さあ、続きだ!!
SIDEはやて
ピピピピピピピピpカチ
「んぅ~」
目覚まし時計をとめて体を軽く伸ばす。隣ではシュー君が未だに寝ている。実は昨日、夜中にへんな感覚に襲われ眼が醒めてしまった。仕方なくリビングに行ってお水でも飲もうといってみたらシュー君も居った。
シュー君もへんな感覚に襲われたらしくリビングで警戒していたらしい。シュー君曰く前にもへんな夢をみたと言い自分もなんだかよく覚えていないけどへんな夢を見たことがあったので私からの提案で一緒に寝ることにした。この様子からするとほとんど起きていたのではないかと想うほどに寝つきが良い。幸せそうな寝顔のシュー君を眺めながら今日の朝ごはんのレシピを考える。
SIDEOUT
さてさて、夜中のあのへんな感覚は何だったのだろうか?こう・・・何て言うか体中に何かの薄い膜に覆われた感じ。それでいて時々感じた冷たい感覚。はやての提案で一緒に寝ることにしたのだが30分程でその感覚は消えたが用心のためある程度まで起きて警戒していた。なんだったのだろう?
現在は朝のランニング中・・・ではなく庭で軽いストレッチをしている。起きる時間がいつもより遅かったため時間をかけるランニングより適度なストレッチに変更したのだ。しかし眠い、実に眠い。小学生の身で睡眠時間3時間程度ではさすがにきつかった。
「ねみぃ~」
「何や、ウチと一緒であんまり寝れへんかったんか?かわええなぁ」
俺のストレッチを縁側で見ていたはやてがにんまり顔で聞いてくる。先ほどまで朝ごはんの用意をしていたのかピンクの花柄があしらったかわいい系のエプロンを着けている。
「違わい!!誰が好き好んでプレパラ狸なんか」
「ぷっ、プレパラ・・・なんかよぅ分からんけどムカつく言われようやな。朝ごはんいらんの?」
「姫、申し訳ありません、この通りですのでどうかご勘弁を!!」
朝飯抜きと言われちゃ逆らえん。即刻土下座に入り平謝り。どこの世も食事事情に強いやつって何かと上なんだね。
朝食、学校へ行く準備を済ませてトボトボと玄関に向かう。眠ぃ、今日の授業はほぼ居眠りに費やされるかも。
「なんや、ふぬけた顔やなあ。そんなに辛いんやったら今日は休む?」
「んにゃ、学校で休む。」
「意味無いやろそれ。」
呆れ顔で溜息を吐くはやてだが、父さんとの約束でこういった泊まりのときは何が逢っても学校に行かなければならない。まぁ行くだけでいいならいいんだが今日はあいつとの約束があるし休めない。
「まっ、学校に用事もあるし、一応行かないと・・・俺そんなに成績よくないし。」
「ああ、バカやもんな。残念なくらいに残念さんやもんな。」
「一応言っとくぞ。バカでも俺、成績は中の上くらいはあるんだからな。そこまでバカじゃないんだからな?そこまでバカじゃないんだからな!!」
「大事なことだから二回言ったんか?」
「うん」
大事なことなので二回言いました。
まぁ夜中のあの感覚がまた来たらそのときははやての所まで行けば良い。唯でさえこいつ足悪いし。
「そうそう、今度、なのはの友達と家族ぐるみで温泉旅館行くんだが、来る?」
毎年おなじみの三家族合同温泉旅行、昨日温泉のことを考えてて思い出したんだが確かいつも毎回行くところってある程度バリアフリーあったはず。行きたそうにしていたはやてには丁度良いかなと想ったが、
「ううん、ええよ行ってきて。うちはお留守番しとるから。」
にっこりと笑顔で返すはやてだが、無理をした笑顔はなのはで見切りが付いているためうそだとすぐに分かる。内緒でいればいいかな?などと考えながら玄関で靴を履く。
「そっか、まぁいってくらぁ。」
「いってら~」
SIDE???
初めて会話をしたのは一年生最初のグループセッションの時だった。聞こえはいいがただ6人の班を作って交流を深めてくださいと言うただの自由時間だった。僕の隣にはなんだかえらそうなのがいて五月蝿かった。
面倒だったので一歩後ろでグループの会話に耳を傾けるだけにした。会話内容はこの学校だからなのか自分家の自慢話だった。別にあんたらが偉いわけでもすごいわけでもないのに何でそんなに偉そうなんだ?
