CiRCLEのアルバイト生活 〜失いながら手にしたモノ〜   作:わらびもち二世

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Poppin'Partyの花火大会の話です。
今回も2話構成です。


18. みんなで花火を見に行こう。前編

今日は昨日の夜に香澄から電話がかかって来て、『竜二くん!明日いっしょに花火大会を見に行こう!』と言われて、断れる訳もなく待ち合わせ場所に来たというわけだ。

 

「竜二く〜ん!こっちこっち〜!」

「おー。香澄、もう来てたのか。早いな」

香澄の方を見ると有咲と沙綾も来ていた。

 

「だって今日すっごく楽しみだったんだもん!でも有咲も早かったよね〜」

「ほほう。有咲も楽しみで早く来ちゃった感じか!」

「ち、ちげーよ!どうせ香澄が早く来てるだろうと思って少し早めに来ただけだ!」

俺と香澄の言葉に有咲が答えた。

 

そんな有咲を見て沙綾が、

「またまた。そんなこといって〜」

「有咲は私のために早く来てくれたの!?嬉しいな〜」

さすが香澄。素晴らしくポジティブ!

「ツンデレ有咲発動!」

「ああもう!なんでもいいから黙れ〜!」

俺たち3人の言葉に有咲が鬱陶しそうにしていた。

 

仕方ない。俺が作った有咲ソングを聞かせてやろう!

「ありさん♪ありさん♪ツンデレありさんっ♪」

「竜二!?なんだ!その変な歌は!?恥ずかしいからやめろ〜」

「すまんすまん」

どうやらお気に召さなかったみたいだ!

 

「まったく・・・」

 

「ありさん♪ありさん♪ツンデレありさんっ♪」

「竜二・・・?本気で怒るぞ・・・?」

「すいません」

いい歌だと思ったのに!!!

 

 

「お待たせー」

話してるうちにおたえが来た。

 

「おたえ〜!あとはりみりんだけだね」

香澄が嬉しそうにしていた。

 

「竜二も来てたんだ」

おたえが俺に聞いてくる。

「ああ。昨日香澄から電話かかって来て誘われたんだ」

「私は嬉しい。それに外で会うの久しぶりだし」

「確かにね〜。前まではほぼ毎日会ってたのにね」

おたえと沙綾がそんな事を言った。

確かにあまり外では会ってなかったな。

 

「ま、今は今でCiRCLEではしょっちゅう会うだろ?」

そんな俺の言葉に沙綾が、

「でも私はやっぱり少し寂しいかな。たまにはうちにも遊びに来てよ」

「パンを食わせてくれるなら行く!!」

「はいはい。パンならいくらでもあげるから来てね。純と沙南も会いたがってるよ」

そう言うことならたまには行くしかなさそうだな。

 

「そっか。それなら近いうちに遊びに行くよ」

「うんっ。楽しみにしてるね」

 

・・・・・・・・・

 

 

「ごめ〜ん。遅くなっちゃった」

りみが来たみたいだ。

 

「りみりん!待ってたよ〜!」

「私もさっき来たところだから大丈夫」

香澄とおたえが言った。

 

「有咲と香澄が早く来すぎただけだから大丈夫だよ」

沙綾がりみをフォローしていた。さすがポピパのお母さん。

 

「そそ。だから気にしなくてもいい。それより全員揃ったしそろそろ行くか。というか花火を見たいんだよな?」

花火見るにしたって場所抑えられるのか?

 

「うん!どこかみんなで見れるいい場所ないかな〜」

香澄の言葉に沙綾が、

「すごい人だもんね。見晴らしのいいところはもう殆ど空いてないかもね」

「やだ!見たい〜!」

香澄はどうしても見たいらしい。

 

すると有咲が呆れた顔をして、

「ったく。しょうがねーな〜。本当は秘密にしときたいんだけど・・・あそこに行くか」

「なんだよ有咲。そんないい場所があるのか?」

「あそこなら多分人もあまりいないだろうし、花火もよく見えると思う」

とうやら有咲に良い場所が心当たりあるっぽい。

 

「有咲ほんと!?じゃあそこに行こう!」

「そうだね。有咲ちゃんの言う場所に行こう」

 

香澄とりみが言葉で俺たちはさっそくその場所に向かおうとしていた。

 

・・・筈なのに香澄が、

「まだ時間も結構あるし、屋台の方に行って来てもいい?!」

「やめとけ!絶対はぐれるぞ」

いいぞ有咲もっと言ってやれ!

 

「たしかに有咲の言う通りだな。これだけ人が多いと探すのも大変そうだ」

俺は嫌な予感しかしないんだよ!

 

「ええ!?でも携帯もあるし大丈夫だよ!りみりんも屋台でたこ焼きとか食べたいよね!?」

「そうだね香澄ちゃん。私も少しだけ屋台の方に行ってみようかな」

りみを味方につけるとは!

 

りみには強く言えないと諦めた有咲が、

「はぁ・・・ったく。絶対後で連絡しろよー。りみは香澄をちゃんと見ててやってくれ」

「私も付いて行こうか?」

おたえがそんな事を言った。

「お前はやめとけ!なんか逸れそうな気しかしねえんだよな」

俺はすぐさま止めた。おたえは一人で逸れそうな危険人物な気がする。

「それじゃあ香澄とりみりんもまた後でね」

沙綾が2人を見送って、りみと香澄は屋台の方に歩いて行った。

 

 

・・・・・・・・・

 

 

「さっそくやっちまったな・・・まさか圏外だとは」

やっぱり何か嫌な予感がしたんだよ!!

