僕と死と消えない呪い   作:白黒羽

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ふぅ~間に合った!
本当は今日更新できるか不安でしたけど何とか間に合った!

今回も長めです!


二十九話 Aクラス戦後

「しっ・・勝者・・Fクラス。」

 

普段はクールでビシッとした表情を浮かべている高橋先生でも今起こった出来事が信じられないのかやや口ごもりながら途切れ途切れで言った。多分だが、おそらく十中八九、彼女も僕たちが負けると思っていたのだろう。

 

まっ、当然っちゃ当然だけどね。lv100のポケモ○がlv1と戦ったようなものなのだから。

当然皆はlv100が勝つと思うけどlv1だって『絶対』負けるわけではない。勝率は低いが『まったくない』わけではないのだから。

 

勝負が決まってから数秒経っているのにもかかわらず、周りはやけに静かだった。

気になったので周りを見渡して見ると、そこには唖然としているFクラスとAクラスがいた。

両クラスとも口を半開きにしてただただ虚空を見つめていた。本当は虚空じゃなくて僕を見ているのかも知れないけどみんなの目線が色々なところにあるので分からない。

 

雄二だけは他の人たちとは違い、目を見開いているだけだったのでおそらく正気はあるのだろう。

一番平気そうだった雄二の元へと歩みより、手を軽く上げる。

 

僕が近づいてくるのに気づいた彼は、ハッとした様子で近づいている僕に目を合わせた。

僕が軽く手を上げるのを確認すると雄二も軽く手を上げた。

 

「・・・勝ったよ雄二」

 

「あぁ、ご苦労だったな。」

 

僕は小さな笑みを浮かべながら、雄二はいつも通りの不適な笑みを浮かべながら互いの手のひらを軽く合わせた。

つまりはハイタッチ。

 

軽いハイタッチを交わしたことでパンっという小さな音が静かな教室にこだました。

その音を聞いて雄二の周りに居たFクラスの皆も我に帰ったようで、あたりをキョロキョロと見回した後、だんだんと笑みを浮かべていった。その笑みはだんだん大きくなりさらには拳もプルプルとさせていた。

周りにいるほかの者と確認するように顔を合わせた後 皆は一斉に飛び上がり、叫んだ。

 

「「「「いやったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」

 

勝利の雄たけびという言葉がピッタリなほどに彼らの叫び声は大きかった。ていうかウルサイ。

 

「まっ・・・・負けただと・・・」

 

その叫び声によって我に帰ったAクラスがそう呟いたのを僕は聞こえた。

彼は信じられないものをみるような顔で僕たちを見ていた。

 

その体は小刻みに震えており、視線があちらこちらへといっているように彼の目も震えていた。

表現の通り、信じられないのであろう。トップであるはずの自分たちがFクラスに負けることが。

そしてトップの中でさらに一番である霧島さんが僕に決定的な一撃も与えられずに目の前で負けたことが一番信じられなかったのだろう・・・・そう・・・学園一の馬鹿といわれるこの僕に。

 

悔しさよりも、ショックよりもまず・・・・信じられなかったのだろう。

 

上位クラスなればなるほどその人たちのプライドは高い。そして最も高いクラスにいるAクラスの人たちは他の人たちよりもプライドが非常に高い。そんなプライドの高い彼らが僕たちに負けたとすると相当ショックなはずだ。そして何よりプライドが許さない。

 

きっと、もうすぐにそのプライドが爆発して怒りに変わるか・・・もしくは絶望に変わるだろう。

 

「はっ!そうだぜ!お前らは負けたんだよ俺たちに!」

 

そんなことも知らずに僕の後ろから声が飛んできた。

後ろから・・・つまりはFクラス。この声は須川君だな。

 

さっきまでスネ○君みたいにうじうじしていたクセに勝ったらこの立ち直りよう。なんとも腹立つ性格をしている。

自分が上に立つと付け上がる性格だなコイツ。

 

そんなことを言えばバカのたまり場であるほかの奴等も____

 

「そうだそうだ!一番であるはずのお前らが負けたんだぜ!」

「よえぇ~な。」

「どうだFクラスの実力!」

 

___乗ってくるに決まっている。

 

どうやらこの言葉でAクラスが傷つくか・・・もしくは怒ることが分からないらしい。

 

「負け犬はとっととこの設備を勝者である俺たちに____」

 

__よこせ っと言う前に彼の言葉は途切れてしまった。

 

