僕と死と消えない呪い   作:白黒羽

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どうもぉ~Aクラス戦です!
今回もいつもよりは長めです!



二十八話 弱点と馬鹿(Fクラス)とAクラス戦 

「それではこれより、Aクラス対Fクラスの1vs1形式での試召試合を始めます。クラス代表の両者、前へ」

 

そう高橋先生がマイクを片手に言うとAクラスからは霧島さんでFクラスからは雄二が前へと歩み出た。

まずはクラス代表である二人が握手をして試合を開始するらしい。

どっかの格闘試合みたいだなぁ~。

 

「・・・・雄二」

 

「なんだ翔子」

 

握手を終えてそのまま戻ってくると思いきや霧島さんが口を開いて雄二を呼び止めた。

 

「・・・一つ賭けをしてみない?」

 

「賭けだと?」

 

雄二の顔が瞬時にニヤけだした。

絶対に賭けに乗る気だアイツ!

こういう面白そうなことになるとあいつはすぐにOKするからね。

ていうか、驚いたなぁ~。霧島さんからこんな話がくるとは思わなかったよ。

 

「・・・・そう、勝ったほうが負けたほうかそのクラスメイトになんでも命令できる。ただし一回きり。」

 

「ふっ!おもしれぇ~。いいぜ!乗った!」

 

なぁ~に代表同士で勝手に決めちゃってんの?

いったい、何をするつもりだ・・・・ってあぁ~大体予想はつくね。

 

きっと雄二絡みだ。いや十中八九雄二絡みだね。うん。

霧島さんは 勝ったほうが負けたほうか『そのクラスメイトに』っと言った。

もしも僕になにか命令したかったのなら 負けたほうが勝ったほうの言うことをなんでも聞くっでいいはずだ。

それなのにそうしなかったということは彼女は僕に命令するつもりはないということ。つまりはFクラスで僕以外の人物ということになる。

 

それで僕以外で彼女が命令しそうな人物はというと雄二しか考えられない。

 

「おい聞いたか!霧島さんが俺たちの誰かに命令するんだってよ!」

「あぁ聞いた!」

「霧島さんに命令されたい!」

「踏みつけてもらいたい!」

「犬になれって命令されたら喜んでする!」

 

黙れマゾヒストども(馬鹿共)

 

ていうかこっちが負ける前提で話を進めないでほしい。

こっちが負けること確定かよ。

ていうか、君たちは誰が出るとか知ってて言っているもしかして?

僕が出るって知ってて言っているとしたらムカツク。

 

それとあの命令・・・

まぁ別に僕が負けても僕になにかされるわけでもないしいいか。

 

 

って待てよ・・・・・よくよく考えて見ると・・・

僕が負ける→雄二が不幸になる→僕のせいだと雄二がどんな手を使おうとも僕を不幸にする→僕、不幸決定。

 

「・・・・・・・・・」

 

やばいじゃん!!僕不幸じゃん!

いやいやそれだけじゃない!

 

 

僕が負ける→設備ダウン→Fクラスのバカ共が切れる→僕襲われる→痛い思いをする→下手したら死亡

 

もっとやばいじゃん!!

やばい!あいつらならありえる!!

なんとしても勝たないといけない!って・・・

 

まぁ、いいか慣れてるし。

逆に返り討ちにしてやればいいんだ。別に焦ることもないか。

 

 

「それでは各クラスの代表者、前へ」

 

代表同士の握手(と賭け)が終わると霧島さんはそのまま残り、雄二はこっち側へと戻ってきた。

残っているって事はやっぱり相手は霧島さんか・・・・まっ、妥当かな。

雄二が戻ってくると雄二と入れ替わりに今度は僕が前へ出た。

雄二とすれ違ったとき、すれ違う際に雄二がこんなことを言ってきた。

 

「がっ・・・がんばれよ・・それと、まっまかせたぞ・・・・」

 

そっぽを向きながら言うその台詞はなんとも印象的だった。

ったく普段素直じゃない分こういう素直なこと言うのに慣れてないんだね。照れながら言ったほうがはずかしいよ。ったく。

でも、まっ。雄二がねぇ~。

 

ふふ、こりゃ・・・・・・がんばるしかないね。

 

