宿毛泊地提督の航海日誌 -memories alive- 作:謎のks
始まりの「冬」
雪解けの「春」
航路の果ての「夏」
そして…最終に続く「秋」
物語に終わりはない…だが、今一度の決着を。
──そしてその先で、最後の戦いを始めよう…。
深海群の新たな中核「深姫」。
だが彼女は、総督の造りし傀儡…本来の役割は、自身が世界を滅ぼす爆弾になることだった…!
世界を守る為、そして人類を救う為、何より…失った「思い出」を取り戻す為。
提督たちは、深姫が陣取る太平洋…文字通り世界の中心に向かっていた。
だが…行く手を遮るモノ。かつての姫たちが日本を包囲していた。これを突破しない限り、彼らは先に進めなかった。
そこで提督は泊地艦隊を四方に散りばめ、壁となる姫たちと同時に交戦。その隙に包囲網を潜り抜ける、という算段であった。
果たして艦隊に勝機は、そして提督たちの「運命」は…?
・・・・・
四国から数キロ先の海上に居るのは「深海双子棲姫・壊」
陽炎のように揺らめく黒い靄を纏いながら、艦隊に向けてその金眼を見据える双子。
「居ましたね…?」
そう呟くのは神通。彼女率いる「特務艦隊」は、警戒しながら彼女に近づいていく…
「皆さん、警戒は怠らないようお願いします」
「はいよ〜」
「はいっ! 雪風、周囲を警戒します!」
神通の後に続くのは北上と雪風。奇しくも冬イベントの面々…それに加えて
「…はーぁ」
ため息をつく天龍。
「どしたのてんりゅ〜? 久々に表に出られたのにさぁ?」
「いやうるせーよ、人をムショから出た囚人みたいにいうなし」
「出番的な意味だと思います! はいっ!!」
「いや知ってるっつーの!? …他が強すぎんだよ………」
「ん? 何その思わせぶりな」
「……いや、何でもねぇよ」
「あ、そっかー! 改二の事? 龍田に先越されたもんねぇ?」
「ばっ!?」
図星だったので大袈裟に狼狽する天龍。すかさず北上は改二談議に入る。
「あーでも確かに最近多いよねぇ、改二」
「改装ラッシュです!」
「いや白状するとよ? 陽炎型改二も来るんだろ? ただでさえツエーお前らの改二ってズルくね?」
「雪風、改二なんて末恐ろしいですが、もしも来ても頑張ります!」
「やっと「タンヤン」になるんだねぇ〜? そうなると他のヤツらも…?」
「…おい、その辺はデリケートなんだからよ…それは後にしようぜ?」
何やら会話を繰り広げていると、足元に気配が…!
「あん? ………!?」
天龍の足元にしがみついて来たのは、最早「白」か「黒」も分からない双子の片割れ。
『…………(ニヤァ)』
──ツカマエタ…♪
黒い焔の中から口角を歪ませ、獲物を取った猛獣のように勝ち誇る。
向こうではもうヒトリが深海砲を構えていた…冬イベで見せた彼女たちの常套手段、それらは変わっていなかった。
「……」
──二マアアァァアアッ
『!?』
不意に天龍たちが見せる(悪役はどっちだ? と思われても仕方ない)ニヒルな笑み。…隣にいる神通から尋常ではない恐怖を感じる天龍だが、頼もしいという感情は否定出来ない。
「やっぱりかかりやがったなぁ?」
「こうもあっさり引っかかると、前の方が強かったよねぇ?」
「雪風もそう思います!」
「所詮は偽モノ、この体たらくは私が教官なら「再教育」を施しますが?」
「おい神通、洒落にならんからやめろ」
『ッ!? …………!!?』
驚きを隠せない双子の片割れに、天龍が種明かし。
「おいおい、よく見てみな? 周りは俺を含めて「四隻」。お前ら相手にそれはないだろ?」
『…? ……(バシャ!)…!?』
