砲流改虎は仮面ライダーである   作:シュワルツシルト半径

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2019年では初投稿です。

新年明けましておめでとうございます。
今年も『砲流改虎は仮面ライダーである』をよろしくお願い致します。

祖父の家に帰省していたので遅くなりました……。

地 球 外 生 命 体 の 天 の 神 だ 。




第四話「重なるフレンドシップ」

「ヴェノムリークであり、天才物理学者である園田槍太は、人々を襲っていた謎の怪人・スマッシュをこれまた天才的な発明『スチームランス』で撃破!この世界の平和を保ったのであった!…まぁ、それは良くて、鷲尾さん怪我とかしてないよね?」

「それは大丈夫でしたけど……。いつの間にあんな武器を創ったんですか?」

「おっ?おっ?ふふん、よくぞ聞いてくれたね!コイツはギュインギュインのズドドドドドって創ったんだよ!」

「ぎゅ、ギュインギュインの…?どういう事かしら……?」

「一言で語れないのが天才なモノなので!さあ、どうなる?第四話!」

 

 

大赦が管理する訓練場。

その木造の建物には朝日が射し、どこか荘厳な雰囲気を出していた。

そして、そこにいるのは―――

 

「……銀は遅刻かしら」

 

「もう三分も経ってるのに、どうしたんだろう?」

 

「スヤ~……わー、ベルトくんはやーい……スヤ~」

 

二人の勇者と、一人の戦士。

本来ならば、もう一人勇者がいなければならないのだが。

 

「銀が着いたらお説教ね」

 

「スピ~……あっ、半分こ探偵さんだ~」

 

どうやら銀は遅刻らしい。

 

「一体いつ来るんだろ――お?」

 

槍太が、ハザードレベル上昇によって得た視力で遠くを見る。

すると、一人の人影がこちらに走って来るのが見えた。

 

「やっと来たか、三ノ輪さん。………あっ、そう言えば鷲尾さん」

 

「何ですか先生?」

 

「いつの間にか乃木さんや三ノ輪さんとすごく仲良くなってない?どうしたの?」

 

「あ、それはですね―――」

 

「ギリギリセェェーーフッ!!!」

 

須美がそこまで言いかけると、銀が訓練場に滑り込んできた。

 

「………いや、全然セーフじゃないですよ、三ノ輪さん。次から気を付けて下さいね」

 

すかさず槍太がツッコミを入れる。

 

「え?あ。あちゃ~…やっちゃった」

 

「ところで銀、今日は何故遅れたのかしら?」

 

「え~と……あ、いや~、そんなに深い理由(ワケ)はないんだけど~……。ごめんっ!次からは気を付けるよ!」

 

「いい?銀。私達は、この国を護る為の―――――」

 

須美による、銀への説教が始まった。

その様子を、微笑みながら見る槍太。

 

(こういう事出来るならまだ平和……かな)

 

「さ、皆。そろそろ、訓練を始めようか?」

 

 

「いや、それじゃダメだぜ改虎。もっと大胆に……」

 

「待て竜。最近はな、こうなってるんだよ……」

 

まだ学活が始まる前の教室。

一角で机を合わし、何やら熱く語り合う二人の少年。

その教室の前を、少々ダウナーな少年が通りすがる。

 

「よっ、改虎、竜。……俺抜きで何してんだ?」

 

「あ!兄貴っ!ちょっと聞いてくれ!」

 

兄貴と呼ばれた少年は、少し溜め息を吐き

 

「だーから、1つしか年が違わねぇのに兄貴って呼ぶなよ。改虎の方が兄貴っぽいじゃねぇか」

 

と怠そうに言った。

 

「………で、何について話してたんだよ?」

 

「あっそうだ。えーとな、どうやったら女の子にモテるか!?…を話し合ってたんだよ!何かアドバイスない?」

 

また溜め息を吐きながら、ダウナーな少年は

 

「知るかよ」

 

