CiRCLEのアルバイト生活 〜失いながら手にしたモノ〜   作:わらびもち二世

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今回はポピパ がようやく出てきます。それと主人公の設定も少しだけ明かされます。
時系列はバラバラですが、最終的にはきちんと繋がるように書いていければいいかと思っているのでよろしくお願いしますm(_ _)m


6. たまには真面目に働きたい時もある。

俺だってたまにはちゃんと働いてるんだぞ?

なんてな。今日は早朝の早めにCiRCLEに来てたところだ。

「竜二くんおはよー!今日は朝早いね〜」

「まりなか、おはよう。たまには朝早く来てのんびりするのもいいもんだぜ」

 

俺はスケジュールボードを確認しながら

「えーっと今日はポピパがスタジオに来る日だったよな」

「確か午前の10時入りじゃなかったかな?」

「あー、ほんとだな。じゃあそれまでに機材の色々セッティングしておくな」

まりなに一声かけてスタジオへと歩き出していった。

「いつもありがと〜!じゃあ私は誰が来ても良いように電話の対応しながらカウンターにいるね」

 

 

1時間ほどしてから・・・

 

ガラガラ〜

「おはようございます!」

全員が挨拶をして入ってきた。

 

「お!来たね!ポピパみんな!」

「まりなさんおはようございます!」

香澄が元気よく再度まりなに挨拶する。

「あれ?今日は竜二来てないのかな?」

沙綾が不思議そうに首を傾げていた。

「それは変だな、昨日の夜に明日はCiRCLEにいるか聞いておいたのに」

有咲が沙綾に答えるが、隣からおたえが

「じゃあきっと寝坊してるんだよ。竜二いつも眠そうな顔してるから」

そうに違いない!と言わんばかりに答えた。

 

 

「あの・・・まりなさん、今日って竜二はバイトに来てるんですか?」

沙綾が少し不安そうにまりなに尋ねた。

「あ!ごめんごめん!言うの忘れてたけど、竜二くんなら奥で今日香澄ちゃんたちが使うAスタジオのセッティングしてくれてるよ!多分もう戻ってくるんじゃないかな?」

 

香澄が嬉しそうにスタジオに向かって声をかける。

「竜二くんいつもありがと〜!スタジオまでまだ少し時間あるんで座って待ってますね!」

「うん、お茶でも入れてあげるからゆっくり話でもしながら待ってるといいよ」

そんな香澄たちを見て少し微笑ましかったのか、お茶を入れに行った。

 

 

しばらくしてから・・・

 

ん?誰か来てるのか?

「おー香澄達もう来てたのかよ。まだスタジオまで30分近くあるぞ」

「竜二くんいつもスタジオのセッティングありがと〜」

香澄が俺にそう言った。

「それが仕事なんでな」

少しドヤ顔で答えてやったぜ。

 

すると沙綾がなぜか少しニヤニヤしながら聞いてくる。

「とか言いつつ、ドラムセットの位置とか色々私に合わせてくれてるんだよね〜?」

「あ!それは確かにわかるかも、キーボードの高さとかいつもなんも弄らなくてもいいし、あれは竜二がやってくれてたのか」

何!有咲と沙綾に気づかれてたのかよ。それよりそういう事をナチュラルにバラすな!

 

「そう言う、俺が陰で頑張ってるところ、赤裸々に暴露すんのやめてもらっていいですかね沙綾さん?」

「言わないとそうやっていつまでも隠したがるからね竜二は」

まさかそこまでお見通しとはな。

 

だが待て、まだりみがいる。

「なぁりみ?いちいち言わない男の格好良さみたいなものを沙綾に教えてやってくれないか?りみならわかってくれるだろ!?」

 

りみは少しあたふたしながら、

「えぇ!私もわかんないよ竜二くん・・・それに私も沙綾ちゃんと同意見かな?」

りみぃぃぃぃぁぁぁぁ!

 

「ナンテコッタ・・・なぁ有咲!有咲ならわかってくれるだろ?!」

「まぁ確かにな、でも竜二の場合は気の使い方が分かり易すぎんだよ。だから余計に弄りたくなるんじゃない?」

なん・・・だと

 

「有咲にわかりやすいって言われた!あの有咲に!これは相当ショックで夜も眠れん!」

だってあのハイパーツンデレクイーンの有咲だぞ!

 

「わ、私はわかりやすくなんかねーぞっ!」

「ほんとにそうか〜?なぁおたえどう思うよ?」

「んー、有咲はすぐ顔にでるから」

おたえは普通に答えやがった。さすが天然記念物。

「そうなの!?私全然わからないよ!!」

「香澄はそのままの君でいて!」

俺はそう答えた。

きっとこんな香澄だから有咲は心を開けたんだろうな!