更に不意を突かれ、何モノかに肩を掴まれる双子。
「…んっふふー♪ つーかまーえ…たっ!!」
浮上した伊14…イヨに無理矢理海中に引きずり込まれる双子。
『!?!!?』
慌てて手を出して離してしまい、そのまま「まんまと」罠に入っていってしまった…
「(…ザザッ)神通さん、今だよ!」
通信からイヨの勇ましい声が響く。待ってましたと、既に対潜行動の準備が完了した一同は
「目標、海中の敵深海群! 全艦、狙え……今っ! てえええぇ!!!」
神通の号令と共に、ありったけの爆雷を投げ込む。
『aaaaaaaaaaーーーーー!!?』
瞬間、巨大な水柱が立つ…無惨な姫の悲鳴、それはいつも聞く深海群を打倒した合図だった。
『ッ!? ………!!!』
向こう側で一連の流れを見ていた双子の片割れ。憎しみを露わにしながら、深海艤装を一行に向ける。
「…させないからっ!」
海中で「槍」を装填し、一斉に放つ伊13…ヒトミ。
『ッ!!? ……aaaaaaaaaa!!?』
必中の一刺しは、確実に双子を捉え、漆黒の闇はそのまま爆炎と共に霧散した。
「ふふ…次発装填済み、ですよ?」
…スッ
「イェイ! (パァン!)」
不敵に微笑む神通は、横に手をかざし飛び出したイヨと「ドルフィンタッチ」よろしくハイタッチ、勝利を形にした。
…こうして、呆気なく終わると思っていたが?
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーー!!!!!』
「ッチ! まだ来やがるよなぁ!!」
そう、彼女たちの残した随伴艦の処理をしなければならない。
天龍は舌打ちしながら、どこか嬉々とした表情で神通たちと一緒に敵深海群の掃討に当たる。
「くっそー! まだ改二になるまで死ねんん!!!」
そう胸の内を叫ぶ天龍は、力一杯に刀を振るうのだった…
・・・・・
「やれやれ…」
そうぼやくヴェルの前に、嘗ての強敵「北方水姫」が、異形の黒いオーラを纏い立ち塞がる。
北海道周辺の海域に陣取る彼女。果たして撃破は可能か…?
「ふんっ! そう心配するなちっこいの!」
そういうのはガングート。過去の自分を睨みながら、頼もしい台詞で味方を鼓舞する。
「ヤツは強敵だ…何せ私だったのだからな? だが! 所詮は「影」! 本物の一撃というのは、偽の虚影を容易く屠るものだ!」
「ああ…だが同士、それは慢心というのでは?」
「はっはっは! 慢心は力あるモノの特権、大いに結構!!」
「…やれやれ?」
そう呆れるヴェルも、どこか嬉しそうである。
「おいおい? あンま調子のンなよ? ガンちゃん?」
そう窘めるのは江風。ガングートはその「言葉」を聞いた瞬間に反論する。
「ガンちゃんではない! ガングートだっ!!」
「いやモー「ガンちゃん」だろ?」
「ダー」
「むぁて! 何故日本のモノは愛称を付けたがる!?」
「別にそれは国に限ンねーだろ?」
「いやいやいや!?」
そう談笑していると、高速で接近する影が…。
『aaaaaaーーーーー!!!』
北方水姫が飛び上がり、そのまま鉄腕型の艤装を振り抜こうとする
「む!?」
ガングートが一行を守るように立ち塞がり、そのまま手を合わせ「力比べ」の態勢を取る。
「ぐっ…!」
『aaaaaaaaaーーーーーッ!!!』
「このまま押し込むか? ……だがっ!」
ガングートは片足を振り上げ、そのまま蹴りを入れる。
『……!!?』
飛び仰け反る北方水姫。すると。
「…今だ!!」
ガングートの号令で、何処からともなく現れた阿武隈たちと共に水姫の周りを取り囲む。
