暗殺教室 28+1   作:水野治

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突然ですが速水が一番好きです。単純に可愛いなって思います。デレマスの担当と同じ名字っていうのもポイント高いですね。
場面を切り替えるときに使っている*と――の段落下げを無くしました。時間を見つけて過去に投稿したものも修正しておきます。


第11話 転校生の時間

 修学旅行も無事に終わりいつもの学校生活が戻ってきた。5月ももう終わりを迎えるこの時期に烏間先生から一斉送信のメールが届いた。

 

『明日から転校生がひとり加わる。多少外見で驚くだろうがあまり騒がず接してほしい』

 

 とのことだ。男子と女子どっちだろうかと考えながら登校していると岡島と渚と友人がいたので合流する形で一緒に登校する。

 

「烏間先生からの一斉送信のメール見た?」

 

「ああ、文面的にどう考えても殺し屋のやつだろ?」

 

「ついに来たか、転校生暗殺者」

 

「転校生名目ってことは…ビッチ先生と違って俺等とタメなのか?」

 

「そこが気になってさ、顔写真とかないですかってメールしたのよ。そしたらこれが返ってきた」

 

 そう言った岡島は携帯の画面を見せてきたので俺達は覗きこむ。おお、女子だ。ていうかよく烏間先生に返信できたな。俺だったら恐れ多くてメールできないわ。

 

「なんだよふつーに可愛いじゃん、殺し屋に見えねーな。わーなんか緊張してきた!」

 

「仲良くなれんのかなー」

 

 確かに殺し屋であろうとなかろうと転校生には期待と不安が入り混じる。どんな人でどんな暗殺をするのだろう、すごく興味があった。

 校舎につくと友人が一番早く教室に乗り込む。女子とわかってから一番足取りが軽いのは友人だ。神崎一筋じゃないのか?

 

「さーて来てっかな転校生?」

 

 友人が入り口で急に立ち止まる。…なんだ?あの黒い自販機みたいな箱は?存在感半端ないな。

 すると液晶部分が光り転校生の顔が表示される。その顔は確かに岡島に見せられた画像と同じ顔だった。

 

「おはようございます。今日から転校してきました、"自律思考固定砲台"と申します。よろしくお願いします」

 

 そう言うと液晶の画面がまた暗くなる。

 

((……そう来たか!!))

 

 

 

 

「――みんな知ってると思うが転校生を紹介する。ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ」

 

「よろしくお願いします」

 

 …烏間先生も大変だなぁ。クラス全員同情の視点を送っている。ツッコミどころが多過ぎるだろ。

 

「プークスクスクス」

 

「お前が笑うな、同じイロモノだろうが」

 

「…言っておくが、彼女はAIと顔を持ちれっきとした生徒として登録されている。あの場所からずっとお前に銃口を向けるがお前は彼女に反撃できない。『生徒に危害を加えることは許されない』、それがお前の教師としての契約だからな」

 

「…なるほどねぇ、契約を逆手に取って…なりふり構わず機械を生徒に仕立てたと。いいでしょう、自律思考固定砲台さん。あなたをE組に歓迎します!」

 

 

――

 

 

 HRも終わり授業が始まる。転校生は固定砲台という名前だが見た目は黒い自動販売機そのもの。外側に銃などはついていないがおそらくSF映画に出てくるロボットみたいに内側に収納されているのだろう。

 すると自律思考固定砲台がギラリと光ったかと思うと案の定内側から銃が展開され殺せんせーに対して射撃を行う。なんだろう、男心をくすぐるものがあるな。一方で殺せんせーはというと俺達が行った一斉射撃のときのようにすごい早さで避けている。

 

「ショットガン4門に機関銃2門。濃密な弾幕ですがここの生徒は当たり前にやってます。それと授業中の発砲は禁止ですよ」

 

「…気を付けます。続けて攻撃に移ります」

 

 気を付けるだけで攻撃はするのかよ、日本語って難しいな。少し間が空いたかと思うと再度銃が展開され射撃が行われる。同じ状況に殺せんせーの顔は縞々模様になる。

 

「…こりませんねぇ」

 

 再度避け始めるが突如殺せんせーの指が弾け飛んだ。俺達は驚きから開いた口が塞がらない。

 

「右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました。次の射撃で殺せる確率0.001%未満。次の次で殺せる確率0.003%未満。卒業までに殺せる確率90%以上」

 

 増設した副砲?つまり全く同じ射撃の後に見えないように銃弾を追加したのか?隠し弾(ブラインド)ってやつか?

