もしも楽の兄貴がニセコイ生活を送っていたならば   作:孤独なバカ

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クラヤミ

「ふぅ。」

と一人真っ暗な風呂の中で俺はただ一人で息を吐く

……やっぱり集団行動は苦手だ

疲れがたまり、少しばかりため息をつく。

まぁ俺は元々人付き合いがうまいわけでは無い

だからこそ困っているわけであって

無自覚に人を傷つけることなんてしょっちゅうだ

友人たち

そして幼馴染

どれも大切な人たち

裏の俺を知らない人の方が多いだろう

闇の中で一人か

なんかものすごくおれらしいな。

そんなことを思いながら風呂に入っている

するとズキッと古傷が痛む

……一度楽が攫われた時に銃を撃たれ俺が被弾したところだ。

楽はショックで記憶をなくしているが、その時俺は手術後警察病院の除菌室に入るほどの大怪我を負った。

……そのことを未だ思い出せないんだよなぁ。あいつ

俺が闇であいつが光

知らないことなんてたくさん互いにあるだろう

でも、それが俺たちにとっての普通だからな

「……普通か。」

俺はただ一言だけ言ってからため息を吐く

普通ってなんだろうな

 

「……腰いてぇ。」

「悪い。さすがにゆうがいるとこだったら自重するべきだった。」

と集が謝ってくる

と言うのもミノムシ状態で昨日は意味不明に寝ることになったからだ

「えっと、とりあえず兄貴、昨日から不幸ばっかじゃないか?」

「……いつものことだろ。」

「しかも、ほとんどは俺らが原因なんだよなぁ。」

昨日から本当に散々なことになっている。

「てか俺今日桐崎寝坊しているから起こしに言ってほしいと鶫と一緒に起こしたらなんか殴られるし本当なんなんだろ。」

「……それはゆうが悪い。」

俺は集の言葉に苦笑してしまう

「まぁ、女子の部屋に普通男子はいないからな。まぁ仕方ないんだけどさぁ。」

「いや、そうじゃないと思うけど。」

「じゃあどういうことだよ。」

「……流石の俺でも分かるぞ。」

楽の言葉に少しだけキョトンとしてしまう

「……まぁ、いいか。」

「いいのかよ。」

「それよりも楽は今日の肝試しのペアお前ら誰となりたい?」

「そういえば夕貴は運営だったよな。」

「あぁ、一応見回り。」

「うわぁーこんな女の子と仲良くなるチャンスなのについてないな〜ゆうは。」

と集はそんなことを言っているけど

「そんなことより集は誰と組みたいんだよ。楽は分かりきっているけど。」

楽は小野寺一択だろう

「そういえば兄貴。」

「ん?」

「ちょっと後から聞きたいことあるんだけどいいか?」

「……別にいいけど集いないといえないことなのかよ。」

「ちょっと桐崎関係で聞きたいことがあるんだけど……」

「悪いけどしばらくは無理だぞ。俺実行委員プラス今日は桐崎の機嫌取りで忙しいと思うし。」

「……桐崎さんはあまり怒ってないとは思うけど。」

「それでも悪いことをしたのは間違いないだろ?。ちゃんと謝らないと流石にダメだろ。」

「……変なところでくそまじめだな。」

「うっせ。ほっとけ。」

そして少しだけため息を吐き少しだけ吐き出し、俺は少しだけ窓を見る

少し曇り空の曇った空に不安を隠せなかった

 

謝る機会をずっと探っていたというのだが

「……なんでこんな時だけ忙しいんだよ。」

俺は真夜中の森の中でため息を吐く

夜の肝試しの準備に追われ桐崎の近くにいけないし、昼間は食堂の人が一人がギックリ腰で動けなくなり、ずっと料理とその人の仕事を引き受けることになったのだ

いやガチであの適当教師なんとかしてくれ。

困っている人を助けた後に俺が残って仕事を押し付けられた

てか反省文の代わりに労働とかひどくねぇか?

体調くずして寝込んでいたところを叱られてなんか理不尽すぎるんだが。

そして俺は今は夜間の肝試しの見回りをしているのだが結局今日は謝る時間がないだろう

「…はぁ。」

ため息を吐きながら見回っているとすると話し声が聞こえる

今頃第一陣がスタートしたとことだろう。女子と話しながら話している男子の声が聞こえてくる

……恋愛か

楽の姿を見たらよくわかる

楽しいんだろうか?

