「いらっしゃい!薬草が安いよー!」
「そこの別嬪さん、このネックレス買ってかないかい?今なら300ゴールドだ!」
「奥さん、トマトが安いよー!お1つどうだい?」
ここは、ロモスの城下町。
あの後道を教えてもらって、ここまで来た。
「賑やかだなあ…」
マンガで読んだ限り、ベンガーナも賑やかな感じだったけど…なんというか、あそこの賑やかさは、ここみたいな和気あいあいとした、というかほのぼのした賑やかさじゃなくて、俗物的な、殺伐とした賑やかさ(そもそも、あれは賑やかっていうのか?)って感じだったから、ロモスの方が好きだ。
「必要なもの、買っておこう」
食べ物とか、替えの服とか、色々いるだろうし。
1000ゴールドで足りるかな?
~買い物中~
「食料とか服とかいろいろ買えてよかった」
食料やら服やらその他の日用品やら買ったら、お金がもう10ゴールドしか残ってなかった。いや、むしろ10ゴールド残ったのがすごいのか?
とりあえず、宿代がゲーム準拠の値段なら、宿にも泊まれるな。
日が暮れたら、宿に行こう。
…いや、今のうちに宿探しした方がいいのか?
念のために、安い宿探しとこう。
~移動&情報収集中~
「安い宿?それなら、ここをずっと行って突き当りを右に曲がったとこにある…」
「…ふむふむ、ありがとうございます」
ロモスって、親切な人多いな……。すぐに情報集まった。
10ゴールドでも泊まれる(ただし、食事は無い)宿は結構あることが分かったから、安心安心。
日が暮れるまで、どこで時間を潰そうかと道を歩いていたら、奥様3名の井戸端会議が聞こえてきた。
「ねえねえ、聞いた?あの怪物島の話」
「怪物島?デルムリン島のこと?なになに、何かあったの?」
「いったい何があったのよ?」
「うちの亭主の知り合いが漁師なんだけど、『デルムリン島で人影を見た』って言ってるらしいのよ」
「人影ぇ?魔物か何かを見間違えたんじゃないの?」
「そうじゃなかったら、蜃気楼とか」
「そのどっちかじゃないかとは思うんだけどさあ、場所が場所じゃない。妙に不安になるのよ」
「え?何?あの船の事故の事気にしてるの?」
「ひょっとして、幽霊出てきたとか思ってるの?」
「違うわよ。魔族じゃないの?って思っちゃうの」
「あー…ありうるわね」
「怖いわねえ…」
「「ねー。」」
……人影?デルムリン島に?
多分ダイだろうとは思うけど…ちょっと、気になるな。ひょっとしたら、エルフかダークエルフかもしれないし。
デルムリン島、いつか行ってみようかな。