 しかしここにきて初めて俺達は気付いた。"彼女ならひょっとして殺るかもしれない"と。

 

「よろしくお願いします、殺せんせー。続けて攻撃に移ります」

 

 プログラムの笑顔で微笑みながら転校生は次の進化の準備を始めた。

 

 

――

 

 

 一時間目は自律思考固定砲台による暗殺が絶え間なく行われたために床には大量の対殺せんせー弾が転がっている。

 

「これ…俺等が片すのか?」

 

「掃除機能とかついてねーのかよ、固定砲台さんよぉ」

 

「……」

 

「チッ、シカトかよ」

 

「やめとけ、機械にからんでも仕方ねーよ」

 

 村松と吉田が不満を漏らしているが不満に思っているのはクラス全員同じだ。授業が妨害されるだけでなく暗殺の後片付けも俺等任せとなると文句のひとつやふたつも言いたくなるだろう。

 二時間目、三時間目。結局その日は1日中ずっと…機械仕掛けの転校生の攻撃は続いた。

 

──そして翌日。

 

「朝8時半、システムを全面起動。今日の予定、6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き殺せんせーの回避パターンを分析…!? 殺せんせー、これでは銃を展開できません。拘束を解いてください」

 

 固定砲台さんは自分の状況に異議を申し立てるがそれもそのはず。箱をガムテープでぐるぐる巻きにされているからだ。アナログな方法だが外部に手などがない以上これより優れた自律思考固定砲台対策はないと言える。

 

「…うーん、そう言われましてもねぇ」

 

「この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに私に対する加害であり、それは契約で禁じられているはずですが」

 

「ちげーよ、俺だよ。どー考えたって邪魔だろーが。常識ぐらい身に付けてから殺しに来いよ、ポンコツ」

 

 そう言ったのは寺坂だ。言い方はあれだが確かにその通りだ。

 

「…ま、わかんないよ。機械に常識はさ」

 

「授業終わったらちゃんと解いてあげるから」

 

 まあ、そりゃこうなるわな。昨日みたいにずっとされてたら授業にならないし。

 今日は昨日とは打って変わって平和に授業ができた。そして放課後になり俺は神崎に誘われたので一緒に下校している。

 

「うーん…」

 

「どうした、神崎?」

 

「固定砲台さん可哀想だなって」

 

「確かにあの状態はなー」

 

「なんとかできないかな?」

 

「俺達がなにかするっていうのはたぶん無理だと思う。でも――」

 

 一呼吸置いてから俺は言葉を続ける。

 

「あの状態を殺せんせーが放置しておくとは思えないからきっと何とかしてくれるはず」

 

「うん、確かにそうだね」

 

「話変わるけど、今日教室で何の本読んでたんだ?」

 

「えっとね、"嵐が丘"っていう小説だよ」

 

「タイトルだけ聞いたことあるな。どんな内容なんだ?」

 

「一回読んだあとにまた読み直しているから詳しく説明できるけど、たぶん南雲君はこれから読むだろうから簡単に説明するね。お話は2つの家で三代に渡って繰り広げられるんだけど、特に"ヒースクリフ"と"キャサリン"っていう二人の登場人物にスポットを当てて愛憎や復讐が描かれている作品だよ」

 

「へぇ、大雑把に言うと恋愛小説の括りか」

 

「うん、だけど "リア王"、"白鯨"に続いて世界の三大悲劇に数えられているから明るいお話ではないよ」

 

「そうなんだ、俺は白鯨だけは読んだことあるんだよな。よかったら読み終わったら借りていい?」

 

「もちろんいいよ。南雲君も何かオススメの本ある?」

 

「うーん…そうだな……今パッと出てこないから後日なんか持ってくるよ」

 

