CiRCLEのアルバイト生活 〜失いながら手にしたモノ〜   作:わらびもち二世

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〜朝倉竜二の追想〜

それはまるで暗闇を永遠と歩いているような・・・

同じところを永遠に彷徨ってるような・・・

 

いつからだろう。こんな風に思うようになったのは。

自分でもわからない。

 

何度も何度も光へと手を伸ばすのに、近付こうとするとまた遠ざかって、自分だけがその場所に取り残されてしまうような感覚。

 

暗闇の中で俺を掴もうとしてみんなは必死に手を伸ばしてくる。

けど俺はそれを掴む事が出来なくていつも取り残される。

そんな錯覚にいつも襲われる。

 

その純粋な眼差しにいつも俺は苦しくなる。

自分自身がやってきた事の代償が今この身に降りかかっているだけだ。

誰が悪いかと言われれば自分自身なのだろう。

 

 

今まで自分がしてきた事に後悔があるのかと問われれば、もしかしたらあるのかもしれないし、これで良かったと思ってる自分もいる。

 

いっそ何もかも捨ててしまえば楽になれるのに、自分の心がそれを許してはくれない。

まだ捨てるわけにはいかないと、いつもギリギリの所で俺を繋ぎ止める。

きっと、それはみんなの俺を見る眼差しが純粋過ぎるからだ。

その瞳を見ていると、まるで何もかも忘れたかのように、昔の自分のようにいられるんだ。

 

 

もし、何か一つでもやり直せるなら俺は、違う選択をしたんだろうか・・・

 

いや、きっと同じ選択をするんだろう。

 

・・・いつか日菜が言ってたな。

 

ヒーローは常に心が悲鳴が聞こえる・・・か。

確かに俺は今まで、皆の為に自分に出来る事を全てを使って助けてきた。

もしかしたらそれは・・・皆からはヒーローのように見えるのかもしれない。

 

だけど、本当はそんなに格好いい物じゃない。

俺は常に必死で、どうすればそいつの心が救われるのか考えて考えて・・・

いつも自分なりに必死に足掻いて答えを出してきた。

 

・・・なんの代償も無しに望むモノ全て手に入れられるのならどんなにいいんだろう。

 

きっとテレビや漫画のヒーローならもっと上手くやれたのかもしれない・・・

けど俺には全てを手に入れる事は出来なかったんだ。

 

もしかしたらそんな選択肢もあったのかもしれない・・・

けど俺には、少なくともあの時の俺にはその選択肢は見つけられなかった。

傍観者でいる事だけは出来なかったんだ。

 

・・・だから、この事だけは決して悟られないようにしなければいけない。

みんなの夢だけは絶対に守らなければならない・・・

 

 

だから俺はまた暗闇の中を歩き続けるんだ。

無謀だと知りながらも何度も何度も挑むんだ・・・

 

もしかしたら・・・なんて夢を見ながら・・・

 

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