東方弔意伝   作:そるとん

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書いてたら、かりちゅまになってた。




紅霧異変 変えられなかった「運命」

 

 

 

「お留守番たのちくねー……」

 

霊夢が異変解決に出かけてから早2時間、魔理沙がここに立ち寄った後、紅魔館へ向かってから1時間経った。薄暗い部屋で過ごしていたためか、太陽の位置で時間を測れるのだが、ここで役立つとは。

いや、役立つとかじゃない。異変解決にはこれほど時間がかかるものなのか。

妙な胸騒ぎ、嫌な予感がする。

……杞憂だろうか。霊夢と魔理沙が負けるとは思えない。それは知り合いがそれくらいしかいないからだろうか。

でも、胸のあたりがざわざわするな……。

 

 

 

ーーすまん、霊夢。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シオンは紅魔館へ向かったーー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

ーーーーー

 

「ほらほら、どうしたの!?博麗の巫女ォ!!」

「クッ…調子にぃ……乗るなぁっ!!」

「ふん!当たらないわ!!」

 

大口叩いていただけの事はある。かなり強いわね、この吸血鬼。

さっきから隙を見つけては反撃しているが、中々当たらない。

追尾式の弾幕を打っても簡単に防ぎやがる。ほんっと、従者といい主人といいめんどくさい奴らばっかね!!

 

「もう、よしたら?あなたが負ける運命しか見えないわ」

「ハッ、未来予知でも出来るっての?」

「いいえ、私の能力よ。『運命を操る程度の能力』。能力を使ってみたけれど、あなたが倒れている運命しか見えないの」

「ふざけたことをっ……!」

「あら、あなたの勘より当たるわよ」

 

口から出まかせに決まっている。

運命が見える?バカ言ってんじゃないわよ。

そんなふざけた運命くらい、

 

 

ーーいくらでも変えてやるわ!!

 

 

「…博麗の巫女は、案外バカなのだな」

「ふん!そのバカにバカって言われてるあんたよりマシよ!」

「んなぁっ!そういう事言うの!?」

「ともかく!私はあなたを退治するまで死んでたまるもんですか!」

 

このバカに一発叩き込めばマシになるかしら!!

そのためには、隙を作るしか……。

 

「もう怒ったわ!!獄符!『千本の針の山』!!」

 

……案外この頭首、単純かしら?

 

「あら?ヤケになったかしら?当たらないわよそんなの」

「ふぐぬぬぬ……!!まだよ!!こんなのまだまだよ!!」

 

いいぞ、怒れ怒れ。怒りに身を任せた奴ほどやりやすい相手はいない。

運命を操る能力なんて持ってないけれど、私は今、

私が勝つ運命が目に見えているわ!

 

「『紅色の幻想郷』!!!」

「!!……っと、今のは中々に危なかったわね…ま、余裕だけれど」

 

 

右に左に、体力の消耗など感じさせないほどに身軽に躱していく。

結構、キツくなってきたわね……でも!いつか隙ができる…!

 

「ふぐぅうう……!必殺『ハートブレイク』!!」

「!!」

 

レミリアは悔しがる素振りを見せた後、おもむろにそう宣言した。

と、思うと彼女の右手には身の丈に合わない程の大きな槍が握られていた。

 

「喰らいなさいっ!!!」

「くっ…!」

 

これは、ヤバ……

即座に体を右に動かす。

 

「……いっつぁ…」

 

少し掠ってしまった。右手からは浅い切り傷ができている。

これじゃあ、埒があかないわね……

 

 

 

 

 

 

……いや、この弾幕はかなり直線的なものだ。一度は食らったが、よく見極めれば至極避けやすい。ギリギリを避けると衝撃などを食らってしまうが、

 

 

 

 

 

ーーこれはチャンスだ。

怒った奴の直線的な攻撃を避けるなど、私からすれば赤子の手を捻るほど簡単だ。

それに加え、反撃も容易い。

 

ならば、このタイミングで、どデカイ一撃をっ…!!

 

 

「うぅー……まだまだぁ!ハートブレイクゥ!!」

 

 

 

ーー来たっ!

 

 

 

前方から猛スピードで飛んでくる、煌々とした紅い槍を紙一重で躱し、最短距離で、レミリアに向かう。

この一撃で……

 

決めるッ!!!

 

 

 

 

 

「霊符!!『夢想封印』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完璧だった。タイミングも、場所も、アイデアも。

確実に倒せた。

 

 

はずなのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「がっ…はっ……」

 

 

 

たしかに躱したはずなのに、

 

 

 

どうして、腹部に深々と槍が突き刺さっているんだ。

 

 

 

 

 

 

 

「スピア・ザ・グングニル。とっておきは残しておくものよ?」

 

 

 

 

 

 

「ふっ…ざけんじゃ……なっ…」

 

 

 

 

 

 

 

腹部から次々に流れる鮮血を手で押さえ、朦朧とする意識の中、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢は落ちた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

ーーーーー

 

 





ハートブレイクとグングニルは紅霧異変では出なかったのですが、出しました。許して。


次回、ダークヒーロー

……
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