僕と死と消えない呪い   作:白黒羽

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なんか思ったより短いです。



二十二話 一匹

「自分でやったからには・・・・自分で責任もって何とかしなきゃね。」

 

っと言いながら僕はゆっくりとした足取りで須川君と横溝君を横へと押しのけて前へと歩み出た。

挑発して突っ込んできたところをグサリ♪って作戦は失敗してしまった。

また、挑発すればいいだけの話だが、なんくせ時間がない。

いつまでもここに立ち止まっていちゃぁ~雄二の作戦はゴミ箱へとポイ状態になってしまう。つまりは台無し。

 

「悪いけど、あまり時間がないんでね・・・・僕が相手になるよ・・・そして」

 

僕は片手を前へとかざし、

 

「すぐに終わらせる」

 

キーワードとなる言葉を唱えた

 

「召喚!!」

 

他の人たちと同様に僕の召喚獣も魔方陣から現れ出た。

服装と武器は観察処分者の雑用の際に召喚したときと同じで改造された眺めの学ランに木刀だ。

 

そして皆と同様に召喚獣の頭の上には教科とその教科の点数が浮かび上がっている。

 

吉井明久 

英語ー50点

 

振り分け試験のテストがそのまま点数になっている。

なぜなら僕は進級してからまだ一度もテストを受けていないからだ。僕は他のFクラスたちと違って前回の戦争には一度も戦ってなければ参加すらしていない。

再度を試験を受けたり、回復試験を受けたこともまだない。

 

よって僕が最後に受けたテスト、つまりは1年の最後 より正確に言えば振り分け試験、が今の僕の点数になってしまう。

いまさらではあるが僕はFクラスにいる。

振り分け試験の点数のままなら当然点数もFクラス並のはずだ。

つまりはものすごく低い。

 

だが・・・・・そんなのは知っている。知ってて前へと出たのだから。

相手が勝つ保障なんてない、つまり僕が負ける保障も証拠もないということだ。

もちろん、僕が勝つ保障もないけどね。

 

 

だからといって100%負けるわけではない。

勝つ自身もあるし負けるつもりなんて元からない。

 

勝負なんて、戦い方や運でなんとでもなる。

 

「ああぁ?すぐに終わらせるだとぉ?ハンっ、その点数で何を言ってやがる。すぐに終わるのは・・・・」

 

今まで一言も喋っていなかったBクラスの男子生徒4人のうち1人が僕をにらみつけながら言って来た。

それと同時に片手を彼は腕を横へなぎ払うようにして前へとかざした。

 

「てめぇーのほうだ!!」

 

彼が片手を前へと突き出した後

最初から召喚されていた彼とそっくりな召喚獣が床を勢いよく蹴り、武器である細い西洋剣を前に突き出しながら僕の召喚獣に突っ込んできた。

 

だが僕の召喚獣は動かない。

ただ無防備にダランと木刀を右手に立ち尽くしていた。

 

やはり、操作のほうは素人だね。

召喚獣を操作する際に召喚者である自分も動いているところを見るとまだまだのようだね。

例えるのならゲームかな?

 

ゲームはゲームでもテレビゲーム、それもアクション系のゲームだと例えやすい。

ゲーマーなどやり慣れていたりすると平然とコントローラーを手にし、のんびり座りながらできるものなのだが

初心者、ゲームになれていない者がやるとどうしても体が一緒に動く者がいるだろう。それと似たようなものだ。

 

それかこうしよう。

召喚獣を動かすのに二つ方法があるとしよう。

一つは頭で、つまり頭の中での操作。文字通りマインドコントロール(意味は違うけど。この場合マインド『で』コントロール。)

二つ目は補助コントローラーでの操作。

 

二つ目は簡単だが細かい動きができない、逆に一つ目は難しいが細かい動きもでき反応いい。ってことになる。

 

(これらは例えです)

 

あぁぁ~、それかあれだ。

Sword A○t Onlineに出てくるあの妖精の羽。

 

まっ、僕が言いたいのは。相手は完璧な初心者で下手糞ということだ。

 

 

 

「くたばれぇ~!!」

 

などといいながら僕(の召喚獣)に突っ込んでくるBクラスの一人。

僕はいまだに召喚獣を動かしもせずに無防備たたせている状態だ。

 

相手は僕を仕留めることを確定しているのかニヤリと笑みを浮かべながら僕のほうを見ていた。

それを僕は無表情で返した。

 

西洋剣が僕(の召喚獣)にあたると思われる丁度その時

僕は右に持たせている木刀をブンっと右から左へと動かした。

するとあら不思議、剣先が簡単に左へとそれ、剣が僕の召喚獣の左の腹を通り過ぎた。

 

「えっ・・」

 