彼は言い終わる前に地面へと倒れこんでしまったのだ・・・・・・・僕の手によって・・・・。

須川君はとりあえず、首に手刀と腹の鳩尾に膝蹴りで気絶してもらった。

 

「「「えっ・・・・・」」」

 

両クラスからもれる驚きの声。

突然誰かが倒れると驚くのは当然。ただもっと驚いているのは味方である僕が彼を静めたことだろう。

 

「おっおい!なにやってんだよ吉井!」

 

そう声を上げたのは横溝君だった。彼は何故僕が彼を静めた理由が分からないらしい。

 

「・・・・・黙れ。」

 

透き通るような声・・・いや、より性格には突き刺すように細く鋭い声で僕は言った。

その一言でFクラスの皆は一歩だけ後ずさる。

 

「あん!?何をいって___」

 

「黙れって・・・・いったよね?」

 

大声で言ったものの、彼の言葉は僕の言葉によってさえぎられた。

声の大きさで言えばあちらのほうが高いはずだが、僕の声はそれを無視して、まるではじき返すように彼の言葉をかき消した。

 

彼らがいるほうへ振り向くと、彼らはさらに二歩三歩と下がる。

僕の右手には気絶している須川君の首根っこをつかんでおり、表情はいつも通り無表情だった。

ただその時の目はジト目に近かったが同時に睨んでいるように見えるような目だった。

凍てつく氷のように冷たく、そしてするどいその目を彼らに向け 明らかに普通ではない声色で彼らに話しかける僕に彼らは声を出せない模様。

 

表情は無表情だが今の僕は明らかに怒っている。

睨みつけるような半開きのジト目で彼らを捉え、僕は言葉を続ける。

 

「・・・・・お前らが戦ったわけでもないのにえらそうにするなよ小僧。」

 

手に持つ須川君を放して、彼はそのままドサっと音を立てて落ちる。

 

「・・・・・なんにもしてないくせに何言ってやがんだガキ。そこでおとなしくしとれドあほ。」

 

なんにもしてないくせに。人の気持ちも分からないで、そして人を傷つけることしか出来ないなんて最低だ。

だから僕はFクラスが嫌いだ。自分たちの腹いせや勝手の都合で人を傷つけ、すべてを壊すことしか出来ない奴等なんかに・・・・・・この勝利を喜ぶ資格はない。

 

僕の怒りが伝わったのか。彼らはそのまま何も言わずにその場に立ち尽くしていた。

震えているのもきっと恐怖から来るものだろう。

 

これでもうあいつ等は何も口だししないだろう。

 

「・・・・・ごめんね。」

 

そう一言、僕は小さく笑みを浮かべながらAクラスの皆に言った。

苦笑にも似たそのやわらかい微笑みを顔に浮かべながら、彼らの変わりに謝罪の一言を言う。

その一言を聞いて彼らの表情は先ほどよりも柔らかくなっていたのを確認できて僕はホッとした。

あいつらの言葉のせいで涙目になっている子も数人いたし悔しさのあまり顔を上げることも出来ないものもいたので表情が柔らかくなってくれてよかった。

 

「・・・雄二・・・」

 

「おっ!?おうっ・・・なんだ?」

 

先ほどの出来事で驚いているのか僕が声をかけると彼は小さく肩を上げてビクッと反応していた。

アタフタとしている様子もどこかぎこちなく、額には汗が浮かんでいる。

 

「・・・・戦後の奴・・・」

 

クイっと僕が親指で霧島さんのほうを指すと雄二は思い出したようにハッとしだした。

 

「あっおう。分かった。」

 

そのまま彼はゆっくりと霧島さんのほうへと歩みだした。僕も雄二に続くように彼の後ろをついていった。

僕の後ろからも足跡が聞こえたので気になって振り返ってみればそこには秀吉と康太も雄二の後をついていっていた。

 

トントントンっと上履きと硬い床が作り出す音が霧島さんへと近づいていくと、負けてしまったショックとクラスの者への申し訳なさで顔を落としていた霧島さんは音に気づいたようで顔をハッと上げた。

 

無表情にも見えるがその時の彼女の表情はションボリとしたようにまぶたの力が抜けていた。

やや視線が下に言っている彼女の表情は小動物に見えてしかたがなかった。

負かしてしまった僕でさえ申し訳なくなってしまい、同情してしまうほどに。

 

「翔子・・・」

 

「・・・・・・・・・・・雄二」

 