と一蹴した。

この答えは予想外だったらしく、竜の目が点になる。

 

「農家の息子がんなこと知るかっつーの」

 

「いや…だってモテそうじゃん……イケメンだし……」

 

「誰が?」

 

「兄貴が」

 

間がしばらく空く。

 

「…………は?」

 

「えっ?」

 

「おっ、おおおめー!……照れんじゃねぇかよ…コノヤロォォォ……」

 

赤くなった顔を手で覆い隠すが、隠しきれていない。

竜は不思議そうな表情をしている。

 

「えっ?なぁ改虎。俺、何か変な事言ったか?」

 

「……いや、別に」

 

竜の天然ぶりに、呆れた様にそう言う。

後日、特定の女子が集会を開いたらしいが、それはまた別のお話。

 

ここでは、まだ平和な時間が過ぎ去っていた――

 

 

「三ノ輪さんの遅刻回数が多すぎる~……」

 

机に頬杖をつきながら、悩ましげに呟く。

一週間程経ったが、3日に1回は遅刻している。

 

(総一郎に比べりゃ物凄くマシだけど……これは、なぁ)

 

思い返せば、総一郎はかなりの遅刻魔で、その上サボリ魔だった。

授業に常に遅れるのは日常茶飯事。最悪では授業に参加しなかった事もあった。

だが、本人はその飄々とした性格で、のらりくらりと言い逃れていた。

 

(って、昔を思い出してる場合じゃない、か)

 

今日は休日。だが、槍太には大赦の研究員としての役目もある。

休む暇などないのだ。

 

(…………って、良く考えたら超ブラックじゃねぇか俺の環境ーーっ!」

 

「うわっ!どうしたんだよ槍太!?ついに発狂したか!?いつかこうなるとは思ってたけど…………」

 

いつの間にか声に出ていたらしい。

咳払いをし、背もたれに寄り掛かる。

 

「何でもねぇよ、だだちょっと現在(いま)の環境に不満が────!?」

 

突如同僚の動きが止まる。

忙しなく動き続ける研究員達も、コンピュータの駆動音も、全て。

 

「……最っ悪だ。折角の休日だってのに」

 

愚痴をぼやきながら、慣れた手付きで手順を踏む。

 

「変身っ!」

 

 

今回攻めてきたのは天秤座のバーテックス(リブラ・バーテックス)

その名の通り、両端に分銅を備え、上部はボロ布を被った様な風貌をしている。

 

「ん…?」

 

マスク内に、周囲から得た情報が映し出される。

槍太が何かに気付く。

 

(分銅の磁場が異常だ……。まさかっ!?)

 

リブラへ矢を射ようとする須美へ、制止を掛ける。

 

「鷲尾さん!多分、アイツに遠距離攻撃は効かない!」

 

「えっ!?」

 

慌てて構えを解除する。

遠距離攻撃が効かないとなれば、弓が武器の須美には打つ手がない。

更に言えば、強力なライフルモードでも、弾が分銅で無効化されてしまう。

 

(全く厄介な相手だな……。どこか弱点は―――)

 

「ミノさん、園田先生、あの体と体が繋がっているところが弱いかも~……!」

 

「接続部を狙って攻撃ね!了解っ!」

 

「なるほど!……鷲尾さん!ここは俺達に任せて!」

 

それぞれの得物を手に、バーテックスへ立ち向かって行く。が、

 

「うわっ!?」

 

「竜巻か……。コイツ何でもありかよ!?けどな――――」

 

スチームランス下部のバルブを回す。

 

『STORM STEAM!』

 

「人間様だってな……負けてねぇんだよォッ!」

 

ランスの穂先を天へと向ける。

そして、トリガーが引かれた瞬間

 

逆巻きの竜巻が、発生した。

 

「うわわ~!」

 

「ちょっ、園田先生!これでいいんですか!?」

 

槍太は仮面の下でニヤリと笑い、

 

「大丈夫、問題はない。竜巻は止む!」

 

