砲流改虎は仮面ライダーである   作:シュワルツシルト半径

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我が魔王の継承の儀を邪魔しようとする外道が居たので初ネタバレです。

今回竜がまた覚醒します。










第27話「現界するダイナソー」

「仮面ライダークラッシュである俺、砲流改虎達勇者部は、突然現れたバーテックススマッシュ達と戦闘を開始する。だが、レオが仲間のバーテックススマッシュを吸収し、パワーアップしてしまう。そして、辺り一面を焼け野原へと変え……!」

 

 

 

 

「殲滅、開始。」

 

焼け野原と化した樹海で、装甲を纏ったレオが宣言する。

今まで言葉を発する事がなかったバーテックスが口を開いた事に驚く勇者部。

 

「しゃ、喋った!?」

 

「意味分かんねぇ、どうなってんだ?」

 

が、その驚きはすぐに恐怖へと変わる。

 

気が付くと、レオが竜を片腕で持ち上げていた。

あまりの出来事に、思考が一瞬止まる。

 

「………え?」

 

投げ捨てられ、ぐったりと倒れる竜。

呼吸はしているが、意識がない。

 

「ちょっと!竜!大丈_____改虎!?」

 

風が言い切る前に、改虎が飛び出す。

親友を傷つけられ、いてもたっても居られなくなったのだろう。

 

「……今すぐ土に還してやる。」

 

「フン、愚かな人間が。我々に楯つく気か。実に面白い。」

 

いつもの改虎からは想像もつかない冷酷な口調。

それすらも、レオは嘲笑う。

自分達が頂点に立って居るかの様に。

人間を取るに足らない物と見下す様に。

 

「仕方ない、力の差という物を見せなければならないか……。」

 

呆れた口調で改虎を睨み付けるレオ。

そしてその場からいなくなったかと思うと、改虎を地面へ叩きつけていた。

 

「カハッ……。」

 

「クズが。これが力の差だ。」

 

改虎を見下し、蹴り飛ばす。

 

得体の知れない力に、恐怖する勇者達。

だが、友奈と銀は違った。勇猛果敢にレオへ立ち向かって行ったのだ。

 

「「はああああああっ!」」

 

女子(おなご)だからと言っても、我々は容赦せん。」

 

レオは歯牙にもかけず、回し蹴りで友奈と銀を吹き飛ばす。

 

「ぁ……。」

「ガッ………。」

 

「友奈ちゃ_____!」

 

東郷がそこまで叫んだ時、レオは膝蹴りを入れていた。

有り得ない、どうなっているのだ、といくら思考しようと、答えは出なかった。

 

 

「ん……あ……?」

 

竜が暗闇から目を覚ます。

身体の所々が痛む。が、竜には目に映った光景が、それ以上の衝撃を走らせた。

 

(改…虎……?!)

 

親友の改虎が倒れているのだ。

さらに辺りを見回す。

 

(友奈先輩…?銀先輩!?東郷先輩まで___!)

 

勇者部の仲間が倒れているのだ。

そして今、風と夏凛が火球で一蹴された。

 

(嘘、だろ。こんな事って……!)

 

そして竜は気付く。レオが樹を狙っている事に。

体を動かそうとしたが、痛みで立ち上がる事すら出来ない。

 

(また、助けられねぇのかよ…!)

 

父親が消滅してしまった事を思い出す。

 

あの頃はスタークへの憎悪で頭が支配されていた。

ただスタークへの復讐を考え、暴走する事さえあった。

しかし、改虎が、勇者部の皆が、それを変えてくれたのだ。

その大切な勇者部を、今まさに壊されようとしている。

 

(……んな。)

 

竜が立ち上がる。淡く体が黄金に光る。

 

(……けんな。)

 

黄金の光が強くなり、粒子が漂う。

そして、竜は吠える。

 

 

 

 

「ふざけんなァーーーーーッ!」

 

衝撃波を放ち、樹を手に掛けようとしていたレオを怯ませる。

これには流石のレオも驚愕する。

 

「何…?あれ程いたぶってやったのに、何故動ける?」

 

「うるせェーーー!!!」

 

