BanG Dream!~1人ぼっちな2人~完結 作:レイハントン
レイハントンです(^_^)ノ
前から予告(最近はしてない)していた新しい小説です! 今回のヒロインはーね? すぐにわかってしまうと思います。
ここ最近リアルが忙し過ぎて書く時間があまり確保出来ませんが頑張っていきます!
小学3年生の頃──
あの女の子はいつも1人だった。
1人が好きだからというのも特には感じられない。
むしろ羨ましそうにクラスの人を見る。
教室の端っこで難しそうな本を読んで、誰かが話かけても無視するのにどうしてだろう。
当時は友達が欲しくない子なんだ…って勝手に思い込んでた。
だって小学生の頃なんて友達たくさん作ろうって意気込むものじゃないか? ・・・・あれ? 違う?
ゴホン。話を戻そう。
俺は昼休みになると決まってその子が居る教室まで行って、見つからないように覗いていたのをよく覚えてる。
時々水色の長い髪を耳にかける仕草が小学生ながら見ていてドキドキしたのはここだけの話。
さすがに何日も見ているとバレてしまうものだ。ついにその時が来てしまった──
いつもと同じように教室に行くと、ドアの前でその子が待ち構えていた。
「何かようがあるの?」
睨みつけながら言うその言葉は冷たく鋭い。
ここで引いたらダメだと思った俺は正直に疑問をぶつけてみた。
昔は今より考えが足りてなかったから。
「どうしていつも…1人なの?」
普通直球には聞かないよな。もう少し遠まわしに聞いた方がよかった。
「あなたには関係ない」
確かに関係ない。
でもその子も当時の俺以外と同じ様な目をしていたから、ほおって置けなかったんだ。
同じ1人の目。
「君もお友達作るの苦手…?」
「っ! そ、そんなことない」
図星なのかそっぽを向いてしまった。
その子の図星なのがなんとなくわかったんだと思う。
「じ、じゃあ僕とお友達になろうよ!」
迷わずそう言った。
向こうに本当は友達が10人くらい居ようとも関係ない。
クラスの人を悲しそうな表情を浮かべて人を見ている彼女をほっとけない。
ただその一心だった。
「えっと………」
「紗夜…」
小さな声だけが聞こえてきたけど、よく聞き取れない。
「ん?」
「氷川紗夜……! あなたは?」
「僕は
あの時の事は鮮明に覚えてる。
出会うべくして出会った・・・は気持ち悪いか。
…でもそれくらい俺の人生は大きく変わった気がするんだ。
氷川が居てくれたおかげで変われた。
なよなよしてた性格から強気に。ついでに一人称も僕から俺に変えてみた。
その効果があったのか口喧嘩ばっかりしてた妹との関係は普通に戻り、友達も少しずつ増えた。
喧嘩の回数はあんまり変わらないような。むしろ激化した。
ホント…氷川には感謝だ。
この時俺だけが一方的に理解していたと勝手に思っていたことがわかるのはもう少し先。
朝──一番来てほしくない時間。人の快適な睡眠から現実世界へと引き戻す高い音。目覚まし時計だ。
ベッドから手だけを出して、近い位置に置いてあるテーブルの上に伸ばし、なんとか耳障りな目覚ましを少し強く叩く。
ガツンと音を立てて、せわしかった高い音が止まる。
「朝……か……」
どうして朝は来るんだ? 本当に来て良いものなのか? ・・・・ダメだ。
あと5分だけ寝るか。5分くらいなら大丈夫大丈夫………
『あと5分という気持ちが、10分、15分と長くなるんです!』
「起きるか」
なんでこんな時にまで氷川が出てくるだか。
そして言ってることが正しいのがまたなんとも言い返せない。
正論の塊みたいな奴だからなー。
・・・今日の最初の一言は決まった。
「お前は俺のおかんか・・・よし。いやよしじゃねぇよ」
氷川との待ち合わせがあるんだ。
とりあえず朝ご飯を食べるために1階に向かった。
俺の部屋は2階の奥で、手前は妹の部屋。ノックせずに入ると驚く程怒られた経験から、用がある時は必ずノックをする。
当たり前と思う人も居るだろうけど、忘れることだってあるだろ?
