魔法少女リリカルなのは~闇の末裔~   作:空勝

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初投稿なのでお手柔らかにコメントいただければ嬉しいです。


序章
プロローグ


「はぁぁっ!!」

二人の人影が交差し金属の擦れる音とともに火花が散る。

「ちっ、・・・なぁそろそろ見逃してくれはしませんか?」

片方の男性は自分の武器となる刀――日本刀のような、しかし柄や鍔が機械的な形をしている――の切先を片手で相対している男に向け語りかける。

そっれに答える男もゆっくりと短剣を逆手に持ち中腰に構える。

「それは出来ん相談だ。そういうのは雇い主に言ってくれ。今から行くか?」

「わざわざ自分ら(・・・)殺そうとしてるやつの本拠地に行くバカはいねぇだろ。」

刀を持つ男は黒い騎士甲冑のような格好でところどころに傷を負ってか血が付いている。

左手に刀を持ち右手には赤子を抱えていた。そう生まれて間もない小さな赤子を抱いていた。

対する短剣を持つ男は全身黒装束に実を包んでおり、顔ぐらいしか肌が出ていない。

「そろそろミルクの・・・乳の・・・おっぱい!!の時間なんだが。」

「何故最後のおっぱいだけ大声を挙げた!!言い直してまで!!」

「いやぁ、ミルクって単語から妄想に入ってくうちの嫁の乳の形思い出してなぁ。結構形いいのよこれが!!美乳ってやつ!!あっ、小さいほうの微じゃねぇぞ美しいの美だ!!しかも大きい!!」

「知るか!!命の取り合いに嫁の乳の話をするな!!馬鹿にしているのか!!」

黒装束の男はツッコミを入れながら懐から細い針数本を投げる。

それを騎士の男は刀を地面に突き刺し叫んだ。

外殻装甲(カウリング)!!」

刀の周りにどこからともなく機械的な部品が現れ刀身にくっ付いていき、刀は片刃の大剣になった。

大剣は騎士の男を針から守るように盾となり針を防いだ。

「あっぶねぇなぁ。俺と嫁の愛の結晶に当たったらどうすんだ!!嫁泣くぞ!!」

「嫁引っ張りすぎだ!!おめぇは泣かねぇのかよ!!」

どこかズレた会話をしながらも二人は命の取り合いを続けていく。

しかしそれも長くは続かず、どこからか飛んできた矢が甲冑ごと騎士の男の胸を貫いた。

「がっ!!・・・かはっ・・・・」

急所は外れていたのか騎士の男は吐血しながらも大きく後退し辺りを見渡す。

こちらを狙っているのかちらほらと人影が数人分確認できた。

(・・・囲まれたか)

騎士の男は状況的に不利であることを悟るともう一度大剣を地面に突き刺した。

《DimensionBewegung》

大剣から音声が発せられると大剣を中心に幾何学的な文字のサークルが浮び上がる。

「ったくよぉ、子供の成長は親の楽しみだってぇのによぉ・・・」

寂しそうに語る騎士の男は抱えていた赤子をサークルの上に乗せる。

「させるかぁ!!」

黒装束の男が短剣で切りかかるが男の前に騎士の男が遮る。

しかし勢いのついた黒装束の男はそのまま切りかかった。

「ぐっ」

決して浅くはない傷が騎士の男の胸元に出来る。

騎士の男も負けじと黒装束の男の両手を掴み動きを封じ、遠くから赤子が狙撃されないよう自分達で盾になる。

「子供だけ逃がしてどうなる、死ぬぞ。」

「俺と嫁のガキだぜ?そんな軟じゃねぇよ。後は頼むミカ」

《お元気でマスター》

大剣がそう答えると赤子と共に光の粒となって消えた。

「ああ、―――――――元気でな。」

残された騎士の男はそう答えながら目の前の黒装束たちに向き合う。

「さぁ、続きだ!!」

矢に刺され、剣に切られながらも騎士の男は笑いながら己の拳だけで戦う。

「ははははは!!俺の首は簡単には渡さねぇぞ!!」

ただただ笑いながら戦う。

・・

・・・

・・・・・

どれだけ経ったか、男達が戦った場所には大量の黒装束の男達の死体と首のない騎士甲冑を着た体が残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある世界とある国のとある町、その町の公園で二人の男女が歩いていた。

「あら?」

「?どうかしたのかい?」

「いえ、赤ちゃんの鳴き声が・・・」

「・・・本当だな、こんなところで何故?」

「あっちから聞こえるわ!!」

「桃子!!」

男性の制止を振り切って女性は声のする方向に走り出す。

公園の脇林の部分に差し掛かると女性は草木を分けながら進んでいく。

「桃子!!ここかい?」

追ってきた男性は女性――桃子に確認を取る。

「ええ、この辺で・・・いた!!赤ちゃん!!」

桃子は駆け寄り草むらのベットで泣く薄い布に包まれた赤ちゃんを見つける。

「士郎さん、この子」

士郎と呼ばれた男性は桃子に手渡された赤ちゃんの様子を確認する。

(ペンダント?)

赤ちゃんの胸元には剣の形をした小さなペンダントが置かれていた。それ以外には誰の子かを指し示すものはなく、捨て子であるかのような状況であった。

「士郎さん、この子・・・」

不安そうに士郎を見つめる桃子に士郎は何が言いたいのか分かり小さく頷く。

「取りあえずうちで預かろう。見たところ生後間もないし、なのはと同じくらいか?」

「士郎さん、この子何か握ってますよ?」

桃子の一言に赤ちゃんの小さな手をやさしく開くとそこにはシルバーの指輪があった。

「うーん、S、Y、U、T、O、――――ダメだ後の字は擦れて読めない」

「この子の名前かしら?」

「名前?」

桃子は赤ちゃんを優しく抱きかかえながら答える。

「ほら、SYUTOでシュトかシュートって読めるじゃない。だからこの子の名前かなぁって」

士郎は桃子の赤ちゃんに対して優しく微笑む姿に小さく笑いながらも今後についてを考え始める。

「しかし、まずは名前か、しゅうと・・・修斗・・・」

二人は名前を考えながら帰路に着く。

 




不定期ですがちょくちょく書いていこうかと思います。
まぁ感想しだいで変えようかとも思いますが、はじめはこんな感じで!!
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