ーーSaid Sigmund ーー
ある日の朝でした。
「シグ! 俺と勝負しろ!」
「俺? めんどくさいからエルザとしとけよ」
「私か? 構わんぞ?」
「それかグレイ」
「くそ炎と遊ぶなんて真っ平ごめんだね」
「いいじゃないかシグ、やってやれ」
「仕方がねぇ」
今日もフェアリーテイルは平和です。
僕だよ、シグムンドだよ。
朝から兄さんに向かってナツが勝負を仕掛けてそれを面白がって見てたら本当に勝負になってしまった。
ギルドのみんなもそれに乗っかってかけを始める。圧倒的にナツの人気が高かった。
僕はもちろん兄さんに入れたけど。
ナツ君大丈夫かな。
ーーSaid Sigrud ーー
「わしが審判じゃ」
マスターがテコテコとこちらに向かって歩きながらルール説明を始めた。
「殺すことは許さんそれ以外は認める。敗けを認めるか続行不能だと判断する」
「おうじいちゃん」
「了解」
「始め!」
「火竜の鉄拳!」
ナツがフェイントすら入れず単純な右ストレートを入れようとする。
「骸龍の残歯」
しゃがむだけでナックルを避け、すれ違うタイミングで左手でナツの脇腹に触れた。
「オラッ! 火竜の鍵爪」
カウンターで蹴りが飛んでくるのを何事もないかのように掴む。
「骸龍の悪喰」
残歯で触れたところが穿たれる。
音を発ててナツが倒れた。
「そこまでじゃ!」
「骸龍の
慌てて穴が開いているところに向かって手をかざす。
「スゲー! 傷が治った!」
「まぁ、俺が与えた傷以外無理だけどな」
目線を上に上げるとエルザが目を輝かせながらこちらを見ていた。が思いっきり無視してやった。
「強えーなシグ!」
「ごめんな、やり過ぎた」
「良いって」
シグムンドが近づいてきて俺もやりたいなんて言ってくる。
「エルザ! 弟とやってくれないか?」
「イヤ、私は結構だ。だがどうしてもというなら構わないが」
「んじゃよろしく」
俺は周りの聴衆に紛れた。
ーーSaid Sigmund ーー
僕の相手になったのはエルザさんだ。
はっきり言って武闘派なのは見てわかる。
まぁ負けないんだけど。
「さっきのルールと同じじゃ。よいな?」
「はい!」
「わかりました」
「始め!」
宣言と共に強風を纏う。
「換装! 黒羽の鎧!」
勢い良く切りかかってくるが関係ない。
「嵐龍の天衣」
風を嵐に変え腕を動かす。
暴風と剣が交わりエルザが後方へと弾かれる。
「マジか! なにしたんだ!?」
ギャラリーが五月蝿い。
僕は漂い始める。
「エルザさん。行きますよ」
「来い!」
「嵐龍の暴牙」
僕はエルザさんから見えないところからアッパーをする。
「参った!」
エルザさんが叫んだ瞬間に動きを止めた。
「エルザが負けた!」
「俺の掛け金がぁー!!」
「エルザ情けねぇーな!」
「なんだとミラ」
「私なら直ぐだな」
ミラさんが急に飛びかかってきた。
僕は気づいてなくて反応が遅れた。
「ミラさん危ないって」
兄さんが飛びかかってきたミラさんをどうしたのかわからないがお姫様だっこしていた。
「なっ! 何してたんだよ!」
「お姫様だっこ?」
「下ろせっつってんだよ! 白髪やろう!」
「そこはお揃いじゃないかな? ミラさんは銀か、」
兄さんが天然ジゴロしてる。
今日もフェアリーテイルは平和です。
兄さんとミラさんはなんかまた喧嘩してるけど。
今度キャラ設定書きます。