 

「う、うるせー!私の事はいいだろ!竜二だって結構わかりやすいとこあるだろ!」

「そうなのか沙綾!?」

おいおい!自称ポーカーフェイスのこの俺だぞ。

「なんていうか、竜二の場合は普段が何考えてるかわかりにくいからふとした優しい一面には気付きやすいのかもね」

しみじみと沙綾が答えた。

 

「まじかよ!めっちゃバレないようにしてるはずなのになんでだ!」

「あのね?竜二くんって、たまに急に別人かと思うくらい雰囲気が大人びたりする時もあるんだよ?だから余計に伝わりやすいのかな?」

りみもどうやら同意見らしい。

まさか自分でも気づかないうちにそんなに変わってたとは。

「あ!でも確かに文化祭の時とかSPACEでのライブの時とかポピパが大変だった時色々助けてくれたし!すごく格好良かったよね!」

香澄が懐かしそうに言った。

あー、まだ学生だった時の話か。

「むしろ気づいてないのは香澄くらいな感じ?」

おたえが当然のように俺に言ってくる。

 

まじかよ。気をつけねーと俺が実年齢誤魔化してるってバレるじゃねーか!これからは気をつけないと。

「まじか!俺そんなに変わってたか?!全然無意識だったぞ!」

「なんか竜二ってさ、わざと自分を演じてるみたいなとこあるよな」

「何言ってんだ有咲!俺は常に素だぞ!そんな七面倒な事してられねーって」

すると沙綾が少し可笑しそうにして

「ふふ・・・そうそう!まさに今みたいな時とかね!三ヵ月くらいしか一緒に学校通ってないけど最近はなんとなく竜二がわかって来たかも」

沙綾がこんなに鋭いヤツだったとは、というか香澄以外な!

 

 

そうこうしてると香澄が急に思い出したかのように言った。

「そうだよ!!竜二くんいきなり「少しここを離れて遠くでやること出来たから学校辞める」とか言い出すんだもん!」

「うん。あれはさすがの私もびっくり」

おたえでもびっくりするとはこいつらにとっては相当な事件だったみたいだな。

 

有咲もどうやら俺に言いたいことがあるらしい。

「まったく、誰かさんは一度決めたら頑固だからなー!こっちは居なくなってから散々心配したのに、ある日ふらっと帰って来るし!」

あの時は本当に心配させちまったからな、本当に申し訳ない。

っと!この話の流れはやばいな、早めに切り上げないと。

「今度ちゃんと事情を聞かせてね?」

りみが気を使ってくれたのか、話を切り上げてくれた。

「おう。ちゃんと話すから安心しろ」

 

 

そんなこんなでスタジオの時間が来てることに沙綾が気がついたみたいだ。

「あ、そろそろ時間みたい。練習始めないと」

「ええ!まだちょっとしか話せてないのに!」

「練習しに来たんだろ〜?・・・ほらさっさと行くぞ」

「おたえ、香澄を連行しなさい。」

俺はおたえに最重要任務を与えた。

「任せて。ほら香澄行くよー。」

名残惜しそうにしてる香澄を有咲とおたえが連行していったみたいだ。

 

 

急に静かになったな・・・するとまりながやってきた。

「少し話し聞こえてたよ〜、学校の事言われてたね。」

まりなは少しだけだが俺の身の回りの事情についても知ってる数少ない知り合いの一人だ。

「そうだなぁ。もともとは事情があって少し通わせてもらってただけだからな。」

「隆三さんに頼めば、通わせてくれるんじゃないの?」

朝倉隆三(りゅうぞう)と言うのは俺の保護者にあたる人だ。今は遠く離れた屋敷に暮らしている。かなりの資産家である程度の事はお金で解決出来る程だ。この人のお陰で色々偽装して学校に通えてたわけだ。

歳は60過ぎてるが、背も高くかなり気さくで優しくてさらには武闘派である。出会った時には既に奥さんは亡くなっている。

実際の血縁関係はない。隆三の爺さんと出会ってからかれこれ5年ほど経つ。

 

 

「仕事で通ってただけだからな。今更理由もなしに年齢を偽ってまで通うのもなんか違う気がするしよ。それに何かあったらまたこの街を離れる時もあるだろうしな。」

「そっか、私も全部は知らないけど竜二くんにも事情があるから仕方ないよね。それなのにいつもCiRCLE手伝ってくれてありがとうね!」

俺はあまり深く事情を聞いてこないまりなの気遣いに感謝した。

「気にするな。CiRCLEの事はまた別の頼まれごとだからな。さてと!仕事に戻ろうかな、それじゃまた後でなまりな」

あまり話すとボロが出そうだったから俺は話を切り上げ、そのまま奥の機材部屋に仕事に戻って言った。




新しい新キャラも登場しました。ほのぼのとした話を書いてもいきたいので過去の回想などは合間合間に入れていきますm(_ _)m
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