砲流改虎は仮面ライダーである   作:シュワルツシルト半径

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仮面ライダーグリスVシネ作製決定なので初投稿です。

遅れてすいません。
今回はギャグ回です。えっ?バレンタイン回?やらないよ。王様になるって言ってるでしょ。

ビルドの農業王がVシネマ出したし、うたのんもVシネマ出そう!
それにしてもグリスパーフェクトキングダムって何



第七話「束の間のピースフル」

「ヴェノムリークであり、天才物理学者の園田槍太は、侵攻してきたカプリコーン・バーテックスを三人と撃退!またしても世界の平和を守ったのでありました!」

「ふん、何勘違いしてる?所詮、アイツまではただの尖兵。これから本格的にそっちに攻め込むからな。覚悟しとけよ」

「む、アンタレス。そりゃどういう事だ?」

「言える訳ねぇだろ、ネタバレになるぞ」

「別にいいだろ。な、言えよ?言えよ。言え」

「ヤだ!絶対ヤだ!」

「言えぇぇぇーーーっ!」

「ヤだっつってんだろ!?ああもう第七話どうぞ!」

 

 

夏の夕暮れ時。

窓から入ってくる日射しが肌をジリジリと照り付けてくる。

そこで作業する槍太。

何やら、少し焦っているみたいだ。

 

「よっ、何やってんだよ?」

 

総一郎が、いつもの様に槍太へちょっかいを出す。

少し緊張が解れたのか、険しかった表情が緩む。

 

「何だ総一郎かよ。……お前さ、仕事ないのか?」

 

「いやあるわ!これだよこれ!」

 

総一郎が資料を取り出す。

どうやら勇者システムに関する事みたいだ。

 

「『勇者システム強化計画』…?おい、どんな計画なんだよ?」

 

総一郎がフッフッフ、と不敵に笑う。

不敵と言うよりかは、不気味だったが。

 

「この計画はな、勇者の基本的なスペック向上。そして!一時的な強化形態の実装を目的とした計画だ!」

 

「ふーん…………」

 

「ん、どうした黙りこくって?はっはぁーん…まさか、この計画、流石のお前でも思い付かなかったってか?」

 

「それはない。つか、名前が直球すぎる。もうちょい捻れ」

 

「おい待てそれは聞き捨てならんぞ。そこが良いんだろそこが!」

 

大赦が新たに打ち出した計画、『勇者システム強化計画』。

槍太は、その計画に嫌な予感がしていた。

そして――――

 

「っと、ヤベっ!バイトの時間だ。んじゃな、おっ先~」

 

「ああ……」

 

再びパソコンへ目を向ける槍太。

その側には銀色のガジェットが。

そして画面には、『Hazard Barrel』と写されていた――――――

 

 

腕に銃が装備されたスマッシュ、ガンナースマッシュと戦う槍太。

だが、そのスマッシュは訓練用のホログラムである。

牽制しながら突っ込んでくるスマッシュ。

それを腕でガードする槍太。

そして、ヴェノムリークの腕から伸びる伸縮ニードル『スコルピオスティンガー』を巻き付かせ、拘束する。

 

「はぁっ!」

 

『STEAM BREAK!SCORPION!』

 

スチームガンのトリガーを引き、必殺技を発動させる。

ガンナースマッシュを『スコルピオスティンガー』で引き寄せ、エネルギーを纏ったパンチを喰らわせる。

スマッシュは爆発四散し、緑の炎を上げる。

 

「ふぅ、次―――」

 

「そこまで」

 

安芸から終了の声が発せられる。

 

安芸の下へ集まる須美達。

 

「勇者やライダーの力は、選ばれた者にしか使えない。………そこで、あなた達にしてもらう次の任務は――――」

 

一体どんな任務なのだろうと、緊張する四人。

 

「しっかりと休むこと」

 

「は?」

 

思わず間抜けた声が出る槍太。

須美達も呆気にとられている。

 

「例え変身できたとしても、士気がなくてはまともに戦えないわ。休むのも大切な任務よ」

 

「やったー!」

 

喜ぶ銀達に対して、槍太は難しい顔をしていた。

 

「園田先生、特にあなたは忙しいでしょ?」

 

「……なぁに言ってんだよ安芸ぃ~、俺は万年休みいだだだだ!?ちょ、ほっへつねるのやめて~!」

 

「生徒の前では安芸先生、ね?わかった?」

 

「は、はひぃ~」

 

どうやら、いつもと違わない調子だ。

そして、勇者と戦士の日常が始まった。

 

 

「へ?入れない?」

 

休養とはいえ、何かしら実験していないと気が休まらない槍太は、大赦の研究所に来たのだが、

 

「安芸のやろぉー……覚えとけよ……」

 

この有り様である。

何故こうなったか、それは、先日の訓練の後。

 

[あぁそうだ。槍太に伝えておかないといけない事があるわ]

 

[ん?何だよ]

 

[休養期間中、研究所使えないようにしといたわ]

 

[ふーん…………はぁっ!?]