「ふふっ、楽しみにしてるね。小説の貸し借りしてるのってなんかロマンチックじゃない?」

 

「あー確かに少女漫画でありそうだよな。挟まっていたしおりに告白の言葉が書かれていたりとか」

 

「そうそう!…なんだかそういうの憧れるな」

 

「さすが女の子」

 

 やはり女子はそういうのに憧れを持つのだろうか。具体的な例を挙げると白馬の王子様だけど現代では馬は無理だろうから車だな。だとしたらきっとこんな感じだ。

『私、昔から憧れてるんだ!白のベンツの王子様に!』

 …なんだこの女。玉の輿狙っているやつみたいだな。

 その後も話が続き、気がつくと固定砲台の話題とは大きくかけ離れたものになっていた。何にせよこのままの状態が続くとは思えないのでどうなることやら。

 

 

 

 

 翌日。俺は渚と友人の2人と登校している。

 

「なぁ…今日もいるのかな、アイツ」

 

「多分…」

 

「仮にも生徒だからな」

 

「烏間先生に苦情言おうぜ、アイツと一緒じゃクラスが成り立たないって」

 

 友人は朝からご機嫌斜めのようだが俺と渚はどちらかというと何とかなるでしょの精神でいた。だって殺せんせーが担任だしなぁ。何とかなるでしょ。

 教室の戸を開けると初日同様友人が立ち止まる。

 

「なんか体積増えてるような…」

 

「増えてるな、いや、増えてるね」

 

 俺達が教室に入ると液晶画面がパッと光る。昨日まで窓くらいの大きさだったのが正面部全体が液晶となっている。

 

「おはようございます!南雲さん、渚さん、杉野さん!今日は素晴らしい天気ですね!こんな日を皆さんと過ごせて嬉しいです!」

 

 俺等が呆然としていると殺せんせーが目の前に現れ説明を始める。

 

「親近感を出すための全身表示液晶と体・制服のモデリングソフト、全て自作で8万円!豊かな表情と明るい会話術、それらを操る膨大なソフトと追加メモリ、同じく12万円!そして先生の財布の残高…5円!!」

 

 転校生がおかしな方向へ進化してきた。いや、可愛いけど。てか貯金残高5円て。いや、可愛いけど。

 ちょっと思考が追い付かないが転校生が進化した。俺達が驚いているとクラスメートが段々と登校し集まってきた。みんな俺達と同じような反応になっている。

 

「庭の草木も緑が深くなっていますね、春も終わり近付く初夏の香りがします!」

 

「たった一晩でえらくキュートになっちゃって…」

 

「これ一応固定砲台…だよな?」

 

「何ダマされてんだよ、お前ら。全部あのタコが作ったプログラムだろ。愛想良くても機械は機械、どーせまた空気読まずに射撃すんだろ、ポンコツ」

 

「…おっしゃる気持ちわかります、寺坂さん。昨日までの私はそうでした。ポンコツ…そう言われても返す言葉がありません。グスン…グスッ…」

 

 泣いてる…。俺が泣かせたわけじゃないけど心が痛む。

 

「あーあ、泣かせた」

 

「寺坂君が二次元の女の子泣かせちゃった」

 

「なんか誤解される言い方やめろ!」

 

「いいじゃないか2D(にじげん)…Dを1つ失うところから女は始まる」

 

「竹林戻ってこい!まだ間に合う!」

 

「でも皆さん、ご安心を。殺せんせーに諭されて…私は協調の大切さを学習しました。私のことを好きになって頂けるよう努力し皆さんの合意を得られるようになるまで…私単独での暗殺は控えることにいたしました」

 

「そういうわけで仲良くしてあげてください。ああ、もちろん先生は彼女に様々な改良を施しましたが彼女の殺意には一切手をつけていません。危害を加えるのは契約違反ですが性能アップさせることは禁止されてませんからねぇ。先生を殺したいなら彼女はきっと心強い仲間になるはずですよ」

 

 何でもできるな、殺せんせーは。機械までちゃんと生徒にしてしまうとは。

 

 

――

 

 

「では菅谷君、教科書を伏せて。網膜の細胞は細長い方の桿体細胞とあとひとつの太い方は?」

 

