ソードアート・オンライン≪Sword Magical Girl≫   作:二橋 巴

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ソードアート・オンライン≪Sword Magical Girl≫始まります。


01

 深い森の中小さな影が岩陰に身を寄せて周囲を確認している。

 策敵スキルをフルに活かしモンスターとの距離を冷静に測る。

ターゲットにしているモンスターの周りに他のモンスターがいない事も同時に確認する。コレを怠った場合リンク・・・周囲のモンスターも一緒にこちらをターゲットしてまとめて襲われる事・・・が起きてしまいきっとパニックになってしまう。冷静にならないと私のスキルはまともに機能しない。臆病者の私にはなんとも酷い仕打ちだ。

 周囲にはあのモンスター・・・緑色をした肌を持ち小柄な体躯と醜悪な顔に角を生やした所謂「ゴブリン」というヤツ・・・しかいないようだ。

 今は相手との距離は70mぐらい離れている岩陰に身を潜めている。隠れているから相手からは見えないがこのぐらいの距離がいい。

 その場に片膝を付いてしゃがみこむ。右手を振るいアイテムウインドウを呼び出して、そこに表示されている短剣を5本ほどオブジェクト化して呼び出して地面に置いてゆく。

 そこで深呼吸をひとつ・・・準備完了。

 何度経験してもこの「攻撃を仕掛ける瞬間」というのはなれないものだ。早鐘のように鳴り続ける心臓のあたりに触れ気持ちを落ち着ける。

すばやく短剣の一本に触れスキルを立ち上げる。すると短剣は淡い光を発し()()()()()()()()()

 相手をしっかりと捕らえながら鋭く短く叫ぶ!

 

 

 ≪arrow(アロウ)!≫

 

 その瞬間短剣は一筋の光となってゴブリンにまっすぐ飛んでいく!

 

 「ギャゥ!!!!」

 

 短剣はゴブリンに深々と刺さるが、致命傷には至っていないようでライフバーは未だ緑のままだ。

 ゴブリンは相手を探し回るが、周囲には人影は無く警戒しているだけだ。それはそうだろう。このゲームは基本的に剣等による直接攻撃が主なダメージ源で、投擲スキルなどはあるにはあるのだが、相手の注意を惹きつける所謂『プル(引き)』等に使うのが、主だった使用法なのだ。

けしてメインのダメージソースになるようなスキルではないのだ。・・・いや、私が知らないだけなのかもしれないが。それにしても70mもの距離を正確にヒットさせるのはありえないレベルなのだろう。ゴブリンも攻撃してきた相手を発見できずにいる。

 すかさず私は残り5本のうち2本に触れ短く二度叫ぶ!

 ≪arrow(アロウ)!≫ ≪arrow(アロウ)!≫

 再び短剣が浮き上がり2本の矢となってゴブリンに襲い掛かった。

 

 「!ガアァ!!」

 

 1本目は当たったが2本目は・・・弾かれた!

 持っていた棍棒のような物で弾かれた短剣は、そのまま地面に甲高い音を立てながら転がった。

 ライフバーは黄色に差し掛かったがこちらの位置にも気づいたようで猛然と駆け寄ってくる。

 こうなっては岩陰に隠れている意味もなくなってしまったので、視界を確保する意味もかねて盾代わりにしていた岩から飛び出る。

その際残っていた残り2本に触れ空中に待機させておく。その際右手を振るい、アイテムウインドからさらに2本の短剣を取り出しスキルを起こす。

 この時点で相手との距離は20m程度になっている。内心逃げ出したくてしょうがないのだが、恐怖を心の中で踏み潰しながら、取り出した2本を空中に放り投げながら叫ぶ!

 

 ≪fang(ファング)!!≫

 

 私に叫びに答えるように、放り投げた短剣と待機していた短剣が、上下2本ずつの計4本がまるで猛獣の犬歯のように、ゴブリンに食らいついた!