人間誰しも忘却をするからな。
そんなことを言っても妹には、はぁー? 意味わかんねぇでひと蹴り。
女なのに口が悪くてね。口喧嘩は勝ったことがない。
どこからあんな悪口やこんな悪口が………。
女って怖いと思った瞬間だ。
階段を降りて居間に入るとすでに朝ご飯が用意されていた。
トースト1枚に目玉焼き。朝起きるのが苦手だから、すぐに食べられるパンをばあちゃんに用意してもらってる。
「おはよう。有咲はどうしたんだい?」
「寝てるんじゃね? あいつが早起きとか雪が降るだろ」
それくらい早起きが稀なんだよ有咲は。
朝が苦手なのは俺も一緒だけど。そこは兄妹なんだよな~。
時間はあまりないので、トーストの上に目玉焼きを乗せてケチャップをかける。
それに一気にかぶりつき、よく噛んで飲み込んだ。
「美味い」
この一点に限る。安定して美味しいんだよな~ばあちゃんの作るご飯は。
毎日食べても飽きないのも売りだ。
至福の時間もそう長くはない。
時間との戦いがある俺は素早く完食して洗面所へと向かった。
歯ブラシに歯磨き粉を付け口に入れて、そのまま自分の部屋に向かった。
歯ブラシを咥えたまま器用に制服に着替えて部屋を出る。
有咲の部屋のドアを3回ノック。
もちろん返事などない。
それでも遠慮することなく部屋に入った。
ベッドには布団を上まで被って寝ている有咲の姿…までは確認出来ない。
「朝だぞー起きろー」
「うるさい…今日は休む」
「‘は’じゃねぇだろ。‘も’だろ? ここ最近学校サボリやがって」
妹からの返事はない。
いつものことなので気にする必要はないけど、さすがに学校くらいは行ってほしいものだ。
頭良いからってサボっていいわけじゃないからな?
有咲…と俺が通う花咲川学園は頭が良ければ自主休講という授業に出なくても単位が取れるチートな学校。
なんと有咲は1学年の中でトップ。だから自主休講。
「朝ご飯くらいちゃんと食えよ?」
返事がない妹に声をかけた俺は有咲の部屋をあとにした。
ホントため息しか出てこない。
あんなサボリ魔なのに頭良いのがムカつくな。
だから友達出来ないんだよ。
俺と有咲の仲は悪い。見ての通りだ。
洗面所で口を濯ぎ、鞄を持って家を出た。
「行ってきまーす」
今日も良い1日になりそうだ。
「いつも来るのギリギリですね」
「来て早々に皮肉言わないでくれるか?」
待ち合わせ場所に来ると大抵氷川がすでに来ている。
これはどういうことだ? なんで毎日早起き出来るんですか? 超人なんですか?
朝が苦手の俺には理解不能。
「昨日は何時に寝たんですか?」
「えっと…11時半くらい」
「寝るのは早いんですね」
今の中高生は寝る時間遅いからな。それを踏まえて氷川は言ってるんだろう。
夜更かしはよくないから早めに寝た方が将来のためだぞ?
「時間ギリギリに来たのは悪いと思ってるよ」
「朝が弱いのはわかっているので問題ありません」
「わかってるのに注意…お前は俺のおかんか」
「違います。あなたの母親なんて嫌ですし」
キッパリ断るのかーい。それになんか傷ついた。
普通そこはなんかこう、もっと他にあっただろ!
誰があんたのおかんだ! とかさ。
………氷川にそれを求めても無理か。
「冗談ですよ。早く行きましょう」
微笑む氷川。
その優しい笑顔でいつも居てくれないかと心の底から思う俺であった。
それもなかなか難しい話だ。
氷川はあまり人と接しようとしない。クラスでも一線引いてるって感じで、俺以外と話してるのをほとんど見ない。
俺にも全てを話してくれてるわけでもなさそうだし。
たまに迷ってるような表情で窓の外を眺めてる氷川を見るんだ。
何にも出来ない自分が情けない………。
「どうかしました?」
「いや。なんでもない」
考え過ぎだ。
氷川に声をかけられてふと我に返り、駆け足で向かって隣に並んで歩き始めた。
「なぁ氷川」
「なんですか?」
「悩んでることかあったら遠慮しないで相談してくれ。出来るだけ力になるから」
「…………ありがとう。でも悩みはないので大丈夫です」
そう答える氷川の笑顔はどこか作り物のような感じがして信じられなかった。
何年も一緒に居れば作り笑いと本当の笑顔の見分けくらいつく。
氷川…お前はどこに居るんだ?
隣に居るはずなのにやたら遠く感じた。
紗夜さんの気持ちはよくわかる。
最近勉強しても結果が出ないし、そんなに勉強してるところ見ないのに自分より頭良いのを見ていると頑張った甲斐がないと思ってしまう………。
だから2倍、3倍でも足りなければ10倍頑張らないと! と思って頑張っている作者です(^^)
次はいつになるかわからないので、その時はまた読んでもらえるとありがたいです!
丸山と紗夜さんとリンリンって別のクラス? 情報知ってたら提供お願いします!