声からも分かるくらいに彼女は落ち込んでいる。

悪いことをしていないのに何故か罪悪感が僕の胸をザクザクと痛みつけていた。

 

「・・・・私たちは負けた・・だからルール通り設備は___」

 

あげるっと言う前に彼女は言葉を止めた。

彼女の言葉は雄二の手によってふさがれたのだ。

霧島さんが言い終わるまえに雄二が手のひらを顔の目の前に突き出して静止させたのだ。

 

いきなり手のひらが顔の前にあったので彼女は驚いて言葉を止める。

 

「設備の件だがよ・・・・別に渡してくれなくてもいい。」

 

「・・・・・えっ?」

 

彼女だけではなく、彼女の後ろのAクラスの人たちも驚きを隠せないようで目を見開いていた。

 

「俺たちの・・・まぁ正確には俺の目的なんだけどよ。その目的が 世の中は学力がすべてじゃないことを証明することなんだ。んで、その目的はさっきの試合で証明できたわけだからお前らは別に俺たちに設備を明け渡さなくてもいいんだ。」

 

「そういうこと」

「じゃな」

「・・・・正直ほしいけど俺は別に構わない。」

 

いくら普段無表情の彼女でも驚いているようでそのまま数秒固まっていた。

 

「おっおい!」

 

すると突然、僕らの後ろから声がした。

 

「なんだ横溝?」

 

なんともない様子で雄二がそういうと、横溝君は雄二に指を指しながら訴えるように叫びだした。

 

「設備を交換しないって・・・それはどういうことだ!」

 

どうやら雄二は皆にまだ説明すらしてないらしい・・・・

本当に君って奴は・・・・・・・はぁ~・・・・

 

「そのまんまの意味だがどうした?」

 

とぼけた様子で言ってどうする。余計に相手が怒るだけだぞ。

 

「納得できるか!!」

 

「いいから話は最後まで聞け。」

 

そういい雄二はAクラスの教室の巨大なディスプレイに視線を移した。

 

「おいババァ!聞こえるんだろ?さっきのことも全部最初から見てたんだろ?」

 

そうして雄二はいきなりディスプレイに向かって大声で話かけた。

すると

 

『ババァ言うな!ったく、いつから気づいていたんだい?』

 

突然巨大ディスプレイに学園長の顔が映し出された。

そのことに、他の皆(僕たち4人と教師以外)は驚いているようでザワザワと騒ぎ始めていた。

 

「DクラスとBクラスに勝利したFクラスがAクラスと試合するんだぜ?このシステムを作り出したアンタが興味をもたねぇはずがねぇ。どこかで見ているはずだ。」

 

このシステムを作り出したのは学園長だ。

そして学園長であるならばこの学園で起こっていることは把握しているはずだ。

当然、『FクラスがDとBクラスに勝った』っということも知っている。

 

DクラスとBクラスを負かす実力を持ったFクラスが今度はAクラスと戦争ではなく試合をすると聞けば当然興味を持ち、試合を見るに違いない。

 

そして、こっちにはカメラのスペシャリスト(盗撮のスペシャリスト)がいる。

どこかにカメラがあるかなど彼ならすぐに見つけ出すことが出来る。

 

『ほぅ・・・さすがは元神童さね。なかなか良い読みしてるじゃないか。っで?わざわざ私を呼ぶなんて何をたくらんでいるんだい?大方さっきの設備を交換しないのと関係しているんだろぅ?』

 

「さすがは我が高の学園長、無駄に年だけくってシワを増やしているだけじゃねぇな。」

 

何言ってやがるんだこの野郎!

いいから!そういうのいらないから!相手を怒らせるようなことせんでもいいから!

人を馬鹿にしてないと気がすまないのかアンタは!

 

『学園長にたいして良くもそんな口がきけるさね。この糞ガキ共!』

 

共!共なの!

えっ!?なに!僕たちも入っているの!とんだ とばっちりじゃねぇ~かこの野郎!

