ーーSaid Sigmund ーー
僕が父様に魔法を教わりはじめて一年がたった。
父様は理論派の教育者だ。まず全ての滅竜魔法を動きを僕に徹底的に教え込むのと同時に自分の中の魔力を感じていく事をずっとしていた。
寝ていても体の動きは寸分違わず夢で出てくるほどに覚えた。
ここでやっと始まりらしい。
まずは小さな風を魔法で起こすことから始まった。
木枯らしから始まり少しずつ大きくなっていき今は風の動きが全部わかるようになった。
次は雨を呼ぶ事だ。練習するときだけ父様は嵐を止めてくれていた。分かりやすいように。
春雨程度なら降らせるまでにはなった。
「嵐龍の天衣」
自分の回りに風が巻き起こり自分の体を少し浮かす。
「その状態で三十分耐えなさい」
父様は魔力を安定させるために毎日これをさせる。昨日まではまとう時間が十分だったがステップアップだと言われ三十分になった。
十五分を過ぎた頃に父様は後十分だと言った。わざとだろう。
「後五分だ」
十分と言われた後の十分間が恐ろしく長い時間だった。意識が危ないけどできたら父様が誉めてくれる。
「後一分」
意識が朦朧とするがなんとか耐える。周りの嵐をなんとか調える。
「良くやった。シグム」
父様に誉められて僕は意識を手放した。
ーーSaid Amatsu ーー
一年前のとある日だった。
わしが何となくで空を動いていたらオストガロアの奴がナバルデウスを又捕まえておった。
全くもって食欲の止まらんやつだ。
そのまま気にせず山の方へと進んでいくと人間の子等が嵐に巻き込まれていた。しかも片方は山河に落ちてしまった。生きていることをわしは願おう。
じゃが、もう一人は気絶はしておるが生きておる。
わしのせいで離ればなれになってしまった責任はとろうとおもう。
魔法を教えよう。イグニールが言っていた滅竜魔法をな。
シグムの才は本物だった。
動きを教えたら見事に覚え、魔法の知識を詰め込めば語り始め、嵐を少しずつ纏い始めた。
子の成長。これほど嬉しいものはない。
今日も魔法を整えながら調える訓練をさせたが三十分も出来ていた。
我が息子ながら成長度が素晴らしい。
ーーSaid Sigmund ーー
あれからニ年がたった。今は十歳だ。
今日、お客竜が来るらしい。天竜グランディーネとその娘だそうだ。
「始めまして。ウェンディーと言います」
「こちらこそ。僕はシグムンド、シグムって呼んでね」
「はい!」
とりあえず父様とグランディーネが話す間、ウェンディーとおままごとをしていたがウエンディーがこけて号泣してしまった。
「痛くないよ。ほら、僕の魔法が君を守るから」
そう言ってウェンディーに風のヴェールを纏わせた。
「暖かい。ありがとう。お兄ちゃん!」
「お兄ちゃんか、、、」
「呼ばせてください!」
「いいよ」
「仲良くなったみたいだわね」
「グランディーネ!」
「グランディーネさん。ウェンディーの足を治してもらってください。さっき怪我したので」
「本当だわ。手当てしてくれてありがとう」
「シグム。行くぞ」
「わかりました父様。ウェンディー、僕たちは兄妹だ。それは離れてても変わらないから」
「はい! ところでずっと気になってたんですがお口閉じてるのに何でしゃべれるんですか?」
「今度あったときのお楽しみだ。又な」
僕と父様は霊峰へと帰った。
それから一年後、父様が帰ってこなくなった。
X777 年 7月7日 ドラゴン失踪
僕の横には大好きな兄さんがいた。
モンハンワールドやってたら朝の五時だったりします。
それと昨日誕生日でしたww