僕の家は一般的でサラリーマンの父親に専業主婦の母親、何の変哲もないごく一般的な家族。違うところと言えば自分が両親と血が繋がっていないことだ。生まれてから一人だった僕はとある事情で今の両親に育ててもらっている。普通こんなことを知ったらふて腐れそうだけど、自分の環境を鑑みると感謝こそすれど悲しむかとはないのだ。だから、とても感謝している。このグループの会話に参加して自慢しても良い。しかしそれには自分が生まれた時から一人だった理由を話さなきゃいけない。それは面倒だ、だから一歩後ろで聞くぐらいで丁度いいと想った。
気付くと自分と同じように一歩下がってつまらなそうにグループの会話を聞く男の子がいた。黒で少し長めのボサボサとした髪、太っているわけでもなく痩せているわけでもない普通の男の子。少しだけ退屈していたのだろうか、自分はその男の子に声をかけた。
「君はええと、高町なんとか君?」
「なのはと微妙に被ってて何か嫌だな。修斗、高町修斗だ。ええと」
「青山燈児(トウジ)。好きなように呼んでいいよ。」
「んじゃトジ」
「その名前のチョイスにビックリなのと、なんかドジって聞こえるから却下」
話してみると以外に普通だった。少し根暗な子かなと想っていただけに。そこからお互いに家族の込み入った話になり、共通の友達といっていいのか分からない仲間が出来た。彼も親とは血が繋がらないらしい。同じクラスにいる高町なのはさんともだそうだ。一応同じ家に住む家族だそうだ。
その後は何かと組んで日々を過ごした。途中、はやてさんというまた共通と言っていいかわからない娘の紹介も受けた。なんでも同い年で一人暮らしだそうだ。僕たちより一歩以上大人な感じがする。まだ会ったことはない。はやてさんは体に障害を持っているらしく学校には通わないで自宅学習を行っているらしい。う、うらやましい。
1年生中盤、修斗の姉弟のなのはさんの友達のアリサさんとすずかちゃんと友達になった。修斗経由で知ったのだが、なのはさん達は殴り合いで友達になったそうだ。アグレッシブな娘たちなのだろう。コミュニケーションはしっかりとしておこう。運動が苦手な僕は拳での語り合いはごめんだ。
っとまあ3年一緒のクラスになって大して変わり映えもなく今日僕の目の前では親友の修斗が歴史の教科書を睨みつけながらノートに書き込みを行っている。
「テストまで時間ギリギリだね。」
「・・・・・」カリカリカリ
「昨日テストのこと言ったよね?ヤマまで教えて」
「・・・・・」カリカリカリ
「ちなみに安土桃山時代については先生出さないってこの前言ってたけど。」
「ダーーーーー!!それ早く言えよ!!一生懸命覚えちゃったろ!!」
教科書を床にたたきつけて暴れる修斗。暗記系はとことんダメな彼は歴史が大の苦手。何せ縄文時代に使われていた土器は?というサービス問題に
「弥生土器!!」
っと答えたバカだからだ。そのあとクラスメイトのアリサにツッコミキックをうけて悶絶していたけど。しかしあの時、僕は見た。なのはさんも「へ~そうなんだ~」的な顔をしていたのを。あとでアリサさんに教えてあげたら二人してアリサのお説教アンドみっちり勉強会になった。ちなみに僕は我関せずで同じくクラスメイトのすずかちゃんと楽しく小説の話をしていた。彼女は共通の趣味である読書でよく話が盛り上がる。
「ダメだ、諦め「ようなんて考えてないわよね」―――!!」
いつの間にか修斗の後ろにいたアリサが両手を腰に当てた状態でこちらに声をかけてきた。余談だが彼女のこのポーズ、アリサだから違和感がないがすずかちゃんやなのはさんがやったらなんだか違和感バリバリ過ぎだ。
「いやいや。もうダメっしょ!!次のお昼休みを足しても間に合わないっしょ!!」
涙目の修斗。そんなに悲観になるなら勉強してくればいいのに、っとは言わない。言ったってどうせ意味がないことはこの3年間で通関積みだ。それでも構うのがアリサなのだが。
「グダグダ言ってる暇があったら頭動かして暗記しなさい!!あっちでなのはも頑張ってるんだから!!」
アリサが指差すほうを見ると頭から湯気を出しながら教科書と睨めっこをしているなのはさんがいた。一緒にすずかちゃんが見ているらしくちょこちょこと指でアドバイスをしている。
本当にこの姉弟、文系は苦手らしい。
「う~、この世からテストがなくなればいいのに」
「アホなこと言ってないでさっさと勉強!!お昼はお弁当食べ終わったらあたしがみっちり教えてあげるから」
ニンマリと悪女な笑顔をするアリサにひぃ~っと情けない声を上げる修斗。奥ではなのはさんが知らん顔をしているが
「なのは!!あんたもよ!!」
「うにゃ~!!」
今日一日、テストが終わるまではこの高町姉弟の悲鳴は続くのであろう。クスクスと僕とすずかちゃんは苦笑しながらアイコンタクトでどうフォローしようか検討をする。
SIDEOUT
≪ゆ、ユーノ君!!たすけて~≫
「ごめんねなのは。僕、この世界の歴史はまだ勉強してないんだ。」
≪うにゃ~~~~!!!≫
高町家のフェレットは平和であった。
大分間が空きましたが、それでも読んでいただきありがとうございます。
すみません、結局魔法に全然触れませんでした。触れることなくなのはが魔法少女に・・・・・
オリ主も魔法に触れるのはいつになるのか・・・・。
そしてオリジナルキャラがもう一人!!ぶっちゃけ登場もう少し後にしようかと思ったのですが、なんだか物足りなくて入れちゃった!ミ☆
一応無意味なキャラではないのでご安心を。