もしも楽の兄貴がニセコイ生活を送っていたならば 作:孤独なバカ
あの後鶫たちの交渉や警察での対応、桐崎に黙っていたことを怒られたなど色々なことがあった週末
ピピッと温度計を抜くと
「……マジかよ。」
38、8度
「兄貴寝てた方がいいぞ。てか兄貴が風邪引くの珍しいな。」
「まぁ、色々あったし疲労だろうな。悪い。布団の中で寝とくわ。」
「あぁ。おかゆ作っておくから。」
「悪いな。」
そして楽が出ていった後に俺は一旦メールを送る
今日は桐崎との定期デートの予定だったのでデートの中止を言っておいた。
そして送り終わった後に俺は布団に入り本をとる
本当は今日行くはずだった遊園地などのレジャー施設や食事どころが書かれている本だ。
……はぁ、桐崎には悪いことしてしまったな
俺は少しだけため息を吐く
もう最近はあまりにもやることが多すぎて俺は少しだけ参っていた
仕事に恋人のフリなど様々なことでトラブルにあってたしな
だから普段の生活をおろそかとするのはな
まぁ、俺の事情に付き合っているわけだし
少し読むと桐崎が好きそうなアクション系の奴やジェットコースターなどの楽しそうなものが書いてある。
「……はぁ。バカらし。」
案外楽しみにしてたのは俺だったらしい
てか友達とどこかに出かけるって本当楽と集以外本当にないんだよな
それに最近は桐崎も鶫に付きっきりだし
てか友達とどこかに出かけることが最近は普通になってたんだよな。
そういえば。
と思い俺は通帳を見る
俺は通帳を見るとそこには14190892000の文字
もうそろそろ潮時かな
俺はいつも通りの場所にしまうと少しだけ苦笑する
最初は自律するために始めたバイトもこれでもう九年になる
小学四年からは本業に入り麻薬取引の調査や暴力団の殲滅、諜報や隊長として精鋭部隊を育ててきた
この仕事が最後だな
桐崎とのニセコイ関係を最後に自分の道に進もう
これで裏世界と関わりは立てないと思うけど
少しは普通の学園生活を送りたいし
てか最初は100億を目標に稼ぎ始めたんだよな。
100万以上する依頼をこなし大規模な暴力団やギャングを取り締まっていた。
……それも結構簡単だったけどな
毎日一日に数億稼げたこともあったし案外細かなバイトや10人の精鋭を育てるのに結構報酬が高いんだよなぁ
……あそこまだ残っているかな。
十年前の思い出の場所。あの家だけはどうしても買っておきたかった
……俺が未だに十年前のことを一番囚われているんだ
「……みんな忘れてしまったのにな。」
するとインターフォンの音が聞こえる
「……楽出て。」
言葉を発すると疲れが溜まってるのがわかる
しかしおかゆを作っているのかわからないが楽は玄関に出る気はない
仕方ないけど出るか
俺はフラフラした足取りで玄関へと向かう
俺はあまり風邪や疲労にならないがなった時の症状が重い
だからあまり出たくないんだけど
そんなことしながら俺は玄関へと向かう
「はい。どな」
「ちょ、あんた大丈夫?」
すると、桐崎が慌てたようにこっちを見る
「……大丈夫に見えるか?悪い。ちょっと無理してきてるから。」
「……あぁ。もう掴まって。」
「悪い。」
「って熱っ!何度あるのよ。」
「38、8℃。」
と桐崎の肩を掴まる
「……あんたねぇ。楽か誰か家の人に頼りなさいよ。」
「楽は多分おかゆか家のもんの料理作っている。んで父さんは外出中。」
「それじゃあヤクザの人たちは?」
「……俺は仲悪いんだよあいつらとは。」
「……そうだったわね。そういえばあんたの部屋ってどこよ。」
「そこだよ。玄関から一番近い部屋。」
そうしながら俺は指を差す
客間の向かい側であまり人目のつかない位置を指す
そしてフラフラしながら俺は部屋に着くと布団へ座り込む
「……きつ。」
「……あんた本当に大丈夫なの?」
「まぁ、年に一回あるかないかぐらいだし、それにただの風邪だ。別に死にはしないしどうってことない。」
「……そう。」
と部屋の隅に座る。
「……はぁ。全くあんたもついてないわね。せっかくの休日なのに。」
「まぁな。ってか日頃の行いが悪いからこうなるんだよ。」
「日頃の行いがひどいって認めるんだ。」
「認めるからこうなっているんだよ。」
俺は少しだけため息をつく
「……ってか楽何してるんだよ。あいつおかゆ作っておくってあっ。」