さて、今更だけど今僕たちが居る場所、すなわち試合が行われる場所はAクラスだ。理由は簡単、広いから。

これだけ広ければ二クラス分の生徒が観客として入れるってわけだね。

 

ちゃんと今日のために机(というかシステムデスク)とか邪魔なものをどかして僕らが戦いやすいようにスペースも作ってくれている。

僕らが戦える場所はこのクラス全体だ。つまりはこのクラスから召喚獣が離脱してしまえば即刻負けになってしまう。

ルールは単純、相手の召喚獣を戦死状態にすること、つまり倒せばいい。

ただ、1vs1なので他の者の手助けもなし、もし助けてしまえば即刻負け。

 

僕が一歩二歩と前へと歩んでいくと僕の後ろから声が飛んできた。

後ろからということは僕が来た方向であり、つまりはFクラス側なのだが____

 

「おい!なんで吉井なんだよ!」

「負ける気まんまんじゃねぇーか!」

「今までの勝利を無駄にする気か!」

「もう負けだぁぁぁ~!!」

「もうおしまいだぁ~!!」

 

どうやら僕は味方(一応)に信頼されてないらしい・・・・・・・

別にあんな奴等に信頼されてほしいわけではないけど

これはいくら何でもどうかと思う。

 

僕が出た瞬間 味方(一応)からのこの暴言とも捕らえられる言葉はなんだ。

ていうか僕=負けるっという方程式をどうにかして壊したい。今すぐに。

 

 

「なんで吉井なのよ!それだったらウチがでたほうがよっぽどいいわよ!」

「そうだ俺のほうがアイツよりはうまく出来るぞ!」

「納得できん!」

 

ていうかどうやら雄二は誰にも僕が出るとは言ってなかったんだね。

あんの面倒臭がりやめ。クラス代表ならもうちょっとちゃんとやりなよ。

 

まぁ馬鹿にされているのは慣れてるし構っていても時間の無駄だ。

なにより反論したってどうせ無駄なことなのは分かっているので僕はそれを一方的に無視して真っ直ぐ歩み続けた。

 

「おい坂本!なんでアイツなんだよ!姫路さんのほうがよっぽどいいだろう!」

 

声は後ろから来るので誰かは分からないけどこれは須川君の声かな?

さて雄二はなんていうのか

 

「黙れカス。そういうのは見て判断してからにしろ。」

 

「・・・・・・・・」

 

おいぃぃ・・・・酷すぎだろ

昨日のあの台詞はなんだったのさ!

『お前たちのおかげでここまでこれたんだ!』的な台詞は何だったの!

 

そう思い、後ろを見ると須川君が隅っこのほうで壁を向いて体育座りしていた。

指で床をなでているところを見るに相当落ち込んでいるんだろう。

 

かなり心に傷がついたみたいだ・・・・・

以外とガラスのハートの持ち主だったんだね。

 

まぁ・・・気にしないでおこう。

とりあえず須川君だしいいか。放っておこう(←酷い)

 

「おいどうしたんだ須川ぁぁぁ!!」

「試合前なのに約一名、心が壊れているぞ!」

「須川ぁぁぁぁぁ」

 

っという茶番劇は置いておいてと。

あっ、そうだその前に

 

「・・・・ちょっと待って」

 

僕は歩みを止めて後ろポケットから小さなメモ帳を取り出し、それに何かを書き始める。

 

「おい、どうしたんだ明久?」

 

僕の行動に疑問を持ったらしい雄二が後ろから尋ねてくると僕はメモを書く手を止めずに答えた。

 

「・・んっ?いや別に。ただ須川君はガラスのハートの持ち主ってこの弱点帳に書いているだけだよ」

 

「・・・・・・・・えっ?」

 

無表情のまま僕が答えると雄二は引きつった表情で固まっていた。

どんなことが書いてあるのか気になったらしく彼は横からのぞき見た。

 

彼が見たページは

 

 

 

須川 亮     ------

        |      |

        | 顔写真  |

        |      |

         ------

X月XX日生まれ

出身 XX県

体重 XXキロ 身長 XXXCm

血液型 X型

家族構成 父、母、祖母、祖父、Etc

年齢 17歳

得意 フラれること、嫌われること、気持ち悪がれること(女子に)

