もしも楽の兄貴がニセコイ生活を送っていたならば 作:孤独なバカ
深夜が深まり組のもんも全員が寝ているころ俺はこっそり抜け出し屋根上で電話で話していた
「……んで、学校内で銃を出せばこっちも武力行使にしてもいいと。」
電話から聞く声は俺は反復する
『はい。あくまで銃を出したらですが…』
「はぁ。あまり関わりたくはないしこのことを楽と桐崎には伝えたくなかったんだが…」
『そういっていられないと思いますが。』
「だろうな。……校内で兵器とか溜まったもんじゃないし。……んで報酬は?」
『1000万だそうです。』
1000万と口に出しそうになるが堪える。そういや情報収集とか前の依頼とかそういう代金まだ払ってもらってないって思い出す
「……たけぇな。ということはもう万里花くるのか?」
『六月にはそちらの高校に行けるらしいです。』
「……試験に受かればだけどな。」
『その為にあなたがいるんじゃないんですか?』
「今はやる気満々だけどあいつは元々病弱だろ。習い事も多いし潰れることを心配してるんだよ。一応幼なじみだし。」
『その点は私が監視してるので大丈夫です。』
「あ、そう。」
それなら大丈夫か。
「……んで、依頼はブラックタイガーの捕縛と周囲の安全の確保でいいんだな?」
『えぇ。では通帳に1500万振り込んでおきますので』
「おい。ちょっと待て1500万。なんでだよ?」
『前回の依頼の分の料金をお支払いしてなかった分です。あなたのおかげで麻薬組織が二つ潰れましたので。』
「いや、麻薬組織一つで250万。どれだけ大きな組織だったんだよ。てか今回の件どんだけ危険なんだよ。鶫誠士郎ってやつは」
一回の依頼で1000万は二番目に高い依頼だった
『……私と互角以上の力を持っていると思います。』
「……いや。あんたみたいなバケモンと戦うのかよ。さすがにきついぞ。」
『それはどっち側ですか?』
「学校でで戦えって俺が一番苦手なことって分かるだろ護衛や被害なしで戦うことが一番苦手なんだが。」
『……多少くらいなら橘家が責任を負いますが、火薬の使用は。』
「違うって。あんた仕込みのあれを使わせてもらう。捕縛くらいなら普通だしアサルトくらいなら十分だ。スナイパーレベルになると半々だが。」
あいにくそういう訓練はかなりこなしたからな
『……わかりました。あなたの力は私たちも認めているので何も言いませんが私たちの任務はあくまで監視です。そのことをお忘れ無く。』
「分かってる。まぁ依頼だし本気でやらないと不味そうだからな。まぁ念のためにあれも用意しとくか。」
『失敗はなさそうですね。』
「…いやあんたどんだけ期待してるんだよ。俺だってやらかすことはあるぞ。」
『事実ですから』
と無感情な声が響く
『あなたが無理なら私たちでも無理ですよ。あなたは、隱衛筆頭一の強者なんでんですから。』
「ふぁ〜眠い。」
学校でいつものメンバーと話しているとつい夜更かしをしてしまったのであくびがでてしまった
「……あんたまたバイト?」
「いや、中間考査に向けて勉強してた。」
「「「「えっ?」」」」
みんな驚いているが
「おい。いかにも俺が勉強しないみたいじゃねーか。バイトは一定の成績とらないと許可下りないしせっかくの小遣い稼ぎのチャンスを逃してたまるかよ。」
実際のところ俺は30位以内から落ちたらバイト取り消しだしな。せっかくのバイトを取り消しになったら元も子もないし
「兄貴こういうところは真面目だからな。兄貴が満点以外取ったところ見たことないし。」
「まぁ。昨日一日で復習は終わったから今日からはまたゲーム三昧の日に戻るけどな。」
「……こういうところも兄貴らしいって思うけど。」
呆れたように
「うん。ゆうらしいな。」
「なんかわからんけどバカにされたことだけは分かった。ってそういえばなんの話だった?」
「……はぁ。今日転校生が来るんだってよ。」
