ざっと筋道立ててみたらSAO編だけで何話使うのやら・・・
まぁ、強化詐欺を書こうとすることにも問題あるんだろうな・・・
いやね?このまま黒猫団に行ってもよろしいのだが、今作を作る際にここだけは書きたかった・・
黒猫団の導入が思い浮かばないのもあるけどね、うん。まだだけども
ツバルside
一層攻略から2週間が経ち、死亡するプレーヤーも少なくなってきた頃、俺はとある街をぶらぶらしていた
「あれ、ツバル君じゃない?」
突然後ろから声をかけられ、振り返るとそこにはアスナとラウルが立っていた
「おお、アスナ達じゃん!こんな所で何してんだ?」
「ここに新しくプレーヤーが営む鍛冶屋が出来たって聞いてね、試しに打って貰おうかなって相談してた所なの。」
「どうツバルもよろしければご一緒にどうです?」
「俺はいいかな、強化は終わらせてるし。けどプレーヤーメイドか、興味あるから着いてってい?」
「構いませんわ。」
ということで、俺ら三人はその鍛冶屋の店に行くことになった
・・・
「ここね。」
「先客が居るみたいだな。」
店内を見てみれば男3人、女3人のパーティーらしき御一行が鍛冶師に剣を打ってもらっている最中だった
「結構かかりそうね。」
「ええ、少し時間を潰そうかしら。」
やけに見覚えのあるプレーヤーがいて、気になりはしたが、頭の隅に追いやり、露店を出している近くのNPCから饅頭を1つ買い、頬張ろうとしたその時だった
無機質な金属音が小さく鳴り渡る
「な、何?何の音!?」
「落ち着きなさい、剣が割れた音です。圏外ならともかくここは圏内、主が死ぬことはなくてよ。」
「発生源はあそこだな。」
目の前に建つ、一軒の鍛冶屋を指差す
数分の沈黙の後に中から声が聞こえてくる
「も、申し訳ありません...私にもどうしてこのような事態になってしまったのか、検討もつかないのです...」
「分からないだぁ!?ふざけるなよ!俺達がこの剣1つ手にするためにどれだけ苦労したか、鍛冶師のお前に分かるかよ!」
「落ち着けよ、鍛冶師に怒ったって剣は返ってこないんだ、それに強化の失敗は俺たちも承知の上、俺らに彼を責める資格はないぜ。」
《small》「分かってますよ!けどさ、こうでもしねえと、あいつが報われなく思えてなんねえんだ!」《small》
結構離れているのにこの大きさ、相当怒りが溜まっていると感じられる
「どうしたのかな?」
「多分武器の強化を鍛冶師が連続で失敗したんだろうな、それで血が上ったんだろ。」
「けど、さっき武器が壊れた音がしたわよね、それも彼らってことでしょ?確か強化失敗はプロパティ減少と入れ替え、強化素材ロストの3つの筈よ。」
「正式プレイで追加されたのかも知れなくてよ。」
少し落ち着いたのか、中の声が完全に聞こえなくなる
位置関係によって、彼らの顔は見えないが言い争いをしていることはそれとなく分かる
「誰か出てくるわよ。」
中にいた御一行の内の一人の女性プレーヤーが飛び出していき、それを追いかけるようにして一人の男性プレーヤーが飛び出す
「追いかける?」
「いや、やめといた方が良い。事情も知らない俺らが行ったところでどうしようもないだろ。彼らに任せよう。」
「ですね、それでどうしますか?強化しますか?アスナ。」
「今日はこの辺にしておきましょう、少し自信がなくなりました・・」
「仕方ない、今日は強化素材だけ集めて明日改めて強化に出そうか。」
「ええ。」
「ですね。」
俺達はその場を後にし、フィールドへと足を進めた
素材集めが終わる頃の夕暮れ時には、彼らの事は完全に忘れてしまっていた
・・・
NOside
「いやあ、勝った勝った!」
「むきゅう・・・・」
辺り一面をオレンジ色に染め上げる夕日に照らされ、ツバルは喜びを露にし、アスナは項垂れ、ラウルは呆れていた
「おっし、アスナの奢りな!」
「うぅ...余りお金使いたくないのに...」
「言い出しっぺが何を言う。」
強化素材を集めに来た彼らはmobを倒した数で競い合い、賞金として“トレンブル・ショートケーキ”を賭けて、結果アスナが負けたのだ
「ほら、私とワリカンで構いませんから。」
ラウルがアスナに手を差し伸べる
・・・
ツバルside
「はぁ~、美味しかった!」
「行儀悪くてよ、ツバル。」
俺達はアスナの奢りでとあるNPCレストランでシチューセットとショートケーキを食べた俺達は今後について話し合い始めた
「それで、これからどうする?」
「私はこれから強化に行こうかしらね。ツバル君は?」
「俺は良いかな、今日は色々と疲れた。」
「私も寝かせていただきます、明日は朝早くから用事がございますゆえ。」
各々これからの予定を語り、その場を離れようと席を立とうとする
「お?」
ウィンドを弄っていたツバルが声をあげる
「どうしたの?ツバル君。」
「さっきのショートケーキにパブ効果が付いてたみたいだぜ、それも“幸運”のな。」
「本当ですね、βには無かったので正規版からの追加でしょう。」
「もしかしてこれって強化の成功確率に左右されたり・・・」