苦手 西村先生、教師、勉強、蛇、アレルギー(花粉)、面倒なこと、本音を言うこと、ゴキブリ

好き 女子、とにかく女、金、女、ゲーム、面倒じゃないこと、女、女、女、女

嫌い 西村先生、バカな奴(自分もそうなのに)、男、男、男、とにかく男、勉強、蛇、ゴキブリ

弱点 ↑の苦手と嫌いなもの、弱い、打たれ弱い、船越先生、力が弱い、へなちょこ、ガラスのハート

秘密 FFF団に黙って色々な人に告白していること、ナンパしまくっていること(いつも失敗するけど)。この前もしてた。

 

結論:とにかくFFF団という集団の力しかない。一匹だけだとゴキブリ並の力しかないので襲われたら倒す。今まで散々な目にあわせられたのでイジメたらおもしろそう。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・どうしたの雄二?」

 

雄二が何も言わないので気になって見て見たら顔を真っ青にして固まっていた。

表情も引きつったままだし、何かを見て驚いている様子だ。

 

(こいつドSぅぅぅぅぅぅ!!何無表情で書いてんだよ!!こいつこそ蛭魔じゃねぇか!こえぇよ!何こいつ!嫌、俺も人のこと言えねぇけど。ここまで細かく書いてねぇぞ!こいつには気をつけよう・・・うん)

 

何をそんなに驚いているのだろう?

別にこれ、雄二のページじゃないから驚かなくてもいいのに。

ていうか、雄二も弱点帳あるでしょ。

そうだ、雄二のページに弱点として霧島さんを入れておくの忘れてた。

後で入れておこうっと。

 

「・・・んじゃぁ行ってくるね雄二」

 

弱点帳を閉じて後ろポケットにしまうと僕はそのまま霧島さんと対面した。

 

「それでは対戦科目をランダムによって決めます。」

 

高橋先生がそういうと先生の後ろにある巨大なディスプレイヤーがパッとついた。

その画面に僕と霧島さんは視線を移し、僕らと同じように他の者達も視線が画面へと向かう。

ディスプレイにはスロットのように教科がくるくると高速に回転していた。

カジノので見るあれだねぇ~っとか本当にどうでもいいことを思いながら僕は無表情で画面を見ながら待っていた。

少し待つとスロットは科目が目で見えるほどゆっくりと動いていった。

 

社会

科学と続き

古典

英語

 

っと動いて、スロットは止まった

 

保険体育に。

 

 

うぅぅ~ん保険体育か。

正直、本当は教科なんてどうでもよかったけど

さすがに霧島さん相手だと無傷は難しいから出来るだけ点数がほしいやつがよかったんだよね。

日本史と世界史とかの歴史は他のと比べて比較的いいはずだからそっちがよかったけど。

まぁいいか

 

「それでは保険体育で試召試合を始めますが両者準備はいいですか?」

 

確認するように高橋先生が言うと僕と霧島さんは無言でうなずいた。

 

「それでは・・・・始めてください。」

 

高橋先生の合図に僕は右手を突き出し、霧島さんは動かずにキーワードとなる言葉を唱えた。

 

「「・・・・・サモン」」

 

(二人とも喋り方とかも似てるし無表情だからあまり試合だ!って気分にはなれねぇな)

(そうじゃのぅ、じゃが逆にそれが真剣に思えるのぅ)

(・・・人は集中すると無表情になるもの)

(いや、あの二人は元からあんな感じだろ。集中していようがしてないがあいつらはあんな感じだろ)

 

なんかコソコソと後ろで雄二たちが何か言っているけど今はそれどころではないか。

 

僕らが唱えるとおなじみの魔方陣が目の前に現れ、その中心から僕らの召喚獣が現れ出た。

 

相も変わらず僕の召喚獣は黒い改造学ランに木刀でそこらへんのチンピラのような装備だ

霧島さんのはというと僕のとは逆に装備がいい。さすがAクラスだね。

 

彼女の装備はというと武者鎧に日本刀といった日本の侍そのもののような装備だ。

 

日本刀vs木刀は一目瞭然。武器の性能で言うと僕が負ける。

 

さて点数はと

 

保険体育:霧島翔子 395点

 

「395点だと!」

「あっぶねぇ!後もうちょっとで400点オーバーだぞ!」

「400点でなくても高いだろ!」

「負けた!」

「おい!まだ早いぞ!吉井の点数は!」

 

保険体育:吉井明久 90点

 

「「「「「負けたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 

「「「「「勝った!!」」」」」

 

負けたとか決め付けるの早すぎでしょFクラスよ!