「何よ。」
「……そうだ。楽出かけること忘れてた。」
「……はぁ?」
「いや。今日生物係の餌買いに行くとかで出かけるって昨日言ってたわ。そういえば作っておくって言ってたな。」
それで宮本と一緒に強制的に小野寺と行かせるように仕掛けたんだったよな。熱ですっかり忘れてた
「……あんたね。はぁ仕方ない。私がつく。」
「……お前料理できないだろ?」
前の調理実習で料理ができないのはあからさまだった。
「……はぁ。どうせ氷嚢変えようと思ってたし台所行くか。」
「……あんたさっきのこと忘れたの。仕方ないから私がおかゆ温めてくる代わりに氷枕持ってきてあげるわ。」
「ん。なら頼む。」
と俺は布団にくるまり暖をとる
てか俺かなり重症なんだろうなこれ
しばらく待つと
「できたわよ。」
と容器を持った桐崎がいた
「ん。サンキュ。」
そうして手に取る一口食べる
うん。やっぱりおかゆだ
そして全部食べ終わった後、薬を飲む。
「そういや。見舞いありがとな。いうの忘れてたけど。」
「あっ。うん。いいわよ別に。」
俺はただ熱を顔に帯びながら寝転ぶ
「そういえば鶫は?あいつのことだから休日はお前につきっきりもありえると思ったんだが。」
「なんか用があるらしいわよ。ここでの拠点を買いに行くらしいわ。」
「あ、お前んちで住むわけじゃないんだ。」
「そうよ。あの子だけ特別扱いするわけにはいかないのよ。」
「そっか。でもお前にとっては特別なんだろ。鶫は。」
すると桐崎がこっちを見る
「お前がこんなに構うのって結構珍しいだろ?最近つきっきりだし。お前って案外わかりやすいからな。だからお前にとって鶫のことを信頼しているのはよくわかるよ。」
実際に色々連れ回して日本に慣れさせようとしているわけだし鶫にも日本での学生生活を楽しんでほしいんだろう
と話していた最中だったがあくびが出てしまう
「……悪い。眠いから寝させてもらっていいか?」
「……別にいいわよ。」
「ん。今日はありがとな。」
と俺は一言お礼を言うと目蓋をとじゆっくりと眠りについた
高原の中に一人ぼっちで歩いていた。
どこを探していても、らくがいない。
「らくー、どこいったんだよ。」
と旅行先で勝手にどこか遊びにいくのはぼくの役目だった。
夕陽が沈む時間ずっと歩いて疲れている。
「……はぁ」
とさっきから同じ風景ばっかしだった。
ねぇどうしたの?
と女の子の声が聞こえる。見るとぼくより小さいけど明るそうな子だった。
「弟を探しているんだよ。えっと元気な男の子知らない?」
「えっとらくのことかな。知ってる私の家に遊びに来てるよ!」
「うんそうだよ。ぼくは一条夕貴。らくのお兄ちゃんなんだ。パパから楽を呼んできてって言われているんだ。」
「私は○○だよ!じゃあこの言葉の意味を教えてくれたららくのもとにつれていってあげる!」
と笑って言う少女。そして笑って少女が言う。
「ザクシャ イン ラブって知ってる?」
「……」
目覚めは最悪だった。時計を見ると深夜0時もう夜中だ。
自分の汚い部屋はもちろんのことだが、俺は今みていた夢を思い出す。
「なんでこの夢を今見るんだよ。」
と叫んでしまう。あの女の子と初めてあった思い出。俺にとったら悪夢でしかなかった。
俺にとったら、初恋は地獄だった。だから俺はあのときずっと弟のことが好きな女の子にコイして失恋して告白もせずに別れた。
しかも最後の言葉はまたね。楽みたいにちゃんと物で残っていたらいいけど、もし覚えていたら奇跡としかいいようがない。
「ゆう坊っちゃん大丈夫ですか!!」
と竜たちが急いでくる。すると少しだけ落ち着いた。
「すまん、起こした。大丈夫だ。」
と頭にのっていたタオルで冷や汗をふく。んタオル?
「竜、お前ずっと看病してくれたのか?」
「看病していたのは桐崎のお嬢ちゃんですぜ。」
「……えっ?」
「夜遅くまで濡れタオルをずっと変えていましたよ。さすがに九時回ったら帰りましたけど、」
……あいつ。
「本当にいい彼女をお持ちになりましたね。」
「あぁ、俺にはもったいないくらいの彼女だよ。」
と俺は寝転ぶ。
「……あのバカ。」
熱よりも熱くなった顔を見られたくなくてそれでも覚めた目えおどうにかするためにデート用の雑誌をとる
……案外俺は誰よりも単純だと思いながら