それではどうぞ!
「仮面ライダークラッシュである俺、砲流改虎は、スマッシュを倒しながら四国の平和を守っていた!」
「…」
「ん?誰だアンタ?」
「…」
「おーい?」
「……さあ、どうなる、第九話ァ!」
「うわッ!びっくりした!」
◆
「と、言う訳で。今日からこの勇者部に入部した砲流改虎君でーす!はい、自己紹介!」
「いやどう言う訳ですか!?」
唐突な園田先生の発言に俺がつっこむ。
マジで意味分かんないよこの人!最悪だ!
「まぁまぁ良いじゃん!ホラホラ!」
「まったく…
えー、砲流改虎。13才の中1です。趣味は運動で、好きな食べ物はうどんです。以後宜しくお願いします」
くそ…何て羞恥プレイだ…
「えー、コイツは仮面ライダーだ。勇者の皆とは違うと思「え!クラッシュさんって改虎君の事だったの!?」っておーい!話を聞けーい!」
銀ちゃんが凄い勢いで迫ってくる。少し怖い。
でも可愛いから許す。うへへ。
◆
「はぁはぁ…死ぬところだった…」
あの後質問攻めを受けた俺は、満身創痍の状態で廊下を歩いていた。
あんな可愛い子たちに質問攻めされたら俺のロイミュードが危うい。
昇降口へ行くと、竜が待ち構えていた。
「よっ!こってり絞られたみたいだな」
竜、その言い方やめろ。殺されるぞ。
「てか、なんで先に帰らなかったんだよ」
「い、いや~?お前が寂しくならないように仕方なく、な?」
「なるほど、一人で帰るのが寂しかったのか。そうかそうか」
「ち、違うし!」
くそ、必死に反論してくる竜可愛いな。
◆
「なぁ、竜」
「ん?何だよ?」
ここで一つ、竜に質問してみる。
「竜は______もし、強大な力を持ったら、どんな風に使いたい?」
「力を持ったら…?うーん……」
しばらく悩んでいたが、突然あっ!と声を出して
「ダイナファイターみたいに、平和の為に使いてぇな!俺は」
「……そっか」
コイツなら、万が一仮面ライダーになったとしても、平和の為に正しく使える。
…まぁ、なることなんて無いと思うけど。
「あ、俺こっちだ。じゃあな!また明日!」
「ああ。また明日」
◆
「あ?
「竜!お前か!?俺には構うな!ゴホッ!」
親父の声がスマホから聞こえる。
「え!?親父か!?どうしたんだ___________」「もしも~し。お電話変わりました。ブラッドスタークで~す」
いきなり、ふざけた口調の男に電話が変わる。
イラつきの余り、大声で怒鳴る。
「てめえ…!親父に何してんだ!!」
「なーに、ちょっとした人体実験だよ」
「人体…!?」
こんな外道、放っておいていられるか!
「テメェどこにいんだ!」
「そうだなぁ~…うーん、○○公園に来い。そうすれば、親父に会わしてやるよ」
○○公園…ここからなら近い!
俺は全速力で公園へ向かった。
◆
「ここか…!おい!ブラッドスターク!出てきやがれ!」
「呼んだかぁ?」
俺が叫ぶと、ブラッドスタークが出てくる。
「親父は何処だ!?さっさと出しやがれ!」
「ああ、今出してやるよ…」
ブラッドスタークが指を鳴らすと、火の玉が突っ込んでくる。
そして、火が飛び散ると、中から怪物が現れる。
「コイツが…親父?」
「その通りだ。親父に会えて嬉しいかぁ?」
……ふざけんな。
「ふざけんなァァァァァァァァァァァァァァァ!」
ブラッドスタークに殴りかかるが、怪物に襲われる。
「親父!俺が分からねぇのか!!!」
「無駄だ。スマッシュになった時点で自我は失われる」
この野郎…ぜってぇにぶっ飛ばしてやる!
ブラッドスタークに注意が逸れた瞬間、怪物に殴られ、吹き飛ばされる。
「グエッ……クソがァァァァァァ!!!」
それでも諦めずに怪物を殴り続ける。
このままダメージを与え続ければ、親父に戻ってくれるかもしれない。
しかし、そんな希望も、怪物に殴られる度に薄くなっている。
怪物が、倒れて動けない俺に向かって火を撃ったとき、死を覚悟した。
「ハァッ!」
その時、仮面をつけたヒーローが怪物を斬りつける。
「アンタは…」
「!?……仮面ライダークラッシュ。コイツは俺が倒すから、君は逃げてろ!」
「ソイツを倒したら、どうなるか知ってるか?」
そこにスタークが口を挟む。
「ブラッドスターク!?」
「ビンゴ!まさか当てられるとはなぁ」
「おい!この怪物を倒すとどうなるんだよ!?」
「ああ、そうだったなぁ。
ハザードレベル1。身体の弱い人間は、スマッシュに変貌した時点で魂が消滅する。早い話、助かる道はない
話は終わりだ。チャオ」
ブラッドスタークは煙に巻かれ、その場から消えた。
…嘘だ。
確かに親父は病気で身体が弱くて、休養をしていた。
でも、こんな事信じられるかよ…
すると、怪物が火を自分に向かって撃ち始めた。
何で…
「まだ、自我が残ってるのか…?」
だったら…だったら!
「なあ、仮面ライダー……せめて…せめて最期は、親父を人間の姿にしてやってくれよ…」
◆
無理な要求をしたつもりだった。でも…
「…分かった。やってみる」
次の瞬間、仮面ライダーの姿が変わり、炎の渦を作り、怪物に叩き込む。
そして、炎の渦の中から親父だけがはじき出される。
「!親父!」
「すまない…竜…お前を残して…死ぬなんて…」
「謝らないでくれよ……親父、誰が…誰がこんな事をした!?」
「悪の組織…
「!?」
「ファウスト!?ファウストって奴らがやったんだな!」
「止めろ竜!」
「…え?」
「お前なら…ファウストと戦うかもしれない……でも、それは無謀だ!」
「親父…体が…」
「そろそろ、お迎えが来るころみたいだ。さようなら、竜…」
「…グッ、限界だ…!」
怪物が吹き飛ばされ、緑色の炎を上げ、爆発する。
それを、仮面ライダーが吸い取る。
「…君はこれからどうしたい?」
「……どうもできねぇよ」
「明日ここに来い。このボトルを浄化して、君に渡してやる」
「…」
「じゃあな」
シリアス回でした
すいません!許してください!何でもしますから!