺に向けていた。

 

「麻弥ちゃん!千聖ちゃんがいつにも増して怖いよ!」

彩と麻弥が事務所の隅へと逃げた。

「おー怖い怖い。千聖はいつも威圧してくるなー。日菜えもん助けろ」

かく言う俺も、千聖に少し恐怖してしまってるわけだ。

「絶対竜二くんが悪いと思うんだけどなー」

 

「どうかしたの竜二くん?私はただ見ているだけなのに・・・何で日菜ちゃんの後ろに隠れるのかしら?」

日菜えもおおおおおん!

 

「まあまあ千聖さん。落ち着いてください」

麻弥ナイス!お前が救世主だ!

 

「はぁ・・・まったく、しょうがないわね竜二くんは」

どうやら怒ってはいなかったみたいだ。

 

「私怖かったよ〜」

彩も相当ビビってたっぽい。

 

そんな空気とは裏腹に日菜が

「ねね!そんなことよりこの前彩ちゃんと2人っきりで遊んだんでしょ!早くあたしとも遊んでよ!」

「日菜ちゃん?!あれはその・・・勉強してただけでね!?」

「そうだそうだ!勉強してただけだぞー!断じて遊んでたわけじゃない!」

実際に勉強したのは最後の方だけだけど!

 

「えっと、実はジブン、その日に2人が一緒の店に入ってるのを見ちゃったんですよね・・・」

麻弥ぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

「あら彩ちゃん。そう言うことはメンバーにはちゃんと報告する約束じゃなかったかしら?」

千聖、お前さっきより怖いぞ!!

 

「ひぃぃぃぃ!一応勉強もしたし、細かく伝えなくてもいいかなと思って〜!」

仕方ない。助け舟を出してやろう。

 

「あの時はたまたまだって、それにお前らアイドルと一緒にいる俺の気持ちにもなってくれよ。それに俺に会いたいならCiRCLEに来いよな」

 

「ジブンは良く1人でもCiRCLEに行っているので」

「私も良く羽沢珈琲店でリュウジさんとは会いますね」

「千聖ちゃんもよく帰りに送ってもらってるって聞いたよ!」

彩の言うようにあれから千聖の仕事帰りに送ることも増えたしな。

「あは・・・はは」

千聖は苦笑いしていた。

 

 

「えー!みんなずるい!あたしだけ全然竜二くんに遊んでもらってないじゃんっ!やっぱりこれは、2人きりでどこかに連れてってもらうしかない!」

どうやら日菜は相当ご立腹みたいだ。

ここはさすがに俺が折れないとやばそうだな。

 

「あーもう!わかったわかった!それなら今度の土曜とかどうだ?・・・確かに日菜とはあまり一緒にいる時間なかった気がするし、たまにはいいだろ」

「ほんとに!?やったー!!じゃあ約束だからね!」

日菜は心底嬉しそうにしていた。

 

「その代わり、つまんなくても文句は受け付けないからな?」

「全然いいよ!!楽しみで今からるんってしてきた!」

そんなこんなでしばらく話していた。

 

 

すると千聖が

「まだ時間もあるし、少し弾いていく?はいこれ」

俺にアコギを渡してきた。

 

「なんで事務所にアコギが置いてあるんだよ。誰か弾くのか?」

「あたしだよ!竜二くんのアコギ見てるんって来たからあたしもやってみたくて買ったんだ〜!」

へぇ。まさか日菜がアコギをやり始めてたなんて全く知らなかったな。

 

「なんだ。そうだったのか、でどうだった?」

「やっぱりあたしはエレキギターの方が好きかな!アコギ弾いてもやっぱり竜二くんみたいに弾けないんだよねー!」

「俺がやってるの簡単なコード弾きだけどな。日菜なら一瞬で出来ると思うが?」

実際ギターそこそこ弾ける人なら誰でも出来ることをやってるだけだからな。

日菜の感覚は俺にはわからん。

 

「う〜ん、でもやっぱりなんか違うんだよね〜。」

「きっとヒナさんにしかわからない感覚なんじゃないですか?」

「きっとそれだけ竜二くんの演奏は特別なんだよ」

彩がそんなことを言うもんだから俺もかなり嬉しくなってしまった。

 

「そんなに褒めるなって!仕方ないなぁ!何かパスパレの曲弾いてやるからお前ら歌えよ!」

「ふふっ、急にご機嫌になったわね」

「竜二さんは少し子供っぽいところありますからね」

千聖と麻弥が小さい声で話しているが気にしない。

 

「じゃああれやるぞあれ!ゆらゆら・・・リンボーダンスだっけ?」

「Ring-Dong-Danceだよ〜!」

彩に訂正されたけど、実はちゃんと知ってるぞ。

 

「はは!冗談だよ。それじゃ行くぞー。ワンツースリーフォー!」

 

♪〜♪〜♪

 

俺はこんな日常がずっと続いて行けばいいと思った。




次の後編が終わればようやく竜二とメンバー全員の絡みが書けたかなあと思いますので、少しだけ嬉しいですね!笑
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