 

そんな俺の言葉に有咲が、

「はぁ・・・ったく!ともかくこの人数でもとりあえず向かうぞ」

 

沙綾が心配そうに、

「私、探してこようか?」

「やめといたほうがいいよ。沙綾まで逸れるかも」

おたえが沙綾に言った。

 

「そうだな。ひとまずはこのメンバーで向かうか、携帯も場所によっては繋がるだろ?たぶん」

最悪俺がなんとかして2人を探してくるかな。

「そうだね」

沙綾もひとまず納得したみたいだ。

 

 

有咲とおたえが並んで2人で前を歩いてたから、俺は後ろで沙綾の隣で歩くことにした。

 

 

「ねえ竜二?最近はちゃんと夜は早く寝てるの?夜更かしばっかりしてるんじゃない?」

沙綾のお母さんスキル発動!!ちなみにリサとひまりもこのスキルを持っている!

 

「な、なんだよ?別にいいだろー?」

「やっぱりそうなんだ。夜ご飯はちゃんと食べてる?」

「お前は俺のお母さんか!!まぁ食べない時とか、結構適当だなその辺は」

決して料理が出来ない訳じゃないけど、面倒くさい時とかあるし。

 

「もし夜ご飯作るのが大変ならうちに来なよ。お母さんもお父さんも喜ぶから」

何故だか沙綾の両親には好かれてる。

 

「そっか・・・それならたまには夜に世話になりに行くよ」

「うん。ちゃんと来てね」

「ああ。いつも気にかけてくれてありがとな。沙綾?」

いつも心配かけてるみたいだったから俺は素直に沙綾に感謝した。

 

「う、ううん!私が勝手に心配してるだけだから!それに、たまには竜二と会いたいって言うのもあるし」

何故だか沙綾は少し顔を赤くしていた。

 

「わかった。俺も沙綾と会いたいしな」

「う、うん・・・あ、あのさ!CiRCLEの仕事大変じゃない?」

沙綾が話題を逸らすように、急にCiRCLEのことを聞いてきた。

 

「CiRCLEか?確かに忙しい時は大変だけど、暇な時は暇だぞ」

「そうなんだ。スタジオとライブハウス以外にも色々やってるから大変そうだなと思って」

「スタジオとライブハウス以外は俺の仕事じゃないし、俺の知る限り、ライブをするバンドは6バンドくらいしかいないぞ」

スタジオは結構借りる人は増えたけどバンドは俺の知り合いばかりだからな。

 

「へえ。そうなんだ」

「まだ知名度低いからな。でも俺はCiRCLE気に入ってるぞ」

「今思えば竜二ってどうしてCiRCLEを手伝ってるの?」

沙綾が不思議そうにしていた。

 

「そうだな。きっかけは別にあるけど、今はCiRCLEに俺の夢が出来たんだ」

「竜二の夢か〜。聞いてもいい?」

「ははは!ま、いつか話すよ」

「え〜!聞かせてくれてもいいのに」

 

しばらく2人で話していた。

 

するとおたえが急に、

「有咲がいなくなっちゃった」

どうやら、少し目を離したら逸れてしまったらしい。

 

「まじかよ。まさか有咲が逸れるとは」

「やっぱり手を繋いどけばよかった」

「私、探してこようか?」

おたえの言葉に沙綾が答えた。

 

「いや、流石にはぐれるからやめといた方がいい」

流石にみんなバラバラになるのはまずい。

 

俺の言葉におたえが、

「でも有咲しか場所わからないよ」

 

「まずは俺が香澄たちを探しに行く。あと、たぶん有咲ならあそこにいる」

有咲の秘密の場所は多分あそこだろう。

今思えば確かにあそこなら花火もよく見える。

 

「わかるの!?さすが竜二!場所おしえて」

おたえが驚いている。

俺は2人に場所を教えてやることにした。

 

「そっか、ここなら花火も見やすそう」

沙綾も感心していた。

 

「ともかく俺はこの事を香澄たちに教えてやんないと。場所さえ教えれば大丈夫だ」

「お前らも時間に間に合うように、その場所へ行ってくれ。じゃあ少し香澄たちを探してくるよ」

 

 

それから俺は2人を手当たり次第探していた。

 

「おーい!香澄、りみ!ここにいたのか!」

「あ!竜二くんが来てくれた!」

香澄の声で2人が駆けつけてくる。

 

「ごめんね。竜二くん。まさか圏外になると思わなくて・・・」

りみが少し申し訳なさそうにしている。

 

「気にすんな。さすがに俺も予想外だった」

「さーやと有咲とおたえは!?」

「ひとまずその3人は大丈夫だ。花火見る場所をりみに教えておくよ」

「私・・・?大丈夫かな。ちゃんと行けるかな?」

りみが不安そうにしている。

 

「ああ。大丈夫だ。行くのはそんなに難しくない」

俺はりみに場所を教えてやった。

 

「あ、ここなら私でも行けそう。教えてくれてありがとう。竜二くん」

 

「それじゃ、俺は少し先に行くよ。お前らも後で来いよ!」

「まだ時間あるのに?一緒に回ろうよ!」

香澄が俺に言った。

 

「香澄たちと屋台とか回るの楽しそうだな!けど有咲だけ今1人なんだよな。だから少し早めに行ってやろうかと思ってさ」

「え!?有咲1人なの?さーやとおたえは?」

「実は有咲だけ逸れちまったんだ」

「そうだったんだ。有咲ちゃん大丈夫かな・・・?」

りみは心配そうにしていた。

 

「大丈夫だろ。そう言うわけだから俺は先に行ってるな。りみ、香澄を頼んだぞ」

「うん。竜二くんも気をつけてね。あとで行くから」

「竜二くん!有咲をよろしくね!」

 

2人に見送られて有咲の待つ場所に向かうことにした。




後編に続きます。
また後日に投稿します!
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