アスナが目を輝かせて二人に問う
「うん、確か。」
「なら一緒に鍛冶屋に来なさい!いいわね!」
「え、でも俺迷宮区に・・・」
「分・か・っ・た・わ・よ・ね・?」
「(見える・・・アスナの後ろに鬼神が・・)」
席を立ち、仁王立ちで細剣を突きつけるアスナ
「ヨロコンデゴイッショサセテイタダキマス。」
「合格。店はさっきの店にしましょう。探すのも億劫だし、興味があるしね。」
・・・
ツバルside
「さ、行きましょう。」
アスナに頼まれ、昼頃に行く予定だった鍛冶屋に着いていくことになり、今店の前に立ってるのだが・・・
「・・・隠れてないで出てこいよ、アルゴ。」
俺は店に入る前に後ろで隠れてるアルゴに声をかける
「ニャハハハ、見つかっちゃったナ。キー坊以外に俺っちを見つけられるとはナ。」
「ア、アルゴさん!?」
「ほざけ、“隠蔽”スキルも発動させてないお前を見つけられないやつを探せって方が無理な話だ。」
まあ、アスナは見つけられなかったようだけど
「で、アルゴが何でここにいるんだよ?」
「少し頼みたいことがあってナ。そこの鍛冶師である“ネズハ”についてなんだけド・・・」
「彼がどうかしたのか?」
「いやナ、ここ最近武器が強化に失敗して破壊される事故が多発してる訳だガ、その要因全てがそのネズハによるものだそうダ。」
「そういえば、私達もその現場を見ました。」
「そこでダ、ツー坊達には彼を調査して欲しイ。勿論依頼料はしっかり払うヨ。」
「分かりました。」
「良いけどもう少し情報はないのか?それだけだとなぁ・・・」
「生憎それだけだヨ。なあニ、キー坊達も協力して貰ってるんダ、直ぐに集まるヨ。」
「だと良いんだけどな、まあ俺達は3日後に攻略会議が行われるんだ、ちゃんとした調査は中ボスを倒してからになりそうだな。」
「そうね。」
「じゃ、何か分かったらメッセージ頼むヨ。」
そういってアルゴは俺達に手を降りながら転移門に向かうのだった
・・・
今俺達はフロアボスがいる場所に向かう道中を一層に続くレイドリーダーであるディアベル指揮の下、前回よりは少し軽めの雰囲気で歩いていた
「今回のフロアボス戦、ツバル君はどう見るの?」
道中で出くわす普通のmobは前衛のプレーヤーにより狩り尽くされ、俺達に回ることは殆ど無く、黙っているのに痺れを切らしたのかアスナが話しかけてくる
「どう?って言われてもなぁ・・・この世界の本番は3層からだし、ディアベルのカリスマ性と情報量があれば苦戦する相手でもないさ。」
「そうよね。」
「ただ1つ気になるのよ。」
「と、いいますと?」
「パシネットみたいな物を被ったプレーヤーがいるパーティーいるじゃない?」
ラウルが前方でmobを倒してる1つのパーティーを指差す
彼らは今回から攻略に参加した、言わば新参者、平均レベルは俺らより少し低い程度、しかし彼らの装備はどれも一級品、それでも技術はとってつけたレベル
なので一軍ではなく予備隊として参加させている
「知ってるわ、彼ら偵察隊に入れてくれって頼んできたのよ。」
「マジで?」
「えぇ、確か名前は真ん中がオルランドで、左がクフーリンで、右がベオウルフだったかしら。」
伝説の英雄に王国騎士、更には勇者ね・・
「これまた大層な名前なこった・・・」
「あら、大層なのは名前だけじゃなくてよ、彼らギルド名まで決めてるらしくて確か・・・」
「“レジェンドブレイブス”、でしょ。」
「そうそう、それそれ・・・って、え?」
突然後ろから声が掛けられる
俺達のパーティーは列の最後尾、今回は5人の予定だったがヒデが急用で出れなくなり、ここにはいない、つまり声の正体は・・
「シズク!お前いたのか!」
「いたのか!は無いでしょ!?ずっと後ろにいたのに!」
ぶーと頬を膨らませて抗議する彼女、別段彼女の影が薄い訳ではない、単純に忘れてたのだ
「それで、話は戻るけどラウル、彼らがどうしたの?」
「彼らのレベルって私達攻略組の平均より低いわよね?」
「えぇ。」
「それなのに装備だけはトップクラス、何かあるとは思わなくて?」
「そりゃぁ俺たちの知らない効率の良い稼ぎ場を見つけたとか?」
「その考えも否定できなくは有りませんが、鼠がそれを見逃さないはずもありませんし。」
「じゃあ何か?あいつらには裏があるとでも?」
「そこまでは分からないわよ。けど、彼らを注視すべきことだけは確かなようね。」
「ともかく今はフロアボス戦です、いくら負ける要素がないとはいえ油断大敵、気を抜いてると死ぬわよ。」
「そんなもん百も承知さ、俺達は湧きmobの殲滅、パターンも今までのフィールドmobと同じで足を狙うこと。」
ここの階層のテーマは牛ばかりの岩場と平原、嫌というほど倒してきたのだ、万が一にも死ぬことはないと思う
「皆!今回も集まってくれてありがとう!今回も誰も死なずに、ボスを倒そうじゃないか!」
レイドリーダーであるディアベルの掛け声にメンバーは自ら空気を盛大に震わせた
「行くぞ、お前ら!」
「「ええ!!」」