と、逆巻きの竜巻がリブラと同じ勢力となった。

 

「力が同じなら―――――」

 

双方の竜巻が――消える。

 

「それらは打ち消し合うッ!三ノ輪さん!乃木さん!」

 

「はい!」

 

「行きますよ~!」

 

銀と園子、そして槍太が一斉に攻撃を加える。

弱点へと攻撃され、よろめくリブラ。

 

「……っと鷲尾さん!これ受け取って!」

 

「えっ?」

 

ランスを須美の方へと投げ渡す。

 

「接射なら恐らく、奴の磁力の影響を受けない!そいつを奴へ射って!」

 

「………はいっ!」

 

須美がリブラへ駆けて接近する。

そして、ほぼ零距離からランスを矢にして射る。

 

「はああぁぁぁぁーーーーっ!!」

 

神威の力と、科学の力。

それらが混ざり合う事により、絶大な威力が生まれる。

リブラへ大ダメージを与える。

 

「ん~、思った通り…いいベストマッチだ」

 

すると、視界が少し明るくなり、花弁が吹雪の様に舞う。

鎮花の儀が始まった。

 

今日も、世界の平和は彼らに護られた。

 

 

樹海化が解除され、元へ戻る町並み。

槍太は大きく深呼吸をし、リラックスする。

そして、三人の方へ振り返り、

 

「どうだった!?俺の天ッ才的発明品『スチームランス』の大活躍!凄いでしょ?最っ高でしょ!天才でしょ!?」

 

「はい!ホントカッコ良かったです!」

 

「私とお揃いですね~」

 

楽しそうに、ワイワイガヤガヤとはしゃぐ三人。

……銀と園子はともかく、いい大人である槍太がコレはどうかとは思うが。

 

「ああそうだ、鷲尾さん」

 

「何ですか?」

 

「……もうちょっと、仲間を頼ってみても良いんじゃない?皆、強いんだから」

 

須美に微笑み掛けながらそう言う槍太。

銀と園子も、須美を真っ直ぐ見詰めている。

 

(そうね……。もしかしたら、私にはそれが足りなかったのかもしれない)

 

須美も三人へ微笑み返し、

 

「……銀、そのっち、園田先生。改めて、これからも宜しくお願いします。」

 

「当たり前じゃん須美!これからも宜しくな!」

 

「わっしーの為なら、何だって出来るよ~!」

 

「そうだね。さ、これからも四人で頑張ろうか!……ん?そのっち?わっしー?」

 

「あー、わっしーはわっしーで、そのっちは私ですよ~」

 

「…あ、渾名(ニックネーム)か!えー、何それ!俺も付けて欲しいわー!」

 

「んー……あ、ピカーンと閃いた!『そーたん』っでどうですか?」

 

「おぉー、良いねぇ!最高だ!」

 

 

そんな三人を木の上から監視する者が居た。

 

「全く、呑気な(モン)だねぇ。こっちの計画は着々と進んでいるってのに」

 

ブラッドスタークは鼻で笑う。

平和ボケしたこの世界を。

そして――――

 

「……あ?おーっと、もうこんな時間か。仕事、間に合うかねぇ」

 

この世界の未来を。

 

ワインレッドの怪人は、愉しそうにスキップしながら、その場を去るのだった。

 

「神樹……俺達がこの脆い世界を、跡形もなく消し去ってやる……。それまで、精々首を洗って待ってろ。フフフ…。フッハッハッハッハァッ!」

 

 




やってやったぜ。(投稿時間)

ジクウドライバー漸く買えました。

ウォズくんの待機音すき。
近未来感が出ててクセになる。

そう言えばクラッシュの各フォームにはモチーフの花があると言ったな。

あれは嘘だ。

すいません!許してください!キャラクターにモチーフの花は設定してありますから!(言い訳)
因みに改虎は『ヒマワリ』。竜は『グラジオラス』。槍太は『ヘリクリサム』です。
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