ソードアート・オンライン≪Sword Magical Girl≫   作:二橋 巴

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コレを投稿した時点なのですがUAが1000を越してる!!(>д<)
拙い作品ですが沢山の方に見ていただいて感謝感激です。
ありがとうございます!

追記:8/23に一部表現や演出を変更しました。つーか、アニメ版第一話よく見ろって話ですよね……。OTL


04

 一瞬の浮遊感の後に体が重力に従い90°ゆっくりと直立姿勢に体制を整えていき両足が地面を捉えた感覚がする。

 周囲は暗闇に包まれているがだがどこからか音楽が聞こえてくる。ゲームのBGMだろうか?ゆったりとした良い曲だ。

 この先どうすれば良いのか迷っていると、目の前が明るくなり虹の色を光がリング状にかけ向けていく。

 

 「ひゃあっ!!」

 

 突然、軽やかな音と共にパネルのようなものが浮かび上がっていく。どうやら五感の確認をしているようだ。

 正直、ビビリの私には勘弁してもらいたい仕様だ。この仕様を考えた人間に呪いの呪詛を吐きつつ現れたメッセージボードらしきものを確認すると「初期チュートリアルとアバターの設定を行います」とある。

 どうやら、これから簡単な説明とアバターの作成が始まるようだ。まず、基本となるシステムの呼び出し方やアイテムの収納オブジェクト化の方法など多岐にわたっている。

 私は説明書はじっくり読む派の人間で納得できるまで何度もコマンドなんかを試していく。基本となるステータスやスキル習得の方法なども同時に説明されていく。

 『ソードアート』と名が付くくらい本当に多彩な武器の種類とそれに応じたスキルが用意されているようだ。代表的なもので、短剣スキル・片手直剣スキル・両手槍スキルなどだ。

 これらの他に戦闘を補助するためのスキル…策敵スキル・隠遁スキルなどがあったり、日常生活や商人・職人のためのスキル…釣りスキル・鍛冶スキル・鑑定スキルなんかがあるらしい。

 

 スキルが多すぎる……。

 

 最初の感想はコレの一言だ。まぁそのうち攻略ウィキなんかが乱立するだろうからそこから改めて必要なものを取捨選択していけば良いだろう。

 なお、初期のスキルを選択できる「スキルスロット」は2個までとなっているようだ。レベルが上がっていけばいずれ増えていくのだろうが、この2個の選択が自分の分身であるアバターの成長の方向性を決めていくのだろう。

 まぁ、そんなことは実際にゲームがスタートしたときに考えればいい話である。実際に武器を手に取って自分にあったものを探して見ないと失敗しそうだ。スロットは好きに上書きできるのであろうが、せっかく上げたものを消去するのは精神的につらいものがあるだろう。

 ここまででゲームの基本的な説明が終わりいよいよアバターの製作である。

 

 「おぉ~これはこれは……」

 

 そこには操作パネルが並んでおり、性別から始まり体型・髪型・髪の色・顔の造形・目の色まで事細かに設定できるようだ。

 その他におそらく運営が用意したであろうテンプレートらしいアバターが設定されており、小さい子供のようなアバターから老人のようなアバターが各種用意されていた。

 

 「おっもしろーい!」

 

 試しに15歳ぐらいの女性型テンプレートアバターを呼び出して見る。目の前に現れたアバターは本当にそこに人がいるようで一瞬、緊張してしまうがピクリとも動かない。

 誰も操作していないアバターなのだから当然なのだが、なんだか奇妙な感じだ。

 操作パネルから身長の項目を減少させてみるとゆっくりと小さくなっていき私よりも小さくなってしまった。120cmぐらいだろうか?今度は逆に増やしていくと徐々に身長が高くなり見上げるようなる。

 さすがに人間で収まる範囲で限界が設定されているようで2mを少し超えた辺りで止まった。こんな調子でいろいろ設定していくようだ。

 さて、どんなアバターがいいかな。いろいろ試してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 駄目だ、しっくり来るものが無い。男性のイケ面アバターを作って見たり、女性型スーパーモデル体型にしたり、ショタっ子から仙人までさまざまなアバターを作ってみたがしっくり来るものが無く、いっそお相撲さん体型にしてやろうかとなどアバター製作からアバターを意地って遊ぶがメインになりつつあった。

 

 「イヤイヤ、違うだろ私!」

 

 思わず自分でツッコミを入れつつ本題を思い出す。

 もう一度、最初から考え直すためにテンプレートの項目を確認すると各種アバターが並んだリストの一番下に、「デフォルト」と「ミラー」と言う項目があった。

 「デフォルト」は一番最初に設定されていたおそらく平均的な日本人体型の体型と、顔のパーツが設定されていない「素体」のようなアバターになるのであろう。

 それでは、「ミラー」は?試しに選択してみる。

 するとそこには……

 

 

 

 ずいぶんと見慣れたアバターが現れた。

 

 

 

 おそらく、小学校中~高学年ぐらいで身長が最近ようやく140cmを超えたのだが年のわりにはちょっと発育の遅い体型である。髪は白く長く緩い三つ編みお下げで、肌も白く病弱や薄幸の少女といった単語が似合いそうな白さだ。全体的に白いのだが瞳だけはルビーのように赤く光を放っている。

 

 というか、私だった。

 

 ビックリである。ここまで正確に再現されるとちょっと薄気味悪く感じてしまう。どうして私の顔や体型を再現できたのであろうか?

後に、初期設定のキャリブレーションとナーヴギアのスキャンで再現されている事を知って安心したが、この時は「ストーカーか!?」などと的外れな事を考えていた。

 

 

 現れた自分自身のアバターをじっくり見直す。両親には「かわいい」と身内贔屓な褒め言葉を頂いているが学校の男子には所詮、「病原菌」扱いである。自分の容姿にはさっぱり自信が持てないのだが、よくよく考えてみるとこのゲームをやろうと思った理由の一つが「外を何の制限無く走り回りたい」なのである。

 ならば、仮想世界で体験するのはやはり、私自身で無いと意味が無いのではなかろうか。アバターの製作はコレ一回きりだろうし、運営のほうで何らかのアイテムを用意している可能性はあるのだが、基本的には変更は効かないものだと思ったほうが良いだろう。

 

 後悔はしたくない。

 

 その瞬間、今までのアバターに持っていた違和感のような物は無くなりもうこのアバターしか考えられなくなった。後はキャラクターネームの設定だ、そうだな……

 

 「プラム!これからよろしくね!」

 

 物言わぬはずのアバターが僅かにうなずいてくれたような気がした。

 

 こうして、アバターの製作を終え、『Welcome to Sword Art Online ! 』の文字と共に、ソードアート・オンラインの舞台である浮遊城『アインクラッド』に向かう光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 アバターの最終決定の前に胸囲(バスト)の設定をいじったのは乙女として罪にはならないはずだ……。

 




いい加減にアインクラッドに入れよ!と怒られそうですね。すみません。次回ようやくアインクラッドです。^^;

アバターの製作などは完全にオリジナルです。描写がなかったと思うので作者がすきなゲームを参考にしました。最近ログインしてないな……。

8/23追記:前書きでも書きましたが一部表現等を変更しました。つーか主人公の名前をここで改めて書いておかないとアバター設定じゃないよね!

というわけで、改めまして主人公は『プラム』ちゃんです。宜しくお願いします。
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