新年明けましておめでとうございます。
今年も『砲流改虎は仮面ライダーである』をよろしくお願い致します。
祖父の家に帰省していたので遅くなりました……。
地 球 外 生 命 体 の 天 の 神 だ 。
「ヴェノムリークであり、天才物理学者である園田槍太は、人々を襲っていた謎の怪人・スマッシュをこれまた天才的な発明『スチームランス』で撃破!この世界の平和を保ったのであった!…まぁ、それは良くて、鷲尾さん怪我とかしてないよね?」
「それは大丈夫でしたけど……。いつの間にあんな武器を創ったんですか?」
「おっ?おっ?ふふん、よくぞ聞いてくれたね!コイツはギュインギュインのズドドドドドって創ったんだよ!」
「ぎゅ、ギュインギュインの…?どういう事かしら……?」
「一言で語れないのが天才なモノなので!さあ、どうなる?第四話!」
◆
大赦が管理する訓練場。
その木造の建物には朝日が射し、どこか荘厳な雰囲気を出していた。
そして、そこにいるのは―――
「……銀は遅刻かしら」
「もう三分も経ってるのに、どうしたんだろう?」
「スヤ~……わー、ベルトくんはやーい……スヤ~」
二人の勇者と、一人の戦士。
本来ならば、もう一人勇者がいなければならないのだが。
「銀が着いたらお説教ね」
「スピ~……あっ、半分こ探偵さんだ~」
どうやら銀は遅刻らしい。
「一体いつ来るんだろ――お?」
槍太が、ハザードレベル上昇によって得た視力で遠くを見る。
すると、一人の人影がこちらに走って来るのが見えた。
「やっと来たか、三ノ輪さん。………あっ、そう言えば鷲尾さん」
「何ですか先生?」
「いつの間にか乃木さんや三ノ輪さんとすごく仲良くなってない?どうしたの?」
「あ、それはですね―――」
「ギリギリセェェーーフッ!!!」
須美がそこまで言いかけると、銀が訓練場に滑り込んできた。
「………いや、全然セーフじゃないですよ、三ノ輪さん。次から気を付けて下さいね」
すかさず槍太がツッコミを入れる。
「え?あ。あちゃ~…やっちゃった」
「ところで銀、今日は何故遅れたのかしら?」
「え~と……あ、いや~、そんなに深い
「いい?銀。私達は、この国を護る為の―――――」
須美による、銀への説教が始まった。
その様子を、微笑みながら見る槍太。
(こういう事出来るならまだ平和……かな)
「さ、皆。そろそろ、訓練を始めようか?」
◇
「いや、それじゃダメだぜ改虎。もっと大胆に……」
「待て竜。最近はな、こうなってるんだよ……」
まだ学活が始まる前の教室。
一角で机を合わし、何やら熱く語り合う二人の少年。
その教室の前を、少々ダウナーな少年が通りすがる。
「よっ、改虎、竜。……俺抜きで何してんだ?」
「あ!兄貴っ!ちょっと聞いてくれ!」
兄貴と呼ばれた少年は、少し溜め息を吐き
「だーから、1つしか年が違わねぇのに兄貴って呼ぶなよ。改虎の方が兄貴っぽいじゃねぇか」
と怠そうに言った。
「………で、何について話してたんだよ?」
「あっそうだ。えーとな、どうやったら女の子にモテるか!?…を話し合ってたんだよ!何かアドバイスない?」
また溜め息を吐きながら、ダウナーな少年は
「知るかよ」
と一蹴した。
この答えは予想外だったらしく、竜の目が点になる。
「農家の息子がんなこと知るかっつーの」
「いや…だってモテそうじゃん……イケメンだし……」
「誰が?」
「兄貴が」
間がしばらく空く。
「…………は?」
「えっ?」
「おっ、おおおめー!……照れんじゃねぇかよ…コノヤロォォォ……」
赤くなった顔を手で覆い隠すが、隠しきれていない。
竜は不思議そうな表情をしている。
「えっ?なぁ改虎。俺、何か変な事言ったか?」
「……いや、別に」
竜の天然ぶりに、呆れた様にそう言う。
後日、特定の女子が集会を開いたらしいが、それはまた別のお話。
ここでは、まだ平和な時間が過ぎ去っていた――
◆
「三ノ輪さんの遅刻回数が多すぎる~……」
机に頬杖をつきながら、悩ましげに呟く。
一週間程経ったが、3日に1回は遅刻している。
(総一郎に比べりゃ物凄くマシだけど……これは、なぁ)
思い返せば、総一郎はかなりの遅刻魔で、その上サボリ魔だった。
授業に常に遅れるのは日常茶飯事。最悪では授業に参加しなかった事もあった。
だが、本人はその飄々とした性格で、のらりくらりと言い逃れていた。
(って、昔を思い出してる場合じゃない、か)
今日は休日。だが、槍太には大赦の研究員としての役目もある。
休む暇などないのだ。
(…………って、良く考えたら超ブラックじゃねぇか俺の環境ーーっ!」
「うわっ!どうしたんだよ槍太!?ついに発狂したか!?いつかこうなるとは思ってたけど…………」
いつの間にか声に出ていたらしい。
咳払いをし、背もたれに寄り掛かる。
「何でもねぇよ、だだちょっと
突如同僚の動きが止まる。
忙しなく動き続ける研究員達も、コンピュータの駆動音も、全て。
「……最っ悪だ。折角の休日だってのに」
愚痴をぼやきながら、慣れた手付きで手順を踏む。
「変身っ!」
◆
今回攻めてきたのは
その名の通り、両端に分銅を備え、上部はボロ布を被った様な風貌をしている。
「ん…?」
マスク内に、周囲から得た情報が映し出される。
槍太が何かに気付く。
(分銅の磁場が異常だ……。まさかっ!?)