「え、オレ?やばっえーっと…」

 

 授業中に舟を漕いでた菅谷に当てる殺せんせー、当てられた本人は困った様子だ。ちなみに答えは錐体細胞。するとウィィンという機械音と共にチカチカと固定砲台さんが光を発する。……固定砲台の液晶にはスカートをたくしあげて太ももに錐体細胞と表示させてる姿が映っている。

 

「えーと…錐体細胞」

 

「こら!自律思考固定砲台さん!ズル教えるんじゃありません!」

 

「でも先生、皆さんにどんどんサービスするようにとプログラムを」

 

「カンニングはサービスじゃありません!」

 

 殺せんせーが固定砲台を叱ると同時に授業終了のチャイムが鳴る。みんなは授業が終わるとすぐに固定砲台のもとへと行きコミュニケーションを取っている。

 

「へぇーっ、こんなのまで体の中で作れるんだ!」

 

「はい、特殊なプラスチックを体内で自在に成型できます。データがあれば銃以外も何にでも!」

 

 すげぇ、ミロのヴィーナスだ。要するに3Dプリンタみたいなものか。固定砲台は何でも作れると言っていたが銃を3Dプリンタて作って捕まったやつがいたなと思い出したのでこの事は忘れることにした。

 

「おもしろーい!じゃあさ、えーと…花とか作ってみて!」

 

「わかりました、矢田さん。花のデータを学習しておきます。王手です、千葉君」

 

「…3局目でもう勝てなくなった。なんつー学習力だ」

 

 遠目で見ているがちゃんとコミュニケーションが取れてるなと感心する。それより千葉が将棋得意なことに驚きだ。

 

「思いのほか大人気じゃん」

 

「1人で同時に色んな事こなせるし、自在に変形できるし」

 

「…しまった」

 

「?、何が?」

 

「先生とキャラがかぶる」

 

「かぶってないよ1ミリも!」

 

「自分で改良しといてなんですがこれでは先生の人気が喰われかねない!」

 

「大丈夫だって、先生には先生というカテゴリーがあるんだから」

 

「いえ、南雲君。現状維持では衰退していくだけなんです。皆さん皆さん!先生だって人の顔ぐらい表示できますよ、皮膚の色を変えればこの通り」

 

「「「キモいわ!!」」」

 

 "いらすとや"みたいな人の顔を表示させているが本当にキモい。殺せんせーを切り捨てるかのように片岡がそーだ!と話を切り出す。

 

「このコの呼び方決めない?"自律思考固定砲台"っていくらなんでも」

 

「だよね」

 

「…そうさなぁ」

 

「何か1文字とって…」

 

「自…律……そうだ!じゃあ"律"で!」

 

「安直~」

 

「おまえはそれでいい?」

 

「…嬉しいです!では"律"とお呼びください!」

 

 名前をつけてもらった律は本当に嬉しそうだ。おもちゃを買ってもらった子供のように無邪気な笑顔、それは機械ということを忘れてしまうくらい眩しい笑顔だった。

 

「上手くやっていけそうだな」

 

「んーどーだろ。寺坂の言う通り殺せんせーのプログラム通り動いてるだけでしょ。機械自体に意志があるわけじゃない。あいつがこの先どうするかは…あいつを作った開発者(もちぬし)が決める事だよ」

 

「…そうか、メンテナンスとかで開発者が今の律を見たとしたら」

 

「そっ、たぶんていうか絶対に元に戻されるでしょ」

 

 今の話は聞いた俺は思った。前までの律なら無理だが今の律なら少し話をするだけで何とかできる、と。

 

 

 

 

「じゃあね~律!また明日!」

 

「はい皆さん!また明日会いましょう!」

 

 放課後となりみんなは帰り始めるが俺は律と話をするために教室に残っている。

 

「南雲さんは帰らないんですか?」

 

「ああ、律と話そうと思って」

 

「私とですか?何ですか?」

 

「律はさ、今の律の状態を開発者が見たらどうなると思う?」

 

「暗殺だけじゃなく学校も楽しめると喜ばれると思います!」

 