『ッ!? ……!!?』
「うむ、素晴らしい! 阿武隈、お前の作戦は見事だ!」
「ってかどっから出てきた阿武隈さンたち!?」
「むふふ〜、敵に気づかれないで近づくのは、アタシの十八番なんだよ〜!」
「…人それを「影が薄い」と言う」
「な、那智やめてよぉ!? ちょ、木曾もクスクス笑わないでよぉ!?」
阿武隈たち「第五艦隊」と共に、北方水姫の包囲に成功する。
『………ッ!!!』
忌々しげに一同を見つめる北方水姫。だがガングートの不敵な笑みは無くならない。
「人は過去を振り返り、そして乗り越えるものだ。我々とて…それは同じだ!」
彼女の勇ましい叫びが、そのまま「砲撃用意」の号令となる。
「いいか! 確実に仕留めろ! 有りっ丈をブチ込めッ!!」
「はいっ!」
「応っ!」
砲塔を修正…次弾装填。
「砲戦……開始! 撃てえぇーーッ!!!」
北方水姫の周りから、文字通り「四方八方」の集中砲火。
『………ッ!』
海中より何かを引き上げる…それは「盾用」の深海駆逐艦であった。
『■■■■■■■■■■■■■■ーーーー!!?』
「怯むなー! 全弾撃ち続けろぉ!!」
鳴り止まない砲音は、次第に敵影を掻き消していく…。
「ウラァーーーッ!!!」
『!! …aaaaaaaaaaaーーー!!?』
そして…咆哮と共に、邪悪な影は完全に消えていた。
「ハラショー! よくやったぞ、同士諸君!!」
「いやいや同盟だかンな?」
「はっはっは! そう細かいことは気にするな、カワ!」
声高らかに勝利を叫ぶ彼女たちに、残された敵深海群が迫る。
『■■■■■■■■■■■■■ーーーッ!!!』
「ほぉ、憤っているな?」
「ンあぁ、「活き」がいいとはこのことだナ! きひひ!!」
「いや江風、それは普通に面白くない」
「そ、そンなクールフェイスで言うなよヴェル…急に恥ずかしくなったよ」
いつもの調子で、艦隊は敵深海群に向けて砲を構える。
「行くぞ、ちっこいの!」
「ああ、信頼の名は…伊達じゃない」
煌めく銀髪をなびかせ、二人は一緒に駆け出す…氷の壁は、確かに溶けたのだ。
・・・・・
本土の中心地の一つ、横須賀市に立つ「横須賀鎮守府」は、対深海群の最重要拠点であり、数ある鎮守府、泊地の中で「最大勢力」を保有する。
そんな彼らではあるが、所属する艦娘は「平均所属数の2〜3倍」と言うので、イベント等の余程のことでない限り、出撃は不可能…所謂「要石」の役割を担っている。
つまり、緊急の出撃時はどうしても足踏みしてしまう。
だがしかし、それでも敵は待ってくれない…ヨーロッパ全土を恐怖に陥れた「欧州棲姫」の軍勢が、本土に向けて進軍しているという情報が入った。
横須賀鎮守府の要請を受けて、宿毛泊地から空母機動部隊が派遣された…それは「時間稼ぎ」と言われても仕方ないが、彼女たちに依存は無かった。
「…Hm,来たか」
アークが眼前の女王を見つめる。
深海群を率いて悠然と進む姿は、正に「女王」。
黒い炎が揺らめき、金色の眼は鋭く光る。悲しみに暮れ、最早「虚無」しか残されていないモノ…アークは彼女が自分であったのかと考えを巡らせていた。
(あれがかつての「私」…そうか、あれ程までに)
感傷に浸る哀しげな表情をしていると、彼女の肩に手を乗せるモノが
「アーちゃん、アレはもう貴女じゃない…それだけは覚えていてね?」
「Soryu…ありがとう」
「うふふ♪」
「ちょっとちょっと! お二人さん、私たちもいるんだからね!?」
そう二人の間に割って入るのは、蒼龍の相棒の飛龍。