後Aクラスも早すぎ!始まったばかりだよ!

 

おいFクラス!ちょっとは応援しやがれ!

あきらめるの早すぎでしょ!

 

ていうかFクラスでも90点なんて取れる奴そんなにいないでしょ!

これだって高いほうでしょ(Fクラスでは)。

 

ったく・・・・まだ負けてないんだから

 

試合は今・・・・始まったばっかりでしょ!

そう思いながら僕は手も何も動かさずに召喚獣を動かした。

点数が表示されたと同時に僕は瞬時に召喚獣を霧島さんへ突っ込むように操作した。

400点じゃないのが分かったので僕はそのまま召喚獣を突撃させたのだ。

 

もし、点数が400点かそれ以上なら召喚獣は特殊な力を使えるようになっている。

それが『腕輪』。

400点を超えるとその召喚獣は腕輪を身につけ、自身の点数を減らして使える特殊能力がある。

その特殊能力は召喚獣によって別々に違うのでどんな能力を持っているのかは分からない。

 

例えば康太、彼は実を言うと腕輪持ちの一人である。彼の腕輪の能力は『加速』。その名の通りに召喚獣を加速させてものすごい速さで動けるということだ。他にも僕が知っているのは姫路さんの『熱線』これも読んで字の如く熱の光線を放つことだ。

 

この用にさまざまな特殊能力があるのでもし彼女の点数が400点だったら僕は迂闊には近づかないようにしていた。

 

ただ、腕輪がないと言う事は彼女はなんの特殊能力もなく武器は日本刀のみになる。

それにAクラスはまだ一度も戦争をしたことがないので操作で言うと霧島さんは初心者なはずだ。

 

よってこの点数でも僕にだって勝算は・・・・・ある!

 

霧島さんの召喚獣との距離が後もう少しというのに彼女は一向に召喚獣を動かそうとしないところを見るに彼女はどうやら僕の出方を伺っているらしい。ここでカウンターを狙っているのではとも思えるがそれはほぼないであろう。なぜならそれは操作になれてなければ出来ない技だからだ。カウンターではないとすると彼女がやることは二つ。

 

攻撃を日本刀で防ぐか

よけるだ。

 

多分彼女は前者を選ぶであろう。なぜなら僕の武器は木刀だ。日本刀にかなうはずもないし点数で言うとあちらのほうが何倍も高い。

武器同士の押し合いとなれば当然 力の弱い(点数の低い)僕が負ける。

 

僕の召喚獣と彼女の召喚獣の距離はほぼない、彼女の召喚獣が僕の召喚獣と迎え撃つように日本刀を上げる。

勝負が見えたというようにAクラスはニヤリと笑い、Fクラスは頭を抱えていた。

 

 

 

だけど霧島さん・・・・・・・

 

 

 

攻撃を防ぐには・・・・・・・・

 

 

 

「・・・・・相手が見えてないと・・・意味がないよね」

 

不適に僕が小さく笑うと僕の召喚獣は霧島さんの召喚獣の前から消えた。

 

「・・・!?」

 

霧島さんの召喚獣の日本刀は空を切り、目の前にいたはずの僕の召喚獣をはずした。

はずした理由は簡単、なぜなら僕の召喚獣が目の前に居なかったからだ。

 

「えっ・・・」

「消えた・・・」

「嘘だろ!」

「腕輪じゃないよな!」

「あの点数では腕輪は使えないわ!」

「じゃぁどこに!?」

 

騒ぐAクラスとFクラス面々。

皆は驚きながらキョロキョロと回りを見渡すが僕の召喚獣は見つからない。

 

彼らが見えるのは不適に笑う僕と霧島さんの召喚獣だけだ。

 

 

皆がキョロキョロとあたりを見渡しているとき。

 

ドカ!っとフィールドから音がした。

その音に皆の視線が一斉に集まる。

その音がした場所は霧島さんの召喚獣が『立っていた』場所。

 

そこには先ほどのように霧島さんの召喚獣はもう立っては居なかった。

彼らが目にしたのは別の場所で後ろから飛ばされたように前のめりに倒れ伏せている霧島さんの召喚獣に

霧島さんが『居た』場所に立っている僕の召喚獣。

 