ニヤリとした表情からポカンとしたなんとも間抜けな顔になる彼。

 

あんな簡単な動きが僕にあたるわけがない。

動きが単純すぎる。

 

彼だけではなく今この場にいる僕以外の者全員は今の動きに驚いているようだ。

無理もないかもしれない。

完全無防備でダランとしていただけの僕の召喚獣が右腕だけを横へと振っただけで突きがそれてしまったのだから。

 

さきほどもいったが、真っ直ぐくる力は正面以外の力に弱い。

横からの力や上からの力ですぐに方向を変えられてしまう。

 

それとさらに、僕の召喚獣は右腕『しか』うごかしていない。

腰や肩をひねって振ったわけでも、踏み込んで振ったわけでもない。

僕の召喚獣は大きいモーションを作らずに振っていた。

立っていた位置から動かずにただ右腕だけを振っていたのだ。

 

見た目からすれば弱そうだ。

だらしなく木刀を振っているだけにしか見えなかったはずだ。

 

 

 

さて、ここで問題。

相手は勢いよく何も考えずに突っ込んできた。

当たると思い、ただ勢いに任せて走ってきていた。

だがしかし、攻撃は相手に当たらずいなされてしまった。

 

さて、どうなるか?

 

 

答えは止まらない、止まれない

 

急にいなされてしまえば当然 体勢を崩す。

そして、今までの勢いを急には殺せずにそのまま前へと進んでしまう。

さらに相手は操作が下手だ。

 

つまりは・・・・・

 

 

 

大きな隙ができている。

 

 

 

僕の召喚獣の左を剣先が通ると相手の召喚獣は止まれずに前へと進む。

 

単純に突っ込んでいただけなので相手の体制は低いまま。

初心者が全力で前へと突きを繰り出す時ただ武器を構えて前かがみになりながら突っ込んでくる。

前かがみというと顔は普通より低くなり、顔が前へと突き出るような感じになる。

膝を上げれば丁度位置が同じになる・・・・・

 

僕の召喚獣はすばやく左膝の膝蹴りを相手の召喚獣の顔面へと食い込ませる。

この時、相手の突っ込んでくる力を利用して僕の召喚獣も膝蹴りを食らわせたので威力はとてつもなくでかい。

 

 

ついでに召喚獣も人間と一緒で急所がある。その中でも頭は急所として一番高い位にいる。

 

なので、150点以上あった彼の点数でも・・・・・・・

 

 

Bモブ助

英語ー97点

 

僕の低い点数でも50点以上も減らせることができる。

 

 

「なっ!!」

 

ここで、何もしないほど僕も優しくはないので顔面をやられて大きくのけぞった彼の召喚獣に右足からの眉間への回し蹴りを食らわせてやった。

だが、僕の点数じゃこれだけではまだ戦死にはできないので僕の召喚獣から見て左へ吹っ飛ぶ形になった相手の召喚獣に左拳の回し打ちを逆の眉間に食らわせてやった。

 

 

頭しか狙っていないのでさっきから頭が後ろへ行ったり左へ行ったり最終的には右へと動くようになっていたので

なんか、頭がべろんべろんに揺れるオモチャを連想させた。

 

Bモブ助

英語ー0点

 

「うそ・・・だろ。」

 

そのまま彼は学年1のバカに敗れた敗北感によりペタリと地面に座り込んでしまった。

 

ちなみに僕の召喚獣はまだ一歩も前にも後ろにも動いていない。

回し蹴りやら膝蹴りはやったもののまだ同じ位置にいる

 

相手を倒したことにより僕の召喚獣はムフーっと鼻から息を噴出し。

えっへんとばかりに胸を張っていた。

 

それを僕は無表情で見ている。

 

どうでもいいけど僕と僕の召喚獣は似てない。

容姿は似ていても似てない・・・・顔が。

 

僕が無表情なのとは逆に召喚獣は表情豊かだ。

 

 

まぁいいかどうでも。

てか本当にどうでもいいことだった。

 

「嫌だぁー!!補習室は嫌だぁ~!!」

 

叫び声が聞こえたので視線を召喚獣から外すとモブ助君が西村先生に連れ去られていた。

 

「じゃぁね、モブ君」

 

っと無表情のまま手を振ると

 

「モブじゃねぇーよ!!モブ助だ!!それとその顔むかつく!」

 

そっかモブ助君だったね。

ごめんごめん

 

「じゃぁね。モ『ブス』ケ君」

 

「うおぉぉぉぉいいぃぃ!!そこを強調するなああああああぁぁぁぁぁぁぁ~・・・・・」

 

っを最後にだんだんと彼の声は遠ざかっていった。

 

 

 

 

ちゃんと名前で呼んだじゃん。

 

 

 

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