優しさなんていらない   作:杏奈⚡️

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低体温症になっちゃった杏奈⚡️です

2話目ですが最終話です

それではどうぞ☟☟☟


結奈の決断

東野くんは迷うことなく佐藤くんを指さした........

 

男 「佐藤。コロシアム台にあがれ!」

 

え!?待って!佐藤くんが東野くんに殺されるの!?

そんなのダメだよ!

しかし、私の声は届かない。

 

佐藤くんは抵抗しながらもコロシアム台に乗せられる

東野くんは迷わず佐藤くんを撃った。

 

もちろん、血が流れる。みんなは驚いているが東野くんは静かに席に着く

 

こんなの絶対におかしい

 

私の気持ちとは裏腹に、クラスメイトがどんどん撃たれていく。教室の床はどんどん赤く染まっていく。

 

『ごめん。』と謝りながら撃つ人や、

『はっはっはっ!ずっとこうしてやりたかったんだー!』と狂っている人もいる。

でも、そんな人も後で罪悪感に襲われる。

「あいつを?俺が?この手で........うわぁぁぁ」

しかし、取り返しはつかない

 

気がつけば、外はもう、暗くなっていた

しかし、終わる気配は一向に無い

そして、残った生徒は後、3人だけだった

私、結奈、知恵ちゃん

 

男がルーレットを回す。

出た名前は........『白川 歩美』

嘘........でも当たる可能性は3分の1だからな、よく、今まで一回も当たらなかったよ

と、心の中でつぶやきながら、コロシアム台にあがる

 

男 「指名しろ!」

歩美 「........」

男 「まだ、選べないのか!?選択肢は4つしかないんだぞ!」

男は、さっきから焦っている。

歩美 「ち........え........ちゃん........」

知恵ちゃんは「だよね」という顔をしてコロシアム台にあがった。

歩美 「本当に........ごめんね」

知恵 「大丈夫、仕方ないよ。」

そんな言葉とは裏腹に私の心は締め付けられ死にそうになる。

知恵 「みんな、自分が死ぬのは嫌だよね、今まで誰一人自分を殺した人はいなかったもん。私が指名されるのもわかってた。」

ごめん、ごめんね、わかってるよ。でもね、仕方ないじゃん、怖いんだもん。

知恵 「私、殺すのは何回かしたけど自分が殺されるのは初めてだ。生き残れると思ったのになぁ.......」

知恵ちゃん、そんなにルーレットで当たってたの!?

私はこれが初めて、結奈は一度も当たっていない

知恵 「殺すなら殺して、後12分しかないよ」

私の銃を構えている手は震えていた

そして........

 

-バン

 

私は、知恵ちゃんを撃った、撃ってしまった........

男 「なかなかいい腕じゃないか、生き残りをかけたサバイバルは明日行うよ。飯だ。毒は入っていない。明日に備えて食べておけ。」

そう言って、男はわたし達にパンをくれた。

 

私と結奈はいつも寮で夜を過ごす。

でも、この日は違った。

明日、必ずどちらかがこの世から消える........

歩美 「結奈........」

結奈 「なに?」

男の気配がなくなったので結奈に話しかけた。

歩美 「明日、どうしよう?」

結奈 「私に任せて」

何かいい案でもあるのかな?

敢えて聞かないことにした........

 

そして夜があけてしまった。

男 「どうだ?ぐっすり眠れたか?」

二人は無言。

男 「では、早速始める」

男がルーレットを回す。

死にたくないけど殺したくない、私は手を合わせて祈った。どっちを願ったかわからなかったけど...

ルーレットで出た名前は

 

-鈴木 結奈

 

結奈はコロシアム台にあがる。

私も自然と立ち上がった。

男 「さぁ、鈴木くんどうする?殺すか?死ぬか?」

結奈 「30分あるんですよね?」

男 「おう、そうだ」

結奈 「歩美、よく聞いてね。」

結奈は耳打ちで話しかけてきた。

 

結奈 「あの人はね、私のお父さんの会社の人なの、結構上の人で、やばい組織の人。私がらみの事件が身内であって、私を狙ってるの。だから、私が生き残って犠牲は私だけにしたい。でも、それじゃあ誰も生き残れない。だから、私を殺して、そうすれば、男はもう何もしてこない。1番に私が殺されればよかったの。」

 

歩美 「そんなこと......」

結奈 「あるよ。だから、私を殺して」

できない、友達........親友を殺すなんて......

結奈は私にとって生まれて初めての親友...

そんな人を殺すなんて......無理、できない。

でも、結奈の眼差しは変わらなかった。揺るがない。

......やるしかない

 

あんたは馬鹿だ。

自分の命ほど大事なものはないくせに

自分より友達そんなのあるわけ無い

でも、あんたは違った。

 

歩美 「ごめん!」

 

-バン

 

私はついに親友を撃ち殺してしまった。

男 「嘘だろ!?」

男は結奈に駆け寄る

男 「大変だ!救急車だ、救急車を呼べ!」

歩美 「ねぇ!」

男は驚いて腰を抜かした。

歩美 「結奈をどうする気?今まで死んだ人達は何の意味があったの?結奈だけ病院に連れていくの?」

 

-パチン

 

男の頬にビンタをくらわせてやった

歩美 「一生後悔しろ!結奈をクラスメイトを殺したのはお前なんだからな!」

男 「君は敬語というものを知らないのか?」

男は内ポケットから銃を出して私に向けた。

男 「クラスメイトは綺麗さっぱり消してやるからよ。」

 

-バン

 

私は咄嗟に目を閉じた

数秒後、何も感じずに目を開けた。

歩美 「結奈!」

結奈が残り少ない力を振り絞って、助けてくれた。

歩美 「結奈、結奈!」

男 「まだ、生きてたのか!?」

歩美 「救急車を呼んで!」

男 「そんなことしたら、俺が捕まるじゃないか!」

歩美 「捕まるべきよ!こんなことして逃げれるなんて考え、大間違いよ!」

結奈はまだ少し動いていた。

男 「こんな奴、いらない、早く斃ればいいのに」

男は結奈に銃を向ける

私は咄嗟に銃を構えた。

歩美 「死ね!」

 

-バン

 

男 「うぅぅっ.....」

私の目の前に男が倒れる。

歩美 「結奈の代わりよ、これからクラスメイトの分もやるから覚悟しといてね。」

 

私は、クラスメイトの人数分、37回、銃弾を男に放った。




『私の嘘』が全然書けてないので、これからは短編小説が増えると思います。

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