保険体育:霧島翔子 388点

 

うぅ~んたったの7点か。まぁ、鎧の背中部分だったからあまり減らせなかったのか。

狙うんだったら首の後ろにしとけばよかったね。失敗失敗っと。

 

今更だけど、霧島さんの召喚獣は兜とかで頭を覆っていないので首からうえは無防備だ。

 

さっきの種明かしだけど、僕の召喚獣は別に消えてはいない。

ただ、皆の目には止まらない速さで動いたまでだ。

 

だが僕の召喚獣は康太みたいに『加速』は出来ない。

なら何故速く動いたのかというとそれは僕の操作技術でだ。

よく、考えてもみてほしい。

僕の少ない点数でも召喚獣は岩をも壊せるほどの力を持っている。

だがそれは腕力だけではなく、脚力にもあるとしたら?。つまりは足。

 

岩をも壊せるほどの力が足にもあるとすればどうだ?

強力なジャンプ力があるといえる。

 

だが、高くジャンプできたとしても『目には止まらぬ』にはならない。

そのジャンプするときのスピードを高くすればいいのだ。

ジャンプする際に僕の操作技術で召喚獣の力(岩をも砕く力)をすべて足に加えてジャンプすればどうだ?

多大な力でスピードが生まれ、皆の目には止まらないまるで弾丸のように僕の召喚獣は上へ跳んだのだ。

皆は操作になれてないから分からないが彼らは召喚獣の力を100%使えていない。

 

人間は普段の数%しか力を使ってはいない。

それが100%にもなれば人間にだって強力な力が生まれる。岩だって砕ける。

人間と同じで召喚獣も似たようなものだ、しかし召喚獣は人間と違ってその数%を100%に変えれる術(すべ)がある。

召喚者の操作技術によって。

 

ただここで勘違いしてほしくない。

それだったら操作技術でみんな『加速』が使えるじゃん とも思うだろうけどこれは『加速』ほど早くはない。

 

『加速』に見えるだろうけどこれは『加速』以下なのだ。

僕は先に言ったはずだ『みんなの目には止まらない速さで動いた』と。

あの速さだって別に見ようと思えば見える。

単純に目には止まってないだけ。つまりは・・・

ただそこまで『集中』してなかっただけだ。

 

みんなは『僕が負ける』、『すぐに決着がつく』っとおもい。気を抜いていた。

この時に集中して観察をしようとも思ってる人は一人も居なかった。

 

そんな気を抜いている時にいきなり速さが変われば当然皆の『目には止まらない』

なぜなら慣れても居なければ集中もしていないからだ。完全に『気を抜いていたからだ』。

 

この速さは目を凝らして見れば見える速さだが『加速』は本当に見えない。

それが違いだ。

 

僕は召喚獣を跳ばせた後、上にあるシャンデリアに身を潜めさせた。(シャンデリアとか金かけすぎ)。

物理干渉が出来る僕の召喚獣だからこそ、シャンデリアに触れて身を潜めることができたのだ。

こういうことが出来るから観察処分者になってよかったかなと思う。

 

そして僕の召喚獣が消えると当然皆はキョロキョロと僕の召喚獣を探すべく周りを見渡す。

そこがチャンスだ。

 

皆の視線は霧島さんの召喚獣から離れて僕の召喚獣を探そうとする。

キョロキョロと視線を動かすということは流し見しているだけで。一点に集中していない。

皆の視線がとどまっていないその隙に僕の召喚獣は霧島さんの召喚獣の後ろへ降り立ち、攻撃をしたということだ。

 

これが、今回の種明かし。本当はもうちょっと点数減らすつもりだったけど。失敗しちゃったしね。

 

「どこから!」

「いつの間に!!」

 

何やら周りが騒がしくなっているにもかかわらず、僕の召喚獣はすぐさま倒れている霧島さんの召喚獣へと駆け出した。

だが、霧島さんもそこまであまくはなく。すぐさま起き上がらせ、僕をこれ以上近づけさせないように日本刀を横一線に振った。

今のは攻撃が目的ではなく体勢を整える邪魔をされないための防御だろう。

 

良くいうでしょ。攻撃は最大の防御だって。まさにそんなところだろう。

 