両想いの二人を見るとすれ違いが多いけど、どこか厳しそうに見える

10年前のあの旅行のことは俺は今でも覚えている

別れる男に、花の名を一つ教えておきなさい。花は必ず毎年咲きます

そんな言葉がある

たしか川端康成がそうしるしたはずだ。

とはいえ俺はそのフレーズは読んだことはないのだが

……本当に女々しいよな。俺。

一度あの子に俺は花の代わりに星を教えたっけ。

夏休みだったこともあり街灯もあまりなく星空が綺麗だった

……今でも時々見に行くぐらいにだ

星空だって一年のうち一度やってくる

それはとても切なく明るく光る星

デネブ アルタイル ベガ

夏の夜空を見上げるたびに思い出す

もう全員忘れてしまったらしいが、俺にとって思い出深いものだ

はぁ、行くか。

俺は空を見上げると星空が凡矢理よりも綺麗に見える満点の星空が目に映る

それを見上げながら森を一周すると

「あれ?ゆう?」

すると集が不思議そうに俺の方を向く

「おう。集。久しぶり。」

「久しぶりっていうほどじゃねーだろ。てかゆうって本当に。」

「いや、本当にやめて。自分が一番分かっているから。」

どんだけ不幸体質が積み重なってるんだろう俺は

「そういえば、桐崎さん知らない?」

すると集がそんなことをいいだす

「桐崎?いや知らんけど。てかお化け役が代わりの人出すって言ってたけどそこの場所にライトが光ってなかったから戻ってきたんだけどさ。」

「夕貴くん。それ本当?」

すると安達が焦ったような顔をしている

「あのな。一応見回り中だぞ。やすやす仕事をサボってまでこっちに来るわけないし。」

「……なんで中学校の時から変なところで真面目なの?」

「まぁ、優だし。」

「集、喧嘩売ってるなら言い値で買うけど?」

「……ってそれどころじゃない。実は桐崎さんがお化けの代役を桐崎さんに頼んだんだけど懐中電灯の電池が切れたんだけど。」

「……は?」

と俺は安達の方を見る

「うん。去年の電池が混ざっていたらしくて……。」

「悪い懐中電灯借りる。」

と俺は安達から懐中電灯を奪い取り走り出す。

あのアホ

暗闇が怖いくせに変わるんじゃねーよ

俺は一度マップ上を思い浮かべスマホで方角を見る

全速力で走りながら桐崎を探す

……そういえば昔こんなことがあったけ

あの時は楽が桐崎のことを助けたよな

俺はその当時少し前にあった桐崎が野犬に襲われて助けに行った俺と楽だが野犬は俺の方に三匹、楽に一匹集まり俺はなんとか倒せたものも全治2週間でほとんど動けなかった

……動けない。助けられないというのは本当に無力で、本当に虚しいものだ

……それも好きな人だったならば当然だ

「……ちっ。」

俺は最短ルートをひたすらに進み目的地につく

「ひゃう。」

と少し小さな声があがる

そこには俺が探していた座り込んで涙目の少女の姿があった

「アホ。泣くぐらいだったら引き受けるんじゃねーよ。」

「夕貴!!なんで?」

驚いたようにしている桐崎だが周辺をみると何もない。

「……いいから戻るぞ。お前立てるか?」

「えっ、うん。」

「…ほれ。」

と俺は桐崎の手を引くと桐崎は立ち上がる。

「……はぁ。戻るぞ。」

「…えっ?」

「いいから、これ以上やったってどうせお化け役を完遂することはできないだろ。それなら一度戻って報告した方がいい。」

実際もうこいつはできないだろうしここにいたところで無駄だろう

帰り道

「全く事故があったとはいえお前昔から暗闇が苦手なんだから迂闊に暗闇に一人になんなよ。」

と呆れながら俺は歩く。

こいつは昔から気を使わないように見えてかなり気にしている。

自己中心的に見えて実際のところは自己犠牲の塊

仲間想いで優しい性格だったけど、その分損することも多かった

「……ごめん。」

「別にいい。てかお前が悪いわけじゃないから謝るな。」

「……怒ってないの?」

「別に、怒ることじゃないだろ。別に。」

俺はため息を吐く

ただ軽く心配しただけだし

「……ふ〜ん。」

「なんだよ。」

「別になんでもないわよ。」

と言いながらも嬉しそうな桐崎

「そういえば桐崎。」

「千棘。」

「……は?」

「千棘でいいわよ。」

すると桐崎がそんなことを言い出す。

別にいいんだけどさ

「急だな。」

「別にいいでしょ。昨日お風呂でクラスの友達から言われたのよ。」

「まぁ、んじゃ千棘呼びでいいんだな。」

「……」

すると照れ臭そうにしている桐崎に少しだけため息を吐く

そうしながら話しているとすると広間に着く

「あっ!!千棘ちゃん。」

「小咲ちゃん。」

すると桐崎が俺の手を引っ張りながらってそういや手を繋ぎぱなしだったの忘れてた。

「お、おい桐。」

「……」

「……千棘手離せ。見られてる。」

「……別にいいんじゃない。」

「いや、多分俺今から反省文書かないといけないから。」

さっきからキョウコ先生が手をこまねいているし。

「んじゃ。また後でね。」

「あぁ。また後で。」

といい千棘は小野寺の元に走っていく

俺は今からキョウコ先生の説教と男子陣からからかわれる未来を思い息を吐いた。

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