暗殺教室 28+1   作:水野治

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タイトルにある通り導入部です。特に進展はしないです。
あと10話ほどで原作1巻の1話に入ります。

雪村先生と関わった2週間です。
雪村先生がE組メンバーと関わっていた時期が原作では明確になっていなかったので文中にありますが、卒業式終了後としています。この理由は後に詳しく解説したいと思います。


3月
第0.1話 導入の時間


 ~渚視点~

 僕が通っている椚ヶ丘中学校は進学校だ。それもただの私立の進学校とは違い"超"が付くくらいに教育が徹底されている進学校。

 

 授業のレベルが高いことはもちろんだが、明らかな違いがあるのは「E組」と呼ばれるクラスの存在だ。

 エンドのE組と呼ばれ、このクラスに行きたくない、優越感に浸っていたいという意識から生徒たちは勉学に勤しむ。

 

 もちろん僕だって行きたくない、堕ちたくないっていう思いから必死に勉強しテストを受けたがダメだった、無理して中学受験をして自分に見合わないレベルにいたことのツケが回ってきてしまい、E組落ちが決定した。

 担任の先生からはお前の顔を見なくてよくなるのが唯一の救いだとか、クラスメートからは今までとは180度違う言葉を吐かれた。

 

 家に帰ると母さんからありとあらゆる言葉で罵倒され、この先どうすれば良いのかなと色々と話されたが何一つ頭に入ってこなかった。中学二年生、年齢にすると14歳にして人生の落伍者の烙印を押されてしまったのだ。そうやすやすと立ち直れるものではない。

 

 そして今日がクラス替えの日である。椚ヶ丘中学校の場合卒業式終了後進級前にクラス替えを行う。そこで改めて格差というものを認識するのだ。

 僕は今本校舎から1㎞離れた旧校舎へと歩いている。クラスにどんな人たちがいるかわからない、クラス替え特有のドキドキ感は多少あるが憂鬱な気持ちが勝ってしまっている。早めに家を出たということで特に誰と会うこともなく旧校舎に到着し、教室に入ると僕は驚いた。そこにはE組とは程遠い人がいたからだ。

 

 

 

 

 ~南雲視点~

 

 いかん、早く着きすぎてしまった。そう考えながら自分の座席で鞄の中身を整理していた。

 だってさ、クラス替え初日だよ?早く学校行こうとか思うじゃん。学年末テスト後に貼り出されていたE組行き名簿を見るに面白そうなやつが多いクラスだと思ったし、何より仲が良い友達が少なくとも5人はいるんだ。

 

 早く誰か来ないかなんて思いながら持参した本を読んでいたら教室の戸が開いた。すぐにそちらに目をやると口をポカンと開けて立っている男子がいた。

「おっす、これからよろしく」と声をかけると、ゆっくり口を開いて南雲君だよね?と確認をとられた。

 

「おっ俺のこと知ってる感じ?」

 

「知らない人の方が少ないと思うけど…それにここにいるはずがない人だから…」

 

「そんなに俺有名かなー…ていうかここにいるはずないって面白いこと言うのな。名前なんて言うの?」

 

 そう尋ねると男子は潮田渚だよと自己紹介した。

 

「渚か、これからよろしく。改めて自己紹介すると南雲純一だ、名字、名前好きな方で呼んでくれ」

 

 じゃあ…南雲君でと渚は言った。

 

「渚は俺のことここにいるはずないって言ったけど、そんなことないぞ。他の人たちと同じで成績・素行不良と見なされたからここにいるんだから」

 

「そうだよね…ごめん…」

 

「いいっていいって、それより話しようぜ。一人で寂しかったんだよ」

 

 それから渚と漫画、映画など色々と話をした。ていうか可愛い顔してソニックニンジャ好きなのな。 やっぱり男なら世界を救う孤独のヒーローとかに憧れるよな。

 始業のチャイムがなる10分前くらいに結構な人数が教室に入ってきて自分の座席に座り始めた。渚もそろそろ先生来るからと自席に戻っていった。

 