とあの人から聞いたとおりの情報が入る。やっぱりあの人に情報収集頼んどいて正解だったな
「……まぁどうでもいいか。」
「……夕貴くん本当桐崎さんの時もそうだったけど本当転校生とか興味ないんだね?」
「だって関わる必要がないじゃん。」
「兄貴……」
かわいそうな目でこっち見るが関係ない
こっちは一応任務でこうしているんだ
一応武装もしてあるし油断しなければなんとかなる
すると宮本が心配そうにこっちを見てくる
……本当にいい奴らだよ
「……まぁ。俺はいつも通りに過ごすだけだからな。」
「「……」」
すると楽と集も何か気づいたらしい
「……そんなに危険なのか?」
楽がそんなことを言う。でも
「……言うと思うか?」
「……」
「……ねぇ。どう言う。」
「お〜い。お前ら突然だが今日は転校生を紹介するぞ。」
すると担任のキョーコ先生が入ってくる。
俺はため息を吐く。
とりあえずうつ伏せになって寝ようとすると隣の席からトントンと叩かれる
「なんだ?」
「……一体どういうことなのよ?」
「見とけば分かるさ。どうせお前はあったことがある顔がくるんだから。」
「……どういう?」
「入って鶫さん。」
「はい」
と凛とした声が届く
すると背の高く男子だったらとても整った顔をしている女子が男子高校生の格好をしている。
やばい。色々突っ込みたいことが何個かあるんだが
てかあの人よくこの人が女だと分かったな。初見じゃ分からないぞ
まぁ。ある場所を見たら納得するけど
「初めまして、鶫誠士郎と申します。どうぞよろしく。」
と挨拶していく中うつ伏せになって戦力を計るが
……化け物だな
クロードと同じくらいのパワーと機動力、手には拳銃を握った時にできるまめ。
女子とは思えないくらいの戦闘力
こいつも同じ側か
……はぁ、少し面倒臭いことになりそうだな
俺は眠気に身を任せたまま眠りについた
「……うるさいな。」
「……よく寝てたな兄貴。」
目が覚めると楽と集が来ていた。
「ん?」
「いや。俺の席転校生と桐崎に取られたからこっち来たんだよ。」
「あぁ。あの男気取ってる鶫って奴か?」
「「……へ?」」
「いや。あいつ女だろ?」
するとクラス全員がこっち側を見る
「ありゃ。ゆうバラしちゃったか。」
集は気づいていたらしく
「いや、気付くだろ。あいつ男子と違ってある部分が……」
「……確かに。」
「なっ!!」
「……」
なんか桐崎が凄い形相で見てるが無視しとこう。結構命が危ないし。
「……てかそんなことより今何時?」
「四時間目終わった後だけど。」
「……うん。予定どうりっと。」
「……俺が言える立場じゃないけど、なんでゆうが主席なのか分からないな。」
「…まぁな。」
とは言うものも俺が主席であり続けているのには秘密がある。
あの人に教わってこの学校程度の主席を取れないようじゃ真面目に死ぬからな
「……でも普通に感じのいい奴じゃんか?どうしてそんなに兄貴が警戒してるのか分からねえよ。」
「……まぁ。楽には分からないか。」
「えっ?」
「悪意を含んでるんだよ。それに格下に見られているのがすぐに分かる。…いわゆる仮面をずっとつけているけど凡小説の強化外骨格ほどじゃないけどな……まぁ総括すると、あいつかなりやばいな。多分怒り、嫉妬、後は殺意。その感情が洩れすぎている。」
小声で伝えると集も楽も驚いている
「正直ヒットマンだろうな。銃と近接戦闘メインの。まぁ、今更だろ俺が狙われるってことは。」
ヤクザの長男として狙われることなんて珍しいことではない
「それにあんな奴に負ける気なんてさらさらないし。ごちそうさん。」
「……って兄貴いつの間に弁当を食べ終わったんだよ。」
「話ながらでもこのくらいの量なら一分もあれば食い終わるって。それじゃあ少し行ってくるわ。」
俺は立ち上がると体を伸ばす
そして桐崎と鶫のところに向かい
「桐崎。ちょっとこいつ借りるぞ。」
開始の狼煙を上げた