 

 あまりの衝撃にそのままつんのめったように転がり込んだ!

 ゴブリンのライフバーはレッドゾーンになりそのままゼロに・・・ならない!ほんの数ドットを残してライフバーの減少は止まってしまった!

 

 「ガアァアアァァッ!!!」

 

 ゴブリンは渾身の力を振り絞って私に向かい跳躍してきた!一瞬にして私の目の前にゴブリンの持つ凶器が迫ってくる!

 

 ≪arrow(アロウ)!≫

 

 先ほど同様の短い叫びのあと、弾かれてしまって地面にころがっていた、淡く光る短剣が息を吹き返したように、浮かび上がりゴブリンを背後から貫いた!

 

 「ギャッ!!!」

 

 短く、耳障りな悲鳴と共に、ゴブリンのライフバーはゼロになり、ガラスのように砕け散った・・・。

 

 ゴブリンに刺さっていたすべての短剣が支えを失い、派手な音を立てて地面に転がった。

 

 「はふぅ~~~・・・」

 

 その音を聴いた瞬間、私も張り詰めていたものが切れて、その場に崩れ落ちるようにへたり込んでしまった。

 スカート越しに地面の冷たさを感じながら、あぁ、そういえば息止めっぱなしだったな~とか、よく分からない事を考えていた。

 

 十分地面の冷たさを堪能してから、(いや、したくは無かったけど・・・)未だに光を放っている7本の短剣を、意識して空中に浮かべアイテムウインドウに収納してゆく。・・・一本ぐらい持ち歩いたほうがいいのかな?

 

 

 収納した後、勢いをつけて立ち上がり、座ったときにお尻に付いた汚れを払い、先ほどの戦闘でのリザルトを確認する。

 ・・・どうやら『ブレードマジック』のレベルが上がったようだ。このスキルのおかげで、私は何とかモンスターとの戦闘が可能になっている。

 私にたった一つ、神様(茅場 晶彦)が与えてくれた、臆病者にふさわしいこの世界にたった一つの『魔法』である。

 その他経験地や習得「コル」(この世界の貨幣単位)を確認したところで、私のすぐ真横が地面から、噴出すようなエフェクトで光り輝く。

 

 「えっ?!」

 「ゴフッ?」

 

 一瞬の沈黙が辺りを支配する。

 

 

 

 

 コレは所謂ひとつの横沸き(モンスターがすぐ近くに出現する現象。プレイヤーを見境無く襲うタイプである「アクティブ」タイプのモンスターだった場合大変危険)でしょうか?

 

 「・・・・・・・ニコ!」(笑)

 「・・・ガゥ!」(笑?)

 

 混乱して思わずやや引きつった微笑みを浮かべると、意外と愛嬌?のある微笑みを返してくれた気がする。

 

 通じ合えた!コレで戦闘回避だ!・・・と甘いことを考えた瞬間・・・

 

 

 

 

 「ガアアアアァァァウォォォォッッッッン!!!!!!!」

 

 「キャーーーーーーーッッ!!!やっぱり?!?!?!ごめんなさーーーーーい!!!」

 

 

 雄たけびを上げた瞬間には、私の足は動き出していた!立ち向かう?勿論、逃げる方向で!!!まさに脱兎のごとく!後ろに向かって前進である!

今日はこのまま帰っていいよね!私、頑張ったよね!と自分に言い聞かせながら、私ことキャラクター名「プラム」は、薄暗い森を抜け、近くの町に一直線に走るのでした。

 

 




いかがでしたでしょうか?
アニメを見て、小説を読んで、脳みそのささやくままに書き上げてしまった作品です。
コレ続けられるのかな・・・そんな不安が脳裏によぎっておりますが、気長に続きが出ることをお待ちいただけると幸いです。

作者は小説はおろか、作文すらロクに書いたことが無いド素人もいいところです。誤字脱字・文法間違い等は、作者にこっそり教えてください。
宜しくお願いします。
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