 俺の座席は出席番号順的に一番後ろなので教室全体を見渡すことができる。その特権を生かし全体を見るとやはりほぼ全員浮かない顔をしている。そりゃそうだよなと思いつつ、知り合い5人がいることもしっかりとチェックした。

 そのとき教室に女の先生が入ってきた。クラスにいる全員は同じ事を思ったはずだ。"そのシャツ何!?"と。

 

 

――

 

 

「これから君たちと一緒に勉強していく雪村です、1年間という短い時間だけどよろしくね」

 

 と、雪村先生は軽い自己紹介を終えて、今後の予定を語り始めた。クラスのみんなは配られたプリントに目を通しつつ先生の話に耳を傾けていた。

 雪村先生はたぶん、いや絶対に優しく良い先生だと感じた。その考えを持ったのは俺だけじゃなくクラス全体が同じく感じたのだろう、さっきまでの強張った顔から固さが取れている顔になっていた。

 

 進級初日は授業がなく、教材配布や今後の説明だけ行われ午前中には学校は終わる。

 明日からは通常通り授業が行われるが、まずは今日をどう過ごすかを考えた。家に帰ったら何をするかなと考えていると出席番号順にクラス全体への自己紹介が始まっていた。

 出席番号1番の赤羽は現在停学中らしく2番の磯貝からだった。…こいつ絶対にイケメンだなと思う完璧な自己紹介だった。

 順々に自己紹介をしていき、ついに俺の番がきた。雪村先生に南雲君と呼ばれ、ハイと返事をして俺はその場に立ってクラス全体を見ながら話した。

 

「南雲純一です、興味を持って何でも取り組んでいこうと思います。これから1年間よろしくお願いします。」

  と短く挨拶するなかで5人に目を合わせると、気まずい1人を除いて4人は何となく挨拶的なのを返してくれた。

 俺の出席番号の次の狭間が自己紹介しているなか、俺はその1人と今後どういう接し方をすればいいかを考えていた。

 

 

 

 

「それじゃあ今日はこれで終わります。みんな寄り道とかしないで家に帰るんだよ」

 

 そう優しく雪村先生は言ったあと終業の挨拶をしてみんな鞄を持って帰り始めた。俺はすぐに鞄を持って5人の内の1人に声をかけた。

 

「岡島!久しぶり!」

 

「純一!お前がここにいるのまじでビックリだぞ」

 

 そうか?と俺は笑いながら答える。

 

「そうだよ。教室に入って渚と話してるやつを見たらお前なんだもん。」

 

 会話に入ってきた前原がオーバーリアクション気味に話し始めた。

 

 そのまま3人で話に花を咲かせながら帰った。

 ここで説明をするが俺と岡島と前原はE組に入る前から仲がいい。前原は中学校からだが岡島とは小学校からの付き合いだ。俺の家が父子家庭ということで運動会などの学校行事のときはいつも岡島家にお世話になっていた。

 前原とは1年のときに同じクラスでそのときに仲良くなった。当時のクラスの女子が俺たち2人をイケメン二人組と言ったのがきっかけでそこから遊ぶことなどが多くなった。

 他のE組の人たちで話をしたことがあるやつは多くいるが、仲が良いと言える男子は現時点ではこの二人である。

 

 3人でバカな話をしていると帰りが別れるところまで着いた。

 

「じゃあ、俺ここまでだから。また明日」

 

 

「「おう、また明日なー」」

 

 久しぶりに話をしたなーと若干にやけながら家に帰る。先生もクラスメイトも良いやつばかりで明日から楽しみだなと思いながら俺は家の鍵を開けた。

 

 




主人公プロフィール

南雲純一(なぐも じゅんいち)

出席番号 : 18番
誕生日 : 8月5日
身長 : 178㎝
体重 : 70㎏
得意科目 : 国語、英語
苦手科目 : 社会
百億円獲得できたら : クラスのみんなで山分け

見た目については短髪のイケメンを想像してください。設定、最終構想ちゃんと練りましたが明確なビジュアルまで考えませんでしたので申し訳ないです。

その他不明な点ありましたらご指摘お願いします。又作者は北海道出身なので北海道弁など聞き慣れない言葉がありましたら答えるようにします。
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