 

「はん!学園長様が___グボっ!?」

 

また何か言いそうだったので彼の腹に一撃。すばやいつきをお見舞いしてやった。

 

「ゆ・う・じ?何をしているのかな?悪口言うために学園長に話しかけたんじゃないよね?・・・ね?」

 

ニコニコ笑顔で僕は腹を押さえている雄二に や・さ・し・く 話しかける。

同時に彼の背中もつねっている。

 

「あっ・・・あぁ、悪かった!?冗談だ、今から言う!」

 

アタフタとしながら雄二は目に涙を浮けべながら言ったのでつねっている手を離してやる。

 

「えぇ~ゴホン。学園長にお願いがある。Aクラスと設備を交換しない代わりにもう一度俺たち、Fクラス全員に振り分け試験を受けさせてほしい。」

 

「「「「!!!???」」」」

 

そういう雄二に周りのAとFクラスは驚く。

 

『・・・・・・・・・・』

 

さて学園長の答えは・・・・・・・・・どうだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやだね』

 

 

 

 

 

 

 

ですよねぇ~

 

 

 

 

『そんなの、アタシにはなんのメリットもない。なにより面倒臭い。なんであんたらのためにもう一度試験を受けなきゃならないんさね』

 

はい、ごもっともです。

 

「俺たちのだけのためじゃないぜぇ。Aクラスのためでもあるだろ?」

 

『確かにAクラスのためでもあるだろうが、なんでそんなことをする?なんでアンタらがAクラスを守るようなことをしているんさね?設備がほしけりゃ勝ったんだから交換すればいいじゃないか』

 

本当に面倒臭いようで学園長は椅子に背を深く沈めていた。

さて雄二・・・・どうする?

君のことだから何か交渉する手があるんでしょ?

 

「メリットならあるぜ・・・・」

 

おっ来た!

 

っておい・・・・・・何その笑み・・。

ニヤリとしたその不適な笑みはなに!いやな予感しかしないんだけど・・・

 

『ほぅ・・なんだい?』

 

興味を持ったようで学園長は肩眉を上げる。

この人も雄二みたいな性格だなぁ~

なんか腕組んでるし、口悪いし、えらそうだし(実際にえらいけど)

 

「受けさせてくれなきゃ、文月学園は差別が激しい学校だと言い広める!!」

 

ただの脅迫じゃねぇぇか!!

何 学園長脅してんのアンタ!

 

『ただの脅迫じゃないか!』

 

バンっとデスクを両手でたたいて学園長は前へのめり出た。

 

同じこと言ってるよ。

 

「メリットだろ?Okさえすればこの学園にくる生徒は減らずにすむんだからよ。」

 

うわぁ~鬼畜だなぁ~(棒読み)

最低だねぇ~・・・悪だねぇ~もう鬼畜だなぁ~。(棒読み)

 

でも実際、今じゃぁネットとかあるからそういうのも簡単で、一度広まったら削除するのが難しいからねぇ~。

 

『ちっ・・・・好きにするがいいさね。どうせアンタらの学力じゃぁクラスは変わらないだけだかんね。』

 

「ふっ・・・交渉完了っと。」

 

何かっこよく言ってんの?

脅迫だからね今の・・・ほら見てみなよ!周りのみんなポカーンっとしてるよ!

 

「ってわけだ、横溝」

 

「納得できるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ですよねぇ~

 

「はぁ~・・まだわからねぇのか?」

 

「あ゛ぁ!」

 

呆れたようにため息を吐く雄二。

横溝君の立場で今の態度を取られたら誰だってムカツク。

 

「設備を変えたとしてもクラスメイトが変わるわけじゃねぇ~んだ。どうせならAクラスに行って女子共と同じクラスになりたいだろ?」

 

さて、これで納得するだろうか?

 

「坂本・・・・・・」

 

無理かな?どうだ・・・・・・・

 

「お前は天才だな!!」

 

バカだ・・・・・バカでよかった。

 

「ってわけだ翔子。これで勝負は終わりだ。邪魔したな」

 

そういって雄二は霧島さんに背を向けると

 

「・・・待って」

 

霧島さんによって呼び止められた。

 

「なんだ翔子?」

 

「・・・・なんで・・こんなことしたの?」

 

こんな事とは多分設備交換の件だろう。

 

「・・・・・んなもん。提案した明久に聞け。」

 

そういって雄二は教室から出ていってしまったとさ。おしまい・・・・じゃねぇぇよ!

丸投げですか!

てか僕は提案してないよ!設備交換の件を提案したのは君で僕はただ参加しない理由を言っただけだよ!