リブラへ矢を射ようとする須美へ、制止を掛ける。
「鷲尾さん!多分、アイツに遠距離攻撃は効かない!」
「えっ!?」
慌てて構えを解除する。
遠距離攻撃が効かないとなれば、弓が武器の須美には打つ手がない。
更に言えば、強力なライフルモードでも、弾が分銅で無効化されてしまう。
(全く厄介な相手だな……。どこか弱点は―――)
「ミノさん、園田先生、あの体と体が繋がっているところが弱いかも~……!」
「接続部を狙って攻撃ね!了解っ!」
「なるほど!……鷲尾さん!ここは俺達に任せて!」
それぞれの得物を手に、バーテックスへ立ち向かって行く。が、
「うわっ!?」
「竜巻か……。コイツ何でもありかよ!?けどな――――」
スチームランス下部のバルブを回す。
『STORM STEAM!』
「人間様だってな……負けてねぇんだよォッ!」
ランスの穂先を天へと向ける。
そして、トリガーが引かれた瞬間
。
逆巻きの竜巻が、発生した。
「うわわ~!」
「ちょっ、園田先生!これでいいんですか!?」
槍太は仮面の下でニヤリと笑い、
「大丈夫、問題はない。竜巻は止む!」
と、逆巻きの竜巻がリブラと同じ勢力となった。
「力が同じなら―――――」
双方の竜巻が――消える。
「それらは打ち消し合うッ!三ノ輪さん!乃木さん!」
「はい!」
「行きますよ~!」
銀と園子、そして槍太が一斉に攻撃を加える。
弱点へと攻撃され、よろめくリブラ。
「……っと鷲尾さん!これ受け取って!」
「えっ?」
ランスを須美の方へと投げ渡す。
「接射なら恐らく、奴の磁力の影響を受けない!そいつを奴へ射って!」
「………はいっ!」
須美がリブラへ駆けて接近する。
そして、ほぼ零距離からランスを矢にして射る。
「はああぁぁぁぁーーーーっ!!」
神威の力と、科学の力。
それらが混ざり合う事により、絶大な威力が生まれる。
リブラへ大ダメージを与える。
「ん~、思った通り…いいベストマッチだ」
すると、視界が少し明るくなり、花弁が吹雪の様に舞う。
鎮花の儀が始まった。
今日も、世界の平和は彼らに護られた。
◆
樹海化が解除され、元へ戻る町並み。
槍太は大きく深呼吸をし、リラックスする。
そして、三人の方へ振り返り、
「どうだった!?俺の天ッ才的発明品『スチームランス』の大活躍!凄いでしょ?最っ高でしょ!天才でしょ!?」
「はい!ホントカッコ良かったです!」
「私とお揃いですね~」
楽しそうに、ワイワイガヤガヤとはしゃぐ三人。
……銀と園子はともかく、いい大人である槍太がコレはどうかとは思うが。
「ああそうだ、鷲尾さん」
「何ですか?」
「……もうちょっと、仲間を頼ってみても良いんじゃない?皆、強いんだから」
須美に微笑み掛けながらそう言う槍太。
銀と園子も、須美を真っ直ぐ見詰めている。
(そうね……。もしかしたら、私にはそれが足りなかったのかもしれない)
須美も三人へ微笑み返し、
「……銀、そのっち、園田先生。改めて、これからも宜しくお願いします。」
「当たり前じゃん須美!これからも宜しくな!」
「わっしーの為なら、何だって出来るよ~!」
「そうだね。さ、これからも四人で頑張ろうか!……ん?そのっち?わっしー?」
「あー、わっしーはわっしーで、そのっちは私ですよ~」
「…あ、
「んー……あ、ピカーンと閃いた!『そーたん』っでどうですか?」
「おぉー、良いねぇ!最高だ!」
◇
そんな三人を木の上から監視する者が居た。
「全く、呑気な
ブラッドスタークは鼻で笑う。
平和ボケしたこの世界を。
そして――――
「……あ?おーっと、もうこんな時間か。仕事、間に合うかねぇ」
この世界の未来を。
ワインレッドの怪人は、愉しそうにスキップしながら、その場を去るのだった。
「神樹……俺達がこの脆い世界を、跡形もなく消し去ってやる……。それまで、精々首を洗って待ってろ。フフフ…。フッハッハッハッハァッ!」
やってやったぜ。(投稿時間)
ジクウドライバー漸く買えました。
ウォズくんの待機音すき。
近未来感が出ててクセになる。
そう言えばクラッシュの各フォームにはモチーフの花があると言ったな。
あれは嘘だ。
すいません!許してください!キャラクターにモチーフの花は設定してありますから!(言い訳)
因みに改虎は『ヒマワリ』。竜は『グラジオラス』。槍太は『ヘリクリサム』です。