その後ろでは、加賀とサラ…そして何故か
「全くですわ! 私たちを無視して二人の世界に行かないで下さいます?」
「ご、ごめん飛龍…熊野ちゃんも?」
「まぁよろしいですわ。それより…あちらの「接待」が先ではなくて?」
「そーだねぇ…って接待てw」
飛龍は、熊野の「少しズレたお嬢様言葉」に笑いがこみ上げる様だ。
「んまぁ、失礼しますわ! ねぇ加賀さん?」
「…ウチからは何にも言えんわ」
「Oh,皆さん、向こうは戦闘態勢に入っています。どうしますか?」
サラが言うと、全員が「望むところ」と言わんばかりに弓の弦に手を掛ける。
「Soryu!」
「うん! じゃあ皆、行くよ!!」
「おう!」
「Aye,aye,sir!」
「…任せちょき」
「とおおぉぉう! お任せですわ!」
全員の艦載機発着艦準備が完了すると、蒼龍は声高らかに宣戦布告する
「此処より先は、我ら護国の翼が相手となろう…イノチが惜しくなければ、全霊を以てかかって来るがいい! …全航空隊、全艦載機、発艦用意…! 目標、眼前の敵深海群!!」
──空母機動部隊、発艦始め!!
全空母から発艦する艦載機の大群…その様は一言では言い表せない…強いて「芸術」のような圧巻の美しさがそこにあった。
そして、雨あられと降り注ぐ爆弾の嵐…目前に迫る女王の軍勢を悉く焼き尽くした。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■-----!!?』
『!! ……ッ!!』
忌々しく睨みつける影の王に、アークは虚し気に、それでいて優し気に呟く。
「…大丈夫、私はもう一人じゃない。だから…「お前」はもうそこに居なくていいんだ」
アークの横で蒼龍が微笑む。ふと思いついたようにハッとすると、蒼龍はアークに耳を近づけ…
「………(こしょこしょ)」
「ん? ………hm,やってみるか」
アークと蒼龍の艦載機がそのまま上昇、空中で互いの「腹」を内側に見せると、そのまま「回転」し始める…
「いっけー!!」
空中で戦闘機の弾がそのまま散弾となり、広範囲の敵を一掃する…表現的に分かりやすく言うと、ワゴン・ホイール戦法の縦回転バージョン、さらに分かりやすくすると「トリプルパンチ」の要領である。
「おお! すげーかっけー!!」
飛龍が感嘆するが、加賀はどこか呆れ顔だった。
「アンタら…遊びやないがで?」
「てへっ♪」
「ハハハハ!」
彼女たちのやり取りを、どこか恨めしそうに…それでいて羨ましそうに見つめる異形の黒姫。
「…お前の悲しみは、私たちが知っている。だから…今はそれを全力でぶつけ合おう!!」
『aaa………aaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!』
迷いの晴れた顔と言葉で、アークは過去と向き合う。
その様子を見て、蒼龍は優しく微笑むのだった…。
・・・・・
九州方面、坊ノ岬沖。
約半年前に起こった戦い、その激戦地で再び戦いの火蓋が切って落とされようとしていた…。
『………!!』
この地で艦隊を待ち受けるのは、漆黒の焔を纏う異形の「防空埋護姫」。であれば当然こちらは。
「撃てえええぇぇぇーーーー!!!」
二対の戦艦姉妹から放たれる爆砲は、深海の軍勢を悉く焼き払った…
「ふふふ…今日も絶好調よ!!」
「ええ、この調子なら提督たちのお役に立てそうね?」
扶桑、そして山城の扶桑型戦艦姉妹、彼女たちは磨きに磨いた練度の賜物たる、寸分の狂いのない射撃に満足していた。
「ったく、調子に乗り過ぎよ?」
その様子を見つめる満潮、時雨、そして涼月…