 

ったく・・・

 

「・・・吉井?」

 

「ん~・・・・あいつらにはこの設備を使う資格はないと思ったから。そして目的は別だったからだよ」

 

うん、嘘は言っていないね。

君たちがかわいそうだから・・・っは言わなくていいか。

 

「それじゃ、僕たちもこれで」

 

さて、帰ろうっと思ったらそれはまたも霧島さんによって拒まれた。

ガクンっと体が止まった。その原因は誰かが僕の右手の袖をつかんでいるからだ。

犯人は霧島さん。

 

「・・・えっと?・・・なにかな?」

 

苦笑いしつつ僕が問いかけると彼女は無表情のまま告げた。

 

「・・・・約束・・・」

 

・・・・・・なんだっけ?

 

ってあぁぁ~、あの賭けか・・・

 

「えっとそれは・・・___」

 

っと言葉を続けようとしたら霧島さんの後ろから来る人物の声によって拒まれた。

 

「だっいひょ~~う♪よかったね設備交換しなくて!」

 

その人物は霧島さんの首に自分の腕を回して笑顔で言って来た。

いきなり出てきたその人物は短い緑色の髪を持った活発的な少女だった。

 

「・・・愛子。今話し中」

 

相変わらずの無表情で霧島さんが言うと愛子と呼ばれた彼女は笑顔のまま腕を首から解いた。

 

「えへへぇ~ごめんごめん♪おっ!君が吉井君かぁ~・・・」

 

霧島さんから離れたと思ったら僕と目が合ったとたんジロジロと僕を見ていた。

 

「・・・・・・えっと・・・なにかな?」

 

「ん~?いやぁ~観察処分者って聞いたからもっと違うのを想像してたけど思っていた人と違うなぁ~って思っただけ♪でもすごいねぇ!召喚獣の操作うまいんだね!」

 

違うのを想像って・・・・・・君はいったいどんな僕を想像してたの!

あっ、聞くのはやめておこう。なんか聞きたくない。

 

「お主は・・・?」

 

突然秀吉が僕の横から出てきて聞いてきた。そういえばまだ自己紹介してなかったね。

 

「おぉ~!君が優子の弟君かぁ~♪いやぁ~そっくりだねぇ~!!」

 

今度の標的は秀吉か・・・・

彼女は秀吉の手をとりブンブンと勢い良く握手していた。表情は笑顔のまま。

いやぁ~元気だねぇ~。

 

「姉上の友人かのぅ?」

 

「ん?そうだよぉ~優子の友達の工藤愛子でぇーっす!スリーサイズは上から78・56・79!趣味は水泳と音楽鑑賞で好きな食べ物はシュークリーム!そして特技はパンチラだよ♪」

 

・・・・・・・・・・・

なんかところどころに変なのが・・・

 

「えっと・・・・今のって?」

 

「・・・そんなことより約束__」

 

「あれぇ~?信じてない?じゃぁ見せてあげる♪」

 

「・・・・・・」

 

霧島さんごめん・・・

 

そういうと工藤さんはスカートの端をつかんで少しだけ持ち上げた

 

『ブシャァァァァァ』

 

「ムッツリー二!」

 

秀吉・・・・康太の治療は頼んだよ。

 

「・・・・すっ・・・スパッツだ・・と・・・」

 

「しっかりするのじゃムッツリー二よ!」

 

あはは・・・・・

いつものことだよね・・・・

 

「あれれぇ~?君は無反応?つまんないの・・・・ちぇ」

 

子供のようにムスッとした表情で彼女はスカートをつかんでいた手を離した。

 

「あはは・・・」

 

もう苦笑するしか出来なかった・・・・

この人のテンションと僕のとじゃぁ差がありすぎる。

 

「でも工藤さん、そういうのはね、はしたないからやっちゃだめだよ。」

 

ここで注意しておかないとまたやりかねないからね。何より康太の命が危ない・・・

 

「ふぅ~ん♪」

 

あっ、その言い方 やっぱりやめる気ないね・・そうですか・・

ごめん康太・・・止めれなったよ・・・君の命を無駄にしてすまん。

 

「いやぁ~でも、操作はすごかったけど。吉井君って保健体育苦手なのぉ~♪」

 

多分、先ほどの点数を見てそう思ったのだろう。

確かに90点は高くはないからね。まぁFクラスじゃ高いかもだけど。

でも別に僕は苦手ではないので、それとアレは振り分け試験の点数だからね。

アレから一度もテスト受けてないし。

 

「ん?いや別に__」

 

「苦手ならボクが教えてあげようか♪じ・つ・ぎで♪」

 

なんかとんでもないこと言ったぞこの人ぉぉー!!

康太を的確に殺す爆弾落としたぞ!