 

 

立ち直った霧島さんの召喚獣は日本刀を構えて僕の召喚獣へと駆け出した。

 

どうやら今度はあっちから攻撃を仕掛けるらしい。

点数が高いのでスタートダッシュはそこらへんの人たちとは違い、かなり早い。

あっというまに僕の召喚獣の目の前へと辿り着き、日本刀を上から下へと振り下ろした。

 

 

 

攻撃は最大の防御・・・ねぇ~

それなら・・・・

 

 

 

僕は召喚獣の持つ木刀ですばやい突きを彼女の召喚獣の腹部めがけてくりだした。

 

間に合わないと思うであろうが、突きという動作は振る動作よりも断然速い。

後から繰り出そうがこっちのほうが速いので僕の操作技術のおかげで力も100%使わせてるすばやい突きが先に当たる。

 

突きの力は前へと進むので霧島さんの召喚獣は後ろへと飛ばされてしまう。

先に僕の攻撃が当たり、後ろへ飛ばされてしまえば当然彼女の召喚獣の攻撃は僕の召喚獣には当たらない。

 

彼女は初心者なので飛ばされた後での着地もうまく出来ないはず。

そのチャンスを逃さず僕の召喚獣は跳ばされた霧島さんの召喚獣を追いこし、飛んでくる軌道へ先回りする。

彼女の召喚獣は頭から飛んできている。丁度急所だ。

 

野球のボールのように飛んでくる彼女の召喚獣を待っている僕の召喚獣は木刀をバットのように構えて待つ。

そして彼女の召喚獣が着たその時、僕の召喚獣は彼女の召喚獣の頭のてっぺんを野球のバットでボールを打つように打った。

 

 

 

彼女の召喚獣はピューっと飛んでいく・・・・はずだった。

 

 

 

召喚獣は飛んでは行かず、ボテボテのゴロのように床を何度も跳ねて転がっていった。

 

僕のタイミングが悪かったわけでも

力加減を間違えたわけでもない。

 

タイミングも完璧だったし力加減も完璧だった。しかしそれは邪魔されてしまったのだ。

 

木刀が頭に当たる寸前、彼女の召喚獣は日本刀を使い、僕の頭を狙ってきたのだ。

それに驚いた僕は、間一髪でよけたものの木刀の向きを変えてしまい 頭のど真ん中ではなく上部分しか当たらなかったのだ。

いまいちな当たり所か・・・・・

 

「・・・・・初心者だとは思っていたけど・・・やるね」

 

あの体勢で、しかもあの一瞬で的確に攻撃してくるとはね・・・・

よぉく考えていれば分かっていたことだけど、彼女は優等生でまじめな人だ。

だったら去年の操作授業もまじめに受けていたはずだから、それなりにできて当然か。

 

けどまっ・・・

 

保健体育:霧島翔子 197点

 

鎧の上からとは言え、腹部に一撃、さらに急所であり 鎧のない頭にど真ん中ではないとはいえ渾身の一撃。

そして地面への激突で大体191点減か。後ちょいで200点ものダメージか。かなり減らせたね。

もし頭への一撃がど真ん中だったら200点前後かそれ以上までいったかな?

 

さて、僕の点数は90のはずだから差は大体107点のはずだ。

そう思い確認するべく僕の召喚獣の頭の上に浮かぶ点数を確認するが___

 

「!?」

 

保険体育:吉井明久 30点

 

減っている!?そんな・・・・・・・まさか!?

 

「つっ・・・・・」

 

痛い・・・・頬が痛かった・・・。やっぱり思っていた通りだ。痛みがあるということは・・・

 

そう思い、召喚獣の頬を見てみると、そこには真新しい傷があった。

それはまるで鋭利なもので切られたような。

 

まさか・・かすっていたとはね。

 

かすっただけで60点も取られるなんて・・・強いねぇ~。

いやぁ~油断していたのは僕のほうだったのかもね。

まさか、ここまでとは。

 

「・・・・油断は禁物っか・・・。」

 

点数も残り少ないし。集中するか。

 

「かすってこの痛みか・・・たいした威力だね・・・でも・・・・・・久しぶりに・・・アハ・・・面白くなってきた。」

 

「・・・・!?」

 