さらに竜は吠える。

正義の炎を燃やし、吠える。

 

レオへと走り、金色のエネルギーを纏ったストレートパンチを繰り出す。

油断し、仁王立ちするレオ。

 

「フッ、この程度の攻撃など取るに足らな______ガァッ!?」

 

「ドラァァーーーッ!」

 

だが、その油断が命取りだった。

竜の渾身のストレートパンチをモロに受けてしまう。

 

次の瞬間、シャットカイザーがドライバーから外れ、変身が解除される。

そして、竜の手にボトルが握られた時、ボトルが変化した。

金色のクリアモールドボトルと、T-レックス、トリケラトプス、ステゴサウルスが融合した様なキメラが描かれたエングレーブ。

そして、「D/F」と表記されたキャップ。

 

「覚悟決めろよゴラァ……!」

 

シャットカイザーを拾い、ダイナソーフルボトルを挿す。

すると、シャットカイザーも形状と色が変わる。

頭部はTレックスにトリケラトプスの角、上部や尻尾にステゴサウルスの皮骨板(ブレード)が追加された様な形状となり、色も銀や紫から黄金と濃い紫へと変わっていた。

 

 

 

『Roar up!』

『ShutKaiserQuake!』

 

地響きと恐竜の咆哮、独特な機械音が混ざった待機音が鳴り響く。

 

『Are you ready?』

 

「……変身!!!」

 

『Roar up Kaisers!Get KaiserQuake!Yeah!』

 

今ここに、仮面ライダーシャットクエイクが現界した。

 

 

「何だその姿は!?」

 

新たな竜の姿に、レオが驚愕する。

 

頭部のフリーズエヴォレックスはグランドエヴォダイナーへ。

シャットの首回りを覆っていたレックスガードスカーフはダイナライドレイザーへ。

両腕のレックスラッシュアームは、それぞれ、右腕はステゴブレードアームへ、左腕はトライセラホーンアームへそれぞれ変化。

各所に存在していたブリザードダウンクレストは消滅。

進化前のシャットとは似ても似つかない姿となった。

 

「……ハァッ!」

 

レオへ跳躍し、トライセラホーンで貫く。

その後も、パンチのラッシュを浴びせ続ける。

さらに、レオを片腕で持ち上げ、ふっ飛ばした。

 

「デリャアアッ!」

 

「グッ…!ならば……。」

 

高速移動し、竜の懐に入るレオ。

しかし、それすらも竜に防御され、膝蹴りを入れられてしまう。

 

「何っ!?」

 

「今の俺は___」

 

竜に強く蹴り飛ばされるレオ。

圧倒的な力と威圧感の前に、精神が折れかける。

 

「___勝利しか見えねェーッ!!!」

 

ボルテックレバーを回転する竜。

拳を掌にぶつけ、気合いを入れる。

もうレオには、反抗する力すらなかった。

 

『Ready go!』

 

竜の背後に恐竜型エネルギーの大群が現れた。

そのエネルギーを纏い、レオへ飛び蹴りを喰らわせる。

 

『QuakeDynamicFinish!』

 

「オラアアアアアア!!!」

 

「馬鹿な!この…我々がァァァ_____ッ!!!」

 

断末魔を上げ、消滅するレオ。

人類を見下し、自身こそが頂点だと高をくくった怪物は、人類に敗北したのだ。

 

そして____樹海が元の世界へ戻って行った。

 

 

 

 

 




はい、竜がパワーアップを遂げました。
シャットクエイク、名前はカッコいいですよね。

さぁ、次回か次々回でゆゆゆアニメ一期時点が終了します。
園田先生は戻ってくるのでしょうか?
新たなライダー、敵も登場します。
お楽しみに!


お前が勇者部顧問に戻らないのは勝手だ。
けどそうなった場合、代わりに顧問を引き受けるのは誰だと思う?

____三条だ。

アイツはお前がヴェノムリークだった事に負い目を感じているはずだ。
だから、お前が戻らなきゃ自分から顧問になるだろう。
けど、今のアイツは教員免許を持っていない。
そうなれば、讃州中学のヤツらはよってたかってシャットを責める。
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