 

『ぶしゃぁぁぁぁ』

 

「ムッツリー二!!」

 

後ろから秀吉の声がする!康太がまた倒れたか!!

早く血を!!

 

工藤さん・・やっぱ康太には危ない。

 

「あはは・・悪いけど工藤さん。」

 

このままじゃ危ないし何より今の発言はどうかと思うので注意しておかないと。

 

「ん~♪なにかなぁ~?」

 

「そういうのはもうちょっと大きくなってからね」

 

そういい僕は笑顔で注意しておく。ニッコリ笑顔で接すれば言うこと聞いてくれるよね?

このままだとなんか危ないからね。本人のためにも康太のためにも・・・・

 

「へっ!?いやっ・・・その・・・//////」

 

すると突然彼女は顔を真っ赤にして顔を下に向けてモジモジと人差し指と人差し指をクルクルと回していた。

 

??どうしたんだろう?なにか悪いこと言ったっけ?

 

「・・・・・約束・・・・・・」

 

声がしたのでその方向を見ると無視されていたせいで落ち込んでしまった霧島さんがションボリとしていた。

顔を下に向けて周りからなんかどんよりとした空気が流れている。小動物みたいでかわいいと思ったのは内緒。

 

「・・あっ・・・ごめん霧島さん。約束だけど」

 

すると彼女はやっと無視されなくなったのがうれしいのか顔を上げてパアァァァっと言う効果音が似合いそうなくらい明るい顔をしていた。なにこの小動物!!飼いたい!

 

いやぁぁでも・・無視して・・・・・・本当にごめんなさい・・・

 

「その約束・・今は命令することないからとっておいてもいいかな?それともなしにしてもいい?」

 

 

「・・・・とっておいて。」

 

やっぱりそうですか・・・・

なしにするって言ったら霧島さんのことだから絶対に納得しないと思ったので とっておいてというと思っていた。

 

「えっと・・じゃぁ僕らはこれで。お邪魔しました。」

「じゃぁの」

「・・・・さらば」

 

そういって僕ら残り三人もAクラスから出て行った。

 

 

 

 

ふぅ~終わった終わったっと。

雄二は先に帰っちゃったけど・・・・・・アイツ。まだ自分の本当の目的に気づいてないな?

 

僕が戦争には参加しないと雄二にいった時に彼に言ったあの言葉

 

『それって君の本当の目的じゃないでしょ』

 

あの時雄二は気づいてなかったけど(今もそうではあるけど)あの目的・・・薄々は感づいているんじゃないかな?

 

『世の中は学力がすべてではないことを証明したい』

 

確かにこれは彼の目的だね。でも、後少し何かがたりないよ。

ここに主語を取り付けるのを彼は忘れている。

 

彼の本当の・・・心の奥底で果たしたい目的は___

 

『世の中は学力がすべてではないことを『自分と翔子』に証明したい』

 

これが彼の真の目的。

 

彼は昔、学力がすべてだと思っていた時代があったが。ある日の事件をきっかけに・・・それが間違いだと気づいた。

だが彼はまだ心の奥底でまだ昔の考え方が抜けていないようだった。だから証明したかったのだ・・・・・自分自身に。自分自身にもう一度学力はすべてではないと証明したかったのだ。同じような過ちを犯さないように。

 

そして霧島さん・・・・彼女は昔の雄二の後を追うように学力に取り組んでいた。

それを知った雄二は、自分と同じ道を辿らせないように彼女にも証明しようとした。

『学力はすべてではないと』、自分みたいになるなと。なってほしくはないと・・・・・

 

 

ったく素直に言えば良いのにあいつは・・・・

素直じゃないねぇ~。

 

 

 

どうせまだ気づいてないんだろうけど・・・

 

 

霧島さんの前で学力はすべてではないって言ったときの雄二の顔ときたら・・・ふふ、目的を達した達成感と安心感で顔がゆがんでいたよ。はは、アレは良い顔だったなぁ~。雄二でもあんな顔ができるとはねぇ。

 

 

 

 

でもまっ・・・・・・安心しな雄二・・・『頭のいい』霧島さんは・・・・誰よりも雄二を知っている彼女は・・・・・ちゃんと分かってるみたいだったからさ。

 




長めだけど前回ほどではないかな?

後半はちょっとでたらめな所があるかもしれません。
なんか、途中で地の文すくなくなったりします。テンポが変になったり。ずっと書いてるとなんか手と頭が追いつかない・・・・
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