その瞬間、霧島さんは僕の顔を見て一歩下がった。目を見開いて下がったのを疑問に思い彼女の見つめる視線・・・僕の顔をポケットにある携帯で鏡代わりにして見て見た。

自分でもびっくりした。僕でもこんな表情するんだなと。

狂気に満ちたその悪役なような笑みを僕は浮けべていたとはね・・・・まるで雄二みたいだ。

まっ、雄二みたいにサディストじゃないけどね。(←腹黒い人)

 

 

 

周りの皆も驚いているのか思ったよりいい勝負だったからなのか静かだった。

 

霧島さんの召喚獣はもうすでに立ち上がって日本刀を構えていた。

僕の召喚獣も木刀を構える。

 

流れるのは沈黙。まるで本当の侍同士の試合みたいだった。

切られたらおしまいの真剣勝負。まさしく真剣。(本物の刃物という意味で)

緊張感が感じられる空気の中、二人は一歩も動かない。

 

2分ほど経っただろうか?

このまま動かなくても埒が明かないので僕の召喚獣が小さくうごいた。

 

ただ単に木刀を違うように構えさせただけだ。

木刀を右手に持たせ、肩の上、そして頭のすぐ横の位置に行くように構えさせた。

まるで、ダーツを投げるような構え、いや、より正確には槍投げのような構え。

 

「・・・!?」

 

その構えを見て僕が何をするのか分かったらしい彼女は、すぐに召喚獣を動かそうとしたが遅い。

 

僕の召喚獣は腰をひねり、肩をひねって全力で木刀を彼女の頭めがけて槍のように投げた。

文字通り全ての力を使い、投げた木刀は弾丸のように真っ直ぐと彼女の頭をたらえた。

 

このまま貫いていたら彼女の召喚獣は戦死していたであろうが、僕の武器は木刀。

召喚獣の力だけでしかもこの30点の力では貫けない。

たが、ちゃんと顔面を捉えたし顔にクリーンヒットしたのでダメージは大きいはずだ。

 

保険体育:霧島翔子 85点

 

よし、100点以上いまので減らせた。

後は85点。

 

木刀が顔に当たり、彼女の召喚獣は後ろへのけぞっているその隙に僕の召喚獣は彼女の召喚獣との距離をゼロにする。

チャンスは今だ。

 

僕の手には武器などない。皆はこれでは攻撃などできないと思うであろう。

だが武器は何も木刀だけではない。

召喚獣の体は人間と同じだ。

そして人間は・・・・体そのものが武器であるのだ。

 

 

僕の召喚獣は彼女の召喚獣の腕を取り、そのまま一本背負いのように地面にたたきつけた。

鎧を着ていようが衝撃はそのまま体に伝わるのでダメージだってある

 

保険体育:霧島翔子 70

 

さてここで問題、僕の召喚獣の木刀がどこへ行ったかな?

 

答えは上。

 

 

木刀が彼女の召喚獣の顔に当たった後、木刀は真上へと弾き上がったのだ。

そして僕の召喚獣がいる場所は丁度その真下。

 

上に飛んだ木刀は・・・・・

 

 

 

 

重力によって落ちてくる____

 

 

 

 

 

___僕の召喚獣の手元へ。

 

 

「・・・・・これで・・・・・トドメだよ。」

 

 

木刀を両手で持ち、下に倒れている彼女めがけてさした。まさにトドメ。最後の一撃。

 

 

これで勝負はついた。

 

 

 

保険体育:霧島翔子 0点

 

保健体育:吉井明久30点

 

 

一撃も当たらないつもりだったけど・・・・・・・

まぁいいか。久しぶりに・・・・楽しい戦いが出来たね・・・

 

「しっ勝者・・・Fクラス。」

 




いやぁ~ いい所で区切りたかったけどせっかくのAクラス戦だから皆も一気に読みたいかなぁ~っと思って終わらせてみたら長くなってしまいました。笑

うぅ~ん 10353文字か、前回の方が長かったかな?

まっ、これでAクラス戦も終わり!次回はバカテストいれよっかなぁ~?
あぁ~でも私はこう見えてもまだ学生でして(ちなみに高校一年)実はもうすぐで冬休みが終わってしまうんですよ。なので次回は早く出来るかどうかは微妙です・・・・・

それではそれでは次回もお楽しみに。
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