太陽のような彼   作:霧島1129

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──目が覚めたら、可愛い後輩が生まれていた。


薄荷色の末っ子

「ふわぁ…しまった、寝過ぎたか?」

 

ゆっくりと起き上がってベッドに腰掛けた。

日は昇りきっていて、眩しいくらいだ。

 

「あれ、おかしいな。欠けてない?」

「寝てる間にルチルが直してくれたとか?」

 

ふと、視線を感じ部屋の入口の方を見ると

見慣れない宝石がこちらをじーっと見ていた。

 

「わっ…うご…いて…る…!」

 

「あれ、君は誰だい?」

 

綺麗な薄荷色をした子は慌てていた。

壁越しにこちらを見ながらそっと口を開けた。

 

「フォシ…フォスフォヒライト…です」

 

フォスフォフィライト、か。

この子は、まだ上手く喋れないみたいだ。

 

「俺はオレンジサファイア」

「皆からはサフィって呼ばれてる。よろしくな」

 

「サヒ…サフィ…さん?」

 

「ははっ!呼び捨てで構わないよ、フォス」

 

けど、寝てる間に後輩が生まれたなんて。

生まれたてじゃ無さそうだし…どうなってるんだ?

 

ルチルの所へ行ってみるか。

何故だか、フォスが俺の後ろをついてくる。

 

「フォス。俺に触らないように気を付けてね」

「俺は硬いから、きっと割れてしまうよ」

 

「ひゃい」

 

「あ、いたいた。ルチル!おはよう」

 

「えっ…サフィ?」

 

「ルチル、そんなに驚いてどうかしたのか?」

 

「どうかしたも何も……貴方、寝過ぎなんですよ」

 

聞けば、俺はあのまま二百年近く眠っていたらしい。

それで末っ子が生まれていたのか。

 

「金剛先生の所へ行ってくるよ」

「じゃあ、また後で」

 

フォスと別れて金剛先生の所へ向かった。

途中、何人かと会って凄く怒られてしまった。

 

──────────

 

「先生…金剛先生」

「俺です。オレンジサファイアです」

 

瞑想中だったみたいだ。

金剛先生を起こすには俺でも割れてしまう。

 

「また来ますね」

 

そう言って立ち去ろうとした。

その時、先生の目がパチッと開いた。

 

「オレンジサファイア、起きたのか」

 

「あっ…おはようございます。金剛先生」

 

心配したと先生に言われた。

生まれたばかりの末っ子の話もした。

 

「あの…先生、あの子も戦うんですか?」

 

「それは、まだ分からないが優しい子だ」

「君も仲良くしてあげなさい、オレンジサファイア」

 

「はい、金剛先生!」

 

───────────

 

「久しぶりだね、兄さん」

「俺は皆に心配をかけてしまったみたいだ」

 

箱のなかで眠る兄に話しかける。

俺が眠ってる間に一度起きたとルチルが言っていた。

 

「アイツが…ライトが月に連れていかれて」

「二百年も経ったなんて未だに信じられないよ」

 

俺にとっては…まだ、昨日のことだ。

気持ちの整理も何も出来るわけがなかった。

 

「それじゃあ、また話に来るね。兄さん」

 

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