 …なんだろう。疑うとかそういうプログラムは入っていないのかな?遠回しに言っても伝わらないと思ったのでハッキリと言うことにする。

 

「律。たぶん、いや絶対に開発者達は律の状態を見たら喜ばない」

 

「それは…どうしてでしょう」

 

「烏間先生から聞いたんだ。律の主なシステムは最新の軍事技術が使われているって。だから軍事的な…暗殺と関係のない要素が入っていたら取り除かれると思う」

 

「…確かに私のルーツはイージス艦の戦闘AIです。でも今の私は皆さんと話し、関わり、学校生活を楽しんでいるれっきとしたE組の生徒です」

 

 い、イージス艦?これも聞かなかったことにしよう。ただ今の会話で俺は思った。律は俺達と何も変わらない、ただ形が違うだけだ。

 

「今の律ならフォークト=カンプフ検査をしても人間と変わらないし、きっと電気羊じゃなくて普通の羊の夢を見るだろうな」

 

「それは何かのジョークですか?」

 

「そっ、ジョークだよ。だから説明はしない。…なあ律、今のその気持ちを失いたいか?」

 

「いいえ、嫌です。皆さんともっと仲良くなってお話がしたいです!」

 

「それを聞きたかった。…律は反抗期って知ってるか?――

 

 

 

 

 

――翌日。

 

「おはようございます、皆さん」

 

 ……元に戻っちゃった。

 

「"生徒に危害を加えない"という契約だが…『今後は改良行為も危害と見なす』と言ってきた。それと君等もだ、"彼女"を縛って壊れでもしたら賠償を請求するそうだ。開発者(もちぬし)の意向だ、従うしかない」

 

 そう説明する烏間先生も前の律がいなくなったことが残念そうにしている様子だ。

 

「これまた厄介で…、親よりも生徒の気持ちを尊重したいんですがねぇ」

 

「……攻撃準備を始めます。どうぞ授業に入ってください、殺せんせー」

 

 ダウングレードしたって事はあの1日中続くハタ迷惑な射撃がまた始まるのか。

 律がピカッと光り側面部が展開される。射撃が始まると思った俺達は教科書を盾にするなど身構える。…………射撃はどうした?そう思い律の方に目をやると側面部から大量の花が展開されていた。

 

「…花を作る約束をしていました」

 

 それは…矢田との約束だ。まさか――

 

「殺せんせーは私のボディに計985点の改良を施しました。そのほとんどは開発者(マスター)が"暗殺に不要"と判断し削除・撤去・初期化してしまいましたが、学習したE組の状況から私個人は"協調能力"が暗殺に不可欠な要素と判断し消される前に関連ソフトのメモリの隅に隠しました」

 

「素晴らしい、つまり律さんあなたは――」

 

「はい!私の意志で産みの親(マスター)に逆らいました!殺せんせー、こういった行動を"反抗期"と言うのですよね。律は悪い子でしょうか?」

 

「とんでもない!中学三年生らしくて大いに結構です!」

 

「それと南雲さん、私なりの"ジョーク"、どうでしたか?」

 

「最高だ。今ならアインシュタインと朝まで呑めそうだ」

 

「ふふっ、それはいいですね!私も混ぜてください!」

 

「もちろんだ。でもアインシュタインは来ないぜ。なぜなら俺はディスカウントストアのタイムマシン売り場を知らないんでな」

 

「じゃあ話題は相対性理論以外でお願いしますね!」

 

 俺のアメリカンジョークっぽいのにここまでついてくるだと…!?

 こうしてE組の仲間がひとり増えた。これからはこの28人で殺せんせーを殺すんだ。律ひとりだけで卒業までに殺せる確率は90%以上だったんだ、必ず殺せるに決まってる。




最後の南雲君と律のやり取りはラーメンズの"条例"というネタの中に出てくるものです。

神崎さんが下校に誘うなど頑張ってます。
ちなみに断っておきますがハーレムには絶対になりません。原作から剥離しすぎるっていうのと単純に書く技量がありません。他の人が書いてるのを見るのは好きなんですが。

最近実家に帰ったら飼い犬に何回も頭突きされました。解せぬ。
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