 

[あなたは働きすぎなのよ。少しは休みなさい]

 

[お、お前……冗談だよな…?俺、実験しないと死ぬ病気にかかってるんだよ……なぁ]

 

[冗談じゃないわ]

 

[あ、あ、あああ、安芸のバカァーーー!!おたんこなすゥゥーーーーー!!!]

 

[……ハァ]

 

――――――――――

 

「ああああっ!くそっ、こうなったら…!」

 

槍太は、とあるカラオケ店に来ていた。

彼の目的は――――――――

 

「盗んだバイクで走り出す!行く先もわからぬままぁー!!」

 

ストレス発散である。

 

「ハァ……ハァ……ふぅ、スッキリした」

 

ベンチに座り込む槍太。

全力を出し切ったからか、頭が冷静になる。

そうだ、俺は何をしているんだ?早く()()を完成させないと、皆が―――――

不意に、ビルドフォンに電話がかかってくる。

 

「総一郎?…何だよ?」

 

[いや~、仕事なくて暇してる槍太くんの為を飲みに誘おうと思ってねぇ]

 

「は?お前酒飲めねぇだろ。あと、やっぱお前暇じゃねぇか」

 

[いや、暇じゃねぇし!?……お前の為だよ。最近、お前笑ってねぇからな。もう場所は取ってあるから、早く来いよ?]

 

「…あぁ、すぐ行く!」

 

料金を払い、カラオケ店を出る。

その後、マシンビルダーで総一郎の下に急行した。

ヘルメットの中で、くしゃっと笑いながら。

 

 

 

 

「マジでさ~、何で俺にはこんなに仕事が来るんだよ~!!!おかしくねぇか総一郎~!?」

 

「おう、そーだな……」

 

総一郎は失念していた。

槍太は酒を一杯飲んだだけですぐに酔っ払うのだということを。

 

「おい……聞いてんのかよぉ~あぁ~ん!?お前も飲めよぉ~!」

 

「聞いてる……っておい!止めろ!俺は飲めねぇっていってんだろ!?」

 

「うるせぇ~!早く飲めぇ~!」

 

「パワハラ反対!アルハラ反対ぃー!」

 

 

「よし、今年もグッド、いや、ベストな出来栄えだ!」

 

とある農場。

そこには、何人かの大人と、三人の少年がいた。

 

「今年は豊作だな、兄貴!神樹様のお蔭かな?」

 

「ああ、『俺達の羊山ファーム』は神樹様のお恵みと皆のお蔭で成り立ってるからな。本当、この世界にサンキューだぜ」

 

「そういや神樹様と言えば、神樹館、今度遠足行くらしいっすよ。良いなぁ遠足!俺も行きてぇ!」

 

今まで採集に励んでいた改虎がその言葉に反応する。

 

「……っ!」

 

「あ?どうした改虎?」

 

「いや…何でもないっす」

 

「?そうかよ」

 

そろそろか、と改虎は思う。

原作ならもう少しであのバーテックスの侵攻が始まる。そして――――――

だが、まだ神様の言っていた力が改虎の手の中にはない。

 

(まだかよ神様…!)

 

 

槍太は今、リムジンに乗せられている。

慣れない環境だからか、肩身を狭くしている。

朝起きて着替えて朝ごはんを食べて歯を磨いて外に出掛けようと思ったらいきなりリムジンにのせられたのだ。

 

目的地に着いたのか、停止するリムジン。

ドアが開く。そこは___

何故か乃木家の前だった。

 

「待ってましたよ、そーたん先生~」

 

「は?」

 

園子に手を引っ張られ、乃木家へ入っていく槍太。

内心、畏れ多すぎて震えていた。

 

(何故俺なんかが乃木家宅へ入ってるんだ?バレたらタダじゃすまされないぞ……。それを分かってやって…はないな、園子だし)

 

そして連れてこられたのが、

 

「ようこそ、園子の部屋へ~」

 

