空路終末旅行   作:月島 星

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 作者です。挿絵を描いたけど、載せる話がなかったので試験的に書いた。特に意味はない。
 追記:ついでにプロローグにしました。




プロローグ
過去


「暇だねちーちゃん。」

「お前は何もしてないからな。」

 

 

 チトトユーリの二人は古めかしい複葉機”ソードフィッシュ”に乗って、この階層都市の最上階層を目指していた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「暇なら下でも見ててくれよ。」

「はーい。」

『ヌイ?』

 

 

 ラジオから音がする。ユーリが動いたためヌコが起きた。先ほど二人といったが、正確には二人と一匹?だ。ユーリが中央の席。といっても椅子も外してただの物置として使っている所からスコープを出す。

 

 

「なんもないねー。」

「ホントか?」

 

 そういわれたユーリはもう一回スコープを覗く。

 

 

「あ、右にでっかい道があるよ。」

「ほらやっぱり。」

 

 

 沢山の建物の奥に広く空いた一本の筋がチトにも見えた。チトは機体をバンクさせ右へ向かう。その場所の上にはすぐ着いた。

 

 

「結構大きい道だな。」

「降りる?」

「いやこのまま上を飛ぼう。」

 

 

 機体はその道をまっすぐに飛んで行った。

 

 

 

 

 しばらくすると、後ろが静かになった。

 

 

「あいつまた寝てるな…」

『ヌイ?』

 

 

 離陸して随分立つので無理もないと思ったチトは起こさなかった。それよりも、自分の眠気のほうが気になった。

 

 

「これはどこかで休むか。幸い、着陸できる場所はいくらでもあるし。」

 

 

 チトは機体を静かに着陸させる。後ろの席から毛布を取り、ユーリにかぶせる。自分は予備の服をかぶって眠りについた。

 

 

 

 

『二人はソードフィッシュに乗って逃げなさい。』

 

 

 昔見たっきりのおじいさんはそういった。エンジンをかけるために取っ手を回してい

た。

 

 

『軽い二人ならこの風でも飛び立てる。』

 

 

 エンジンがかかって爆音が鳴り響く。遠くでは機関銃や大砲の音がけたたましく、そして絶え間なくなり続けていた。

 

 

『でも…』

『いいから行きなさい。』

 

 

 弱い向かい風を受け、増槽と食料をたくさん積んだソードフィッシュは弱弱しく飛び立った。

 

 

『ばいばーい』

 

 

 ユーリは不安そうにしながらも、笑っておじいさんに手を振っていた。後ろの景色が黒く霞む。

 

 

 

 

「ちーちゃん?ちーちゃん?」

「うん?」

 

 

 チトが再び目を開けると、そこにはいつものユーリが立っていた。

 

 

「あれ?夢?」

「そういえばなんか言ってたね。」

「でもなんで起こすの?まだ眠い…」

「そりゃ、さっきまで飛んでたのに着陸してたら驚くでしょ。」

「いや、いきなり寝たのはお前の方だぞ。」

「あれ?そうだっけ。」

 

 

 二人とも目が覚めたので、もう少し先まで飛んでみることにした。エンジンのオイルを全体に回してやるために、二人でプロペラを回す。

 

 

「そういえばさっき何の夢見てたの?」

「おじいさんと別れる時の夢。」

「それわたしもよく見る。おじいさん元気にしてるかな…」

「どうだろうね…」

 

 

 二人は階層の上にあるはずの遠くの空を見つめる。

 

 

「さて、エンジンをかけるか。ユーリ回して。」

「おーもーいー。」

「そういえばこいつ、ソードフィッシュって名前だったのか。忘れてたな。」

「お!かかった!」

 

 

 エンジンから爆音が鳴り響く。しばらくして飛行機は飛び立っていった。

 

 

続く

 

 




 作者です。最近投稿が遅れてたのは挿絵を描いていたからです。決してゲームをやっていたわけではありません。(真っ赤なウソ)

 ちなみに絵はペイントとマウスで書いているのでへたくそなのは気にしないで。(ペンタブかえよ

 書いてから気づいたけど若干、本作の1話っぽいのも気にしてはいけない。

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