「仕方ないよ。僕らはあの夜を越えて来たんだ、僕だって今なら誰にも負ける気がしない」
「だから、それが慢心って言ってんのよ」
「うふふ、みっちーさんはお二人が後ろを取られないか心配なんですよね?」
「ばっ!? 涼月、それは分かってても言わないでよ!!?」
「へぇ、そうだったんだ。満潮って見かけによらず優しいんだね?」
「ヒドイ言い草じゃないそれ!? って時雨、それは流石にわざとでしょ!?」
「どうかな? ふふ…」
「うふふ…」
「ぐ、ぬぬぅ~~!」
二人のイジリをうまく対処できず、ただ唸る満潮。
…そんな時、ふと感慨深そうに自身であった黒姫を見つめる涼月。
「そうですか…貴女もここに、特別な思いがあるのですね?」
「涼月…?」
「私だけ、ここにいてよかったのでしょうか? …大和たちと一緒じゃなくて、よかったのでしょうか?」
「…ごめん、僕もそう思って声を掛けたんだけど」
時雨は申し訳なさそうに涼月に謝る。
”大和たち”は、その誰もが高性能の艦…方々で深海群の襲撃がある今、その対処に当たっており今回は同行できなかった。
「アンタも大和たちと一緒に行けば良かったのよ?」
「い、いえ。私は…みっちーさんたちが心配ですし、それに…せめて私だけでも、と思って?」
「…そうか、そこまで言うなら仕方ないね?」
「…そ? まぁ良いんじゃない? 好きにすれば?」
「はい、ありがとうございます♪」
「そっか! じゃあ涼月は「名誉西村艦隊」だね!」
横から滑り出てきた最上が冗談交じりに言った。
「いや最上、それはどうだろう?」
「全くよ、向こうには向こうの「組」があるんだから」
「まぁ! 良いのですか!? 本当に嬉しいです!」
「…ええ;」
流石の満潮も、ここまで涼月が「天然」とは思わず、呆れ半分の声が漏れた。
それに乗ってか、はたまた本気なのか通信で扶桑姉妹が
『そう言うことなら歓迎するわ!』
『そうね山城? 西村艦隊へようこそ、「涼月さん」?』
「はい! 宜しくお願い致します♪」
「あはは…」
「もう好きにしなさい…;」
まるでコントのようなやり取りに押されたが、それでも敵は目前に迫っていた。
「あら、みんな敵が来るわよ!!」
「くるわねぇ~?」
朝雲と山雲が敵の接近を伝える。
その言葉で上を見上げると、敵深海艦載機が今まさに爆弾を投下しようとしていた。
「っ! させません…ッ!」
決意の声で空に向かって「長10cm砲」を構える涼月。
「撃ちます…ッ!!」
爆音と共に防空の弾は宙に舞い上がり、そのまま敵艦載機を四散させた。
「…目標、沈黙」
機械的に言葉を呟く彼女、だが冷たさはなくむしろ「だからこそ」の人間味を帯びた美しさがあった。
「流石だね、涼月」
「防空駆逐艦は伊達じゃないわね?」
「…うふ」
時雨と満潮、二人の言葉に思わず嬉しさが零れる。
『aa………aaa…!』
それに呼応し、唸る黒姫。
「貴女はここに居てはいけない…だからこそ、貴女は私が止める…!」
「そうだね。でも…君にだけそんな重荷は持たせない」
「そう、アイツは…「私たちで」止める!」
今、彼女たちの心は一つ…何人も、妨げることが出来ない「鋼の絆」。
「提督の為に…君たちを倒させてもらう!」
決意を言葉で表す時雨。そして、自然にあの時の「警戒陣」を作り並ぶ一同。
「…山城?」
「はい、姉様。…いい? 皆、行くわよ!」
──応ッ!!
「よし! …西村艦隊、突撃!!」
彼女たちは突き進む…今までも、そしてこれからも。
その先に待つものは、まだ誰も知らない…。