「帰る!!!!!!!」

 

踵を返し、玄関まで戻ろうとする槍太。

それもその筈。

生まれてこの方、女子の部屋に入るどころか彼女すらできていない男だ。

いきなり入れと言われても出来ないのである。

 

「お願いします~、ちょっとだけでいいので」

 

「いや、そういう問題じゃ………ヴェッ!?」

 

油断した隙に、再び槍太の手を引っ張り、自らの部屋に連れこむ。

そこには、須美と銀も居た。

須美は申し訳なさそうな目付きを、園子と銀は期待した目付きをしている。

 

「それでは、そーたん先生着せ替え大会、始まり始まり~!」

 

「イエーイ!」

 

「い、イェーイ……」

 

「……………は?」

 

訳が分からないといった様子の槍太。

園子が、何処からか持ち出したマイクで説明を開始する。

 

「ルールは簡単!私達三人が選んだ服をそーたん先生が着て、誰が一番上手くコーデできてるかを審査員の方々に一人十点満点、計三十点で得点してもらいます!審査員はこの人達~!」

 

「安芸先生!岩垂総一郎さん!三好春信さん!以上です~!」

 

「私の目に狂いはないわ」

 

「槍太、お前ならどんなコーデでも似合う!」

 

「この仮面?ただのオシャレですよ」

 

異常の間違いじゃないか?と思ったが、口には出さないでおく。

まず安芸。仕事どうした?そしてその派手なグラサンとジャケットは何だ?

あとそのドヤ顔止めろ。

次に総一郎。何でてめぇがここにいるんだよ。やっぱ暇じゃねぇか。ふざけんな。それとそんな褒めるな、照れる。

最後に春信。お前も仕事どうした。皆の期待に応えてやれよ。そして仮面がオシャレってお前大丈夫かよ。前見えんの?

他にもツッコミ所は沢山あるが、日が暮れるので割愛。

 

「それじゃあエントリーナンバー一番!わっしー!」

 

「あ、あの、お気に召されるかどうか分かりませんが……お願いします!」

 

「……うん、分かった」

 

もう、どうにでもなれ。

槍太は、ヤケになっていた。

 

 

須美の選んだコーデは、日本海軍軍服。

紺をベースに、金色のボタンがアクセントとして入っている。

これなら優勝間違いなしと、須美が選んだコーデである。

 

「それでは、審査員の方々、ジャッジをお願いします!」

 

「安芸先生、四点!総一郎さん、十点!春信さん、六点!計二十点で~す!」

 

「服のチョイスはいいけど、モデルがダメね」

 

「槍太かっこいい!」

 

「くっ……負けっ…た!」

 

ダメだ。ツッコんだら負けだ。

俺はただ、三人が選んだコーデを着ていれば良いんだ。

そんな事を考えてしまう程、槍太の脳はキャパオーバーしていた。

その後も、園田槍太着せ替え大会は続いた。優勝したのは園子だった。

盛り上がった大会とは裏腹に、槍太は真っ白に燃え尽きた。

 

 

四国を覆う植物組織の結界。

そこに腰掛けるスターク。

手には、四角のパネルに、さらに丸いパネルが付いたモノを持っていた。

 

「後一本……。アイツが持っているボトルか……」

 

「スターク」

 

名を呼ばれ、声のした方向へ振り向くスターク。

そこには、初老の紳士が立っていた。

 

「ん?どうしました?」

 

「今度の侵攻についてだが……。あの三人を送り込んだらどうだ?」

 

あの三人、と聞いてスタークはニヤリとした。

 

「最近尖兵とはいえアイツらが撤退してくる頻度が多い。こちらも本気を出さなければならんのかもしれん」

 

「そーですね。俺としても、()()()の絶望する顔、見たいですし」

 

「アイツ?」

 

「……いや、何でもないですよ。とりあえず、今度はソイツら送り込みますか」

 

「ああ、ではな」

 

風に包まれ、その風が晴れた時には姿が消えていた。

スタークは一人笑う。

 

「さぁ、絶望に覆われた最高の顔を見せてくれよ?槍太ァ!」

 

 

 




スーパー戦隊最強バトルで活躍してるスティンガーには悪いけどスコーピオンしね(直球&先手)

忍がビルドドライバーにボトルを二本挿せるように設計したのは、ラブ&ピースのピース(二本指)をイメージしたからという説、好きです(唐突)

CROSSが神曲すぎる。

ヤンデレが書きたい。
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